儀式デッキ使いの日常   作:アリスとテレス

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えー、前回は遅れてしまい申し訳ございませんでした。リアルがそこそこ忙しく、なかなか時間がとれなくなっていたのです。
真琴「こんなところで謝罪かよ。前回やっとくべきではなかったのか?」
うっ!返す言葉も御座いません。
真琴「まあ、駄作者の駄作者ぶりは今に始まったことではないがな」
き、傷口に塩を塗り込まないで!
真琴「断る!」
ひ、ひでぇ!これは本編に逃げなくては!
では、どうぞ


兄弟の争い

あのカミューラとの戦いが終わってから十代ずっと暗い顔をしていた。なんでもデュエルは楽しい物ではなかったのかと思い直しているようだ。翔達も心配していた。

 

そんなある日、十代達と共に真琴はスパワールド?風呂?に入るが、その時に精霊界に引き込まれる。

そしてカイバーマンと名乗るモンスターと十代はデュエルを行った。ブルーアイズアルティメットドラゴンをエッジハンマーで倒そうとしたが、融合解除でエスケープされ、ブルーアイズ3体の直接攻撃により敗北する。

しかし、十代の顔からは憑き物が落ちたような顔がされており、元に戻ったようだ。

ちなみに真琴はその時の青眼儀式モンスターを欲しがっていたが、カイバーマンに拒否されて沈んでいた。

 

 

そんな日常の中でも不満はある物で、万丈目は度々真琴に部屋が狭いとボヤいていた。

ある日、万丈目は校長室に呼び出しを喰らう。心配になった十代達がついていくと、学校の買収騒ぎになっていたようだ。その相手が、こちらの学校の代表を指名し、デュエルをする。そして勝ったならば買収されるという物だった。その買収相手というのが

 

 

「どういうことなんだ!兄さん達!」

 

万丈目グループだったのだ。なんでも、この前言っていた万丈目帝国と言うのを作るために買収するらしい。

そしてこの取引に名前は伏せるが、海馬社長は応じてしまい(名前隠してねぇ!)了承したらしい。

そしてハンデとして、攻撃力500未満のカードだけでデュエルするらしい。

なんでも

 

「いいだろう。初心者相手だ。当然だ」

 

らしい。おいおい。そして万丈目の兄はこの前の親善デュエルで万丈目が使わなかったカードを使うようだ。

 

 

さてさて、学校の買収の話が広がり、真琴の耳にも直接入ってくるようになった。

しかし、万丈目グループが相手なのでワザと負けるのでは無いかとか言う話にもなっていた。

 

「万丈目がそんなやつじゃないことは知ってるだろう!この学校の生徒なんだ!全力でデュエルしてくれる!」

「しかし、万丈目よ、お前は攻撃力500以下のモンスターを持っているのか?」

 

真琴が思い出したように万丈目に聞くが

 

「いや、ほとんどいない。元々俺のデッキはパワーデッキ。攻撃力が500未満のモンスターは」

 

胸ポケットからおジャマイエローを出す。

 

「こいつだけだ」

 

「「「えーーー!」」」

 

一緒にいたカイザー達も驚きだった。

真琴は冷静に

 

「(フルマジックかフルトラップでやればいいだけじゃね?)」

 

とか考えていたそうな。言わないが。そんな中、大徳寺先生が

 

「カードを手に入れる場所がありますにゃー?」

 

と言い、少し怖い顔?をしながら語る。

 

「なんでもこの島の森には古い井戸があって、そこに昔弱いカードがパックから出た場合、そこに捨てていたらしいのにゃー。しかし、その弱いカード達の恨みが、渦巻いているらしいのにゃー」

 

と言っていた。そして万丈目を筆頭に真琴と十代もその井戸に向かう。

 

「なんでお前達までついてきているんだ!」

「だって精霊かもしれないからな!」

「攻撃力が低いからと言って決して弱いわけでは無い。魂虎なんて俺がデュナミス達を手に入れるまでずっとルイン達と戦ってきたカードだからな。今でも大切にとってある」

 

そこにフワフワと浮いている霊?のような物が現れる。しかし、攻撃力が0なので全くダメージを与えられない。

そんなこんなで井戸に到着。そこに梯を下ろし、中に入ると、沢山のカードが捨てられていた。

そこで万丈目にずっと取り付いていた(?)おジャマイエローの兄貴達であるおジャマブラックとおジャマグリーンが合流し、万丈目が全てのカードを持って帰ると宣言した。やはり万丈目はなんだかんだと見捨てれないお人好しのようだ。その時真琴は

 

「お、速攻のカカシじゃねぇか。それにサクリファイス!こっちにはゼロガードナー!いいカードもいっぱいあるじゃねぇか」

 

かなり満喫していた。(おい)

 

デュエル前日の夜、真琴が寝ようとしていると

 

「御鏡....いるか」

 

外から万丈目が声をかけてきた。

 

「なんだ?」

「話が....ある」

 

ガチャリと扉を開けて、真琴は万丈目を招き入れる。向かい合って座る。

 

「で?話ってなんだ?」

「明日、兄さんとデュエルする」

「ああ、そうだな」

「デッキを何度も繰り返し見たし、シュミレーションも何度もした。けど、兄さん達に勝って....勝ってしまっていいのか.....分からないんだ」

 

万丈目は悩んでいた。かつてエリートと言われ、ブルーのトップクラスにいたが、十代に負け、それでも強さを貪欲に求めた。だから今がある。しかし、兄達への信頼、家族としての繋がり。それが万丈目が勝つための一歩を躊躇わせていた。

 

「なあ、万丈目。怖いのか?お前の兄さん達が」

「そんなことは!」

「無い。と、言い切れるのか?」

「......」

「まあ、言えないだろうな。俺は一人っ子だからしらねぇし、知る気もない」

「......」

「お前が勝とうが負けようがあまり俺は関係無い」

「なら、なぜ俺を手助けするような事をしたんだ?」

「俺が、お前に勝ってもらいたい。そう思ったからだ」

 

ーゾクリー

 

万丈目の背中に冷や汗が伝う。真琴の何とも言えないような気迫に押され、万丈目は押し黙る。

 

「万丈目、お前は自分を信用出来ないのか?それとも、負けるのが怖いのか?」

「そんなことは無い!」

「兄だから。とかいう言い逃れを作って、負けた時の言い訳をするつもりか?」

「そんな....ことは....」

 

万丈目は言葉に詰まってしまった。

 

「(俺は決して言い逃れをしようとしてるわけじゃない!でもなんだ、このつっかえは。どうして何も言い返せない!)」

「まあ、どうせ自分の強さに自信が持てないのが原因だろうな」

「⁉︎」

「慣れないデッキ。しかも明日が初お披露目だ。回そうと思っても、初めてのデッキはなかなか回ってくれないものだ」

「だからなんだというんだ!」

「お前は自分を信じなくていい」

「な⁉︎」

 

万丈目は驚き、なんとも間抜けな顔をする。

 

「十代を、カイザーを、そのデッキをともに作った人達を信じろ!お前が勝つ!そう信じてくれているみんなを信じろ!」

「あ....」

「そうすれば、自ずと見えてくる物がある。俺からはそれだけだ。あとは自分で気付け」

 

真琴がこう言うと、万丈目を部屋から出した。

 

「(御鏡が言っていたこと。ほとんど分からない。だけど、なにか重要な事を伝えようとしてたのでは無いだろうか?)」

 

万丈目はその日、寝るまで頭を捻りながらずっと考えていた。

 

 

 

そしてデュエル当日。万丈目兄弟が一同に会する。そして

 

「よく逃げなかったと褒めてやるよ。準!」

「その前に兄さん達に言っておく事がある」

「なんだ?」

「兄さん達へのハンデは攻撃力500未満のモンスターでのデュエルだったが、このデッキには攻撃力0のモンスターしか入っていない!これが俺のハンデだ!」

 

こう力強く宣言し、お互いがデッキをカットした後にデュエルディスクにセットする。そして構えると

 

「「デュエル!」」

 

先攻はハンデを渡しているわけなので万丈目が貰ったようだ

 

「俺の先攻ドロー!俺はモンスターをセットし、ターンエンド」

 

万丈目

手札5→6→5

モンスター/セットモンスター1体

魔法、罠/無し

 

「万丈目のデッキは全てのモンスターの攻撃力が0....」

「必然的に全てのモンスターは守備表示で出すことになるな」

 

「フハハハハ!準よ!この私自ら手を降してやることに感謝するのだな!俺のターンドロー!」

 

万丈目家ってデュエルする時ってみんなこうなのだろうか?高笑いとか

 

「私は手札から魔法カード、融合を発動!手札の ロードオブドラゴン・ドラゴンの支配者 と 神竜ラグナロク を融合し、融合召喚!竜魔人キングドラグーン!」

 

竜魔人キングドラグーンATK2400

 

竜魔人と呼ばれる下半身は蛇みたいな身体に上半身は腕に蜥蜴のような頭をしていた。割と竜要素の方が強いようだ。

 

「キングドラグーンの効果発動!1ターンに1度手札のドラゴン族モンスターを呼び出す事ができる!来い!エメラルドドラゴン!」

 

エメラルドドラゴンATK2400

 

「全てのカードのレアリティが高いカードばかりじゃないか!」

「マズイよ!万丈目君の場にはカードが1枚のみ!これじゃ守りきれないよ!」

 

「バトルだ!キングドラグーンでセットモンスターを攻撃!」

 

キングドラグーンのブレスがセットモンスターに迫る。現れたのはおジャマブラザーズの中の1人おジャマブルーだった

 

「オジャマブルーの効果発動!このカードが戦闘によって破壊された場合デッキからおジャマと名のつくカードを2枚手札に加える!俺はおジャマジックとおジャマデルタハリケーン!!を手札に加える!」

「なんのその程度!エメラルドドラゴンで準にダイレクトアタック!」

「くううっ!」

 

万丈目LP4000-2400=1600

 

「ターンエンドだ」

 

万丈目兄

手札5→6→3→2

モンスター/竜魔人キングドラグーン、エメラルドドラゴン

魔法、罠/無し

 

 

「俺のターンドロー!俺は手札から魔法カード、エンジェルバトンを発動!デッキから2枚ドローし、1枚捨てる!」

 

捨てられたカード→おジャマジック

 

「おジャマジックの効果発動!このカードが墓地に送られた時、デッキからおジャマ3兄弟を手札に加える!」

 

万丈目が天使のやりとりの後にデッキからオジャマ3兄弟を手札に加える。

 

『流石アニキ!』

『さあ!おいら達を出してくだされ!」

『我ら兄弟の力を見せてやりますぞ!」

 

おジャマーズが調子に乗っていた。

 

「カードを2枚伏せて魔法カード、手札抹殺を発動!お互いの手札を全て捨てる!その後捨てたカードの枚数だけドローする!俺は8枚捨てて8枚ドロー!」

「私は2枚捨てて2枚ドロー」

 

『『『そんな!アニキー!』』』

 

そして捨てられて行くおジャマーズ

 

捨てられたカード→(万丈目)おジャマグリーン、おジャマブラック、おジャマイエロー、オジャマレッド、そよ風の精霊、千眼の邪教神、ゼロガードナー、ミュータントハイブレイン

(万丈目兄)死者転生、カースオブドラゴン

 

ものすごいドローだ。8枚ドローなんてそうそう見ないぞ。しかし、落としているカードが全てモンスターの時点で壮絶な事故だな

 

「俺はモンスターをセット!ターンエンド!エンドフェイズ、手札が7枚のため、1枚捨てる。これで終わりだ」

 

万丈目

手札7→8→11→9→8→7→6

モンスター/セットモンスター1体

魔法、罠/セットカード3枚

 

「私のターンドロー!」

 

万丈目兄は手札を見るとニヤリと笑う。

 

「私はサファイヤドラゴンを攻撃表示で召喚!さらにキングドラグーンの効果でダイヤモンドドラゴンを特殊召喚!」

 

サファイヤドラゴンATK1900

ダイヤモンドドラゴンATK2100

 

「バトル!キングドラグーンでそのモンスターに攻撃!」

 

『キャァァァ!」

 

表側になったのは幸薄そうな女の子。破壊されると、手に持った人形がばら撒かれ、ドラゴンたちのヤル気が無くなる。

 

「どういうことだ!」

「戦闘によって破壊された薄幸の美少女は相手のヤル気を無くし、強制的にバトルフェイズを終わらせる」

「命拾いしたな!準!ターンエンドだ」

 

万丈目兄

手札2→3→2→1

魔法、罠/無し

 

「俺のターンドロー!モンスターをセットし、永続魔法、暗黒の扉を発動!お互いは1ターンに1体でしか、バトルを行う事が出来ない!ターンエンドだ」

 

万丈目

手札6→7→6→5

モンスター/セットモンスター1体

魔法、罠/セットカード3枚、暗黒の扉

 

「私のターンドロー!ふ、準よ、苦しまぬよう、このターンで終わらせてやる!」

「なんだと⁉︎」

「私は手札から魔法カード、大嵐を発動!フィールドの魔法、罠カードを全て破壊する!」

 

破壊されたカード→オジャマデルタハリケーン!!、リビングデッドの呼び声、攻撃の無力化、暗黒の扉

 

「マズイ!最後の砦である暗黒の扉が破壊された!」

「このままだと負けちゃうっす!」

 

翔やカイザー達も慌て出す。

 

「バトルだ!キングドラグーンでそのモンスターに攻撃!

 

伏せていたのは魂虎。守備力は高いが、それでも2100、2400には僅かに届かない。ブレスでかき消され、万丈目のフィールドは空っぽになってしまった。

 

「これで終わりだ!一斉攻撃!」

 

万丈目兄が攻撃宣言するが、突如突撃してきたカカシにより、攻撃が止められる。そして爆発し、ドラゴン達が行動を止める。

 

 

「何が起きた⁉︎」

「俺は手札からモンスター効果発動。速攻のカカシ。このカードを捨てることにより、相手モンスターの直接攻撃を無効にし、その爆発によりバトルフェイズを終了させる」

「チッ、時間稼ぎを....ターンエンド!」

 

万丈目兄

手札2→3→2

モンスター/竜魔人キングドラグーン、エメラルドドラゴン、ダイヤモンドドラゴン、サファイヤドラゴン

魔法、罠/無し

 

万丈目はなんとか耐え忍ぶも、あと一歩、一手足りない感じがしていた。

 

「このままだとマズイな」

「万丈目君....」

 

周りが見守る中、万丈目はデッキトップに手を掛ける。

 

「俺の....ターン!」

 

万丈目の力強い宣言の中カードが引き抜かれる。まだ目は死んではいない。

 

「(あの時、御鏡が言っていたこと、全くわからなかった。でも、今は少しだけわかる。周りが見える。....十代め、何大声出してんだよ、恥ずかしい。カイザー、眉を潜めるなよ、あんたを倒すまで俺は負けねぇよ。そして兄さん。そのイライラした時、頭を左手で掻くクセ、やめた方がいいぜ)」

 

万丈目は、かなり危険な状態なのにまわりが見えていた。

 

「(ああ、何だろう。今なら誰にも負けない気がする。次に来るカードが手に取るようにわかるようだ)俺は魔法カード、強欲な壺を発動!デッキから2枚ドロー!」

 

憎たらしいような顔が描かれている壺が爆発し、2枚のカードとなり、万丈目の手札に加わる。

 

「(これか、御鏡が自分で気付けと言っていたその答えだろうか?)兄さん。このターンで終わりだ」

「この光輝くドラゴン達がいるのに攻撃力0でどのように勝つというんだ!」

「(ああ、なんだか息が詰まる。なのに頭はクリアだ)それをみせてやるよ!俺は手札から魔法カード、トライワイトゾーンを発動!墓地からレベル2以下の通常モンスターを3体特殊召喚できる!来い!おジャマ3兄弟!」

 

おジャマイエローATK0

おジャマグリーンATK0

おジャマブラックATK0

 

 

「そのようなモンスターを出したからなんだと言うんだ!落ちこぼれのお前らしいがな!」

「俺はこいつらにあることを教えてもらった」

「そんなザコ達から何がわかると言うんだ!」

『兄弟の絆の強さをだ!』

 

おジャマ3兄弟が場に出て、万丈目と万丈目兄は話し合う。

 

「下には下がいるということだ!」

『『『コケッ!』』』

 

オジャマ3兄弟はずっこける。しかし、万丈目の目はギラついていた。

 

「(今なら誰にも負ける気がしねぇ!)俺は手札から魔法カード、魔法石の採掘を発動!手札2枚を捨て、墓地からおジャマデルタハリケーンを回収する!そしてそのまま発動!このカードは自分フィールド上にオジャマ3兄弟がいる時のみ発動できる魔法。しかし、その効果は強力だ。相手フィールド上のカード、全てを破壊する!」

おジャマ3兄弟が3人揃うと、高速回転し、万丈目兄のフィールド上のカードを吹っ飛ばす。

 

「俺は手札からサンダークラッシュを発動!」

 

オジャマ兄弟の後ろに魔法カードが現れる。

 

『なんだ?これ、邪魔なカードだな』

『えーっと、何々?自分のフィールド上に存在する全てのモンスターを破壊する。

相手ライフに破壊したモンスター×300のダメージを与える』

『って事は?』

「攻撃力0の役目は終わりだ!」

 

万丈目の発動した魔法の光に呑み込まれ、オジャマ3兄弟は破壊される。そしてカードから光が出て、万丈目兄にダメージを与えた。

 

万丈目兄LP4000-300×3=3100

 

「くっ、しかし、俺の優位にはかわりがない!振り出しに戻っただけだ!」

「いいや!俺にはこのターン、召喚権が残されている。俺は待っていたんだ。これだけ多くのモンスターが墓地に眠る時を。俺の最後の手札のモンスターが、俺を勝利へといざなう。いでよ!カオスネクロマンサー!」

 

現れたのは手から糸が出ている、カラクリ人形を動かす人のようなモンスター。

 

「このモンスターの攻撃力は、墓地に眠るモンスターの数×300。俺の墓地には12体のモンスターが眠っている。よって攻撃力は3600だ!」

 

カオスネクロマンサーATK0→3600

 

「カオスネクロマンサーの攻撃!ネクロパペットショー!」

 

墓地に眠っていたモンスター達を操り、万丈目兄へと攻撃する。

 

万丈目兄LP3100-3600=0

 

そしてデュエル終了のブザーが鳴る。

 

「やった!勝ったぜ!」

 

周りから万丈目への歓声が巻き起こる。

 

「いいな!俺の名は!」

 

いつぞやの親善デュエルの時みたいに、手を上に上げて、指を差す。

 

「一!」

「十!」

 

万丈目の掛け声に周りも続く。

 

「「「「「「百!」」」」」」

「「「「「「千!」」」」」」

「万丈目サンダー!」

「「「「「「サンダー!サンダー!」」」」」」

 

爆発的な歓声、そして褒め称える言葉。

その歓声の脇では

 

「大丈夫か、兄者!この仕返しは必ず」

「やめろ!見えないのか?.....準はとっくに私達の思っていたより大きくなっていたのだ」

 

そして帰り際

 

「準!今回は負けたが、俺達の野望、忘れたわけではあるまいな!」

「ああ、兄さん。万丈目帝国。兄さん達に俺の強さを見せたはすだ。もう一度、今度は必ずやってみせるさ!」

「その言葉、しかと受け取った!しっかりやれよ」

「兄さん......」

 

そして帰って行った。なんとも嵐のような人達だった。

なお、この報告に海馬社長は(隠すのはどこにいったよ)

 

「当たり前だ!そのような事を報告せんでもいい!」

 

の一言だったそうな。社長らしい。

 

さてさて、しばらくの間万丈目の部屋の中には万丈目の持ち帰ったモンスター達が溢れ、大変だったそうな。

そしてあの時の感覚をもう一度確かめようとするも、全くできず、モヤモヤする日々が続くのだが、これは余談だな。




今回は万丈目兄弟のデュエルだよ!
真琴「しかし攻撃力0のモンスターだけで戦うとはなんともまた思い切った物だな」
ですねぇ。原作では苦渋の選択が使われていたのでどうしようか思いましたが、手札抹殺で事足りたのでよかったぜ
真琴「ところで作中のあの描写はなんだ?」
ああ、あれはいわゆるゾーンという物です。スポーツなどをしている時、ボールが止まっているように見えたり、対戦相手の顔、更には視線、呼吸、動き。全てがゆっくり見える状況の事です。作者自身なんとなくですが、感じたことがございます。あとあと考えればあれがゾーンだったのかぁ。って感じです。
真琴「そうなのか。何かスポーツでもしていたのか?」
まあ、それはいいじゃない。さて、あとがきなんですし、あれをしましょう。あれ
真琴「はいはい、では今回のキーカードだ」



おジャマデルタハリケーン!!
通常魔法
自分フィールド上に「おジャマ・グリーン」「おジャマ・イエロー」
「おジャマ・ブラック」が表側表示で存在する場合に発動する事ができる。
相手フィールド上に存在するカードを全て破壊する。


真琴「おジャマ3兄弟が存在することにより発動できる魔法カードだな。効果は相手の場の一掃と非常に強力だ」

真琴「おジャマカントリーが存在すればそこから相手に3000のダメージを与えられるぞ。また、エクシーズしてダイガスタフェニックスにしてもOKだ」


真琴「おジャマ3体を揃えるのは案外大変だが、作中のように下準備こそ必要だが、トライワイトゾーンのようなカードや、アニメのような魔の試着部屋などが存在するぞ」

真琴「さらにおジャマ自体にもカードが増えているため、サーチなどもしやすくなっているぞ。なお、ダイヤモンドガイではファイナルインゼクションのほうが採用されることが多いが、もちろん発動できるぞ」

真琴「面白いカードだ。ぜひ使ってみてくれ」




真琴「こんなところか?」
はい!では、デュエル中のミスや効果の間違い。こうしたらいいのでは?などといった指摘は随時募集しております。また、感想も頂ければと思います。皆様の感想が作者の活力です。次回からはオリジナル回の予定です。
では、また次回!

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