儀式デッキ使いの日常   作:アリスとテレス

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はい!今回はオリジナル回となります!
真琴「5話で話されていた大会だな」
はい!その大会です!今回はチーム戦とさせていただきました。
真琴君!頑張れ〜
真琴「やだめんどくさい出たくない寝たい」
おい!さてさて、そろそろはじめますか。
では、どうぞ!


大会!先鋒戦

太山とのデュエルがあってから数日。真琴は十代が出ている大会の応援に来ていた。ここで新しいHEROが手に入るのである。その決勝、もうすぐ決着が付きそうだった。

 

 

「バトル!フレイムウィングマンで邪帝ガイウスを攻撃!スカイスクレイパーシュート!さらにフレイムウィングマンの効果で2400ポイントのダメージだ!」

 

相手LP2600ー(3100ー2400)ー2400=0

 

「ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!」

 

勝利したようだ。

 

「おめっとさん。とりあえずこれでノヴァマスターは手に入ったな。次は再来週のトルネードか?」

「おう!そっちにも出ないとな!」

 

 

そして次の週.....真琴はのんびりデッキを組換えていると、そこに十代が来た。

 

「真琴!大変だ!次の大会は6人でのチーム戦だ!」

「そうだが....お前なら大丈夫だろ?俺とは違って」

 

真琴はそれを知っていたので、普通に返す。

 

「じゃあさ!真琴も入ってくれよ!チームにさ!」

「え?」

「うん、真琴に入って貰って、後は翔と....」

「おい、ちょっと待て、俺はチームに入るとは一言も」

「じゃあ頼むぜ!」

十代は走って行ってしまった。

 

「言ってないんだがなぁ」

 

真琴の呟きは風に乗って流れて行った。

 

さてさて、チームは集まった。十代、真琴に

 

「なぜ俺がここにいるんだ?」

 

三沢に

 

「アニキー、なんで僕まで出なくちゃならないんスか?」

 

翔。

 

「師匠が出るならオレも出るぜ!」

 

陽美と

 

「なんで私がこんな目に....」

 

彩花が集まっていた。

 

「これで大会に出れるぜ!」

「十代、なぜこの人選にした」

「だって真琴が出るんだし、お前も知ってる人の方がいいかなーってね?」

「そうかよ....」

 

 

そんなこんなで大会当日。これはスポンサーであるKC社がアカデミアのレベルの高さを知らせるための大会のようで、報道陣や、プロスカウトも少なからず来ていた。それぞれの学年で上位の人達が出ているようだ。3年、2年、1年の順にデュエルをして行くようだ。3年のハイレベルのデュエルで釘付けにして、他の学年も見てもらうつもりのようだ。

 

「ごめんね〜、紫音ちゃん、こんな所に仕事入れちゃって」

「いえ!ここにも一度来て見たかったので!私も一応学生ですし」

「はは!そう言ってくれるなら嬉しいよ」

 

今現役トップアイドルの笹色美音(ささいろ みおん、本名緑川 紫音)の姿もあった。春のあまり特番のない5月の目玉にしようとしてるようだ。さてさて、そんな中デュエルは進む。3年ではカイザーが無双し、大方の予想通りの結果に、また、2年でも熱いデュエルが観れて、一般開放されている(フェリーで見に来てくれた一般人の人達)観客達を大いに盛り上げた。さてさて、学校の内外でトトカルチョが行われていたらしく、真琴達のチームはレッド生が3人もいるので、あまり高い評価を受けていなかったのだが(校長らは除く)周りの予想に反し、決勝まで登り詰めた。トトカルチョはてんやわんやのようだ。そして決勝戦、相手は大方の予想通り、ブルー上位で固めて来たチームだった。

 

「さあ!これで1年の決勝戦を戦うチームが出揃った!会場のボルテージも否応無しに上がっているぞ!」

 

この大会のために呼ばれたMCも力説している。

 

「解説には元プロ氷室さんを、そしてアイドルの笹色さんを迎えて実況していこうと思います!さて、笹色さん、この決勝戦、どちらに勝ってもらいたいですか?」

「えっと....レッド寮の皆様が頑張っているので、そちらに頑張ってもらいたいです」

「そうですね!さて、氷室元プロ、この一戦、どう見ますか?」

「はい、ブルーチームこそれぞれの地力が高く、1年生にしてはハイレベルで安定しています。それに対して、レッド寮の人を中心にしたレッドチームは、切り込み隊長で爆発力のある遊城君、考え抜かれたデッキ構築をしているイエローの三沢君。3年ですごいデュエルを見せてくれたカイザーの弟、丸藤翔君と言った粒揃いですからね、どちらが勝ってもおかしく無いですよ。しかし、私の予想はブルー生チームが私は勝つと思っていますがね」

「はい、ありがとうございます!この解説室も熱いバトルを期待しています!さてさて両チームの先鋒が出てきました。お互いにやる気は満々のようです!」

 

解説室の人達の会話がある中、十代と相手のブルー生がデュエルフィールドに着いた。周りからは応援が響いている。ルーレットにより、ブルー生の先攻になった。お互いのデッキを渡し、カットする。所定の位置に着いて、デュエルディスクを構える。

 

「決勝、先鋒戦!目に焼き付ける準備はできているか⁉︎さあ!」

 

「「デュエル!」」

 

「こちらの先攻!ドロー!」

ブルー生がカードを引く。

「僕は手札から炎王獣ヤクシャを攻撃表示で召喚!カードを2枚伏せてターンエンドだ」

 

炎王獣ヤクシャATK1800

 

ブルー生

手札5→6→5→3

モンスター/炎王獣ヤクシャ

魔法、罠/セットカード2枚

 

「氷室さん、ブルー生の人は様子見、と言った所でしょうか?」

「いや、違いますね」

「それはどういうことでしょう?」

「まあ、見ていたらわかりますよ」

 

 

「よっしゃー!俺のターン!ドロー!」

十代は力強くカードを引く。

「よし、俺は手札から魔法カード、E-エマージェンシーコールを発動!デッキからE・HEROと名のつくモンスターを手札に加えるぜ!俺はE・HEROバーストレディを手札に!さらに増援を発動!デッキからレベル4以下の戦士族モンスターを手札に加える!これでE・HEROフェザーマンを手札に加える!」

十代はデッキから融合するためのモンスターを次々加えていく。

 

「氷室さん、十代君はあそこまでサーチカードをなぜ入れているのでしょうか?」

「HEROは融合することでその真の力を発揮するのです。なので融合素材にするモンスターをなるべく早く手札に持ってくる必要があるのです。ですので、相対的にサーチカードはどうしても多くなるのですよ」

「なるほど、おおっと!その融合を十代君は発動させたぞ!」

 

 

「俺は手札から融合発動!手札のバーストレディとフェザーマンを融合し、来い!マイフェイバリットHERO!E・HEROフレイムウィングマン!」

十代のフェイバリットカードが場に登場するが、

「リバースカードオープン!激流葬!フィールド上のモンスターは全て破壊だ!さらに炎王獣ヤクシャの効果発動!手札の炎王神獣ガルドニクスを破壊!」

フィールド上のモンスターが激流に呑まれて破壊される。しかしヤクシャはその途中でブルー生の手札のモンスターを破壊して、墓地に落ちていく。

 

 

「おおーっと!十代君のエースモンスターがあっさり倒されてしまったぞ〜!しかし、なぜ手札のカードを破壊したんですか?氷室さん」

「次のターンのスタンバイフェイズに分かりますよ」

「???」

 

「ちぇっ大ダメージを与えれると思ったのによ〜、じゃあ、俺は手札からカードガンナーを攻撃表示で召喚!効果発動!デッキからカードを3枚墓地に送るぜ!」

 

カードガンナーATK400→1900

落ちたカード→ネクロ・ガードナー、E・HEROネクロダークマン、E・HEROシャドーミスト

 

「E・HEROシャドーミストの効果発動!このカードが墓地に送られた時、デッキから新たなHEROを手札に加える!俺はデッキからE・HEROバブルマンを手札に加える!バトル!俺はカードガンナーでダイレクトアタック!」

 

 

ブルー生LP4000ー1900=2100

 

「よし!俺はカードを2枚伏せてターンエンド!」

 

十代

手札5→6→3→2→3→1(バブルマン)

モンスター/カードガンナー

魔法、罠/セットカード2枚

 

「先手を取ったのは十代君だ!

氷室さん、カードガンナーの攻撃力そのままがライフに入りました。これは相当痛いのでは無いでしょうか?」

「ブルー生の人も、このダメージは驚いたでしょうね。そもそもHEROに攻撃力が1500を超えるモンスターはそこまでいませんしね。でも、プレイングミスとも取れますが」

 

 

「僕のターン、ドロー!スタンバイ!この瞬間、カード効果により破壊された炎王神獣ガルドニクスの効果発動!フィールドに蘇らせ、このカード以外のモンスター、全てを破壊する!」

「うおっ!しかしカードガンナーの効果発動!デッキから1枚ドロー!」

 

炎王神獣ガルドニクスATK2700

 

「僕は手札から炎王獣バロンを攻撃表示で召喚!」

 

炎王獣バロンATK1800

 

「バトルです!炎王神獣ガルドニクスでプレイヤーに直接攻撃です!」

「リバースカードオープン!ヒーロー見参!相手の攻撃宣言時発動できる。相手はランダムに1枚選択し、そのカードがモンスターカードだった場合、フィールドに特殊召喚できる!さあ、カードを選びな!」

「なら僕は君から見て左のカードを選ぼう!」

「ビンゴ!俺は手札からE・HEROバブルマンを守備表示で特殊召喚!」

 

E・HEROバブルマンDEF1200

 

「くっ!じゃあガルドニクスで攻撃!」

「戦闘破壊された時、さらにリバースカードオープン!ヒーローシグナル!俺はデッキからE・HEROスパークマンを守備表示で特殊召喚!」

「炎王獣バロンで攻撃!僕はこのままターンエンド」

 

ブルー生

手札3→4→3

モンスター/炎王神獣ガルドニクス、炎王獣バロン

魔法、罠/セットカード1枚

 

「十代君はなんとか堪えましたが、これは相当効いたのでは無いでしょうか!」

「そうですね。十代君の使うHEROデッキは瞬発力が命。それ故手札消費も大きいですからね」

 

 

「俺のターンドロー!俺はモンスターをセットカードを伏せてターンエンド」

 

十代

手札1→2→0

モンスター/セットモンスター1体

魔法、罠/セットカード1枚

 

「僕のターンドロー!....バトル!僕は炎王獣バロンでセットモンスターを攻撃!」

「モンスターはフレンドック!戦闘によって破壊され、墓地に送られた時、墓地からE・HERO1体と融合を手札に加える事ができる!俺は融合とバーストレディを手札に!」

「くっ!しかし、まだ僕のモンスターの攻撃が残っている!炎王神獣ガルドニクスでプレイヤーに直接攻撃です!」

「墓地からネクロガードナーの効果発動!このカードを除外し、攻撃を無効にする!」

「くっ、カードを1枚伏せてターンエンドです」

 

ブルー生

手札3→4→3

モンスター/炎王神獣ガルドニクス、炎王獣バロン

魔法、罠/セットカード2枚

 

 

「いやー、激しい戦闘が行われていますね〜、しかし、状況はやはりブルー生の方が有利でしょうか?」

「そうですね。やはりカードの差が凄いのでね。十代君には厳しい状況ですよ」

 

「俺のターンドロー!」

十代はカードを引き抜く。先鋒戦を取ればチームに勢いがつくので、落としたく無いのだが......

「俺は手札から天使の施しを発動!デッキから3枚ドローし、2枚墓地に!」

 

墓地に送られたカード→融合、E・HEROフォレストマン

 

「さらに手札から魔法カード、強欲な壺を発動!デッキから2枚ドロー!そしてリバースカードオープン!融合準備!エリクシーラーを見せてデッキからクレイマンをサーチし、墓地から融合を回収!」

十代はここに来て連続ドローで手札を増やしていく。

「よし、俺は手札から魔法カード、融合発動!手札のバーストレディとクレイマンを融合!現れろ!E・HEROノヴァマスター!」

 

E・HEROノヴァマスターATK2600

 

「おーっと!ここにきて十代君は勝負を仕掛けるようだ!」

「まあ、持久戦は融合戦術のデッキには向かないですからね。しかし、手札リカバリーが容易いシャドールなどもありますが」

 

 

「さらに!手札からミラクルフュージョンを発動!墓地のスパークマンとフレイムウィングマンを除外融合!現れろ!E・HEROシャイニングフレアウィングマン!シャイニングフレアウィングマンは墓地に眠るE・HEROと名のつくモンスターの数×300ポイント上昇する!俺の墓地には7体のHEROがいる!よって2100ポイント上昇!」

 

E・HEROシャイニングフレアウィングマンATK2500→4600

 

「バトル!ノヴァマスターで炎王獣バロンを攻撃!」

「リバースカードオープン!ツインボルテックス!僕は炎王神獣ガルドニクスとシャイニングフレアウィングマンを選択する!」

「それは通せねえ!手札から速攻魔法!我が身を盾に!ライフコストを払い、モンスターを破壊するカードの発動と効果を無効にして、破壊だ!」

ノヴァマスターが炎王獣バロンにその手の炎で攻撃しようとすると空から雷が降り注ぐが、ライフにより作り出した身代わりが受け、無効可してしまった。

 

十代LP4000→2500

 

 

ブルー生LP2100ー(2600ー1800)=1500

 

「ノヴァマスターの効果でドロー!....これで終わりだ!シャイニングフレアウィングマンで炎王神獣ガルドニクスに攻撃!これで勝ちだ!」

「.....はぁ、使うとは思ってなかったんだがなぁ。リバースカードオープン!火霊術ー「紅」炎王神獣ガルドニクスを生贄に、相手ライフに生贄にしたモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える!」

「え?」

 

十代LP2500ー2700=0

 

「おおーっと、まさかの展開!決めに行った十代君の攻撃を見事に躱し!ブルー生が勝利を収めたぞー!」

「はい、おそらくガルドニクスが破壊で蘇生するモンスターなので、あまり使わないカードだったのでしょうが、これは怪我の功名でしょうね」

「美音ちゃん、どうでした?」

「はい!とてもいいデュエルだったと思います!お互いがカードをとても上手く使えていたと思います!」

「そうですね!さて、これでブルー生チームの1勝です。このままズルズルと行くのか、下克上チームが歯止めをかけるのか、次の一戦ら見ものですね!」

 

 

十代が悔しそうにしながらこちらに帰って来る。

「ドンマイ、十代。まあ、負けだな」

「チクショー、シャイニングフレアウィングマンを出したから勝てたとおもったんだがなぁ!」

「まあ、デュエルはそこまで甘くないって事だね」

「アニキが負けるとは思ってなかったッス....」

「まあ、切り替えて行こうぜ!」

「ほんとすまない。最初はとにかく勝っておきたかったんだけど」

「今更だ。次鋒の三沢に頼め」

「そうだな!三沢!頑張れよ!」

「おう!」

三沢は力強く返事を返すと、歩いて行った。




はい!ここで切ります。
真琴「なあ、なぜ俺を参戦させたし」
君が出ないと儀式使えないじゃん
真琴「別に使わなくてもいいだろ?」
おい、それはタイトル詐欺だぞ
真琴「はぁ、全くもってめんどくさいよ。さて、今回のキーカードだ」


火霊術ー「紅」
通常罠
自分フィールド上の炎属性モンスター1体をリリースして発動できる。
リリースしたモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。


真琴「今回のフィニッシュカードだな」

真琴「こいつ自体カードの効果は悪くはないが、採用率は高くはない。元々の攻撃力を参照とするので、最低でも2000以上のダメージを与えたいところだが、むつかしいだろう」

真琴「真炎の爆発で蘇生したモンスターがシンクロしきれない時や、エンドフェイズに自壊する爆炎集合体ガイヤソウル、上級でも蘇生が容易いフェニックスギアフリードなどが射出カードとしてはいいかな」

真琴「フィニッシュカードとしてぐらいしか使えないが、十分強力なカードだ」

真琴「これぐらいでいいかな」
はい!それでは、デュエル中のミスやこうしたらいいのでは?などといった指摘は随時募集中です!感想も書いていただければ嬉しいです!皆様の感想が作者の活力です。
では、また次回!

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