儀式デッキ使いの日常   作:アリスとテレス

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と、言うわけで制裁デュエルですね。全く、君は何をしているんだよ全く。
真琴「おい駄作者、お前がドナドナドナドナしたのだろう」
てへ⁉︎
真琴「よし、表へ出ろその腐った頭叩き割ってやる」
マジすんません。そっちの世界のデュエリストの攻撃は恐ろしいほどの大ダメージなるんで勘弁して下さい
真琴「お前が悪いんだろうが」
うぃー。さて、そろそろ本編始めないとね!
では、どうぞ!


制裁デュエル!

制裁デュエルを1週間後に控えた今日、彩花達が殴り込みに来た。いや、本当に殴り込みに来たわけでは無いが

「真琴!ちょっと!制裁デュエルだいじょぶ......なの?」

部屋に入ると、真琴は......

「zzz」

寝ていた。それも盛大に。それを見た彩花は真琴の布団に近づくと右手を振りかざし、鳩尾に向かってねじり込むように殴る。その時真琴は

「殺気!」

寝転がる事によって彩花のパンチを回避する。なんだかバトル物みたいになってるが一応これは遊戯王の2次小説だ。

「彩花、いきなりなんだよ。俺は眠いんだ。おととい前田先輩のデッキ構築を手伝ってたんだから」

昨日、前田先輩がその父さんとデュエルるすためのデッキ構築を手伝っていたのである。そのデュエルしている所には立ち会って無いが。

「だからといって寝てていいわけないでょうが!」

全くもってその通りです。

「師匠は大丈夫なのか?制裁デュエルは強力なデュエリストを呼ぶらしいんだぜ?」

陽美は心配そうに言うが

「大丈夫だろ。デッキは入念に構築した。制裁デュエルのために英気を養ってるんだから。しかも今日は学校休みだぜ?寝かせてくれよ」

案外休日の予定はダラダラしていることの多い真琴君だった

「ならさ!私達とデュエルしましょ!実践練習よ!」

なんだかんだ言って彩花は真琴の事が心配のようだ

 

 

 

そんなこんなで制裁デュエルの日。十代と翔は迷宮兄弟とデュエルしていた。

「パワーボンドで融合召喚したモンスターの攻撃力は倍になる!いけ!ユーフォロイドファイター!」

「「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」」

 

迷宮兄弟LP3500ー(8000ー3800)=0

 

「ガッチャ楽しいデュエルだったぜ!またやろうな」

「嘘なの〜ネ!伝説のデュエリストが負けるなんーテ!」

「いいデュエルだったよ、十代君。もちろん退学は取り消そう。次は真琴君だね。彼はそこまで悪い生徒でも無いから私はなるべく残したいのだがねぇ」

下で先生や十代が話をしている中真琴は

「なかなかいいデュエルだったな」

「あら?強力なライバルになりそうなのに嬉しそうね」

「そういう君だって」

「私のために退学になったなんて目覚めが悪いじゃない」

「俺はどうでもいいのか。悲しいなー(棒)」

「異常なまでの棒読みだな」

「まさか!あなたとのデュエルもしてないのに、それは無いわ」

「はいはい、じゃ、行って来るよ」

 

 

 

真琴はデュエルフィールドに立つ。対戦相手は

「はぁ?カイザー?」

そう。この学園一と言われる翔の兄、丸藤亮その人だった。

「ちょっと待て!なんで学園最強とやらなくちゃならないんですか!」

「カイザーがしたいと言ってきたノーネ!デュエルが良ければカイザーが止めてくれるノーネ!頑張るノーネ!」

「そうですよ。真琴君、君のデュエルをしなさい」

「はぁ、わかりました。しかし、めんどくせぇなぁ、全く」

「俺は君とのデュエル、なかなか楽しみにしていたんだがな」

「そうですか、はぁ」

お互いが近づき、デッキをカットする。真琴はサイコロを出すと振る。出た目は3。カイザーが振ると出た目は5だった。

「先攻と後攻、どちらにします?」

「なら俺は後攻を貰おう」

元の位置に戻ると、デュエルディスクを構える。

「「デュエル」」

 

 

「俺の先攻ドロー」

真琴はデッキからカードをやる気のない声を出しながら引く。

「俺は手札からミスティックパイパーを攻撃表示で召喚!」

笛を吹いている男が場に現れる。

ミスティックパイパーATK0

 

「なんだ!あのモンスターは!」

周りはざわついていた。低ステータス故になかなか知られていないようだ。

「ミスティックパイパーの効果発動!このカードを生贄に捧げ、デッキから1枚ドロー!さらに引いたカードがレベル1モンスターだった場合らデッキからさらに1枚ドローできる!ドロー、俺が引いたカードはサクリファイス!レベル1モンスターだからさらに1枚ドロー!」

公開したカードはよくわからない悪魔族のようなモンスター。これから動くのか?と思われたが

「カードを1枚伏せてターンエンド!」

 

真琴

手札5→6→5→7→6

モンスター/無し

魔法、罠/セットカード1枚

 

「上手いな」

「どうして?モンスターがいないのよ⁉︎」

「サイバードラゴンは相手フィールド上にモンスターがいないと特殊召喚できない。真琴はそれがわかっているからあえて生贄に捧げたのだろう」

 

 

「俺のターンドロー!」

カイザーがカードを引きぬく。

「なるほど、サイバードラゴンの特殊召喚対策みたいなのができたのか。だが甘い!俺は手札から魔法カード、融合を発動!手札のサイバードラゴン2体を融合し、現れよ!サイバーツインドラゴン!」

十代戦や、月一試験でのブルー生徒戦でも出た2つの首を持つ機械龍がこちらを向く。

「しかしなんでサイバー流の人とやる時はこんなデッキなのかねぇ?」

 

サイバーツインドラゴンATK2800

 

 

「バトル!君の実力はこんな物かい?サイバーツインドラゴンで攻撃!」

「手札からモンスター効果!速攻のカカシ!相手モンスターの直接攻撃宣言時に発動できる!このカードを手札から墓地に送り、攻撃を無効にし、バトルフェイズを終了させる!」

「ふむ、守ったか!なら、手札から魔法カード、封印の黄金櫃を発動!カードを1枚選択する。2ターン後、このカードは手札に加えられる。カードを1枚伏せてターンエンドだ」

 

カイザー

手札5→6→3→2→1

モンスター/サイバーツインドラゴン

魔法、罠/セットカード1枚

除外されたカード→パワーボンド

 

「俺のターンドロー!俺は手札から金華猫を召喚!効果でミスティックパイパーを蘇生!」

よくわからない猫が現れたと思うと、先程生贄にされた笛を吹いている男が再び現れる

「またそのモンスターの効果を使うのかい?」

「まあ、そうですね。必要なカードを引き込む必要があるので。ドロー、引いたカードはバトルフェーダーさらに1枚追加ドロー」

 

金華猫ATK400

 

「カードを2枚伏せてターンエンド。エンドフェイズ、金華猫は手札に戻る」

 

真琴

手札5→6→5→7→5→6

モンスター/無し

魔法、罠/セットカード3枚

 

「ふむ、手札アドバンテージを優先したか。なるほど、そのような戦い方もあるのだな」

「意外ですか?」

「いや、儀式を使うんだ。どんなカードを使うのか楽しみだよ。俺のターンドロー!俺は手札からサイバードラゴンツヴァイを召喚!バトルだ!」

「リバースカードです。和睦の使者!俺はこのターン戦闘によるダメージを受けません!」

「成る程、俺はこのままターンエンドだ」

 

カイザー

手札1→2→1

モンスター/サイバーツインドラゴン、サイバードラゴンツヴァイ

魔法、罠/セットカード1枚

 

「俺のターンドロー」

やる気のない声のもとカードを引くが

「そろそろ動かないとね。俺は手札から魔法カード、高等儀式術を発動!千目の邪教神を儀式素材とし、現れよ!サクリファイス!」

不思議な怪物が真琴の場に現れる。でもこれ、魔法使い族なんだぜ?

「サクリファイスの効果発動!相手モンスター1体を選択し、装備カードとすることができる!俺はサイバーツインドラゴンを選択!」

「リ、リバースカードオープン!融合解除!サイバードラゴン2体を蘇生させる!」

「エスケープリリースですか、しかし、俺はまだ召喚権を使っていない!俺は手札から魔法カード、二重召喚を発動!さらに俺は手札から金華猫を召喚し、墓地のミスティックパイパーを蘇生!3体を生贄に捧げ、現れよ!神獣王バルバロス!効果により、カイザーのフィールド上のカードを全て破壊だ!」

神獣王バルバロスATK3000

 

 

「く!全てのカードが破壊されたか!」

「バトルです!バルバロスでダイレクトアタック!」

「ぐっ!」

 

カイザーLP4000ー3000=1000

 

「(翔には悪いな、なんだか)」

「やるな!」

「どうも。俺はこれでターンエンドです」

 

真琴

手札6→7→5→4→3

モンスター/神獣王バルバロス

魔法、罠/セットカード2枚

 

 

「俺のターンドロー!この時、封印の黄金櫃で除外されたカードが手札に加えられる!行くぞ!俺はて手札から魔法カード、サイバネティックフュージョンサポートを発動!ライフを半分支払い、このターン、墓地からでも融合召喚することができる!」

「!と言うことは!」

「俺は手札から魔法カード、強欲な壺を発動!デッキから2枚ドロー!....大嵐を発動!フィールド上の魔法、罠は全て破壊!」

大きな嵐がフィールドを吹き荒れ、真琴のセットカードを破壊していく

 

カイザーLP1000→500

破壊されたカード→リビングデッドの呼び声、攻撃の無力化

 

「パワーボンドを発動!墓地の2体のサイバードラゴンと、サイバードラゴン扱いとなっているサイバードラゴンツヴァイを除外し、現れよ!サイバーエンドドラゴン!パワーボンドの効果で攻撃力は倍になる!」

 

サイバーエンドドラゴンATK4000→8000

 

「まずい!このままだと真琴が負けるぞ!」

「頑張れ〜、真琴くーん」

「しっかりしなさい!真琴!まだ私とデュエルしてないのよ!」

「真琴!負けたら承知しないんだからね!」

「師匠!頑張れ〜!」

周りから声援が送られる

「楽しいデュエルだったが、これで決着だ!サイバーエンドドラゴンで攻撃!」

「早々終わってたまるかよ!俺は手札からモンスター効果!クリボー!このカードを手札から墓地に送る!これで、この戦闘によるダメージを受けない!」

「な!俺はサイバージラフを召喚し、生贄に捧げ、パワーボンドのデメリットを回避する。これでターンエンドだ」

 

カイザー

手札2→3→2→0

モンスター/サイバーエンドドラゴンATK8000

魔法、罠/無し

 

 

「なんとか持ちこたえたけど、真琴のフィールドにはカードは無い。どうするのか、見ものだな」

「頑張れ〜真琴〜」

十代達は必死で応援する。

「このデュエル中のスリリングな感覚、たまんねぇな!俺のターン、ドロー!」

いつもの真琴にしては力強くドローする。

「カイザー、このデュエル、俺の勝ちだ!」

「このサイバーエンドをどう破壊するつもりだい?」

「破壊しなくてもどかせばいいんだ!俺は手札から魔法カード、使者蘇生を発動!蘇らせるのは、サクリファイス!」

再びよくわからない悪魔族のようなモンスターが姿を現す

「成る程、俺の負けだな」

「サクリファイスの効果発動!対象はサイバーエンドドラゴン!」

サイバーエンドドラゴンをサクリファイスは吸収し、己に装備させる

「楽しいデュエルでしたよ?俺はサクリファイスでダイレクトアタック!」

 

カイザーLP500ー4000=0

 

「楽しいデュエルだった。この俺が1ポイントもダメージを与えられないとはな」

「運がよかっただけです。ミスティックパイパーでクリボーを引けてなかったら負けていたのは俺でした」

「そうか、そう言ってくれるのは嬉しいな。また機会があればデュエルをしよう」

「俺がやる気を見せればね?」

「はは、それならかなり先になりそうだな」

カイザーと話をしていると

「素晴らしいデュエルでしたよ。2人とも。それに亮、君にもまだまだ伸び代がある。頑張りたまえ」

「はい、ありがとうございます」

「真琴君、おめでとう。君も退学は取り消しだ。と言っても、もとから無かったようなものだがね。と、言うわけで、罰は今日のデュエルでのミスなどと感想をレポートにして提出するように。大徳寺先生、監督のほど、よろしくお願いしますね?」

「わかったのにゃ!」

「はぁ、めんどくせぇ」

「はは!ドンマイ!真琴」

「何を言っているのにゃ?もちろん十代君達にもレポート提出はあるにゃよ?」

「な、なんだって〜!そりゃあ無いぜ〜!」

「アニキ、元はと言えば僕たちが悪いんだから仕方ないよ」

「そりゃあ無いぜ〜!デュエルに勝ったけど、勝負に負けた気がするぜ.....」

 

彩花達の所に戻ると、暖かく迎えてくれた。

「真琴!おめでとう!あのカイザーに勝つなんてね!」

「その1ターン前にクリボーが来てくれてなかったら俺の負けだったがな」

「それでも勝ちは勝ちよ。素晴らしいデュエルだったわ。ねえ、私とデュエルしない?あれを見ると、デュエリストとして、疼いてね?」

「流石に連戦はやめさせてくれよ。全く、ここにいるのはデュエルバカと世話好きばっかかよ」

「「「あはははは!」」」

 

そんなこんなで退学を免れた真琴達の笑い声が響く。




はーい、今回はカイザー戦でした〜
真琴「流石にこれは驚いたな。まさかカイザーが来るとは」
まあ、ダイナソー君とかゴキボール君とかじゃ真琴君が寝取り続けてドヤァする未来が見えるのでね?
真琴「あ、そう。さて、今回のキーカードはこいつだ」

サクリファイス
儀式・効果モンスター
星1/闇属性/魔法使い族/攻 0/守 0
「イリュージョンの儀式」により降臨。
1ターンに1度、相手フィールド上に存在するモンスター1体を選択し、
装備カード扱いとしてこのカードに1体のみ装備する事ができる。
このカードの攻撃力・守備力は、
このカードの効果で装備したモンスターのそれぞれの数値になる。
この効果でモンスターを装備している場合、
自分が受けた戦闘ダメージと同じダメージを相手ライフに与える。
また、このカードが戦闘によって破壊される場合、
代わりにこのカードの効果で装備したモンスターを破壊する。


真琴「こいつは相手フィールド上のモンスター1体をこいつに装備することができ、そのステータスをコピーできる。ただし、裏側モンスターの場合、ステータス変動はなしだ」

真琴「今回はあまり暴れなかったが、エクシーズがある場合、金華猫で蘇生し、相手モンスターを選択して装備、エクシーズランク1になることで除去しつつ場を固めることが出来るぞ」

真琴「こいつは闇属性故に闇の誘惑などのコストにすることも出来る。また、フィールド上にでてもかなりのサポートができるぞ」

真琴「まあ、こんなとこかな?」
はい!さて、デュエルでとミスやこうすれば良いのでは?などと言った物は常時募集しております。また、感想をいただけると嬉しいです。皆様の感想が作者の活力です。
では、また次回

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