招かれる者ー人間賛美   作:ニア2124

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・・・一日一話投稿きつい・・・

それでは今回も・・・

(タイトル書いてて恥ずかしいわ)


小さな恋心

~前回のあらすじ、強い妖怪を倒しました

 

 

 

ーーーー蝉の声により目が覚める

 

フラフラとした足つきで冷蔵庫に向かい水が入っているペットボトルを掴み直接口を付けて喉へと流し込む

 

冷たい水が乾いた喉を癒す

 

無駄の無い動きで冷蔵庫から更に今日の朝食になるであろう食材を取り出す

 

手に持っている物は卵と牛乳

 

棚に入っているコーンフレークを皿へと移し卵の殻は割って茶碗へと移す

 

卵に砂糖を適量入れ込みよくかき混ぜフライパンへ乗せる

 

コーンフレークが入った皿に牛乳を入れて机えと移動させる

 

卵が焼きあがるまで箸で裏返して様子を確認

 

焼きあがった卵焼きを平たい皿に移し今日の朝食完成

 

腕骨折してるから簡単な物になっちゃうな・・・

 

朝食を食べながら左腕を見る

 

利き腕が使えるだけいいけどやっぱ不便だな・・・

 

 

妖怪が人里を襲った事件はかなり衝撃だったのか、数日経った今でも人里は何時かまた襲われるかもしれないという恐怖に怯えている

 

何より妖怪と人間の間に大きな溝が出来てしまった

 

人里の重鎮達や慧音は今後こんな事が無いように妖怪に対して警戒態勢を取っている

 

慧音から妖怪を倒した報酬を渡されたが今回の事件の元々の原因は言ってしまえば俺だったから受け取らなかった

 

人里の損害修理に当ててくれって言ったら凄い泣いてたなアイツ

 

 

朝食を食べ終わり窓を開け小説を読み始める

 

幻想郷に来てから小説を読む事が多くなった

 

インターネットも使えない上テレビゲームといった代物も無いのだから困る

 

元インドア派の俺にとっては痛手だった・・・

 

しかも腕を骨折した為妖怪退治は暫く休業、更に暇な時間が増えるじゃん

 

まぁたまには一人でゆっくりするのもいいか

 

窓から入ってくる風が寝起きの火照った体を冷やし風に揺られて騒めく草木と小鳥の囀りを聞きながら小説のページを捲る

 

外界では窓を開ければ車のエンジン音、工事をしているのか鉄を削る音やらが聞こえてくるからなぁ・・・

 

自然の多い幻想郷だからこそ出来る事だ

 

元々騒がしいよりも静かな方が好きだからなー・・・

 

いつも霊夢や魔理沙とギャーギャーやってるからな、何か開放された気分

 

 

だけどその開放感を味わえるのもほんの一時で

 

「邪魔するぞー翔ー」

 

すぐに壊される事になりましたーーーー

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

あれ、何か魔理沙の声が聞こえた気がする、幻聴かな

 

そんな訳ないか、あいつらは俺の家知らないんだから

 

足音とかも聞こえるけど気のせい気のせい、そのまま小説を読み始める、だが

 

何者かに小説を奪われました

 

「おい、この可愛い可愛い魔理沙ちゃんがやって来たってのに本を読んでるなんて、いい度胸してるなぁ?」

 

面倒な事ばかり起こるな最近

 

「いや、その前になんでお前俺の家知ってんだよ」

 

だが魔理沙はさぞ当たり前かのように

 

「そんなの人里で聞き込みしたからに決まってるだろ?」

 

なんですか、俺は容疑者か何かですか

 

「いや、勝手に決めんな、てか他の奴らも知ってんのか?霊夢とか」

 

だとしたら凄く面倒な事になりかねないというかなるというか

 

「安心しろ私しか知らないから」

 

全然安心出来ないんですが・・・

 

「それにしても翔、何だこの物体は!!」

 

半ば興奮しながら冷蔵庫を手で叩く

 

外界だったら変人扱いだなこれ

 

「外界の電子機器だよ、扉を開けると・・・っと」

 

「おお!?なんだこれ寒いぞ、チルノでも入っているのか?」

 

入ってる訳がないだろうに・・・というかまだチルノに会ってないや、そのうち会ってみたい

 

「まぁわからなくていいよ、お前らにとっては縁遠いだろうから」

 

それでも冷蔵庫に対する興味はひかないのですね、頭突っ込むなよ食材入ってんだから

 

「これさえあれば夏を快適に過ごせるな!」

 

入ったら出れなくなるんですがねぇ・・・

 

「今なら価格なんと八十万で売るぞ?」

 

「ただでさえ今月生活が厳しいんだ・・・そんな金無いよ」

 

魔理沙ってどうやって金稼いでるんだろ、気になる

 

「まぁいいや、もう朝食済ませただろ?ならどっかプラプラしてようぜ」

 

そう言うと首を横に振る

 

「?なんだ?どっか行きたい所でもあるのか?」

 

気まずそうに顔を俺から背ける

 

と同時にぐぅ~と魔理沙の腹の虫が鳴る

 

・・・・もしかして

 

「まだ朝食食べてないの・・・?」

 

再度魔理沙の腹が鳴る

 

赤い顔で腹を抱えるその様は凄い滑稽でした・・・

 

「はぁ~・・・仕方ねぇなぁ・・・飯作ってやるから座って待ってろ」

 

なんでまた朝食作らなきゃいけないんだ・・・

 

「翔のそうゆう察しの良い所好きだぜ?」

 

いや、あんなもん作れって言ってる様なもんだからな

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

魔理沙に朝食を作った後礼をしたいとのことで現在森を探索しています

 

なんでも見せたい物があるとか・・・

 

昼食を俺に作らせ家を出た、俺に作らせ(大事な事なので二回言いました)

 

だけど・・・

 

「魔理沙・・・何時になったらその目的の場所って見つかるんだ?流石に疲れたんだけど」

 

かれこれ2時間近く歩いてるぞ・・・ただでさえ森の中は足場が悪いってのに

 

「もう少しで着くから待ってろって、多分ここら辺だとは思うんだけど・・・」

 

その言葉もう5回ぐらい聞いたんだけど・・・てかこいつ怪我人に荷物持たせるってどうゆう神経してんだ?

 

荷物持てって言っても男が持つ物だろとか言ってくるし・・・礼がしたいんじゃないのかよ

 

「お、ここだここ、やっと着いた~」

 

林を抜けた所にはーーーーー

 

 

 

綺麗な滝と沢があった

 

水が上から下に大きな音を立て水しぶきが飛ぶ

 

夏だと言うのにこの周辺だけ空気が冷たく

 

その光景は言葉では表せない何かがあった

 

あの神社とはまた違った印象を抱いた

 

普段ビルやらなんやらに囲まれていた俺には衝撃的すぎて

 

 

あの世界とここは違う世界なんだとーーー

 

強く実感した光景だったーーー

 

「どうだ?いい場所だろ?」

 

「ああ、凄くいい場所だな、俺には勿体無いぐらいに・・・」

 

その言葉を聞きたかったのか満足そうに笑顔を咲かす魔理沙

 

その笑顔も俺には衝撃高すぎます・・・

 

「ここは私が良く来る場所でな・・・ここに来ると心が落ち着くんだ」

 

「この場所はお前にしか言っていないんだぜ?」

 

「ほー・・・そりゃぁ光栄なこって、ていうかなんで俺だけに?」

 

顔をまたも赤くして言葉を詰まらせる魔理沙

 

呼吸が荒くなって顔を俯かせる

 

 

 

次に何か重要な事を伝える様な

 

ーーーそんな気がした

 

ーーーなんだよ

 

ーーーこんな場所でそんな顔されると

 

ーーー期待しちゃうじゃないか

 

決心がついた様に口を開く

 

どんな言葉が返ってくるのか・・・

 

 

 

「ーーーーお前が幻想郷に来た祝いみたいな物だよ、ありがたく受け取っておけ」

 

・・・何だか一人で盛り上がってて馬鹿みたいに思えてきた

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

ああああああああああああああああああもう!!この雰囲気だったら言えると思ったのに!!

 

・・・変な所で意地が無いんだよなぁ・・・

 

私は恋の魔法使いなのに

 

自分の恋を伝えるのがこんなにも度胸が必要だったなんて・・・

 

思いもしなかったぜ

 

あと一歩の所まで行けたのに・・・

 

この一瞬の為に血眼になって翔の家を探したのに

 

なんだか馬鹿みたいだーーーー

 

気づかない翔も翔だろ・・・ちょっとは察せっての

 

こうゆう所だけは疎いんだからな・・・

 

「まぁ、ありがたいとは思ってるよ、それじゃ、ここで弁当食べちゃうか」

 

片手に持っている包みをほどいて弁当を出す

 

・・・まずは腹を満たしてからだな・・・腹が減っては戦は出来ぬって言うし

 

そこらにある大きな石に座って弁当を手渡しで貰う

 

滝を眺めながら弁当の中身を食べる

 

・・・美味しいな

 

「意外に翔って料理得意なんだな」

 

「意外ってなんだよ心外な・・・まぁあっちの世界で料理作るの趣味だったしな」

 

・・・何か女みたいな趣味だな

 

「ま、魔理沙は料理が下手だから嫉妬するのも無理ないわな」

 

「ほほう・・・喧嘩を売るって言うのか、いい度胸だな」

 

「冗談だよ、だから八卦炉しまって下さいお願いします」

 

ミニ八卦炉を向けて威嚇する、この私に喧嘩を売るなんて一億年程早いぜ

 

「それよりも・・・この弁当私と翔で中身が違うんだな」

 

私の中にはだし巻き卵やら串のついた小さめの肉団子があるのに翔の方はまた違う物が入ってる・・・

 

「ああ、具材が足りなかったからな、それぞれ違うモン入れてるんだよ」

 

「へーそっちのも美味しそうだな、くれないか?」

 

「ああ、別にいいよ」

 

箸でウィンナーを掴み私の弁当に移そうとする

 

 

 

 

・・・これくらいはいいよな

 

弁当に渡される前に箸に掴まれているウィンナーを飛びつく様に口に入れ込む

 

恥ずかしい、恥ずかしい・・・けどッ!

 

これくらいはしてもいいはず・・・

 

「・・・ッな!?」

 

顔を赤くして驚く翔

 

こっちだって恥ずかしいわ!!

 

固まっている翔を尻目に箸から口を離す

 

やってやったぜ・・・

 

 

 

 

その後関節キスだということに気づいて気絶したのは

 

 

ーーーーまた別のお話

 

 

 

 




書いてる途中に恥ずか死しそうになりました

だけど死因、恥ずか死にはなりたくなかったのでなんとか耐えました

今日結構ネタがなくて急ぎで書いたんで色々と可笑しいかも・・・

本音言っちゃうと魔理沙の様な可愛い子とこんな青春したいですハイ

高校青春の一ページ目で物語終わった僕にとっては書いてる途中で頭を壁に打ち付けました

幻想郷行きたい、紫様、妖怪の餌でいいから連れてって下さい

それでは次回も、ドゥワッチ

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