招かれる者ー人間賛美   作:ニア2124

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今回は何時もよりは少し少なめになりました

それでは今回も!!




妖怪退治屋

~前回のあらすじ、人里を襲われました

 

 

 

最後に大怪我を負ったのって何時頃だったっけーーーー

 

そうだ、小5の時修学旅行で山登りに行った時だ

 

崖から俺だけ落ちちゃったんだっけ?

 

あの時は痛かったなぁ・・・・体中から血流れて骨とかも折れてて

 

どうやって助かったんだろう・・・・

 

ああ、そうだ、確かーーーーー

 

「     」様が助けてくれたんだ

 

あれ?名前が思い出せない

 

日頃善い行いをしているから助けてやろうって

 

それで助けて貰ったんだ

 

だけどごめんなさい「    」様

 

俺は、悪い子になっちゃいました

 

優しい優しい妖怪を殺してしまいました

 

これからももっと一杯殺すでしょう

 

善い子じゃなくて・・・ごめんなさい

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

大きな音を立てて家屋に突っ込む

 

メシッという嫌な音が聞こえる

 

ああ・・・腕が折れてる

 

どうなるんだろう俺

 

霊夢が大きな声で俺を呼ぶ

 

「翔!翔!」って

 

どうなるんだろう俺

 

霊夢死んじゃうのかな、人里の連中も死んじゃうのかな

 

どれだけの人が俺のせいで死ぬんだろう

 

やっぱり俺はダメな人間なんだ

 

何をやっても悪い結果に働く、今回もそうだ、俺が旅なんて始めたばかりに幻想入りしちゃって、俺のせいで優しい妖怪が死んで、罪の無い人間が死ぬんだ

 

 

ーーーー本当に?

 

ああ、そうに決まってる

 

ーーーー本当はまだ諦めたくないんじゃないの?

 

諦めたくなんかないさ、でも状況が状況、こんなものどうやって打破しようって言うんだ

 

ーーーー諦めなければ可能性は大にも増えるんだよ

 

それじゃあお前がどうにかしてくれよ

 

ーーーーしょうがないな、今回は特別だよ?

 

・・・え?

 

手に持っているステッキが途端にスロットを始めた

 

 

(デデン、バージョンアップ!!、出た目は3!!「強能力付属」ワイヤートラップ!!)

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「翔!!」

 

いけない・・・妖怪の一撃を食らってる!!

 

急いで駆け寄りたいけど傷が痛んで思うように走れない

 

足を引きずりながら近づいていくが

 

手が6本の妖怪が道を阻む

 

「そこをどきなさい!!」

 

「いいや、どくものか、アイツを殺すのが俺の使命、邪魔をされたら困るんだよ・・・」

 

後ろから他の妖怪が近づいてくる

 

「それに、援軍も来たみたいだしなぁ・・・」

 

そんな・・・嘘でしょ

 

今の私じゃあの量の妖怪相手に出来ない

 

「お前ら、今日の晩飯は博麗の巫女だ、味わって食うんだぞ?」

 

群れの一匹が襲いかかる

 

ーーーーーここまでみたいね

 

諦めた様に目を瞑ると・・・肉が切れた様な音がする

 

ーーーーーえ?

 

目を開けると目の前には

 

 

真っ二つに切れた下級妖怪と

 

 

 

翔がいた

 

 

「ーーーーーーー翔!?大丈夫なの!?」

 

「ああ・・・霊夢、大丈夫に見えるか・・・?」

 

服の所々に血が付着していて、腕が青白く腫れているその様はーーーーー見ていて痛ましい

 

 

「そんな怪我で戦えないわよ!!私が戦うわ!」

 

だけど翔は、私がこの量の妖怪を倒せない事が知っているかの口振りで

 

「大丈夫、男は無茶するのがちょうどいいんだよ、女は男の三歩後ろを黙って見守っていればいい」

 

 

その笑顔は、痛々しい傷を隠すかのように、暖かかった

 

私より・・・翔の方が痛々しいのに・・・ッ

 

なんでそんな優しい笑顔が作れるのよッッ!!

 

「それに、だコイツ等を殺す準備も万端だしな」

 

殺せる準備・・・?まさかこの人数の妖怪を、目の前に居る大妖怪を倒せるの・・?

 

「ど、どうやって・・・?」

 

「まぁ、黙って見てろよ」

 

言うとおりにしていると相手が口を開いてくる

 

「さっきの奴に何をしたかわからねぇけど・・・・俺は一味違うぜ?」

 

「ああそうかい、だったらさっさと俺を殺してみろよ、貪り食ってみろよ」

 

「言われなくても!!」

 

一匹の妖怪が動くと同時に、無数の妖怪が動き出すーーーーが

 

 

 

 

動いた妖怪全員がバラバラになって地面へと落ちた

 

 

「な!?」

 

その場に留まっていた妖怪が驚いた声を上げる

 

私にだって何が起こったのかわからない、翔は一歩も動いていないのに、動いた者全てが気づいた頃には、肉塊になっていたのだから

 

そんな中、あの手が多い妖怪だけは気づいたのか、声をあげた

 

 

「全員その場から動くな!!」

 

妖怪達の動きが止まる

 

「動いたら肉塊になるぞ、奴が何をしたのかわからんが・・・ああなりたくないのなら、動くな」

 

「それじゃあ、どうすれば・・・!」

 

「わからん、今はとりあえず動くな、それまでに俺がなんとかする」

 

他の妖怪達にも緊張が伺える

 

一歩でも動いたら死んでしまうのだから

 

そんな緊張と焦りに包まれている中

 

 

翔だけは、心底嬉しそうに笑っていた

 

怪我も、戦う人数も相手が多いと言うのに、形成はこっちが優勢

 

とんだ笑い話ね・・・

 

 

「俺は気が短い方でな、お前らが動くまで待てないんだわ、だから

 

 

ーーーーー今すぐにでもサイコロになってくれ」

 

 

指を鳴らすと妖怪の体が次々と崩れ落ちる

 

何もしていない、翔はただ立っているだけだ、なのに相手は悲鳴をあげながら死んでいく

 

「ああああああああああ俺の、俺の腕があああああああああああ」

 

「クソッックソッッ!!何が起きてんだ!!!」

 

「大妖怪様・・・たすけッ」

 

阿鼻叫喚、正にその光景は地獄絵図にも似た物、背中に薄ら寒い悪寒が走る

 

「やめろ、やめろ退治屋ッ!降参する!降参するからもうやめてくれ!!」

 

もう勘弁してくれと言わんばかりの声をあげる、さっきまでの翔だったら怖じけていただろうけど・・・

 

その言葉を一刀両断するかの様に言葉を返す

 

「やめろ?何を、人里を襲った時点でお前等は死ぬんだよ、その覚悟があって襲った筈だだから、何を言われたとしても辞めないよ」

 

 

 

「だって俺はーーーーー妖怪退治屋なんだから」

 

妖怪には今の翔の顔は恐ろしい顔に見えると思う

 

 

だけど、私にはとても格好いい笑みに見える

 

頼もしい様な、そんな笑みに

 

今だったら魔理沙の言っていた事もわかるかもね・・・

 

まぁ、今の翔は私しか知らないだろうけどね

 

 

人里を襲った妖怪達は、白黒の魔法使いではなく博麗の巫女でもない、外来人の退治屋、斎 翔によって解決された

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

眩しい光を照らされ目を覚める

 

ここが天国かーーーーー

 

目を開けると魔理沙が心配そうな顔つきで見下ろしていた

 

「やっと起きたか翔!!心配したんだぞ!?」

 

頭に響くから大声をあげるのはやめてくれ・・・

 

「・・・・生きてたのか」

 

てっきり死んだかと思ってた

 

「生きてたのかじゃないわよ、全く心配させといて・・・」

 

霊夢が鍋をお盆に乗せて入ってくる

 

いい匂い・・・お粥かな

 

「霊夢が神社まで俺をおぶってきてくれたのか?」

 

「いいえ、手当てしたのは私だけど慧音と妹紅が送ってくれたのよ」

 

慧音と妹紅か・・・・後で礼を言わなきゃな

 

「てか慧音達何してたの?俺が命賭けて戦ってたってのに」

 

「人里の人達を避難させてたみたい」

 

ならいいか、サボってたりしてたら拳骨渡してたわ

 

「ま、手当てしたのは私なんだからそこは感謝しなさい」

 

霊夢が隣に寄り添ってくる

 

粥の匂いと女の子特有のいい匂いがする

 

「ちょっと近くないですかね霊夢さん」

 

近すぎて目のやりどころに困るんですが

 

「いいじゃない、サービスよサービス、私を守ってくれたんだから」

 

守ったって・・・そんな大層な物ではない気がするけど・・・

 

「おい霊夢・・・まさかお前・・・・」

 

魔理沙が青ざめた様な顔をする、何、俺何かしたか?

 

「どうしたの魔理沙?敵は多い方がいいでしょう?」

 

「あー・・・まぁいいか、自由だしな、だけどま、渡すつもりはサラサラないぞ?」

 

二人の間に青白い火花が散る、いや意味がわかりません説明してください

 

「それじゃあ、翔口開いて」

 

「・・・え?なんで?」

 

何か怖いんだけど

 

「なんでって、腕折れてるでしょ?だから食べさせてあげようってね」

 

「お、おい霊夢!!抜けがけは許さないぞ!?」

 

「いいじゃない、早い者勝ちよ、ほら早く口開け~~~~」

 

「いや、もう片方の腕折れてないからそこで食べれば・・・「そぉい!!」いだぁ!!!」

 

ギブスを付けていない方の腕を見せると何故か霊夢に腕を叩かれました

 

何コイツ、守ってもらったとか言っときながらその恩仇で返してんじゃん

 

「いいから大人しく口を開けばいいのよ・・・さぁ早く!!」

 

れんげを無理やり押し付けられる

 

「熱い!!熱いから!!!」

 

せめて冷ましてくれ

 

「お、それじゃあ私が冷ましてやるよ」

 

「いいえ、魔理沙は引っ込んでなさい、今回何も役に立たなかったんだから」

 

またも二人の間に火花が散り始める

 

早くこの場から退散したい・・・

 

「あーそうかい、それじゃあ翔に決めてもらおうぜ、どっちに食べさせて貰いたいか!!」

 

「あら、魔理沙にしてはいい提案じゃない、それで翔!!どっちがいいの!?」

 

えー・・・何この状況、どっちを選んでも死ぬ気がするんですけど・・・

 

「自分で食べるって選択肢は・・・」

 

「無いに決まってるじゃない!!」

 

「私か霊夢のどっちかだ!!」

 

・・・デットオアデットじゃないですか

 

 

 

 

今日も幻想郷は平和(?)です

 

 

 

 

 




今日久々にマラソンしたら凄く足痛い・・・

日頃の体力の無さが(ry

そして本作で出てきたワイヤートラップでしたっけ?

あれは敵周辺に鉄も切れるワイヤーを張り巡らせるみたいな感じの技です

ワイヤーを動かす事も出来ます

モデルはヘル○ングのウォ○ターの技です

それでは次回まで、ドゥワッチ

(足痛い・・・)

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