しかも今回も多くなったし・・・何なんこれ
それでは今回も(´;ω;`)
~前回のあらすじ、妖怪を退治しました
深い深い森の中、そこには二匹の妖怪がいます
一匹は腕が鎌に似た妖怪
もう一匹は手が左右に三本づつある妖怪
鎌の妖怪は言いました「どうか、夫の仇を討って欲しい」と
手が6本ある妖怪が言いました「そいつには恩があった、その恩を返せるのならなんだってしよう」と
そう言うと鎌の妖怪は大層喜びました
「それで、俺は何をすればいいんだ?」
鎌の妖怪はこう返しました
「人里を襲って欲しい、そうすれば私の夫を殺した奴は必ずやってくる」
手が6本ある妖怪は軽く頷きました
「人里を襲うとなったら多くの妖怪が必要だな、俺の手下を集めるから少し待ってくれ」
鎌の妖怪はありがとう、ありがとうと涙を流しながらそこから去って行きました
その場には手が6本の妖怪のみ、暗い闇の中、紫色の目だけが輝いていました
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妖怪退治屋を始めてから5日程、人里の人達とも親しくなった
大体の一日は朝起きて朝食を食べた後人里か博麗神社に行きそこで時間を潰す
依頼の手紙はポストに入っている、ここ最近になって妖怪が活発化してきたのか何通もの手紙が入っている事も少なくは無い
その依頼をこなし一日は終わる、そんな毎日、当たり障りの無い毎日だった
今日も変わらず、一日が過ぎるのだろうと思っていた
神社でお茶を飲みながらのんびりするか、人里の茶菓子屋で慧音や妹紅と駄弁るかかと思っていた
だけどここは幻想郷、やはり常識と言う物は使い物にならないらしく
予想を大きく外れる事になった
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雲ひとつ無い晴天の下、縁側で熱いお茶を飲みながら空を眺める
「今日は天気がいいなぁ・・・・」
「そうね・・・・」
平和ねぇ・・・だけどこうゆう時に限って何か起こるのよね・・・レミリアの時とかもそうだったし
「ところで、翔は?」
「知らないわよ、最近仕事が忙しいとか言ってたからまだ寝てるんじゃない?」
本当にアイツが幻想郷に来てから楽になった、仕事をサボっていい上にお金も手に入る、感謝しなきゃね
「・・・そうか」
寂しげな顔をして見せる魔理沙、こんな顔をするなんて珍しい・・・
「どうしたの?何かつまらなそうね」
「いいや、そんな事ないさ」
「ならそれでいいけど」
深く追求しても面倒臭くなるだけみたいだし
一息ついて魔理沙が口を開く
「なぁ・・・霊夢って好きな奴とかっているのか?」
「随分急ね、熱でもあるんじゃない?」
いきなりの質問に戸惑ってしまう
「ハハ、それで?いるのか?」
「そんなの考えた事もないわよ、いないに決まってるじゃない」
素直に思っている事を話す、嘘つく意味なんて無いし
「そっか・・・・そろそろ彼氏でも作らないと置いてかれるぞ?」
悪戯な笑顔を作って見せる魔理沙、余計なお世話だ
「別に作る気も無いし作ろうとも思わないわ、そうゆうアンタはどうなのよ?まさか聞いといて言わないだなんて事無いわよね?」
そう言うと困った様な顔をして赤くなる、まさか居るの?
「うーん・・・まぁ霊夢にならいいかな?私的には翔なんていいかなーーー・・・・なんて」
「はぁ!?翔!?なんでよ」
意外過ぎる答えに驚きを隠せない、会ってそんなに経っていないってゆうのに・・・
「いやー面白奴だし顔もそんな悪くないだろ?それに何か惹かれる物があるってゆうか・・・面食いのお前だったら分かると思ったんだけどな」
「誰が面食いよ、まぁ咎めたりするつもりは無いけどね、恋愛なんて自由だし」
「ああ、応援しといてくれ」
そう言い湯呑みを置いて逃げる様に帰って行く、恥ずかしくなるんだったら最初から言わなきゃいいのに・・・
はぁー・・・それにしても、あの魔理沙がねぇ・・・・恋愛なんか縁の無い様な感じだったんだけど・・・
しかも相手が翔って・・・確かに面白い奴ではあるけど、分からない・・・
まぁいいや、私には知った事じゃないしね
お茶が無くなっている事に気づき汲みに行こうとすると階段を上がっていく人が見える
「参拝客かしら・・・」
それにしては何か様子が可笑しい・・・人里の人間に見えるけど、何かあったのかしら
近くまで寄ると息の切れた声で言った
「人里に・・・・人里に妖怪が!!!」
はぁ・・・やっぱり面倒臭くなったわねぇ・・・
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「これは・・・酷いわね」
人里には多くの妖怪、下級妖怪から中級妖怪が蔓延っていた
多くの店が荒らされ、崩壊している
こんなこと、前代未聞だ
人を襲おうとしている妖怪を札を使い消滅させる
考えている暇は無い、一刻も早く妖怪を倒さないと・・・
札や封魔針を使い妖怪を消滅させる
「キリが無いわね!!霊符「夢想妙珠」!」
虹色の弾幕が相手に向かい被弾する
「もう!一体どれだけの妖怪がいるのよ!!」
いくら妖怪を消滅させても次々と出てくる
妖怪を何十体倒しただろうか、ようやくになって終わりが見えて来ると・・・
「お前があの妖怪退治屋か?」
手が6本の、禍々しい妖怪が現れる
「あの妖怪退治屋って言われても分からないわよ、多分人違いでしょうね」
妖怪退治屋・・・翔の事かしら?
「だったらお前には用は無い、と言いたいが俺の部下を殺したんだ、精一杯遊んでやるよ」
「ッハ、出来るものなら、やってみなさい!!」
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「・・・んーーー、よく寝た」
頭を掻きながら寝ぼけた目で時間を確認する
「うげ・・・2時50分・・・寝すぎた」
いくら昨日夜遅くまで仕事してたとは言え寝すぎたなぁ・・・・
冷蔵庫にある(紫から仕入れてもらった)インスタントラーメンを開けてお湯を沸かす
家具は紫から「今まで使ってきた物じゃないと慣れないでしょう」との事で現代の電化製品を送ってもらった
変な所は気が効くんだよな・・・
出来上がったラーメンを啜りながら今日の予定を考える
昨日神社行ったし今日は人里にでも行こうかな・・・
服を普段着に着替えて身支度を整える
「よし、こんなでいいか」
念の為にステッキを腰にかけて人里に向かう
今日は何の話題で話を盛り上げようかな・・・なんて考えながら
人里で何が起きているとも知らずにーーーーーーー
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「・・・・なんだこれ」
人里に着いての第一声がこれだった
目に付くのはボロボロの店や怪我をした人間
昨日までの活気が嘘だったかのように、嫌な雰囲気に見舞われている
「何だってんだ一体!!」
地を蹴り大急ぎで元凶の下へと向かう
嫌な汗が出る、一刻も早く解決しないと、何かを失ってしまう様な気がして
走って暫くすると赤と白の巫女服を着た女性と手が6本ある妖怪が目に入る
ーーーーーー霊夢だ、だが色々な所から怪我をしているのか血が垂れている
「霊夢!!」
大声で呼びかけると驚いた様に振り返る
「翔!?」
「ああ、どんな状況だよこれ」
まずは状況を知るのが最優先だろうと霊夢に聞く
「さぁね、貴方は知らなくていいわよ、お茶でも飲んでなさい」
こんな時にまで茶化すつもりかよーーーーー
「知らなくて良い訳ないだろ!目の前のこいつが元凶なんだろ!?」
霊夢の態度に苛立ち声を荒らげてしまう
「ええ、そうよ、だからこそ知らなくていいの」
「意味わかんねぇから、そんな痛々しい怪我で我慢してんじゃねぇよ!」
「だったら!!貴方があの妖怪を退治してくれるの!?この間妖怪退治屋になったばかりの外来人が私の代わりに大妖怪レベルの妖怪を!!」
霊夢の迫力に押されてしまい声を詰まらしてしまう
対する霊夢は優しい顔で、諭す様に
「ここは私に任せて紫でも呼んで頂戴、それまであいつは私が相手しているから」
両手に札と針を持ち戦闘態勢を取る
ザケンなよ・・・!俺が逃げてお前が死ぬなんて有り得ないからな
気づけば俺はステッキを取り出し霊夢の前に出る
「ちょっと、貴方が邪魔であいつ倒せないんだけど」
「そんな怪我して倒せる訳ないだろ、後は俺に任せとけって」
そんな言葉が癪に触ったのか苛立った様に
「巫山戯ないでくれる?貴方に倒せる訳ないでしょう」
「やってみないとわかんないだろ?霊夢はそこで茶でも飲んでろよ」
ここでどいたら男じゃないだろ?
「貴方が戦った所で無駄死によ、いいからそこをどいて」
「今のお前が戦った所でお前も無駄死にするのがオチだろ?嫌だね」
俺の気持ちが伝わったのか溜め息を吐いて地面に座り込む、俺に命令なんて百年早いわ
「あーーーもう!!分かったわよ、そんなに死にたいのなら死なせてあげる、その代わり、簡単に死んででもしたら幽体になった貴方を封印するから、その気でね」
死亡フラグの上に死亡フラグ建てないでくれ・・・
「わかった、それじゃ・・・待たせたな、お次の相手は俺だよ」
「ああ、それじゃあ、始めようか」
ステッキを腰から取り出し見極める能力を使用する
流石に少しこの二つの能力も使いこなせてきた
「・・・・お前、その杖もしかして・・・」
神妙な顔つきで口を開く
「妖怪退治をやっていると言ったな・・・」
何が言いたいんだこいつ?
「ああ、そうだけど、何か?」
何が可笑しいのか大声でいきなり笑い出す
「ハハハハハハハハ!!、お前か、俺の恩人を殺した人間は!!」
・・・・恩人?
「何の事かサッパリ、分かる様に言ってくれないと分からないよ」
「ッハ、そうか分からないか、なら分かる様に言ってやるよ!!お前が5日前に殺した妖怪、アイツはな、俺の恩人だったんだ!」
5日前の妖怪・・・あの手が鎌の妖怪か
「ずっと昔!!俺がまだ未熟だった頃の話!!退治屋に大怪我を負わされて死ぬかと思っていた時に、アイツは俺を助けてくれたんだ!同じ妖怪を見捨てる事なんて出来ない、ってな!!そんな俺にとっての大事な恩人をお前は殺した、殺したんだよ!!」
恩人・・・嘘だろ
「あの妖怪は真昼間から人間を襲っていた!!だから退治されても仕方ないだろ!?」
「俺らにとっての肉は人間だ!お前らにとっての牛や豚と同じ!!ただ生きる為に襲っているんだ!!そりゃあ腹が減ったら襲うだろうが!!」
「翔!それ以上聞いちゃダメ!!」
「アイツには家庭があったんだよ!俺は持っていない幸せな家庭がな!!それをお前はぶち壊したんだ!!お前のせいでアイツの妻は俺に復讐してくれって言った後消えてなくなったよ!!」
家庭・・・まさかアイツの言っていたことは本当だったのか?
「俺たち妖怪は精神に依存する存在!!肉体は丈夫でも精神は脆く弱いんだ!!大切な者を無くしてしまったら体は衰えていく、俺に会った時にはアイツの妻は今にも死にそうな面していたよ!!」
「俺はお前を殺さなきゃいけないんだ、殺さなければ恩を仇で返す事になってしまうだから死ね!!俺に黙って殺されろ!!!」
俺は・・・俺は・・・!
「翔!前!!」
我に返り敵の攻撃を避ける
どうすればいいんだ・・・ここでコイツを殺したらまた悲しむ者が居るかもしれない・・・だけど、だけど!!
「翔!!」
霊夢の声がする
「わかってる?ここで貴方が死んじゃったら私も、人里の連中も死んじゃうのよ?」
そんな霊夢の声は心に響くようで
「だから、シャキっとしなさいな、この場で諦めて犬死にするか、諦めないで私達を守る為に死ぬか、選びなさい」
俺を立ち直らせるには充分すぎる言葉だったーーーー
そうだ、この場で諦めでもしたら死ぬのは俺だけじゃない、大勢の人がコイツのせいで死ぬんだ
妖怪に情けはいらないーーーー最早この場では殺すか殺されるかの問題だ、その前の情も後の情も関係無い
・・・しっかりしないとな、俺
「ああ、サンキュー霊夢、目覚めたわ」
「ええ、あまりか弱い女の子に無理させるんじゃないわよ?」
どこがか弱いのか・・・
気を取り直して相手の動きを見る
攻撃回避のカウントダウンが始まる
やはり手が多いのが利点なのか、一、二回避けるだけでは終わらない
何度も何度も攻撃が止まない
距離を取りステッキを取り出すとーーーーカウントダウンが始まった
「・・・な!?」
攻撃をかろうじで避ける、ここまで腕は届かない筈なのに・・・
「翔、アイツはどんな場所に居ても攻撃をしてくる、どんなに距離を置こうが攻撃してくるわよ」
・・・先に言ってくれ、危なかったじゃん
攻撃の雨を避けながらスロットを回す
(デデン、出た目は1!!武器付属、斧!!)
斧に形を変え、攻撃してきた相手の腕を切る・・・筈だった
「ッな!?硬ッ!!」
まるで鉄の様に硬く、攻撃をしたこっちの腕が痺れてしまった
怯んでしまった俺に追い打ちを掛けるように
攻撃のカウントダウンが始まる
「やばッッ」
時既に遅しーーーー妖怪の一撃を食らってしまった
うーん・・・霊夢視点試してみたけど難しい・・・
あと、主人公の家は人里離れた場所にあります
そして本作に出てくる妖怪は大体は人の形をしています
それでは次回も!!ドゥワッチ
(今回駄文過ぎる・・・・)