招かれる者ー人間賛美   作:ニア2124

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どうも、ニアです!!

今回は主にバトル(?)です

かなり苦戦しました、そして書き方も少しまた変えてみました

見づらかったら言って下さい!!

それでは今回も!!


吸血鬼の力量

 

~前回のあらすじ、紅魔館に潜入しました

 

 

 

青白い光に照らされた男の子

 

元々着ていた青い服は赤く染まって元の色を失っている

 

赤色が付着した顔を肌色の手で拭う

 

周りには串刺しの人間で一杯、その光景はまるで地獄絵図

 

そんな光景を見ている幼い女の子「      」

 

普通なら戦慄するであろう恐怖するであろう光景を「      」はこう感じた

 

美しいと、綺麗だと

 

そんな地獄絵図に外見が幼い女の子は心を奪われた

 

 

 

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「………起きてるじゃないのこの人間」

 

箱に詰められた人間を気怠そうな目で見下ろすレミリア・スカーレット。

起きてると餌が五月蝿いのよね……と小さく溜息混じりに愚痴を零すその姿は年相応と言った感じだった、言葉がおかしいが。

レミリアが箱を軽く足で蹴飛ばすと倒れた箱からもっそりと這い出るように英語の柄が書かれた青色の服を着た男が出てきた。

 

長い時間箱に詰められていたせいか背中を勢いよく伸ばすとグキリと背骨が大きな音を立てる。そのまま何回か上半身をくねらせ締めにもう一度背中を勢いよく伸ばす。

首を何度か回し男はポツリと口を開いた。

 

 

「いやありがとうございます……箱の中は大分居心地が悪くて、というかなんで箱倒したんですか?」

「箱に詰めたまま殺しちゃったら返り血凄い浴びそうなんだもの、折角の心地良い目覚めを貴方の血なんかで台無しになんてしたくない」

「いや……どうせ殺すんだったら返り血結局浴びそうなんですけど」

「浴びない様に素早く殺すわよ、というよりこの状況に動じないのね貴方」

 

 

もう殺す殺さないとか慣れたんで……と苦笑い気味に返す男。その言葉にあっそ、と短く興味もなさげに返すレミリア。

少しした沈黙の後「それはそうと」と両手を強く叩いて気まずい雰囲気を破る男。

 

 

「吸血鬼のレミリア・スカーレット様でいいですよね?」

「はぁ……?そうだけど餌が私に何か用なの?」

「餌って……まぁいいですけど、人里の方から貴方を懲らしめて欲しいとのことで…やってまいりました、妖怪退治屋です」

 

 

退治屋が少し暗い顔を浮かべながらそう言うとベットに座りさぞ興味も無いような表情でつまらなさそうにレミリアが口を開く。

そんなものはどうでもいいと言わんばかりに。

 

 

「ふぅん………そんなことよりも貴方血液型は何?」

「え……AB型ですがなんですいきなり?」

「AB型か……B型が良かったけど別にいっか、それじゃ頂こうかな」

 

 

目で捉えられない程の速さで退治屋の目の前に移動するレミリア、手で喉元を掻っ切ろうと狙うが咄嗟に上半身を横にずらし危機一髪と言った感じに退治屋が攻撃を避ける。

避けられた事に驚いたのか少し目を見開き次に楽しそうに口元を三日月に歪ませた。

 

 

「へぇ……今ので仕留めようと思ったんだけど中々やるみたいね、楽しくなりそう」

「……そうでしょう?油断してると逆にやられちゃいますよ?」

「有り得ないね、まぁちょうどいい目覚めの運動にはなるかな」

「それで済むといいですね」

 

 

ステッキのような物を取り出し構える退治屋と嬉しそうに口を歪ませ佇むレミリア・スカーレットだけが薄暗い玉座の間で相対していた。

 

 

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(デデン、出た目は1!!武器付属、M3サブマシンガン!!)

 

ステッキが形を変えサブマシンガンに変形する。レミリアに照準を合わせ大きな発砲音と共に一直線に弾が飛んでいく。

だけども弾が届く頃にはレミリアの姿はなかった。辺りを見回し上に張り付いているのが見えるとすぐに照準を合わせそこに向かって三、四発弾を射撃する。

またも姿が消え弾はレミリアにではなく天井へと音を立て着弾し、撃てども撃てども弾は空を駆け三十発入っていた弾全てを使い切った。

引き金を引くとカチリカチリと音を立て銃は元のステッキへと形を戻す。またレミリアの姿を見失い頭を横に振って探していると後ろから声が聞こえる。

 

 

「全然遅いわね……目を瞑ってでも避けれるよあんな遅い弾」

「………完全に遊んでますね貴方」

「ええ、本気出すつもりもないわ、遊びに遊んで最後はご褒美に一瞬で死なせてあげる」

 

 

ニヤニヤと楽しそうに笑う吸血鬼。余りにも舐めてかかっている事に頭に血が上る。

殺し合い中での怒りといった感情は邪魔だ、動きが短調になってしまう。どうにかして冷静になりたいが中々に落ち着けない、なら相手もキレさせてしまおう。

 

 

「へぇ……流石は吸血鬼様いいご身分ですね、自称串刺し公ヴラド・ツェペシュの末裔様(笑)」

 

 

その言葉にピクリと眉間を動かす。やっぱり自分の身内や尊敬している者を笑われて怒れるのは人妖平等みたいだ。

先程と違い声を少し低くするレミリア。自然となのか故意となのか拳を強く握り締めている。

 

 

「………どういう意味なのかわからないわね」

「そうですか、なら何度でも言ってあげますよ、自分で串刺し公を自称して恥ずかしくないんですかね?本当にそうなのかも……わからないのに」

 

「ーーーー貴方がヴラド・ツェペシュの末裔だって……?恥を知れ、貴方如きの吸血鬼(ドラキュリーナ)なんて、五万といますよ」

 

 

言い終わるとほぼ同じに攻撃開始のカウントダウンが始まる。三秒時に身を後ろに下がらせると怒りに表情を歪ませたレミリアが拳を振るう。

振るうと一息置いて強い風が髪を揺らす。少しやりすぎたかな?

 

 

「………いい度胸ね人間風情が、やっぱりお前はじわじわと甚振り殺してやる」

「それは怖い、だけど人間を舐めてかかると痛い目見ますよ吸血鬼風情」

「言ってなさいこの生ゴミが!!」

 

 

レミリアの姿が消えると同時に白色の矢印が俺に向かって差される、先程と同じように三秒時に上半身をくねらせ攻撃を避ける。

避けると同時にまたもカウントダウン、一度後ろに飛び体制を整えようとすると目の前に3と付いたアイコンが表示される。

 

 

同時三度方向攻撃ッッ………矢印に当たらないように体全体をくねらせる。

次に5と付いたアイコン、大きく後ろに下がり攻撃を避け息を整えようとするが逃がさないと言わんばかりに2と付いたアイコンが目の前に表示される。

休む暇が無い……!!攻撃を何とか避けながらステッキを手に取る。

 

 

(デデン、出た目は3!!強能力付属、行動制限式レーザー!!)

 

 

左右前後に赤色のレーザー光が八本程レミリアを囲む様にに現れる。お構いなしにそのレーザー光を突破しようと触るが焼けただれる音を立てて触れた場所から煙が上がる。

動けない今の内に呼吸を整える、急に止まったせいか足がもつれその場に倒れ込んでしまう。まだそこまで時間は経ってないってのに体力はほぼ限界を迎えていた。

今のうちに体力を回復しなければ……汗が絶えず流れ出る顔を上げると

 

………目の前に手を振りかざそうとしているレミリアが居た。

 

 

思考よりも先に体が動く、左足で地面を強く叩き横に回ると鋭い手刀が地面を突き刺さる。危なかった……見極める能力解除してた………。

恐らく上に飛んでレーザーを回避したのだろう、ただ予想以上に速い……手が燃えてからまだ一桁秒辺りしか経ってないって言うのに。

見極める能力を再発動しレミリアの方を向く。深く地面に突き刺さったのか腕の肘辺りまで埋まっていた、今のうちに少しぐらいでも攻撃を当てなければ。

ステッキに力を入れると扉の前から足音が聞こえてくる、ヤバイ………紅魔館の他の連中に気付かれた!? 

 

(デデン、出た目は3!!強能力付属、ワイヤーバリケード!!)

 

 

ステッキを扉の方に投げると扉全体にワイヤーが絡まり合う。ドアをこじ開けようとしているのかガチャガチャと音が聞こえる。

 

 

「お嬢様!!何事ですか!?扉を開けてください!!」

「ちょっとレミィ何よこの騒音!うるさくて本が見れないじゃない、ドアを開けなさい!!」

 

 

ガンガンと先程聞いた凛とした声の持ち主とまだ聞いた事の無い女性の声が聞こえてくる。

マジかよ……よりによって十六夜咲夜とパチュリー・ノーレッジかよ……今の俺にアイツ等まで一緒に戦える気がしない。だけど能力使っている限りステッキは使えないし……

周りに何かいい武器は無いか……ッ。

 

 

武器になりそうな物を探しているとカウントダウンが始まる。何とかして体を横に捻らせ避けるが追撃する様にまたもカウントダウン。

クッソどうすれば……!!ただ避ける事しか出来ない、体力も限界、武器は手元に無し、まさに絶望的状況。どうにかして打破しないと!!

激しい呼吸のせいで頭に酸素が行き届いていない脳で必死に考えるも良さげな結論は無し、するといきなりレミリアの動きが止まる。

 

 

「……私を怒らせた罰よ、あの世で悔い改めるんだね!!」

 

 

冷ややかな、だけどどこか激情を含んだ口調でレミリアの周りに複数の魔法陣が書かれる。

魔法の様なものを詠唱し始めたその隙に何か武器を……。崩れ落ちた先の尖った瓦礫、これならいけるか……!?

目を瞑りながら詠唱するレミリアに全速力で駆け寄り助走を付け思いっきり尖っている部分を胸に刺す。

 

 

グシュ、と音を立て突き刺さっていく瓦礫、だが突き刺さっていたのは……………黒色の服に身を包んだ何かだった。

その黒い何かは一匹だけではない、複数、何匹も周りにユラユラと立っている。

 

「な………何だよこれッ!?」

「残念ハズレ、折角いい武器手に入れたのにねぇ……これは私が呼んだ忠実な悪魔達、小悪魔辺りの低階級なんかじゃない、お前を殺すには充分過ぎる悪魔よ」

 

 

「それが数十体………さぁてこの状況をどう切り抜けるのかな?」

 

 

レミリアが指を鳴らすと一斉に襲いかかってくる。あらゆる得物を手にした黒色の悪魔達。

大きな斧を手にした妖怪の攻撃を避けると後ろから矢印が差さる、ククリ刀のような物を手にした悪魔が横に切りつける。

終わらない攻撃に堪らず大きく後ろに下がると何本もの矢が飛んでくる。そのまま横に飛ぶとまたカウントダウンが始まる。

後ろに逃げようとするが体力の限界が迎えたのか膝がガクガクと震えるばかりで動かない。

 

 

……ヤバイーーーー目の前には太い棒が迫ってきていた。

 

 

 

 

 

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バキバキと何かが折れる様な音を立てて扉の前へと吹っ飛ぶ。

朦朧とした意識で前を見るとレミリアが此方へと歩いている最中だった。逃げようとするが足は震えるだけで思うがままに動かせない。

レミリアが目の前に立つと俺の首を片手で強く握り締める、うまく呼吸が出来なくなり両手でレミリアの腕を力一杯握り締めるが所詮は吸血鬼と人間、相手は涼しい顔をするだけだった。

 

 

「どうかしら……今の気持ちは?負けて悔しい?それとも今の私が恐ろしい?それとも大きな力の差に絶望している?」

「ック……ッカッキ……ッゴ」

「ップ、今の貴方かなり滑稽よ?鏡持って来ればよかったわ」

 

 

嘲笑するような笑みを浮かべるレミリア……まずい、意識が……。流石に……ステッキ使わねぇと………! 

雁字搦めになって扉を封じるワイヤーを元のステッキに戻し地面に落ちる前にステッキを手に取る。封じる物がなくなったからか扉が音を立てて勢いよく開く。

 

 

「それじゃあバイバイ、そろそろお別れの時間ね」

(デデン、出た目は3!!強能力付属、爆発式ドッペルゲンガー!!)

 

 

レミリアの腕が体を貫き其処ら一体に赤い血を飛ばした

 

 

 




どうでしたか・・・?

なんだかアーカ○ドを思い出しました

というか主人公ボロボロですね(*´∀`*)

一発も攻撃当てられない主人公て・・・

それでは次回まで!!ドゥワッチ!!

(携帯の充電残量が五十%以上じゃないと安心できません)

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