招かれる者ー人間賛美   作:ニア2124

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どうも、ニアです☆⌒(*^-゜)v

一日一話投稿があああああああああ(´;ω;`)

昨日帰って来たのが9時半だったので・・・

それでは今回も!!


必要とされる事~

~前回のあらすじ、副村長に会いました

 

 

ーーーーー眠い

 

凄く眠い

 

これで徹夜は何日目だ?

 

壁に掛けられているカレンダーを隈の付いた目で眺める

 

確か最後にベットに潜ったのが八月の十九日

 

今日は八月の二十三日

 

三日も寝ていないのか

 

確か人間が起きていられる時間は十一日間って聞いた事あるな

 

だけど三日寝ていないだけでこの様だ

 

十一日も起きっぱなしなんて死んでしまう

 

今の俺は騒音が問題で寝れない訳でも無く不眠症でもない

 

恐らく枕さえあれば例え渋谷のスクランブル交差点のど真ん中でも寝れるだろう

 

その前に轢かれそうだけど

 

じゃあなんで起きているんだ?

 

あれ?なんでだっけ?

 

いかない・・・起きっぱなしだと記憶も曖昧になる

 

ああ、そうだ、思い出した

 

人里を・・・

 

いや、幻想郷を守る為だ

 

こんな大事な事を忘れるだなんて・・・馬鹿だな

 

俺にしかこの地を、人間を守れないんだ

 

俺にしか・・・・俺にしか

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

人里に着くなり俺は五三さんの家を探す

 

確か人里の中心部にあるとか言ってたな・・・

 

今はまだ午前の六時

 

路上の隅で鼾をかきながら寝ている奴もいるしこんな時間から働いている奴だっている

 

当然店は閉まっている所も多い

 

こんな時間帯に人の家を訪ねるなんて失礼だろう

 

だけど、この時間を希望したのは五三さんでもある

 

なんでも紙に署名した後仕事をして欲しいとかなんとか

 

お陰で寝不足だ・・・

 

少し不満の溜まった面持ちで歩いているとそれらしい所を見つけた

 

木で作られた茶色の大きな家

 

家の前には不精髭を生やした男が立っていた

 

門番さんかな?

 

一先ずここに五三さんがいるのか聞いてみなきゃね

 

「すいません、ここが五三 宗太さんの家ですか?」

 

「あ?誰だお前?知らない顔だな・・・物乞いなら他当たれ」

 

しっしと手で払いのける様に言う

 

「私、一ヶ月ほど前に幻想入りした斎 翔と言います、五三宗太さんに呼ばれて来たんですが・・・人違いですかね?」

 

斎 翔、その名前にピンと来たのか態度をあからさまに変える不精髭

 

「斎 翔様ですか、すみませんそうとは知らずに・・・副村長がお待ちしています」

 

俺より少し高い身長をペコペコと頭を下げて家の中へと招き入れる

 

手動のドアを手で開けて広い玄関で靴を脱ぐ

 

よく見ると中は外見とは違いかなり広い

 

入って左右に少しの間続く廊下、いくつもの扉

 

とてもあの外見からこの中身は想像出来ない

 

予想外すぎる広さに辺りを見回すと不精髭が右へと曲がる

 

急いで小走りげ追いかける俺、不精髭を見失ったら迷子になってしまう

 

一番奥の扉に当たり二回のノックをする

 

「入れ」と「失礼します」の言葉と共に不精髭が左手でドアを開ける

 

そこには八畳程の広さの部屋とまるで会社の社長が使うような横に広い机と学校の子供が使う様な椅子に座った男

 

五三宗太さんが居た

 

不精髭は役目が終わったと言わんばかりに「それでは」と頭を下げて急ぎ足で退室する

 

「よく来てくれました翔さん!お待ちしていましたよ、取り敢えずそこの椅子に座ってください」

 

指を差された椅子に黙って座り五三さんと向かい合う

 

まるで面接だな・・・何故か緊張してきた

 

にぎにぎと手を開いたり閉じたりしていると五三さんから手紙を出される

 

「これが私の雇い人になってもらう書類です、ここに名前を書いてもらえれば正式に私の元で働いてもらう事になります」

 

何の疑問も無く「わかりました」と言ったあと使い慣れていない万年筆で名前を書く

 

使い慣れていないせいか文体がグチャグチャだ、書名された名前を見て五三さんが見辛そうに目を細めたのは見なかった事にする

 

「書名ありがとうございます、これで貴方は私の雇い人になった訳です・・・では、早速ですが仕事をして貰ってもいいですか?」

 

書名して五秒後に仕事ってのも変な話だけど事前にその事は聞いていたから二つ返事で了解した

 

「特に構いませんが、何をすれば・・・?」

 

だが仕事の内容が分からなければどうする事も出来ない

 

率直な疑問を口にしたら五三さんはカサカサになった唇を舌で軽く舐めてからこう言った

 

「人里の周辺の状態を確認して欲しいんです、何度も言いますが今の人里の人々は妖怪に対して過敏になっていまして、昼間でも妖怪が出てくるのかどうかビクビクしててろくに外も出られないんです・・・翔さんにはこれから人里の警備だけでは無く周辺の警備もして欲しいのです」

 

「やってくれますか?」と不安そうな顔で尋ねる

 

このくらいの仕事なら別にいいか

 

「わかりました、それでは見回りに行って来ます」

 

「お願いします、大体人里の周辺を回ればいいですから一時間かそこいらで終わると思います」

 

「では、失礼します」と言葉をかけて扉を優しく閉める

 

パタンという小気味よい音をたてて俺は部屋を後にした

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

俺が雇い人になってから初めての仕事

 

別に緊張はしていないが呼吸が自然と早くなる

 

流石夏と言うべきか午前の七時過ぎだと言うのにかなり暑い

 

都会の暑さとはまた違った暑さ

 

蝉の鳴き声が体感温度をさらに上昇させる

 

休業していた頃の様に風鈴を鳴らしながらベランダでうたた寝してたあの頃とは酷い落差だ

 

ササッと仕事終わらせて愛しきマイホームへと帰ろう

 

だがそんな俺の幻想をぶち壊すかの様に人より一回り大きい熊が目の前に現れた

 

神は俺の事を大分嫌いってるみたいだな・・・巫女にあれだけ貢いでいると言うのに

 

ここで見逃すのも手だがコイツに襲われて人里側で死者でも出たら俺に責任が問われてしまう

 

何より腹が減っているのか見逃す気も無いように威嚇してくる

 

しょうがなく腰からステッキを取り出してスロットを回す

 

(デデン、出た目は3!!強能力付属、設置式火災!!)

 

ステッキから発せられる機械音と共に目の前にいる熊が俺に向かい一直線に走りだす

 

見極める能力は使わない、相手が動いた時点で使う必要もないから

 

四歩目の足を地に付けた途端熊の足が燃え出す

 

足から胴体へ、腕へ連鎖的に青い炎に包まれる

 

野太い声を上げて燃え上がっていく、もうコイツに用は無いな・・・

 

外界だったら動物愛護協会に訴えられそう

 

そんな下らない事を考えながら燃え上がっていく熊に対する興味も消えていった

 

 

 

 

長い長い一時間程のパトロールも終わり五三さんの家へ戻る

 

あのデカイ熊以外は特に出てこなかった

 

まぁこんな真昼間から人を襲う妖怪なんて余程の知能も無い下級妖怪か腹を空かせた妖怪なんだろうけど

 

相も変わらず家の前に突っ立っている不精髭に会釈をして自らの家の様にズカズカと中に入る

 

一番奥の部屋をノックして許可を得てからドアを開ける

 

こっちも変わらず横に長い机の後ろにニコニコとしている五三さんがいる

 

「見回り終わりました、特に異常も無く怯える必要も無いと思いますよ」

 

「そうですか良かったです、それでは次の仕事の依頼ですが・・・」

 

言葉を続けようとする五三さんを手で待ったサインを出して言葉を遮る

 

「ちょ、ちょっと待ってください、次の仕事って・・・まさかまだあるんですか?」

 

焦り出す俺をさぞ当たり前だろうと言わんばかりの顔で見つめる

 

「はい、まだ翔さんにはやって貰いたい仕事があるので働いて貰いますよ」

 

もう心の中では自分の家に帰って博麗神社にでも行こうと思っていたから思わず言い返してしまう

 

「いやちょっと待って下さいよ・・・てっきり僕これで終わりかと思ってたんですけど・・・」

 

「・・・申し訳ございませんが休みはまだ先ですよ・・・休憩時間も合わせてあと十四時間は働いて貰いますが・・・」

 

「じゅ、十四時間!?」

 

いくらなんでも長すぎる、十四時間って言ったら終わるの午後の十時じゃん!?どんなブラック企業だよ!!

 

流石にそんな時間働いてなんていられない、思わず少し裏返った声で抗議する

 

「そんな時間働けませんよ!!なんで仕事始めたばかりなのに十四時間も・・・!」

 

だが五三さんはまるで台本を読んでいるかの様にキツめの口調でスラスラと答える

 

「ええ、通常なら考えられないでしょう、だけど今の人里の状態は何度も口を酸っぱくして言ったはずです、私は今の人里の状態を元に戻す為に貴方を雇ったんです、一時間やそこいらで仕事が終わると思わないで下さい」

 

「ですが毎回毎回そんな時間働いていては体が持ちませんよ!!大体僕は人間ですよ!?妖怪でもなんでもありません!!少しは体を気遣って欲しいですよ!!」

 

飛び交う言葉、両者一歩も譲りませんと言わんばかりの抗議

 

この場に他に人が居たら決着が着くのには一日はかかるだろうと思う程の激しい抗議

 

だが次の言葉によりこの醜い言い争いは終わりを告げる

 

「私だってまだ二十にもなっていない貴方をこんな長い時間働かせたくなんてありません、ですがね、先程も言った通り人里を元に戻す為に貴方を雇ったんです」

 

「・・・詳しく言えば人里には貴方が必要なんです・・・いえ、今の人里を戻す事は幻想郷自体を救う事になるんです」

 

その言葉を聞いて思わず次に出そうとしていた言葉を飲み込んでしまう

 

俺が・・・必要?

 

黙り込んだ俺に追い打ちをかけるように言葉を続ける五三さん

 

「・・・別に仕事を辞めたいのならば咎めたりはしません、ですが貴方がいなければきっと今の人里は死んでしまう」

 

「翔さん、もう一度言います、今の人里には貴方が必要なんです、わかってくれますよね?」

 

まるで催眠術の様に同じ事を言い続ける五三さん

 

そう・・・人里は俺を必要としているんだ

 

俺がいないと死んでしまう、何人もの人が死んでしまう

 

それを俺が守るんだ・・・

 

気づけばするりと言葉が出ていた

 

「・・・・わかりました、例え徹夜でも人里を守ってみせます」

 

まるで本当に催眠に陥った様な、先程とは違った抑圧の無い声

 

だけど確かにその言葉は本心から出ている、自分の選択で口にしたんだ

 

「ご理解ありがとうございます、それでは改めて、今後とも宜しくお願いします」

 

 

だけど、それは違かった

 

その頃の俺は五三の思惑に乗っかっていただなんて、思ってもいなかった

 

 

 




あるアニメを見てから駆け回りたい衝動に駆られました

投稿する三十分前に見ていました

そして作中に出てきた能力、設置式火災でしたっけ?

あれは発動した瞬間地雷の様に踏んだら爆発するんじゃなくて燃えます

はい、燃えます、萌えますじゃないです

更には燃え移るというのも無いので木に引火するのもありません

というか今回そんなに進展なかった気がする(ボソ

能力の使用が結構な数になったら一話使って能力紹介ってゆうのもやりたいですね

それでは、外台風みたいですが走ってきます

それでは、ドゥワッチ

(コンビニいくだけなんて言えない)

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