招かれる者ー人間賛美   作:ニア2124

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・・・またもPCがバグって小説の半分が一回消えました

キェァァァェェェェァァァァァァァァァァ

このPC結構したのに・・・

二桁とだけ言っときましょう・・・(泣)

それでは今回も!


縛られずに、フワフワと

 

~前回のあらすじ、ミスティアの屋台でご飯食べました

 

 

幻想郷の最東端に位置する神社

 

ーーーー博麗神社

 

神社からは幻想郷が一望出来、最も桜が美しい場所として有名

 

博麗神社の他に妖怪神社とも言われ

 

名の通りいくつもの妖怪が遊びに来る

 

だがそれは今の人里の人々には畏怖の対象として見られてしまう

 

そのためなのかーーーーー

 

 

「賽銭箱にお金が・・・無いッッッ!!!」

 

賽銭箱の中身は空っぽで

 

参拝客の少なさが容易に伺えた

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

階段を駆け上がる音

 

その音を察知したのか博麗 霊夢は期待した顔持ちで待つ

 

「なになに?参拝客かしら?」

 

だが顔を見せたのはーーーーー

 

 

斎 翔だった

 

「・・・・・はずれ」

 

さぞ残念そうにため息をつく

 

「・・・・はずれって何だよ」

 

「はずれははずれよ・・・参拝客だと思ったら貴方なんだもの・・・」

 

「・・・・友人より参拝客の方が来てくれて嬉しいって事か?」

 

「ええ、そうとも言うわね」

 

霊夢のハッキリ言う性格が翔の心を抉ったのか涙目になってしまう

 

流石に言い過ぎたかと思い弁解する

 

「冗談よ、冗談、悪かったわよ、というか泣くこと無いじゃない」

 

「ウッセェ・・・どうせ俺はそこいらの参拝客よりも下に見られる友人ですよ、ええ」

 

根に持ってやるぞと言わんばかりにネチネチと・・・

 

その言葉が気に入らなかったのか顔をしかめて

 

「そんな訳ないじゃない、貴方はどの友人よりも特別よ、私を救ってくれた友人なんだから」

 

そう言うと少し嬉しそうに顔をにやけさせ霊夢の隣に座る

 

「そ、そうか?ならいいんだけど・・・」

 

人に感謝の目で見られるのに悪い気などしない

 

実際に霊夢は翔に感謝と同時に恋愛といった感情も抱えている

 

今の言葉に嘘は無いのだが・・・

 

本来の意味は他の所に隠されている

 

「そうよ、もう少し胸を張りなさいよ、博麗の巫女を守ったのよ?」

 

「私を守ると言うことは同時に幻想郷も守ったって訳、英雄じゃない」

 

これでもかと言わんばかりに煽てる

 

そう、霊夢の本来の意味に隠されているのは翔から金銭を貰う事

 

実際に翔からは週一で金銭を貰っている

 

それも充分な程に

 

だが、人は貰い物なら全部使ってやろう、と思ってしまう訳で

 

五日程前に少し贅沢をしすぎて残りの二日を過ごせない状態になってしまった

 

更には参拝客も全く来ない始末

 

このままでは残りの二日間を水だけで過ごす羽目になってしまう

 

その意味では翔が今日、博麗神社に来てくれたのはありがたい

 

だから今の内に上機嫌にさせた方がいい

 

だが、霊夢の本来の意味に気づいたのか、冷たい声色で翔が一言

 

「金なら・・・やらんぞ」

 

計画が一瞬で台無しになった瞬間である

 

 

 

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なんでバレた・・・!?

 

自然に会話を持っていき更には不自然も無く煽てたはずなのに・・・

 

変な所は察しがいいのよね翔・・・

 

とにかく、この状況を解かなければ残りの二日間は目も当てられない様な生活になってしまう

 

どうにかして打破しなきゃ・・・

 

「お金・・?私は純粋な気持ちで褒めていると言うのに酷くない?慰謝料としてお金を要求するわ!!」

 

よし、これならいける・・・現状をひっくり返した上お金も貰える・・・

 

こちらの方が一手上だったようね・・・!

 

翔の顔を見ると

 

 

ーーーー信頼が地に落ちた様な目をしていた

 

「な、何よその目!!」

 

「いや・・・何か・・・必死だなって・・・さ、ああ、お金ね、どうぞ、これで残りの二日間過ごせると思うんで・・・」

 

余所余所しい態度をしてお金を渡す

 

そんな態度でお金受け取れないんだけど・・・

 

「い、いや、翔・・・今の無し、冗談だから、ね、そんな目で見られると悲しくなるんだけど・・・」

 

「いや、ダイジョウブデスレイムサンドウゾオカネヲ」

 

「・・・・ごめんって」

 

流石に泣きたくなるんだけど・・・

 

嫌われちゃったかな・・・・

 

謝ろうと口を開こうとすると翔が先に口を開く

 

「っぷ、ククク・・・・たまにはからかうのもいいな・・・・」

 

・・・え?

 

「いやいや・・・最近やられてばっかりだったから・・・たまにはからかってやろうと思って・・・」

 

含み笑いで言葉を途切れ途切れに話す

 

・・・ってことは

 

嫌われてなかったの・・・

 

泣いているのか、水滴が服にこぼれ落ちる

 

「え、ええ!?泣くほど嫌だったのか?ごめん霊夢!!やり過ぎた」

 

ああ・・・やっぱり泣いているのね

 

だってしょうがないじゃない・・・そんな事言われたら

 

 

ーーーー安心しちゃうわよ

 

涙を裾で拭い翔の額を軽くどつく

 

「ふふ、冗談よ、私をからかおうなんて、まだまだ早いわね」

 

少し震えた声で嘘を吐く

 

翔はしてやられたと言わんばかりに両手で頭を支える

 

「あー・・・またやられた・・・まだまだだな俺も・・・」

 

・・・二人共演技が下手よね

 

翔も、私のあれが嘘泣きだなんて知っているでしょう・・・

 

だって翔は優しいもの・・・

 

腕、少し震えてるわよ

 

どこかしら負い目を感じているんでしょう

 

自分が霊夢を泣かしてしまったって、ね

 

私と翔はまだ会って間もない

 

一ヶ月かそこいらしか経っていない

 

 

だけど

 

その一ヶ月間で分かる事も出てくる

 

 

ーーーー翔が優しい事とか

 

ーーーー面白いとことか

 

ーーーー頼りになるとことか

 

ーーーー困っている人が居たら全力を尽くしたり

 

そんな所が痛い程伝わってくる

 

人里に妖怪が現れた時とかーーー

 

あの背中は大きかった

 

暖かかった

 

 

本来博麗の巫女は誰にも囚われず

 

誰にも縛られない

 

そんな私を貴方ーーー翔は縛った

 

なら、その責任を取ってもらわないとね

 

いや・・・取ってもらうんじゃない

 

翔自らが進んで取ってくれる日を待たなきゃ

 

自分で手に入れるのは簡単

 

だけど、それじゃあつまらないもの

 

翔自らが進んでもらわないと

 

つまらないしーーー嬉しくもない

 

その為には私も頑張らないとね・・・

 

魔理沙にも負けずに・・・ね

 

 

 

翔の背中をポンと叩く

 

「ま、貴方はまだまだって事よ、ちょっと待っていなさい、今お茶を用意するから」

 

小走りで茶葉が置いてある所へ向かう

 

・・・しっかりしないとね、私

 

自らの態度を改めて茶葉が入っている箱を見ると

 

 

ーーーー見事に空っぽだった

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

お茶を汲みに行った霊夢を尻目に見ながらため息をつく

 

あー・・・少しからかいすぎたかな・・・

 

あれは普通に泣いてたよな・・・あー・・・悪いことした

 

あとで何か奢ってやろっと

 

自虐していると霊夢が手ぶらで戻ってくる

 

・・・あれ?お茶汲みに行くんじゃなかったのか?

 

霊夢はさぞ面倒そうな顔で言う

 

「あー・・・茶葉切らしてるみたいだから人里まで買ってくるわ、悪いけど少し待っていてくれる?」

 

ああ、切らしてたのか

 

別に止める必要も無いし素直に行かせる

 

飛んでいく霊夢を眺めながら、飛べるって便利だなぁ・・・とつくづく思う

 

それにしても、どうしよ・・・暇だな

 

勝手に神社に上がるのも失礼だし・・・

 

日向ぼっこでもするかな・・・

 

体を横にして腕を頭の後ろに組む

 

あー・・・暖かいな・・・

 

・・・昨日そんな寝てないんだよな

 

でも・・・勝手に寝るのも失礼だし・・・

 

だけど・・・

 

睡魔には勝てませんでした・・・

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

そっと目を開ける

 

・・・今何時だろ

 

最初に目についたのは

 

 

霊夢の顔だった

 

「・・・どうゆう状況?」

 

頭のとこが妙に柔らかいんですが

 

「買い物から帰って来たら翔が寝ているから、膝枕をしている状況よ」

 

膝枕・・・・

 

顔が急激に熱くなるのを感じる

 

急いで体を起こそうとするが

 

 

霊夢にそれを阻止される

 

・・・何を

 

「翔・・・そのままの状態で空を見てみなさい」

 

言われた通りに視点を空へと変えると

 

 

そこにはーーー無数の星が輝いていた

 

都会に住んでいた俺には想像のつかないほどの

 

満天の星空

 

「どう?綺麗でしょ?」

 

綺麗と言うかなんと言うか・・・

 

言葉にならなかった

 

そういえば・・・・幻想郷で夜に空をじっくり眺めるなんてしなかったなぁ・・・

 

「・・・最高です」

 

霊夢の言葉に数秒置いて答える

 

それほどまでにこの光景は

 

ーーーー俺の心を奪うには、充分すぎた

 

星も綺麗だ

 

・・・だけど

 

星や月の光に当てられている霊夢の顔が綺麗すぎて

 

顔が熱くなる

 

いつもの様に見る霊夢の顔とはまた違う印象を捉える

 

・・・そんなまさか・・・ね

 

まぁ今は、空を眺めるかな

 

・・・本当の所言うと

 

 

ーーーー今の霊夢の顔を見れないってのもあるんだろうけど

 

 

 

 




う~ん・・・何か短く感じちゃう

もしかしたら明日は投稿出来ないかもです・・・

次回からはほのぼの回(?)では無く、本題(?)に行こうと思います

それでは次回まで!!ドゥワッチ

(書いてて(ry)

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