変な表現や誤字、脱字など多いかもしれませんがどうか暖かい目で見守ってください!
それでは、どうぞ。
剣とツノがぶつかりあい、花火にも似たライエフェクトが暗い洞窟を照らしだした。
火花によって照らしだされるプレイヤーは鬼のような形相で牛型モンスター、固有名《Blue cow》というなんとも簡単なネーミングのモンスターと戦っていた。
名前の割になかなかの攻撃力を持つこの牛は決して侮ってはいけない。
HPが全損したら、現実世界でも死んでしまうこの世界ではなおさらだ。
しかし、火花に照らしだされたプレイヤーは愛剣を下段に構え腰を落とし、水平に左へと剣を振る。
この、世界の技、すなわち、ソードスキルも使わずに振られた剣は牛モンスターの前足を切り裂いた。
牛の足はいとも簡単に切り裂かれ前足だけがポリゴン片と化す。
部位欠損を起こした牛モンスターは、モンスターらしい悲鳴とともに前へと倒れた。
プレイヤーは動けなくなった牛モンスターをソードスキルも使わずに剣でずたずたと斬りまくった。
そのうち牛モンスターのHPはなくなり全身をポリゴン片へとなった。
プレイヤーの戦い方、それはまさしく鬼のようであった。
そんなプレイヤーを傍らから黙って、いや怯えて見ていた男性プレイヤーはゆっくりと声をかけた。
「リナツ、まじ、怖いよ。」
リナツと呼ばれたプレイヤーは男性プレイヤーのほうへと振り向き舌をだして、睨みつけた。
「余計なお世話だよ!!」
と小さな背丈の女性プレイヤーはいった。
彼女の名はもちろん リナツ そして、もう一人の男性プレイヤーの名は キリト 。
二人は、ここ、第2層の攻略のために組んだ臨時パーティーだ。
今は迷宮へと続く洞窟攻略の真っ最中だった。
リナツは先程の戦闘で使った、片手用直剣、[クロムブレード]を腰の鞘へとしまうとすたすたと洞窟の奥へと歩いていった。
「お、おい、待てよー!」
黒一色の革防具で身を包んだプレイヤー、キリトはリナツのあとを追った。
その後も、モンスターとの戦闘を今度はキリトが愛剣[アニールブレード]でライトエフェクトをはなち(つまりソードスキル)、リナツは相変わらず剣でのただ振るだけの攻撃で倒した。
リナツはソードスキルが使えないわけでわない。
第一、リナツは攻略組と証される、ボスを討伐する者の一人なのだ。ソードスキルを使えぬはずがない。もちろんキリトも攻略組だ。
これはリナツの気分の問題なのだ。
キリトはそんなリナツの戦闘にため息をつきながらも『スイッチ』と呼ばれる戦闘での交代の技術を使い、軽々と戦闘をこなしていった。
数十分後についた、安全エリア、ようはモンスターが出てこないエリアでリナツはこれまでの経緯を休みながら振り返った。
短くなりましたが、今回はプロローグなのでここまでです。
ここまで、読んでいただきありがとうございます。
今後もどんどん書いていくつもりなので興味のある方はよろしくお願いします!