ラギアクルスのハンター撃退記(仮)   作:ディア

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第7話 沼地から火山へ…

★★☆☆☆☆★★

 

あの黒グラビ強かった…あんな思いは2度としたくない…!だから俺はあいつに限らず全ての敵に勝つ為に沼地を出るぞ!!

 

とまあそんな訳で俺は沼地から出ることにした…しかし火山はあの黒グラビ以上の敵がいそうだし今の時点では危険だ。…久しぶりに故郷の孤島に帰るか。どんなに強くてもリオレウスくらいしかいないし…

何はともあれ俺は沼地から孤島へと移動しようとした…

 

「GUOoooooo!!」

しかし、回り込まれてしまった!黒グラビからは逃げられない!!…マジで?

 

バンッ!

 

「?」

俺は変な音が聞こえたので音のした報告に向くと…ハンター達を発見した。

「見つかったぞ!」

「こやし玉を投げろ!」

ちょっと待て!?こやし玉って…ババコンガの糞をさらにきつくしたあれだろ!?ババコンガの糞って鼻が良いモンスターだと逃げるほど臭いんだからそれよりも臭いって想像出来るよな…?普通のモンスターなら発狂しながら水辺に向かう程臭いってことだ。

 

しかし既に反応しようにも俺の馬鹿でかい体格が仇となり避けられるはずもなく…

「グァオォ~~ッ!!」

臭えぇーっ!?

そしてその後の記憶はほとんど無くなっていた…

 

☆☆★★★★☆☆

ラギィは絶叫するとハンター達に襲いかかってきた…

「こっち来たぞ!?」

そのスピードは凄まじくハンター達との距離を一気に縮めた。

「嘘ッ!?」

それに驚き、緩急をつけて上手く避けようとしても無駄だった。

「散れ、散れーっ!!今回は逃げるぞ!」

そう言ってリーダーらしき男のハンターが散るように命令したが…ラギィはとんでもないことをした。

「ヴヴ…ヴァァーッ!!」

グラビーム…というよりはアグナビームをモデルにした雷のビームを放ちハンター達を蹴散らす…こんなことが出来るようになったのは間違いなくこやし玉を当てられた怒りだろう…

「ガァァァッ!!」

そして更にラギィは雷を纏い、そのまま突進してハンター4人のうち2人に大ダメージを与えた。

「クソッ!モドリ玉を使え!」

モドリ玉を使って逃げようとするがこの場でアイテムを使うことは不可能とも言っていいほどラギィに隙はなかった。

「ぐあっ…!」

ラギィはハンターを殴ってモドリ玉の効果を封じた…

「なんだこいつ…化け物かよ…!?」

G級ハンター達が怯えるのは無理なかった…これまでの敵は自分達の動きについてこれなかった…だがラギィはまるでハンター達のとやりとりを理解しているのに対して自分達はラギィ自身の動きを予測できなかった。それがどんなに恐ろしいことか理解出来るだろうか…?狩る側はそうやって動きを予測させずに狩られる側を狩る…言って見ればモンスターを狩るハンター達はモンスターに狩られるハンターとなってしまっているのだ…

 

「このままじゃ全滅だな…」

リーダーらしきハンターがそう呟く…

「何を言う!?弱気になるな!!」

当然そんな弱気な発言をしたら動きが鈍くなり死ぬ可能性が高くなる…弱気な発言はハンター達の中ではタブーだった。

「弱気になっているんじゃねえ…俺はあくまで自分達の状況を把握しているだけだ。」

そう言ってリーダーハンターが反論した…だがその意味は…

「まさか…囮になる気か!?ムチャだ!!黒王もいるっていうのに!」

そう囮だ…ラギィと黒王を引きつけ、三人を逃す作戦を取ろうとしたのだ。

「囮…?俺はな、もう終わっているんだよ。」

リーダーハンターは血まみれになった自分の足を見せる…

「…俺の足傷からして逃げ遅れるのは間違いない。だから俺のするべき仕事は囮しかない…お前達は俺のことを気にせずに逃げろ…」

「「「…」」」

「まさかG級ハンターがおめおめとモンスターに逃げるなんてみっともないなんて思っている訳じゃないだろうな?確かにハンターは全力を尽くして戦って健闘すれば褒められる…けどよ、その考え方はもうやめろ。ハンターにとって大切なのはあくまで命だ。批判こそあれどお前達が生き残ればラギィの危険度を話すことが出来るし、次の世代へと伝えることが出来るんだ。俺達はそうやって先輩達の声を聞いてここまで来れたんだ。先輩達がやってきたことが俺達の順番に今来た…それだけのことだ。」

「「「…」」」

「今は黙って俺の時間を使え!」

 

リーダーハンターは閃光玉を取り出してラギィと黒王の目を眩ませた…

「グォッ!?」

「行けっ!」

リーダーハンターはすぐさま音爆弾に持ち替えて、音爆弾を投げた。その隙にリーダーハンターはハンター達とは逆方向に回り込み、ハンター達はその隙に逃げた。

「こっちだ!ラギィ、黒王!」

それがハンター達が聞いたリーダーハンターの最後の声だった…

 

そしてクエストをリタイアしてすぐさまギルドに報告した…当然ブーイングは絶えなかったがラギィがそこまで凶暴性を持っていることはわかったので不問とされた…

 

そしてラギィを第一の獲物としていたマークは燃えていた…

「…凶暴性に関してはG級ハンター4人のうち1人を殺し、3人を満身創痍に追い込む程…となればやる気が出てくるもんだぜ…!!」

 

★★☆☆☆☆★★

「グォォ…」

一体何があったんだ…?あれからこやし玉投げられて後の記憶がねえ…しかしやたら暑い…

「グォッ!?」

ってここ火山!?火山かよ…なんでよりにもよって火山なんだ…!?火山のモンスターって俺の苦手な火属性モンスターが多いから嫌なんだよな。憂鬱だ…

 

とはいえせっかく来たことだし、火属性耐性を上げる為にも火山を見て回るか…火山に適応するだけでも火属性は克服できるかもしれないしな。

 

しかし火山というだけあって人の気配が全くと言っていいほどないな…これならハンターに遭遇することなくモンスターに会えるか…?いや待てよ…それはモンスターは弱っている可能性も少し低くなるから厄介なことになりそうだな。でも火山に来た以上は鉱山採掘だな!




更新出来るかどうか怪しくなってきました…それだけネタが思いつきません。

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