バカとペルソナと召喚獣   作:まっき~

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どうも、なかなかバカペルを書けずに違う方の小説を投稿している気がするまっき~です。
申し訳ないとは思っていますが、なかなかうまく書けないというのも1つありまして…。

感想は再び簡略で申し訳ありません。
小鳥遊凛さん、いつもありがとうございます!!
バカペルになかなか手がつかない作者をお許しください。

それでは、本編へどうぞ。


37 清涼祭編7

悠 side

 

 

 

Fクラスで騒ぎが起きてから1時間弱、俺と花村は再び会場に来ていた。

 

 

「まったく、あの3年のせいであんまり休めた気がしないぜ…」

 

「確かにそうだな」

 

 

花村は応対したこともあってか、疲れが取れてないようだ。

 

 

「そういえば、次の対戦相手ってどんな奴なんだ?」

 

「対戦表を見た限り、2-Dの清水と玉野ってあるな」

 

「清水ってのはわかるが、玉野って誰だ?」

 

「わからない。俺は2人ともよく知らないからな」

 

「そういえばそうだったな」

 

 

しばらくして、対戦相手と面を合わせた。

玉野の方はわからなかったが、清水の方は見覚えがあった。

確か、Dクラス戦の時に島田と一緒にいた気がするな。

 

 

「この豚野郎、この前の試召戦争の借りをきっちり返して差し上げますわ」

 

 

なんとも威圧感がすごい…。

 

 

「なあ、鳴上…」

 

「どうした、花村」

 

「俺すっげぇ帰りてーんだけどさ」

 

「奇遇だな、俺もだ」

 

 

どうにも清水に勝てる気がしない。

それどころか、本人から直接攻撃されそうだ。

だが、大丈夫だと信じるしかない。

今回の立会の先生は英語のようだ。

 

 

「「「「試獣召喚(サモン)!!」」」」

 

 

清水の召喚獣は西洋風の鎧を着ており、西洋風の刀を持っている。

玉野の召喚獣もまた刀を持っているが、服はなぜかセーラー服だ。

 

 

Fクラス 鳴上 悠 VS Dクラス 清水美春

英語    341点 VS 英語    132点

Fクラス 花村陽介 VS Dクラス 玉野美紀

英語    134点 VS 英語    147点

 

 

今回は花村も苦手教科ではないらしく、点数もそれなりに取れているようだ。

 

 

「それでは、始めてください」

 

「先手必勝だぜ!!」

 

 

開戦の合図と同時に花村が2人に対して突っ込んでいった。

 

 

「いくら観察処分で操作が上手いにしても、その戦法を取るのは大間違いですわ」

 

 

そう言うと、清水の召喚獣は花村の動きに合わせるかのように、攻撃を受け止めた。

花村は少し驚いた顔をしている。

しかもそれだけでは終わらず、横から玉野によって切り付けられる始末だ。

 

 

「ないわー…」

 

 

Fクラス 鳴上 悠 VS Dクラス 清水美春

英語    341点 VS 英語    132点

Fクラス 花村陽介 VS Dクラス 玉野美紀

英語     43点 VS 英語    147点

 

 

ただでさえ装甲の薄い花村の召喚獣は、すでに瀕死に追い込まれていた。

 

 

「これに懲りたら無理して突っ込むのは控えよう」

 

「そうだな、ただでさえ痛いってのに…」

 

 

そういえば、観察処分者はフィードバックがあるんだったな。

 

 

「作戦がある。といっても、難しくはなくて簡単だと思うが」

 

「どんな作戦だ?」

 

 

簡単に説明をした後花村を後ろで休ませ、俺は2人に立ち向かった。

 

 

「行くぞ」

 

「甘いですわ、さっきの戦法をもう一人もしてくるとは」

 

「もう一人と同じ運命にしてあげます」

 

 

俺の場合、点数は高いが操作はあまりうまくいかない。

清水や玉野は点数こそ高くはないが、操作性は少なくとも俺を上回る。

花村は操作技術は極めて高いが、現在は点数が乏しい。

このことから、俺がしなくてはいけないこと、それは。

 

 

「「んなっ!!」」

 

 

右から来た玉野の召喚獣の刀を俺の刀で抑え、左から来た清水の召喚獣に刺されたままその召喚獣の腕を掴んで固定した。

 

 

Fクラス 鳴上 悠 VS Dクラス 清水美春

英語    263点 VS 英語    132点

Fクラス 花村陽介 VS Dクラス 玉野美紀

英語     43点 VS 英語    147点

 

 

もちろん、刺されてる以上点数の減り方は尋常じゃないが、この行動は目的があってやっていた。

 

 

「う、動けないですわ…」

 

「あ、あと少しで押し切れそうなのに…」

 

 

俺の目的は相手をその場から動かさせないことだ。

 

 

「俺を忘れてもらっちゃ困るぜ」

 

 

そして、操作技術の高い花村によって、2人の召喚獣の急所に向かって攻撃してもらうという作戦だ。

 

 

「もしかして、点数の高い方を囮に使って攻撃するとは思いませんでしたわ」

 

「…まだ、避けれます」

 

 

清水の召喚獣は俺が固定していたおかげで倒すことができたが、玉野の召喚獣はあくまで刀で斬られないようにしていたため、寸でのところで避けられてしまった。

しかも、俺の召喚獣は刺され続けていた影響でさらに点数が減っている。

そして…。

 

 

「ないわー…」

 

 

再び花村の声がした。

見ると、玉野の召喚獣によって一突きにされている花村の召喚獣の姿だった。

ただし、玉野の顔も驚いているということは、自ら突っ込んでしまったのではないだろうか。

 

 

Fクラス 鳴上 悠 VS Dクラス 清水美春

英語    239点 VS 英語     戦死

Fクラス 花村陽介 VS Dクラス 玉野美紀

英語     戦死 VS 英語    147点

 

 

「花村、あとは俺に任せろ」

 

「ああ、頼んだぜ…」

 

「早く終わらせて、女装コンテストの撮影の準備を…」

 

 

何やら玉野が不吉な言葉を発している。

 

 

「とりあえず決着をつけるぞ」

 

 

そうして、俺の召喚獣は走り出した。

玉野の召喚獣に比べて刀のリーチは長いため、安心こそできないが、少しだけ落ち着いて対戦できる。

しかし、玉野もなかなか操作が上手いのか、攻撃に当たってくれない。

弱点もわからず困っていると、上から一枚の紙が玉野のところに落ちていった。

 

 

「これは…、アキちゃん!!」

 

「隙あり!!」

 

 

なぜかその紙を見て興奮したようだ。

玉野の召喚獣の動きが止まり、そのまま俺の召喚獣の攻撃が通っていった。

 

 

Fクラス 鳴上 悠 VS Dクラス 玉野美紀

英語    239点 VS 英語     戦死

 

 

「勝者、鳴上・花村ペア」

 

 

勝てたことはよかったが、玉野が見ている紙はいったい何なのだろう。

 

 

「なにをやっているんですか、そんな写真1枚で試合を放棄するだなんて」

 

「そんな、写真1枚だなんて…。アキちゃんは世界そのものですよ。それをそんなものだなんて」

 

 

何やら言い争いをしている。

とりあえず、この場を立ち去ろうとすると。

 

 

「あ、鳴上君と花村君、女装コンテスト楽しみにしていますから!!」

 

 

俺だけではなく、花村も寒気が走ったに違いない。




いかがだったでしょうか。
どうにも対戦を書くのが苦手なようです。

今回は清水、玉野ペアとの対戦でした。
実際、何試合目で誰と戦うかはすでに決めてあるんですけどね…。
着手できない分、非常に遅くなっております…。

ここの描写がわからない等あれば、できる限りわかりやすく説明 (or/and) 手直しを加えたいと思います。

アドバイス、誤字脱字等ありましたら連絡よろしくお願いいたします!!

感想も待ってます!!

更新ペースあげたいです…。

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