バカとペルソナと召喚獣   作:まっき~

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どうも、まっき~です。
かなり久々の投稿になってしまいました…。
大学2年に上がりましたが、いきなり専門ばっかりで挫折しかけてます…。

感想は今回も1件頂きました。
小鳥遊凛さん、いつもありがとうございます。
感想欄でやられかけたら取り敢えず陽介バリアです!!
犠牲にしてやってください!!

陽介「おい!!」

書くことも取り敢えず無くなったので本編へどうぞ。

陽介「スルーするなよ!!」


28

悠 side

 

 

 

霧島との会話を終え、坂本が戻ってきた。

 

 

「すまねぇ、あと一歩までいったのに勝てなかった」

 

「仕方ないよ、雄二。むしろ引き分けに持ち込んだんだからすごいよ」

 

「だが、学園長の条件を満たすことはできなかったからな…」

 

「また次の機会があるだろ?」

 

「負けなかっただけよかったよ」

 

「いい戦いをしたんだ。誰も文句は言わないだろ」

 

「そうか?それだといいんだが…」

 

 

その後Fクラス集団の中に坂本が行ったが、ほとんどの人物が労いの言葉をかけていた。

一部引き分けたことに対する不満を言う人物もいたが、里中が、

 

 

「じゃあ坂本の代わりに出れば勝てたって人はいる?」

 

 

と言うと静まり返った。

 

 

「Aクラス対Fクラスの一騎打ちは引き分けということになりましたので、あとは双方の代表者で話し合いをお願いします」

 

 

しばらくして戦後対談が始まった。

 

 

「どうするの、雄二?」

 

「待ってくれ、いま考え中だ…」

 

「ねえ、坂本君」

 

「なんだ、天城?」

 

「少し提案なんだけど、聞いてくれるかな?」

 

「別に構わないが」

 

 

そういうと、2人で話し出した。

数分経って2人が戻ってくると、戦後対談が始まった。

 

 

「Fクラスから提案したいことがある。聞いてほしいんだがいいか?」

 

「……大丈夫」

 

「わかった。まず1つ目だ。Fクラスは今から3か月試召戦争をしないことにする」

 

「……雄二はそれでいいの?」

 

「いや、俺自身はまだ続けたいが、今やっても特にメリットはない。むしろ、Aクラスに勝てなかったことで士気が落ちてる今、やったところで得どころか損しかない」

 

 

やはり士気は落ちたか。

まぁ、単純な考えで始まった戦争だったような気もしたから仕方ないだろう。

 

 

「2つ目に、不本意だが、Aクラスに命令権を譲渡する」

 

「ちょ、なに言ってんだ坂本!!」

 

「いいの、そんなことしちゃって?」

 

「だからさっき言っただろ?不本意だって」

 

 

おそらく天城に言われたことなんだろう。

 

 

「……雄二」

 

「なんだ?」

 

「……なんで譲ってくれるの?」

 

「これで3回目だが、不本意だが、こっちから攻めておいて引き分けで何もなしにさようならだと、ただの迷惑なだけだからな。迷惑料としてだ」

 

「……そう」

 

「次に3つ目だ。まぁ、これはお願いってことなんだが、Fクラスの設備を変えないでほしい」

 

 

確かに今でさえ酷い環境の中だ。

これ以上設備を下げられたらどうしようもない。

 

 

「……それは別に構わない」

 

「それは助かる。こっちからは以上だ」

 

「……Aクラスはその提案を承諾する」

 

 

対談は滞りなく済みそうだ。

 

 

「……それじゃ、私からの命令」

 

「ああ…。は?私だと?Aクラスじゃないのか?」

 

「……雄二、私と付き合って」

 

 

霧島は突拍子もなく発言した。

まぁ、Bクラス戦の時の発言から、何となくそんな気はしてたが。

 

 

「いきなり告白とは驚いたな。見せつけるじゃないか、坂本」

 

「うるさいぞ鳴上。翔子、お前諦めてなかったのか?」

 

「……私は諦めない。ずっと、雄二のことが好き」

 

「ってか、それより、Aクラスの奴らのことを考えずにこんな告白して…」

 

「……大丈夫、戦争が始まる前に許可をもらってる。それに…」

 

「それに?」

 

「もしものことがあったら手伝うって、雪子に言われたから」

 

 

おそらく、坂本はAクラスに命令権を譲渡せずになかったことにしようとしていたとおもう。

しかし、天城はこれをけじめとして譲渡するように言った。

簡単に予想すると、坂本は天城に嵌められたな。

 

 

「天城!!」

 

「坂本君、お幸せに!!」

 

「おいおい…。翔子、これに拒否権は?」

 

「ない。だから、今からデートに行く」

 

 

そして、坂本と霧島はいなくなった。

その後、数秒なのか数分なのかわからない沈黙が訪れた。

 

 

「さて、Fクラスの諸君。お遊びの時間はそこまでだ」

 

 

沈黙を破ったのは補修担当の西村先生だった。

 

 

「あれ、西村先生、僕たちに何か用でも?」

 

「ああ、今から我がFクラスに補修についての説明をしようと思ってな」

 

 

その言葉に疑問があった。

何故我が(・ ・)Fクラスなんだ?

 

 

「福原先生から直々にお願いがあってな。先生では手におえないということで俺がFクラスの担任になった。よかったな、これで1年間、死に物狂いで勉強できるぞ」

 

「「「なにぃーーっ!?」」」

 

「とりあえず、明日から通常の授業とは別に補修の時間を2時間設ける」

 

「「「なんだとっ!?」」」

 

「この補修ははじめの方はつぶれた授業を補う。それ以降は点数によって判断する。そうだな、3教科以上Aクラス並みの点を取ったら免除でもいいだろう」

 

「「「おおぉーーーっ!!」」」

 

「勿論、自主的に参加しても構わないが」

 

「「「それはいやだぁぁっ!!」」」

 

 

何故Fクラスのほとんどが叫ぶのかわからないが、授業の遅れた分を取り返せるならよかった。

それにしても、この西村先生の補修はそんなに叫ぶほど嫌なのか?

まぁ、それは補修を受ければわかるだろう。

そう考え、俺は家に帰ることにした。

 

 

 

 

「へぇーっ。そんなことがあったんだ」

 

 

夜、菜々子と食事をしながら、今日学校であったことを話していた。

 

 

「結果はどうだったの?」

 

「残念ながら引き分けだ」

 

「そうなんだ。でも、一番強いクラスに引き分けってすごいね」

 

「そうか?」

 

「うん!!」

 

 

菜々子は純粋にすごいと言ってくれる。

実際俺は出ていないが、何だかその事について口に出すことがもうできない気がする。

 

 

「そういえば、そろそろ文化祭の時期だな」

 

「文化祭?」

 

「ああ。学校で店とか展示とかするところだよ」

 

「へえ~。菜々子も行きたいな」

 

「そうか?それなら叔父さんが帰ってきてから話でもしてみよう」

 

「本当?」

 

「ああ」

 

 

その後、夕食を終え、菜々子が眠ってから叔父さんが帰ってきた。

 

 

「なんだ、起きてたのか」

 

「はい。叔父さん、少し話があるんですけど」




いかがだったでしょうか。
今回は戦後対談&久々の菜々子登場です。
え、堂島さんの方が久々だって?
細かいことは気にしない…。

アドバイス、誤字脱字等ありましたら、連絡よろしくお願いいたします。

感想も待ってます!!

次回も更新遅いかもです…。

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