バカとペルソナと召喚獣   作:まっき~

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どうも、まっき~です。
予想以上に時間がかかってしまいました。
なかなか文章を作れなくて…。
軽くスランプかも知れません。

そういえば、前々話の話でついにUA10000突破してました。
正直な感想、意外でした…。
まさかここまで増えるとは思わなかったもので…。
これからもバカとペルソナと召喚獣をよろしくお願いします!!

感想は1件いただきました!!
小鳥遊凛さん、いつもありがとうございます!!
はじめに、見事3回戦正解です。
次に、凛さん大丈夫ですか?
感想欄で千枝にやられてますが…。

それでは本編へどうぞ。

追記
2016年5月4日 明久の点数を下方修正←今更


26 Aクラス戦3

雄二 side

 

 

 

「続いて四回戦の方、どうぞ」

 

 

三回戦まで終わり、今のFクラスの戦績は1勝2敗。

つまり、危機的状況となっている。

 

 

「どうするの、雄二?」

 

「少し考えさせてくれ」

 

 

俺はこの状況を打開するのにどうしたらいいか考えていた。

次の試合はおそらく今年の次席の久保だろう。

姫路を出し、点数で勝負に行くか、明久を出し、操作技術で勝負に行くか…。

いや、待てよ…。

幸いなことに、科目の選択権はこちらにある。

ということは…。

 

 

「明久、行ってくれ」

 

「えっ、僕が行くの?」

 

「ああ」

 

「でも、行くのは姫路さんのほうが点数も上だし…」

 

「科目の選択権があるんだ。お前の得意な科目と操作技術を組み合わせれば、姫路以上にやれるさ」

 

「…うん、わかった。がんばるよ」

 

「負けたら承知しないからな」

 

「行かせておいて酷くない!?」

 

 

お前ならいけるさ、明久…。

 

 

 

明久 side

 

 

 

今回の戦争は参加しないだろうと思ってたんだけど、まさか呼ばれるとは…。

仕方ない、僕にできることをしっかりとやらなきゃね。

 

 

「それでは、Aクラスからは僕が行こう」

 

 

Aクラスからは久保君が出てきた…って、えぇ!?

 

 

「待って、雄二!!やっぱり僕を出したのは間違いだって!!」

 

「大丈夫だ。お前自身を信じろ!!」

 

 

とは言ってもね…。

相手は学年次席、対する僕は観察処分者(バカの代名詞)だ。

まぁ、観察処分者(バカの代名詞)は理由が理由だけど、それでも大きく学力の差がある。

本当に勝てるだろうか?

 

 

「科目はどうしますか?」

 

 

そうだった。

今の科目選択権は僕にある。

でも、僕の得意科目って久保君の得意科目と重なるよね?

いや、それでも行くしかない!!

 

 

「日本史でお願いします!!」

 

「やあ、吉井君。久しぶりだね」

 

「うん。…あのさ、久保君」

 

「なんだい?」

 

「油断しないで本気でかかってきてね。僕も自分のできる限り全力で行くからさ」

 

「勿論さ。こちらも全力を尽くさせてもらうよ」

 

「「試獣召喚(サモン)!!」」

 

 

Fクラス 吉井明久 VS Aクラス 久保利光

日本史   267点 VS 日本史   434点

 

 

久保君の召喚獣は袴の上にさらに鎧を着たような容姿をしていて、装備は大きさの異なる2種類の鎌を持っている。

勿論400点を超えているため腕輪もある。

対する僕は学ランに木刀。

 

 

「いろんな意味で絶望だね…」

 

「それじゃ、さっそく腕輪を使わせてもらうよ」

 

 

久保君は腕輪を使った。

すると、半透明の刃が僕の召喚獣に向かって飛んできた。

 

 

「一直線なら、避けられるかな」

 

 

僕の場合は観察処分者の仕事で操作してる時間が皆より多いから、難なく避けることができた。

 

 

「やっぱり単純に攻撃しすぎたかな?」

 

「いや、見えにくいし早いから、いい攻撃だったと思うよ」

 

 

Fクラス 吉井明久 VS Aクラス 久保利光

日本史   267点 VS 日本史   404点

 

 

点数消費は30点みたいだね。

 

 

「さてと、僕も行こうかな」

 

 

そう言って僕の召喚獣を動かす。

あえてまっすぐに。

 

 

「そういう吉井君も直線的じゃないか」

 

「どうだろうね」

 

 

久保君の召喚獣は止まったまま僕の召喚獣を待ち受ける。

そして僕の召喚獣が久保君の目の前に来たところで…。

 

 

「よっと」

 

「なっ!!」

 

 

体を横にずらす。

久保君の召喚獣の攻撃は鎌が大きい分ゆっくりなうえ、攻撃を止めることは難しいはず。

これで大きく隙ができた。

 

 

「おらおらおらおらぁーーっ!!」

 

「くっ…」

 

 

頭へ、首へ、急所めがけてラッシュを続ける。

僕の召喚獣の武器は木刀であり、久保君の召喚獣の武器よりかなり軽い。

そのため、短い時間で次々と攻撃することができる。

 

 

Fクラス 吉井明久 VS Aクラス 久保利光

日本史   267点 VS 日本史   236点

 

 

そして、久保君の点数は元の半分くらいまで下がった。

 

 

「流石だね吉井君。まさかここまで操作がうまいとは思わなかった」

 

「まぁ、数少ない取り柄だしね」

 

「ただ、やはり実戦は多くのことを学べるようだ。大体の使い方はわかったよ」

 

「…できれば嘘であってほしいんだけどね」

 

 

休みのないラッシュのせいで、既にかなりの体力を消耗してしまった。

ここで使い方がわかってしまったとなると、点差があっても危険だ。

 

 

「いくよ、吉井君」

 

 

再び久保君の召喚獣は風の刃を飛ばしてきた。

 

 

「だから、直線だと避けられるって…」

 

 

そう言って避けた先には―――

 

 

 

 

―――久保君の召喚獣がいた。

 

 

「そんなっ!!」

 

「避けた先のことを考えてみたのだけれど、うまくいってよかったよ」

 

 

そう言って鎌を振り下ろす。

勿論隙を突かれたので避けることはできず…。

 

 

「ぎゃあぁーーっ!?体の前面を切り裂かれたかのように痛い!!」

 

 

Fクラス 吉井明久 VS Aクラス 久保利光

日本史   143点 VS 日本史   206点

 

 

激しい痛みと共に半分近くの点数を持っていかれた。

 

 

「さっきまでの努力が水の泡だよ…」

 

「残念だったね、吉井君」

 

 

再び久保君が優勢になり、落ち着いて話しかけてくる。

 

 

「いや、まだわからないよ…」

 

 

僕の召喚獣は再び木刀を構える。

そして、そのまま動かず待つ。

 

 

「君が来ないなら、僕から行かせてもらおうか」

 

 

動かない僕の召喚獣を見て、チャンスと見計らったのだろう。

久保君の召喚獣は僕の召喚獣めがけて走り出す。

 

 

「…っ!!いまだぁ!!」

 

 

そして僕の召喚獣の目の前に来た時、僕は木刀で久保君の召喚獣の喉のあたりに精いっぱいの突きを入れる。

 

 

「…流石だね、吉井君。そんな作戦で来るとは思わなかった。僕の負けだ」

 

「逆に言うと、これしか方法が浮かばなかったんだけどね」

 

 

Fクラス 吉井明久 VS Aクラス 久保利光

日本史   143点 VS 日本史   戦死

 

 

木刀とはいえ、先端部分は多少なりともとがっている。

久保君の召喚獣のスピードが乗った状況で、反対方向から木刀の突きが急所の一つに入ったため、残りすべての点数を減らしきることができた。

 

 

「そこまで、勝者Fクラス!!」

 

 

Fクラスから喜びや驚きの声が聞こえてくる。

まあ、僕自身驚いてるから別にいいけど、信じてなかったのかな?

 

 

「よくやった、明久」

 

「どういたしまして、雄二」

 

「これで、あとは俺と翔子の試合を残すのみだな」

 

「勝てる、雄二?」

 

「ああ、勝てる。いや―――

 

 

 

―――絶対に勝つ!!」

 

 

いつになく意気込む雄二。

下剋上が目的だから当然だね。

これで2勝2敗、次が最後の試合だ。

負けないでね、雄二!!




いかがだったでしょうか。
今回は結局4回戦のみです。
5回戦は次回までお待ちください。

今回は明久VS久保ですね。
これもまた、予想できた人は多いでしょうね。
なんか、申し訳ないです…。

次はもう誰が誰と戦うかはわかっていますね…。
さぁ、どういう結末が待っているのでしょうか…。

アドバイス、誤字脱字等ありましたら連絡よろしくお願いいたします。

感想も待ってます!!

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