バカとペルソナと召喚獣   作:まっき~

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どうも、まっき~です。
昨日に引き続き、本日も投稿します。

今回は感想を2件いただきました。

まず、小鳥遊凛さん、いつもありがとうございます!!
雪子の腕輪に違和感があるようで…。
そこは、作者の情報不足ということにしてください、すいません…。

次に、特亜消尽さん、感想…というより予想ですね、ありがとうございます。
まさか投稿直前に来るとは思いませんでしたが…。

さあ、皆さんの予想は当たっているのでしょうか?
本編へどうぞ。


25 Aクラス戦2

悠 side

 

 

 

「続いて、三回戦の方、どうぞ」

 

 

現在の状況は1勝1敗、科目選択権はAクラスが早期決着を狙い2回使ったので、Fクラスが3つ残っている。

つまり、有利な状況になっている。

 

 

「…俺が行く」

 

「任せたぞ、康太」

 

 

Fクラスからは土屋が出るらしい。

 

 

「じゃ、ボクが行こうかな」

 

 

出てきたのはライトグリーンでショートヘアの女子だ。

 

 

「1年の終わりに転入してきた工藤愛子です。よろしくね」

 

 

どうやら工藤というらしい。

俺と同じ転入生のようだ。

 

 

「科目はどうしますか?」

 

「…保健体育」

 

「土屋君だっけ?随分と保健体育が得意みたいだね?でも、僕だってかなり得意なんだよ?」

 

 

なるほど、どちらも保健体育が得意なもの同士か。

工藤は軽い口調で話しているものの、やはりAクラスとあって態度はしっかりと…。

 

 

「キミとは違って、実技で、ね」

 

「…!!じ、じつ…ッ!!(ブシャーーッ!!)」

 

 

工藤はAクラスでかなりの変わり者のようだ。

突然の爆弾発言によって土屋は大音量で鼻血を出している。

この量は致死量なんじゃないか?

 

 

「康太、大丈夫?」

 

「…ああ、問題はあまりない」

 

 

吉井が土屋を心配して駆け寄る。

実技と聞いて土屋は何を想像したのだろうか?

 

 

「どうしたの土屋君、そんなにこっちをジロジロ見ちゃって。あっ!!もしかしてスカートの中でもみたいのかな?」

 

「…す、スカートの中に興味は…」

 

「言ってくれれば見せてあげるのに、えいっ!!(チラッ)」

 

「…わ、我が、生涯に、い、一片の、悔いなし(ブシャアァァーーッ!!)」

 

「康太ぁーーっ!!」

 

「土屋君は続投不能のようですね。どなたか土屋君の代わりに出場してください」

 

 

どうやら土屋は血を出しすぎて勝負どころではなくなってしまったらしい。

花村と木下によって保健室へと連れていかれた。

 

 

「すまないが里中、頼んでいいか?」

 

「任せといて。保健体育ならあたしも得意だから、精いっぱい頑張ってくるね!!」

 

 

代理出場は里中のようだ。

 

 

「時間が少しかかりすぎているので、すぐに召喚をお願いします」

 

「はーい、試獣召喚(サモン)っと」

 

「いくよ、試獣召喚(サモン)

 

 

Fクラス 里中千枝 VS Aクラス 工藤愛子

保健体育  402点 VS 保健体育  446点

 

 

工藤の召喚獣は、セーラー服に召喚獣の背丈以上ある大きな斧だった。

そして、お互い400点を超えているため、腕輪を装備していた。

 

 

「やった、400点超えた!!」

 

「へぇー。キミも保健体育すごいんだ。でも、ボクも負けないよ」

 

 

工藤の召喚獣は巨大な斧を持ってると思わせないようなくらいの速度で詰め寄っている。

さらに召喚獣の腕輪が光り、斧に雷光をまとわせている。

 

 

「それじゃ、一気に行かせてもらうよっ!!」

 

 

その言葉と同時に斧をふるった。

里中の召喚獣は間一髪その斧を避けるが、まとっていた雷光を避けきることはできず、里中の召喚獣に電気が走る。

 

 

Fクラス 里中千枝 VS Aクラス 工藤愛子

保健体育  336点 VS 保健体育  416点

 

 

「あちゃーっ、雷までは避けきれなかったか…」

 

「それでも今の斧の一振りを避けるとは思わなかったよ。思った以上にすごいね」

 

「まあ、伊達に2回試召戦争しているわけじゃないからね」

 

「やっぱり経験の差みたいだね」

 

「そうそう。それじゃ、あたしもいくよ!!」

 

 

そういうと里中の召喚獣の腕輪が光る。

すると、里中の召喚獣の足元に突然氷が現れ、地面を伝って工藤の召喚獣の方に向かって行く。

 

 

「うわっ!!」

 

 

そして、その氷が工藤の召喚獣の手につく。

 

 

「ありゃ、当たっちゃった。…えっ、徐々に凍ってる?」

 

「あたしの腕輪は氷結よ。相手を凍らせて徐々に点数を減らしていくんだって」

 

「うわっ、それは厄介だね…」

 

 

Fクラス 里中千枝 VS Aクラス 工藤愛子

保健体育  286点 VS 保健体育  377点

 

 

少しずつ凍っていき、同時に少しずつ点数が減っていく。

 

 

「でも、やられっぱなしじゃないよっ!!」

 

 

工藤はそういうと、斧によって氷を砕き、周囲を走りまわる。

 

 

「ちょっと、待ってってば」

 

「誰だって凍らされたくはないとおもうよ…」

 

 

里中の召喚獣は氷を使って工藤の召喚獣を追いかける。

すると、突然工藤の召喚獣は里中の召喚獣の方向に走ってきた。

 

 

「後ろから氷、前には標的だね。いくよっ!!」

 

「いや、また避けさせてもらうよ」

 

 

里中の召喚獣の蹴りは惜しくも横に避けた工藤を掠めるだけだった。

 

 

「それと、ボクの後ろには何があったっけ?」

 

「えっ?」

 

 

そこにあったのは自分の腕輪の氷。

そう、里中は自分自身の攻撃に突っ込んでしまった。

 

 

Fクラス 里中千枝 VS Aクラス 工藤愛子

保健体育  144点 VS 保健体育  341点

 

 

工藤も凍らされた部分があったため、少しずつ点が減っていたが、里中はかなりの部分が凍り付いたこと、そして腕輪を長時間使っていたため、大きく点が減った。

 

 

「う、腕輪解除っ」

 

 

なんとか腕輪を解除し、氷が溶けていく。

同時に、工藤の召喚獣の手についた氷も溶ける。

 

 

「予想以上にやられちゃった、けど、まだ…」

 

「いや、これで終わりだよ」

 

 

工藤は一言だけ言うと、雷光をまとった斧を水たまりへと差し込む。

雷は水を伝い、里中の召喚獣を襲う。

 

 

Fクラス 里中千枝 VS Aクラス 工藤愛子

保健体育   戦死 VS 保健体育  311点

 

 

溶けた氷が水となり、それが服や体についていた里中の召喚獣は、一瞬にして点数を刈り取られてしまった。

 

 

「そこまで、勝者Aクラス」

 

 

3回戦はAクラスの勝利となった。

これにより、Fクラスには後がなくなった。

 

 

「ごめんね、坂本君」

 

「いや、これは仕方がない。少しばかり相性が悪かったな」

 

「そうですよ、千枝ちゃん。頑張ったんですから、気にしちゃダメですっ」

 

「うん、ありがと、瑞希!!」




いかがだったでしょうか。
普段2000字程度で投稿しているため、今回は三回戦のみです。
康太VS工藤と思いきや千枝VS工藤です。
予想は、当たっている方多そうですね…。
ちなみに、当たっても景品はありませんので…。

そういえば、腕輪の解説していませんでした。
Aクラス戦が終わってから、腕輪の解説(Aクラス戦までで使われた腕輪のみ)をしようと思いますので、それまでお待ちください。
け、決して面倒だから後回しにしたわけではないですよー。

アドバイス、誤字脱字等ありましたら連絡よろしくお願いいたします。

感想も待ってます!!

次は四回戦(と五回戦かも)です。
早く書きたい…。

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