早く話を展開させたかったので、もう続きを書きました。
今は睡魔と戦ってますww
感想は1件いただきました。
小鳥遊凛さん、いつもありがとうございます。
悠「相手が坂本を深追いしてくれて助かった。お陰で上手く潜り込むことができたからな」
こういうことらしいです。
さて、それでは本編へどうぞ。
悠 side
「それじゃ、嬉し恥ずかし戦後対談といくか」
Bクラス戦が終わり、今は戦後対談を行っている。
「まず、根本、お前に聞きたいことがある」
「…なんだ?」
「俺たちと協定を結んだ理由は何だ?」
坂本は一番気になることを質問した。
「…Cクラスを使って協定違反を告発しようとしたことだが」
「ほかにはないのか?」
「動揺させることが目的だったからな。それ以外に何がある?」
「そうか。それなら、これを見てどう思う?」
そう言って坂本が見せたのは壊れたFクラスの設備。
「これはお前らと協定を結んでいるときに起こったことだ。Bクラスの連中が設備や道具を壊して回ったらしい。幸い里中が教室に行ったことで被害は僅かで済んだが…」
「待て!!俺はそのことを知らない!!」
「嘘をつくな!!破壊した連中もお前が指示したと「待って、坂本君!!」どうした、里中?」
「そのことで鉄じ……、西村先生も交えて話があるの」
「里中、今、鉄人と言いかけなかったか?」
「き、気のせいです…」
そして、1日目の出来事を振り返ることになった。
千枝 side
雪子と一緒に坂本君の護衛をしていた時、お腹が痛くなっちゃってトイレに行った。
そのちょうどあたしがいなかった時にBクラスから協定の話が来たらしい。
トイレを済ませて教室に戻ってみると、なにやら不穏な影が見えた。
「なあ、本当にやるのか?」
「なに、この壊れかけの教室を少し壊すだけだ」
「ばれたら大変だろ?」
「そこは根本が指示したとでも言っておけば回避できるさ」
「こればかりは根本が代表だったことに感謝だな」
そう、教室に来た連中は設備を壊そうとしていた。
実際ならそのまま教室に入って壊す前に止めるんだけど、物理攻撃はまずいと思って細井先生を呼んでから向かった。
改めて教室に着くと壊す音が聞こえてきて、そこですぐに教室に入った。
「な、なんでFクラスの奴がここに?」
「協定で出払ったはずじゃなかったのか?」
その時の連中は6人いて、卓袱台を壊す、鞄をあさる、筆記用具を壊すことをしていた。
「逃げるぞ!!」
「逃がすか!!細井先生、召喚許可を!!」
「承認します!!」
そして召喚フィールドを展開してもらった。
でも、1人取り逃がしてしまった。
そして、その1人がおそらく姫路が動揺してしまうきっかけを作ったんだと思う。
つまり…。
「根本君は教室の破壊に関与してないと思うよ」
悠 side
そういうことだったのか。
そうすると、影から誰かが声をあげた。
例の教室を破壊した人物たちだ。
「な、何を言っている!!」
「俺たちは根本に脅されたんだ!!」
「大体、証拠なんてあるのか?」
「土屋君!!」
「…確認済み、これが証拠」
そう言うと、スピーカーから里中の発言通りの音声が流れる。
反発していた生徒も顔を青ざめ静かになった。
「そうか、なるほどな。教室の破壊はお前たちが原因だったのか」
「い、いや、これは…」
「貴様らにはしっかりと補修をする必要があるな」
「「「「「「きぃやぁーーーっ!!」」」」」」
そして西村先生は彼らを連れて行こうとした。
「っと。その前に、そこの男子」
「は、はい!!」
「盗んだものはどこにあるの?」
「こ、これだ!!」
そして先ほどの便箋を渡す。
「それじゃ、あたしは瑞希のところに行ってくるね」
そう言ってBクラスの教室からいなくなった。
「ってことは、根本、お前は何も悪くなかったんだな」
「はじめからそういってるだろ!!」
「あー、なんか、その、すまなかったな…」
近くでは坂本が根本に謝っていた。
誰だって間違いはあるが、仕方ないだろうな。
「それじゃ、話をもどそう。設備の交換のことだが、本来ならそのつもりなんだが、条件さえ何とかしてくれれば免除しようと思う」
「その条件はなんだ?」
「Aクラスに行って、試召戦争の準備ができていると宣言するんだ。ただし、宣戦布告はするな。あくまで、戦争の意思があるとだけ伝えるんだ」
「それだけでいいのか?」
「ああ。本当ならもっとひどい罰ゲームを用意していたんだが、別にお前が原因で姫路がああなったわけではないからな。それは無しにした」
「それって何なんだ?」
「…女装させてAクラスに行ってもらって、そのあとその姿で写真撮影を…」
「…もう言わないでくれ」
坂本は何がやりたかったのだろうか。
気にしても仕方ないか。
「それで、交渉はどうする」
「その交渉は受けよう。どう考えてもこちらにしか得がないように感じるが…」
「なに、こっちにも考えがあるんでな」
「そうか」
そして、戦後対談が終わった。
もちろん、壁を壊したことは職員室で叱られたが、俺は初犯、吉井と花村は言っても仕方ないということですぐに終わった。
職員室から出て少し歩いていると、近くで話をしていた生徒の声が聞こえた。
「ねぇ、知ってる?今年の入学生でやばい奴いるらしいぜ」
「らしいな。あの有名な不良だろ?」
「よく染物屋のあたりにうろついてるって噂だな」
そんな話を聞いた後に花村達のほうを見ると、なぜか顔を青ざめさせていた。
「どうしたんだ?」
「い、いや。今日の壁壊す時にフィードバックで血が出ちゃって…」
「服について落ちねーから染物屋でしみ抜きに行こうと思ってたんだが…」
何ともついてない2人だ。
「それなら後日でもいいんじゃないか?」
「それはそうなんだけど、早いうちのほうがいいかなって」
「そうだ、坂本にでも用心棒になってもらおうぜ」
「いいね!!」
そして教室にもどったんだが…。
「なんでまだお前らは帰ってないんだ?」
そこにはいつものメンバーが残っていた。
「まあ、いろいろあってな」
「そうか」
「ねえ雄二」
「なんだ、明久?」
「これから陽介と染物屋に行こうと思ってたんだけどさ、妙な噂を聞いたからさ、用心棒になってほしいんだ」
「ああ、あの噂か。別に気にすることはないと思うんだが…」
「そこを何とか!!」
「……ああ、わかったよ」
真面目に頼んでるからなのか、はたまた今回功績をあげたからなのか、しぶしぶではあるが着いていくことを了承したようだ。
「そんじゃとっとと向かうか。ほかに行くやつはいるか?」
「俺も吉井と同じ用があるから行くぞ」
「俺も今回原因を作った1人だからな。行くぞ」
俺や花村はすでに行くつもりだったため行くことは決まっていた。
「あたしも興味あるからついていこうかな」
「わ、私は…」
「私もちょっと…」
「きっと大丈夫よ。危なくなったらウチと千枝が助けるって」
女性陣は里中と島田が天城と姫路を引っ張っていく形で同行。
「ワシもついていこうかのう。今日は部活も休みだしのう」
「…なにか役に立つ情報が手に入るかもしれない」
木下も土屋もついてくるようだ。
「結局いつものメンバーだな」
「んじゃ、いくぞ」
そういうとみんなで目的地に進み始めた。
いかがだったでしょうか。
今回はとあるキャラクターの伏線を…。
誰かはわかりますかね?
戦後対談からわかる通り、根本は(一応)救済に近い対応にしておきました。
この作品の根本は一体どんなキャラになるのでしょうか…。
アドバイス、誤字脱字等ありましたら連絡よろしくお願いいたします。
感想も待ってます。