バカとペルソナと召喚獣   作:まっき~

21 / 39
どうも、まっき~です。
早く話を展開させたかったので、もう続きを書きました。
今は睡魔と戦ってますww

感想は1件いただきました。
小鳥遊凛さん、いつもありがとうございます。

悠「相手が坂本を深追いしてくれて助かった。お陰で上手く潜り込むことができたからな」

こういうことらしいです。

さて、それでは本編へどうぞ。


21

悠 side

 

 

 

「それじゃ、嬉し恥ずかし戦後対談といくか」

 

 

Bクラス戦が終わり、今は戦後対談を行っている。

 

 

「まず、根本、お前に聞きたいことがある」

 

「…なんだ?」

 

「俺たちと協定を結んだ理由は何だ?」

 

 

坂本は一番気になることを質問した。

 

 

「…Cクラスを使って協定違反を告発しようとしたことだが」

 

「ほかにはないのか?」

 

「動揺させることが目的だったからな。それ以外に何がある?」

 

「そうか。それなら、これを見てどう思う?」

 

 

そう言って坂本が見せたのは壊れたFクラスの設備。

 

 

「これはお前らと協定を結んでいるときに起こったことだ。Bクラスの連中が設備や道具を壊して回ったらしい。幸い里中が教室に行ったことで被害は僅かで済んだが…」

 

「待て!!俺はそのことを知らない!!」

 

「嘘をつくな!!破壊した連中もお前が指示したと「待って、坂本君!!」どうした、里中?」

 

「そのことで鉄じ……、西村先生も交えて話があるの」

 

「里中、今、鉄人と言いかけなかったか?」

 

「き、気のせいです…」

 

 

そして、1日目の出来事を振り返ることになった。

 

 

 

千枝 side

 

 

 

雪子と一緒に坂本君の護衛をしていた時、お腹が痛くなっちゃってトイレに行った。

そのちょうどあたしがいなかった時にBクラスから協定の話が来たらしい。

トイレを済ませて教室に戻ってみると、なにやら不穏な影が見えた。

 

 

「なあ、本当にやるのか?」

 

「なに、この壊れかけの教室を少し壊すだけだ」

 

「ばれたら大変だろ?」

 

「そこは根本が指示したとでも言っておけば回避できるさ」

 

「こればかりは根本が代表だったことに感謝だな」

 

 

そう、教室に来た連中は設備を壊そうとしていた。

実際ならそのまま教室に入って壊す前に止めるんだけど、物理攻撃はまずいと思って細井先生を呼んでから向かった。

改めて教室に着くと壊す音が聞こえてきて、そこですぐに教室に入った。

 

 

「な、なんでFクラスの奴がここに?」

 

「協定で出払ったはずじゃなかったのか?」

 

 

その時の連中は6人いて、卓袱台を壊す、鞄をあさる、筆記用具を壊すことをしていた。

 

 

「逃げるぞ!!」

 

「逃がすか!!細井先生、召喚許可を!!」

 

「承認します!!」

 

 

そして召喚フィールドを展開してもらった。

でも、1人取り逃がしてしまった。

そして、その1人がおそらく姫路が動揺してしまうきっかけを作ったんだと思う。

つまり…。

 

 

「根本君は教室の破壊に関与してないと思うよ」

 

 

 

悠 side

 

 

 

そういうことだったのか。

そうすると、影から誰かが声をあげた。

例の教室を破壊した人物たちだ。

 

 

「な、何を言っている!!」

 

「俺たちは根本に脅されたんだ!!」

 

「大体、証拠なんてあるのか?」

 

「土屋君!!」

 

「…確認済み、これが証拠」

 

 

そう言うと、スピーカーから里中の発言通りの音声が流れる。

反発していた生徒も顔を青ざめ静かになった。

 

 

「そうか、なるほどな。教室の破壊はお前たちが原因だったのか」

 

「い、いや、これは…」

 

「貴様らにはしっかりと補修をする必要があるな」

 

「「「「「「きぃやぁーーーっ!!」」」」」」

 

 

そして西村先生は彼らを連れて行こうとした。

 

 

「っと。その前に、そこの男子」

 

「は、はい!!」

 

「盗んだものはどこにあるの?」

 

「こ、これだ!!」

 

 

そして先ほどの便箋を渡す。

 

 

「それじゃ、あたしは瑞希のところに行ってくるね」

 

 

そう言ってBクラスの教室からいなくなった。

 

 

「ってことは、根本、お前は何も悪くなかったんだな」

 

「はじめからそういってるだろ!!」

 

「あー、なんか、その、すまなかったな…」

 

 

近くでは坂本が根本に謝っていた。

誰だって間違いはあるが、仕方ないだろうな。

 

 

「それじゃ、話をもどそう。設備の交換のことだが、本来ならそのつもりなんだが、条件さえ何とかしてくれれば免除しようと思う」

 

「その条件はなんだ?」

 

「Aクラスに行って、試召戦争の準備ができていると宣言するんだ。ただし、宣戦布告はするな。あくまで、戦争の意思があるとだけ伝えるんだ」

 

「それだけでいいのか?」

 

「ああ。本当ならもっとひどい罰ゲームを用意していたんだが、別にお前が原因で姫路がああなったわけではないからな。それは無しにした」

 

「それって何なんだ?」

 

「…女装させてAクラスに行ってもらって、そのあとその姿で写真撮影を…」

 

「…もう言わないでくれ」

 

 

坂本は何がやりたかったのだろうか。

気にしても仕方ないか。

 

 

「それで、交渉はどうする」

 

「その交渉は受けよう。どう考えてもこちらにしか得がないように感じるが…」

 

「なに、こっちにも考えがあるんでな」

 

「そうか」

 

 

そして、戦後対談が終わった。

もちろん、壁を壊したことは職員室で叱られたが、俺は初犯、吉井と花村は言っても仕方ないということですぐに終わった。

職員室から出て少し歩いていると、近くで話をしていた生徒の声が聞こえた。

 

 

「ねぇ、知ってる?今年の入学生でやばい奴いるらしいぜ」

 

「らしいな。あの有名な不良だろ?」

 

「よく染物屋のあたりにうろついてるって噂だな」

 

 

そんな話を聞いた後に花村達のほうを見ると、なぜか顔を青ざめさせていた。

 

 

「どうしたんだ?」

 

「い、いや。今日の壁壊す時にフィードバックで血が出ちゃって…」

 

「服について落ちねーから染物屋でしみ抜きに行こうと思ってたんだが…」

 

 

何ともついてない2人だ。

 

 

「それなら後日でもいいんじゃないか?」

 

「それはそうなんだけど、早いうちのほうがいいかなって」

 

「そうだ、坂本にでも用心棒になってもらおうぜ」

 

「いいね!!」

 

 

そして教室にもどったんだが…。

 

 

「なんでまだお前らは帰ってないんだ?」

 

 

そこにはいつものメンバーが残っていた。

 

 

「まあ、いろいろあってな」

 

「そうか」

 

「ねえ雄二」

 

「なんだ、明久?」

 

「これから陽介と染物屋に行こうと思ってたんだけどさ、妙な噂を聞いたからさ、用心棒になってほしいんだ」

 

「ああ、あの噂か。別に気にすることはないと思うんだが…」

 

「そこを何とか!!」

 

「……ああ、わかったよ」

 

 

真面目に頼んでるからなのか、はたまた今回功績をあげたからなのか、しぶしぶではあるが着いていくことを了承したようだ。

 

 

「そんじゃとっとと向かうか。ほかに行くやつはいるか?」

 

「俺も吉井と同じ用があるから行くぞ」

 

「俺も今回原因を作った1人だからな。行くぞ」

 

 

俺や花村はすでに行くつもりだったため行くことは決まっていた。

 

 

「あたしも興味あるからついていこうかな」

 

「わ、私は…」

 

「私もちょっと…」

 

「きっと大丈夫よ。危なくなったらウチと千枝が助けるって」

 

 

女性陣は里中と島田が天城と姫路を引っ張っていく形で同行。

 

 

「ワシもついていこうかのう。今日は部活も休みだしのう」

 

「…なにか役に立つ情報が手に入るかもしれない」

 

 

木下も土屋もついてくるようだ。

 

 

「結局いつものメンバーだな」

 

「んじゃ、いくぞ」

 

 

そういうとみんなで目的地に進み始めた。




いかがだったでしょうか。
今回はとあるキャラクターの伏線を…。
誰かはわかりますかね?

戦後対談からわかる通り、根本は(一応)救済に近い対応にしておきました。
この作品の根本は一体どんなキャラになるのでしょうか…。

アドバイス、誤字脱字等ありましたら連絡よろしくお願いいたします。

感想も待ってます。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。