バカとペルソナと召喚獣   作:まっき~

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どうも、まっき~です。
……えっと、はい、今書くこと特になくて…。
いつもならここで何かしゃべるんですけどね…。
すいません…。

感想は1件いただきました。
小鳥遊凛さん、いつもありがとうございます。
人のことは言えませんが、リズム崩れすぎないように気を付けましょうね…。
Cクラスが挑発に乗りやすいのはまぁ、代表が代表ですからね…。

……本当に書くことが見当たらないので本編へどうぞ。


20 Bクラス戦5

悠 side

 

 

 

「ドアと壁をうまく使え!Bクラスの奴らをここから出すな!!」

 

 

花村が指示を出し、他のみんなはそれに応えるように攻め入る。

今回の作戦は単純である。

敵を教室に閉じ込めろということらしい。

今のところは順調に事を進めている。

しかし、一つ気がかりなことがある。

それは、昨日の放課後あたりから姫路の様子がおかしいことだ。

 

 

「左の出入り口の戦力が足らぬ。誰か援軍を頼むぞい!!」

 

 

左の出入り口は古典、右の出入り口は数学となっている。

秀吉は古典が得意だったと思うが、Bクラスには文系が多いらしく、抑えるのはなかなか厳しいのだろう。

 

 

「姫路、援護に行ってくれ!!」

 

「あ、そ、そのっ…」

 

 

やはり様子が変だ。

ん、花村が古典の先生に何か言っている?

 

 

「少々、席をはずします!!」

 

 

古典の先生は突然頭を押さえていなくなる。

 

 

 

「姫路さん、どうかしたの?」

 

「そ、その、なんでもないですっ」

 

 

近くで姫路と吉井が話をしている。

姫路は吉井に対し何もないと否定はしているが、動作が大きい分何かがあったことを示しているだろう。

 

 

「右側の教科が現国に変わった!!」

 

「数学教師はどうした?」

 

「Bクラスに拉致られた!!」

 

 

破壊、人質に続いて拉致か。

これは本当の戦争にしか見えなくなってきたな…。

 

 

「私が行きますっ!!」

 

 

そういうと姫路は右側の出入り口に行った。

 

 

「さも……っ!!」

 

 

そして召喚しようとして、何故か止まった。

姫路を見ると、Bクラスの教室の奥を凝視している。

吉井と花村が覗き込んだので少し気になり、俺もその視線の先を見た。

そこには、一つの封筒を持った生徒の姿があった。

おそらく、それが姫路にとって大切なものなんだろう。

物を使っての脅迫か。

Bクラスの協定の目的はこれだったのか。

 

 

「姫路さん」

 

「は、はい……?」

 

「調子が悪いなら早くいってくれないと。他のみんなも心配しちゃうから、あまり戦線に加わらないようにして休んでて」

 

「……はい」

 

「じゃあ、僕達は用があるから行くね」

 

 

そう吉井が言って、吉井、花村、俺が動く。

 

 

「まずは坂本に報告だ」

 

「そうだね」

 

 

そうして、俺たちはすぐにFクラスの教室に行った。

 

 

 

「坂本、話がある」

 

「ん、どうした鳴上?」

 

「俺だけじゃない。吉井と花村もいる」

 

「そうか。それで、お前らはどうしてここに戻ってきたんだ」

 

「単刀直入に言う。姫路を戦線から外すように頼みに来た」

 

「…理由は?」

 

「…どうしてもか?」

 

「いや、ならいい」

 

 

なにか感じたのか、あまり追求はしないでくれた。

 

 

「それじゃ、姫路を戦線から外す代わりに、一つの条件を出す」

 

「条件?」

 

「姫路が担う予定だった役割をお前たちがやるんだ。成功するなら何をしてもいい」

 

「わかった」

 

「任せろ!!」

 

「絶対に成功させて見せる」

 

「お前らにはタイミングを見計らって根本に攻撃を仕掛けてもらう。科目はなんでもいいが、Bクラスの出入り口はあのままだからな」

 

 

そして、少しの話し合いの末、作戦を実行した。

 

 

 

陽介 side

 

 

「3人とも、本当にやるんですか?」

 

「はい、もちろんです」

 

「こいつらとは一度決着をつけねぇといけないんで」

 

「俺も、彼らのことを知るためにこうしたかったので」

 

 

俺たちは今Dクラスの教室で三つ巴のように三角形で立っている。

近くには英語担当の遠藤先生がいる。

 

 

「でも、なんでDクラスでやるのですか?」

 

「吉井と花村は『観察処分者』なので、Fクラスで行うと教室を壊しかねないので」

 

 

そう言っているが、本当の目的は違う。

本当の目的は、不意を衝くための作戦だ。

 

 

「もう一度考え直した方が…」

 

「いえ、もうやると決めましたから」

 

「―――わかりました。お互いを知るために喧嘩をするというのも、教育としては重要なのかもしれませんね」

 

 

そう言いながら召喚フィールドを展開する遠藤先生。

それを見た俺たちは揃ってこう言った。

 

 

「「「試獣召喚(サモン)!!」」」

 

 

 

雄二 side

 

 

 

「お前らいい加減諦めろよな。昨日から出入り口に人が集まりやがって。暑苦しいことこのうえないっての」

 

 

Bクラスの奥で根本がそういってくる。

 

 

「どうした?軟弱なBクラス代表サマはそろそろギブアップか?」

 

「はぁ?ギブアップするのはそっちだろ?」

 

「無用な心配だな」

 

「そうか?それにしても、Dクラス戦の時は姫路を使って代表を討ち取ったと聞いているが、今回は姫路を使わないのか?」

 

「……お前ら相手じゃ役不足だからな。今回は休んでもらってるさ」

 

「ほう。Dクラス相手に使って俺たちBクラスに使わないとは、なめてるのか?どうせ、後ろに控えてもらって攻めるんだろ?」

 

 

その一言に疑問を感じた。

俺は姫路に何かをしたのはてっきり根本だと思っていたのだが、なぜそのことをあいつは知らない?

 

 

「どうだろうな」

 

 

ドン、ドン

 

 

DクラスとBクラスの境にある壁から音がする。

おそらく明久たちが何かやっているのだろう。

 

 

「さっきからドンドンうるせぇな。何かやってるのか?」

 

「さぁな。人望のないお前に対する嫌がらせか?」

 

「まあいい。そろそろ決着だ。一気に押し出せ!!」

 

「一旦引くぞ。立て直してもう一回攻める」

 

「どうした、散々ふかして逃げるのか?」

 

 

あとは任せた、明久、陽介、鳴上。

 

 

 

陽介 side

 

 

 

召喚してからどのくらいたっただろうか、俺たちはずっと喧嘩をしてるように見せながら作戦を実行している。

 

 

「そろそろだ」

 

「わかってるよ」

 

「一気に決める」

 

「君たちいったい何を!!」

 

 

怪しむ遠藤先生をよそに、俺が壁にクナイを突き立てる。

そしてそこに向かって鳴上は思いっきり太刀の峰を当てる。

この短時間の操作で慣れることができたようで、正確に当てるとそこに罅が入る。

 

 

「「いけ、吉井!!」」

 

「だぁぁーーっしゃぁーっ!!」

 

 

吉井の叫び声と同時に壁が壊れる。

作戦ははじめから教室の壁を壊し、不意打ちを仕掛けることだった。

 

 

「んなっ!!」

 

 

流石の根本も予想できなかったのだろう、その表情はかなり驚いているように見える。

 

 

「遠藤先生、Fクラス花村が…

 

「Bクラス山本が受けます!試獣召喚(サモン)!!」

 

「くっ、近衛部隊か…」

 

「は、ははっ、残念だったな。お前らの奇襲は失敗だ」

 

 

もちろんこうなることは予想していた。

そして、2つ目の作戦が実行される。

Bクラスに鳴る2つの足音。

そう、これは1人の教師と1人の生徒である。

 

 

「…Fクラス土屋康太、Bクラス代表に」

 

「Bクラス真田が受けます」

 

「甘いな。前回のことがあった以上、これも予測済みだ」

 

 

これも破られた。

しかし、これもまた想定内のことだ。

教室を壊し攻め入った俺と吉井、窓から入った土屋。

ん、鳴上はどうしたかって?

それなら…。

 

 

「Fクラス鳴上、Bクラス代表根本に保健体育勝負を申し込む」

 

 

普通に教室のドアから入ったみたいだ。

ドアのところにいたBクラスの連中はどうやらみんなして坂本のほうに向かったらしく、入口が完全にがら空きになっているみたいだ。

近衛部隊は俺たちや土屋が引きつけているので、1対1になった。

 

 

Fクラス 鳴上悠 VS Bクラス 根本恭二

保健体育 378点 VS 保健体育  203点

 

 

鳴上の操作技術の向上と点数の差で、すぐに決着がついた。

鳴上は召喚獣の太刀を使い、動揺して隙だらけの急所に一閃し、根本の召喚獣は消えた。

そして、同時にBクラス戦はFクラス勝利で終わった。




いかがだったでしょうか。
今回はもしかして一番長いかも…?

今回の話でBクラス戦は終わりです。
おかしいところがないが若干不安ではありますが、この話を見て、あれ、と思う人はいるかもしれませんね。

そういえば、今回雪子が特に参加してない気がする…。
というわけで、雪子を呼びましょう。

雪子「鳴上くんの時と同じで突然ね」

そこは、まあすいません。
それと、今回のBクラス戦はどこに行ってたんですか?

雪子「ずっと坂本くんの護衛をしていたわ。相手がBクラスだからもしものことがあるといけないって」

なるほど、しっかり録音させていただきました。
これを翔子に渡しておきましょう。

アドバイス、誤字脱字等ありましたら連絡よろしくお願いいたします。

感想も待ってます。


翔子「……雄二」

雄二「なんだ、急に寒気が…」

どうなったかは皆さんの判断で…。

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