夜中？明け方？に投稿して懲りずにまた投稿です。
前回の通り、振り分け試験のことについてです。
いきなり学園長sideという…。
それでは本編へどうぞ。
カヲル side
今日の振り分け試験から1人この文月学園にやってくるらしい。
事前にこの部屋に来るように連絡を入れたはずなんだが、一向に来る気配がない。
「（コンコン）学園長、高橋ですが」
「入りな」
「失礼します」
「高橋先生、転校生はまだなのかい？」
「はい。どうやらこの振り分け試験を欠席してしまったみたいです」
堂島の奴、しっかり伝えるように言っといたんだがね…。
「じゃあ転校生はFクラスということで」
「構わないさね。それに、今は試験中だからカンニングする奴がいるといけないからすぐ戻りな」
「はい。失礼しました」
バタン…
「まったく近頃の若い奴は…」
そういいながら一枚の書類をとった。
「鳴上悠…ねぇ。問題を起こすような輩じゃなけりゃいいんだがね…」
余談だが、もう一人振り分け試験の欠席者がいたらしい。
まあ、そっちはどうでもいいさね。
明久 side
（これが難しいと噂に聞く振り分け試験か…確かに難しい）
僕は振り分け試験の真っ最中だった。
（でもこの程度なら、5問に1問、いや、3問に1問は解ける!!）
流石は雄二!!
はじめは不良にしか見えなかったけど、神童と呼ばれてただけあってとても教え方が上手だ。
この調子なら…。
ガタン…
不意に後ろの席から倒れるような音がした。
テスト中だからよくないけど、後ろを振り向いてみると…
「ひっ、姫路さん!!」
床に倒れている姫路さんがいた。
顔を見るとうっすら赤みを帯びている。
おそらく熱があるのだろう。
「大丈夫、姫路さん？」
「はぁ、よ、吉井君？」
「吉井、席につけ。姫路、試験中の退席は無得点扱いとなるが、いいかね？」
「はい、構いませ「ちょっと先生!!体調を崩して退席するだけで0点は酷くないですか？」」
「うるさいぞ吉井。観察処分者のお前が生意気なことを言うんじゃない!!」
「せ、先生、私っ、退席します」
「姫路さん…」
「そうか、それならすぐにここから出るように」
この発言には流石の僕も怒った。
「吉井、貴様まで何をやっている？」
「何って、姫路さんを介抱してあげているだけですよ」
「貴様も無得点に「構わないですよ」何？」
「さ、行こう、姫路さん」
「吉井君、すいません…」
担当の教師は止めようとしてたみたいだけど、僕は構わず姫路さんに肩を貸し保健室に向かった。
あ～あ、今年はFクラスかぁ。
まあ教室出ちゃったし、仕方な「おーい、吉井」
後ろから声が聞こえた。
「何やってるの陽介？」
「いや、遅刻しちまってな。テストうけらんねーしどうするか考えてたところに見えたから呼んだんだよ」
「なるほどね」
何やってるのさ陽介はといいたかったが、今はいいや。
「それより早く保健室にいかねーか？姫路もそろそろやばそうだぞ」
「あっ、いけない」
僕たち3人はすぐに保健室へ行った。
ドアを開けると、すでに先客がいたようだ。
え、先客？
「おっ、天城に里中じゃねーか」
「あれ、花村に吉井君。それと瑞希？どうしたの？」
「どうやら姫路さんが熱を出しちゃってね。里中さんと天城さんは？」
「こっちもそんな感じ。雪子が熱を出しちゃったのよ」
「ごめんね、千枝」
「ということは、里中たちも途中退席か」
「そういう陽介は遅刻だけどね」
「そこは別に触れなくてもいいだろ」
「花村は相変わらず運がないわね」
「それ以上俺の心に傷を作らないでくれー!!」
そんな話をしながら姫路さんをベッドに寝かせて、この時間の試験が終わると同時に教室に鞄を取りに行った。
そういえば、雄二たちになんて伝えたらいいんだろう…。
いかがだったでしょうか？
明久と陽介たちを話にいれてみました。
陽介「なんで俺を遅刻って扱いにしたんだよ」
そこは申し訳ない。
運が悪かったということにしておいてください。
アドバイス、誤字脱字等ありましたらよろしくお願いします。
感想もお待ちしてます。