バカとペルソナと召喚獣   作:まっき~

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どうも、まっき~です。
なんとか1週間たたずに投稿できました。
え、それでも遅い?
いや、実際もっと早くしたいですよ…。

今回も、感想を1件いただきました。
小鳥遊凛さん、ありがとうございます!!
雄二は一応Fクラスの代表ですから、指示に従うのはわりと当然…?

さて、引き続きBクラス戦をお送りします。
それでは本編へどうぞ。



17 Bクラス戦2

悠 side

 

 

教室に近づくにつれ、なにやら戦闘している音が聞こえる。

 

 

「くそっ、遅かったか?」

 

「まだ戦っている最中だから大丈夫じゃろう」

 

「急ぐぞ!!」

 

 

教室に着き、すぐさまドアを開ける。

そこには、里中とBクラス何人かがいた。

 

 

「え、花村達どうしたの?」

 

「いや、坂本が心配で来てみたんだが、これはどういう状況だ?」

 

 

花村がそういうのも仕方がない。

教室の卓袱台は何個か破壊され、シャーペンや消しゴムはへし折られている。

他にも、一部の人物の鞄が荒らされていることもあり、このBクラスの連中は何かしら妨害をしたらしい。

 

 

「チッ、増援か」

 

「こいつだけでも苦労してんのに…」

 

 

フィールドは現代国語か。

 

 

「俺たちも出すぞ!!」

 

「「「「試獣召喚(サモン)!!」」」」

 

 

Fクラス 里中千枝

現代国語  176点

Fクラス 花村陽介

現代国語  218点

Fクラス 木下秀吉 VS Bクラス  モブA~E

現代国語  152点 VS 現代国語 平均143点

Fクラス 吉井明久

現代国語   45点

Fクラス 鳴上悠

現代国語 344点

 

 

一人だけ2桁がいるのは気にしてはだめだろうか。

 

 

「っていうか花村!!なんでそんなに点数が高いの?」

 

「いや、一応得意教科だからな」

 

「秀吉もすごいね。Bクラス並みじゃないか」

 

「ワシも得意な方の教科じゃからのう。明久はもっと努力せんか」

 

「うっ…」

 

「「「「「いや、鳴上ってやつの点数は驚かないのか?」」」」」

 

 

Bクラスの人物が俺の点数に何か言いたかったみたいだが、あんまり気にしないことにした。

 

 

「いくよ!!」

 

「「「「ああ(おう)(うん)(うむ)!!」」」」

 

 

先手を切ったのはまさかの吉井だった。

吉井は観察処分者という立場で授かった操作能力を活かし、敵を翻弄させるみたいだ。

 

 

「くそっ、こいつちょこまかと!!」

 

 

大振りで攻撃する敵を避けつつ、急所の部分に的確に木刀を入れていく。

 

 

Fクラス 吉井明久 VS Bクラス  モブA

現代国語   45点 VS 現代国語  117点

 

 

しかし、吉井の点数が低く、対してダメージは与えられない。

 

 

「隙あり!!」

 

 

そんな攻撃をし終わった吉井を狙って一人が攻撃を仕掛ける。

しかし、その攻撃は花村によって防がれる。

 

 

「チッ」

 

「お前らだけじゃなく、こっちも複数いるっての」

 

 

今回の花村は、操作技術だけでなく点数も高い。

おそらくこのBクラス相手では問題ないだろう。

実際、他の奴らもまとめて2対5で戦っている。

 

 

「くそ、まだあっちは2人なのに」

 

「怯むな、攻めろ!!」

 

 

今回は花村と吉井以外は対戦する必要がなさそうだ。

吉井は相手の攻撃をするりするりと避け続け、隙ができたところを花村が急所にクナイを差し込むことで倒している。

はじめは5体いた相手の召喚獣も、あっという間に残り1体になった。

 

 

「こいつらなんだ?なんて強さなんだ!!」

 

「まあ…」

 

「そりゃ…」

 

「「観察処分者だからね(な)」」

 

 

そして無慈悲の一撃が入り、Fクラス教室の決着がついた。

 

 

「戦死者はほs…どうした、この教室は…」

 

「すいません、戦争が終わってから説明するので」

 

「わかった。さあお前ら、勉強の時間だ…」

 

「「「「「……」」」」」

 

 

西村先生に対する恐怖なのか、さっきの戦いの恐ろしさなのか静かなままBクラスの5人はいなくなった。

 

 

「花村、吉井、大丈夫か?」

 

「問題ないぜ。少し疲れたけどな」

 

「本当だよ。ただでさえ点数低いから避け続けなくちゃだからね」

 

「それに関しては明久が点数を上げればいいだけのはずなのじゃが…」

 

「そういえば、里中はなんで一人でここで戦ってたんだ?坂本もここにいないが…」

 

「俺ならここにいるぞ」

 

 

俺の言葉に反応した人物に向かって全員で振り返る。

 

 

「坂本、どこに行ってたんだ?」

 

「Bクラスから協定を結びたいと申し出があってな。まさか教室がこうなってるとは思わなかったが、作戦に支障はない」

 

「その協定とは?」

 

「4時までに決着がつかなかったら、戦況をそのままにして続きは明日の午前9時に持ち越し。その間は試召戦争にかかわる一切の行為を禁止する。って内容だ」

 

「承諾したのか?」

 

「そうだ。姫路は体力がないからな。体力勝負に持ち込むと若干分が悪い。それなら後日姫路が万全の状態で戦える方が優位に立てる」

 

「ねえ、坂本君」

 

「なんだ?」

 

「それ、どう考えてもこっちに得がありすぎない?」

 

 

逆に言うと、Bクラスにはたいして得などない。

Bクラスこそ耐久戦に持ち込んだ方が優位に事を運べるはずなのだが…。

 

 

「何か裏があるのか?」

 

「かもしれないな。とりあえず、前線メンバーは引き続き作戦の続行を、天城、里中はまた俺の護衛を頼む」

 

 

 

陽介 side

 

 

 

会話が終わると、俺たちはすぐに前線に戻った。

 

 

「吉井、花村、戻ってきたか!!」

 

 

焦った様子で須川が話しかけてくる。

 

 

「なんでそんなに焦ってるんだ?」

 

「島田が人質にとられた」

 

「「はっ(えっ)?」」

 

 

破壊の次は人質か?

 

 

「おかげで相手は残りは2人なのに攻めあぐんでいる。どうする?」

 

「とりあえず状況を見たいかな。陽介は?」

 

「先に行っててくれ。あと、合図を出したら気をそらせてくれないか?」

 

「わかった」

 

「それじゃ、ちょっと行ってくる」

 

 

そういって俺は鳴上のところへ行った。

 

 

「鳴上!!」

 

「どうした、花村」

 

「どうやら島田が人質にとられたらしくって、うまく不意打ちをしようと思っているんだが、手伝ってくれないか?」

 

「わかった。すぐに向かおう」

 

 

 

 

「総員突撃用意ぃーっ!!」

 

 

島田が人質に取られているところに到着すると、そんな声が聞こえた。

 

 

「隊長それでいいのか!?」

 

 

コントじみたことをやっていたが、俺は吉井に合図を送る。

吉井はなんとかそれに気づいてくれた。

 

 

「あーっ、あっちで霧島さんのスカートがめくれている!!」

 

「「「「なっ、なにぃぃっ!!」」」」

 

「いくぜ、鳴上!!」

 

「ああ、花村」

 

「「試獣召喚(サモン)!!」」

 

 

Fクラス 花村陽介 VS Bクラス 吉田卓夫

英語     79点 VS 英語     18点

 

Fクラス 鳴上悠 VS Bクラス 鈴木次郎

英語   317点 VS 英語     33点

 

 

気をそらしたBクラス2人を不意打ちで仕留めた。

 

 

「戦死者は補修!!特にお前らは人質なんていう行動をしたんだから念入りに講義してやろう…」

 

「ぎゃああぁぁ!!」

 

「助けてえぇぇ!!」

 

 

こうして、島田の人質事件は幕を閉じた。

そのあとも問題なくBクラスに押し込むことに成功し、午後4時となり休戦となった。




いかがだったでしょうか。
今回の話は前半は予想できた人はあまりいないんじゃないでしょうか?
いや、いるかも…。

今日中にもう1話投稿したいな…。
無理だったらごめんなさい…。

アドバイス、誤字脱字等ありましたら連絡よろしくお願いいたします。

感想も待ってます。

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