鈴ちゃん好きが転生したよ!( ゚∀゚)o彡°鈴ちゃん( ゚∀゚)o彡°鈴ちゃん   作:かきな

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ついに……ついに!


十話 転入生!

 一夏が帰ってきたので、ベッドのことを話しつつ、お茶を入れてもらうように催促する。

 

「普通に考えたら、転校生なんじゃないか?」

 

「いや~、僕もそう思ったけどさ、男二人の部屋に女子を入れるわけないじゃん」

 

「だよな」

 

 お茶を飲む。ほうっと息をついて芋羊羹をつつく。うますぎる。

 

「それにしても、何も連絡なしって言うのはおかしいよな」

 

「千冬さんに聞きに行く?」

 

 一夏は時間を確認して首を振った。

 

「もう遅いからやめとこうぜ。どうせ明日聞けるしな」

 

「それもそうだね」

 

 お茶を飲む。ほう、とため息をつく。

 

「なんか、氷雨年寄くさいぜ」

 

「一夏が言えたことじゃないと思うけどね」

 

 でも、緑茶でほっとしない人間なんかいないと、僕は断言できるよ。

 

 それにしても気になるのは簡易ベッドの意味だ。原作通りに行かないのは理解できる。僕というイレギュラーが割り込めば、原作者が敷いたレールから外れるのは分かりきったことだ。

 

 だから、クラス代表トーナメントが延期されたのも分かる。……いや、疑問はあるけどね。延期理由が僕が割り込んだのと関係ないものなんだよね。

 

 まあ、それは終わったことだからいいけどね。ベッドの意味……考えてみたら割と簡単だ。

 

 また一人、男のIS操縦者が現れた。

 

 それしかない。つまり、ほかにも転生者がいたということだ。それも、ISに乗れるという特典を持って転生者が……だ。

 

 でもそうなると、その転生者は二次創作でたまに見る、『踏み台転生者』ということになるのかな? うーん、あまりそういうのは好きじゃないんだけどな。

 

「ま、なるようになるよね」

 

      ◇   ◇   ◇

 

 次の日。

 

「あ、織斑くんに篠ノ之さん。二人ともおはよー。ねえ転校生の噂聞いた?」

 

 僕らの席に近づいてきた女子が話しかけてきた。

 

「おはよ~」

 

「おはよう。転校生? 今の時期に?」

 

 IS学園の転入は条件が厳しいって言われてたね。国の推薦がないとできないらしい。

 

「それも二人いるらしいよ!」

 

 二人? 国からの推薦?

 

「お前ら席に就け」

 

 答えにたどり着きそうになっていた思考は千冬さんの鋭い声で止められた。

 

「予定ではクラス対抗戦の後だったが、延期になった都合で今日から本格的に実戦訓練を開始する。専用機を持たないものは学校の訓練機を使用する。ISを使用しての訓練だ。各人、気を引き締めるよう」

 

 ん? このセリフっていつのものだっけ?

 

「ISスーツを忘れたものは代わりに学校指定の水着で受けてもらう。それも忘れたものは、下着でも構わんだろう」

 

 私も一向に構わん! あ、思い出した。これ、二巻だわ。え、二巻!?

 

「では、山田先生、ホームルームを」

 

「は、はいっ。ええとですね、今日はなんと転校生を紹介します! しかも二名です!」

 

「え……」

 

「「「えええええっ!」」」

 

「はぁああっ!?」

 

 声をあげて驚く。

 

 男って……ああ、そういうことですか。

 

 教室の扉が開く。中に入ってきたのは予想通りの姿の二人だった。

 

「失礼します」

 

「…………」

 

 ブロンド貴公子と黒ウサギだった。

 




鈴ちゃああああああああん!!!

いや、書いたのは私ですけどね!

あと、短いですが、ここで区切るのがインパクト強そうなのでこのようになりました

次回投稿は明日、一時です

あ、午後のですよ

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