次の日、マミさんに携帯で呼ばれた私は待ち合わせ場所についた。
「待ちましたか?」
「ううん、いま来たとこよ」
どこのデートの待ち合わせだ。と心の中でつっこみをいれる。
「キュゥべえもいっしょにいくの?」
「君がどんな戦い方をするのか気になってね」
正直、いると不愉快だけど…まぁ、しょうがないか。
「じゃあ、行きましょうか、第一回魔法少女体験ツアーに♪」
「はい!」
マミさんはソウルジェムを持ちながら歩いている。
「このソウルジェムが強く反応するとこに魔女の結界があるの」
「そうなんですか」
やっぱり知ってます。
しばらく歩いてるとソウルジェムが強く輝きだした。
「こっちね…もうすぐ魔女の結界の中に入るけど心の準備はいい?」
「はっはい!」
「ふふっ、緊張しなくても大丈夫よ。私がちゃんと守るから」
マミさんが地面に銃を突きつけると、周囲の景色があのグロテスクな世界に変わった。
「いきます!」
自分に気合をいれ、呪文を唱える!
「
私の回りに七色の宝石、グリモワールがあらわれる。それと同時に周囲にあのカニエビ(省略した)があらわれた。
「そこぉ!!」
しっかりとカニエビに狙いをつけグリモワールを撃つ!
「ギィィ」
「当たった!」
私の攻撃を受けたカニエビは地面に落ちて動かなくなった。
パンッ!
「えっ」
私の後ろで発砲音がなった。
「一匹倒せたからって油断は禁物よ」
どうやら私の後ろにカニエビがいたらしい。
「すみません!」
周囲の敵を撃ち落としながら私達は奥に向かう。しばらくすると扉が見えた。
「この先に魔女がいるわ…あけるわよ」
扉の先にはカニエビを巨大化させて人の腕の先にハサミをつけた化け物がいた。
「ひっ!」
覚悟はしてたけどやっぱりきもい!?
「どうする?ここで待ってる?」
「いえっ、戦えます!」
あの程度の魔女にびびってられない!
「いい返事ね…私のそばを離れないように!」
「はいっ!」
マミさんが地面にマスケット銃を地面に8丁召喚し、カニエビの魔女に射撃を開始した。
「
一度グリモワールをもどし、武器をギャラルホルンに切り替える。発動する魔法のイメージはすべてを焼き尽くす極炎!
「
カニエビの魔女に向かって黒い炎が飛ぶ!
「ギィィ?」
私の炎を避けようとするが
「ギィィィィィィィィィィ!?」
残念ながらこの炎は、対象が燃え尽きるまで追尾し、焼き尽くす!
「ギィッ・・・ギィ」
カニエビの魔女は燃え、周囲の景色が普通にもどった
「さっ…里村さん?今のは?」
私はマミさんに魔法の説明をした…自分でもこの魔法を使えたのをビビりながら。
「私…必要だった?」
「あっ…あの!私、初めての実戦でしたし、マミさんがいてとても心強かったです!」
「そっ…そう?ならいいのよ♪」
そういうとマミさんは地面に落ちたグリーフシードを拾った。
「これはグリーフシードといって魔法少女の魔力を回復させるのに必要なの。魔女を倒した時、運がよければ落とすわ」
マミさんはソウルジェムをだすと、私に見せてくれた。
「見て、この前よりすこし濁ってるでしょう」
「はい…」
「これをこうすると…」
マミさんはグリーフシードをソウルジェムにくっつけると、ソウルジェムの濁りがグリーフシードに吸収された。
「こうやって魔力を回復させるの…里村さんの場合はどうなのかしら?」
「ねっ…寝れば?」
たぶんそうだよねぇ…サクラは日光で魔力を回復してたけど。
「魔法少女にくらべれば簡単なのね。さて、里村さんは初めて魔女戦を経験したけど、どう思ったかしら?これからも戦えそう?」
私は・・・
「たしかに怖かったですけど、マミさんと一緒ならがんばれそうです!」
「なら、これからは二人で見滝原を守っていきましょう♪」
「はいっ!!」
「マミはずっと一人で戦ってきたからね。友達がいっしょにいると頼もしいんじゃないかな」
そういえばキュゥべえいたんだっけ。戦闘では役に立たないから空気だったけど。
こうして私は魔女退治を続ける事に決めた。みんなで迎えるハッピーエンドをめざして!