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エピローグ その日、渚にて
さて、それからどうなったかというと…
「ほむらちゃん!早く早く!」
「待ってまどか!急がなくても海は逃げないわ!」
無事に私の願いどおりに世界は変わった。私達の人生ははじめからになって、魔法少女の世界での記憶は消えていたが、ほむらが転校してきたあたりで、みんなで一斉に思いだした(そのさい色々あったんだけど…割愛しよう)
「まちがってるぜほむら。海の家は…逃げる!」
「あんたの過去に何があったのよ…」
マミさんと杏子の家族も生きていて、杏子は私達の学校に通っていた。
「今日は仁美ちゃんが来れなくて残念だったね」
「恭介とデートらしいからねぇ…今思い出しても腹立つ!」
残念ながらさやかは上条にフラれていた。まぁ、こればっかりは上条にも選ぶ権利があるのでしかたない。
「私は海に来るのは初めて。病気が治っても一か月をずっと繰り返してきたから…」
「ほむらちゃん…」
記憶が戻ったあと、ほむらは自分のことをすべて話してくれた。まどかを救う為にキュゥべえに「鹿目さんとの出会いをやり直したい」と願い、ワルプルギスの夜を倒す為、何回も同じ時間を繰り返してきたと…
「なら、今日は思いっきり楽しみましょう!もう魔法少女もなにもないんだから!」
「いっぱい遊ぼうね、ほむらちゃん!」
「ええ!」
私達はあれからキュゥべえに会っていない。もちろんみんなは魔法少女に変身もできなかった。
「紅葉さんも早く行きましょう!」
「ちょっと待って!今行くから!」
私も魔法が使えなくなっていたけど、後悔はしていない。みんなを守れた証だと思うから。
「(だから今は!)」
みんなで海で遊ぼう!
~FIN~
これにて完結になります。今までこの作品を見てくれたすべての人に感謝します。