「紅葉ちゃん!」
「まどか…マミさんも!」
あるていど原作知識でさやかがどこにいるかわかっていた私は、駅に向かって走ってるとまどかとマミさんに会った。
「話は聞いたわ、美樹さんが心配よ。早く見つけましょう!」
「はい!」
そのまま三人で奥にむかうとほむらと杏子と
「さやかちゃん!?」
杏子の腕に抱かれているさやかを見つけた…
「さやかちゃん!?どうしたの!ねぇ!?」
「(まずい!)」
このままだとほむらが経験した三回目の時間軸と同じ結末を辿る!
「
ギャラルホルンを出して、私達を別の空間に移動させた。
「ここは…?」
「ほむら、正直に答えて。さやかはどうなったの」
「…死んだわ」
「えっ…」
間に合わなかった…
「嘘でしょ…美樹さん!?」
「さやかちゃん!目をあけてよ!さやかちゃん!」
必至にまどかがさやかを揺するが、目をあける事はなかった。
「さやかを見つけた時は、ソウルジェムがかなり濁ってた状態だったんだ。そんで、さやかと話してるといきなりソウルジェムが割れたあと、グリーフシードに変わって魔女が出てきた…」
「どういうことなの!?」
「これが魔法少女システムの最後の裏。ソウルジェムには魔法少女の魂が入っていて、ソウルジェムが完全に濁りきった時に、ソウルジェムはグリーフシードになり、魔法少女は魔女に生まれ変わる」
「そんな…嘘よ!」
「すべて真実よ」
私は魔法少女システムのすべてを知っていた。だからこうならない為にも動いてたのに・・・でも!
「希望はまだある!」
あきらめない!
「希望って…?」
「私の魔法に
「そうか!それでグリーフシードをソウルジェムに戻すのか!」
「でも、本当に出来るの?」
出来る出来ないないじゃない!
「大切なのは、やろうとする意思だ!」
私は絶対にさやかを助ける!
「そうね…あきらめたらそこで終わりだものね」
「大丈夫ですか?マミさん」
三回目の時間軸の時、この話を聞いたマミさんは発狂して…
「ええ、かなりショックだったけど…でも、もし私が魔女になっても里村さんは私を助けてくれるでしょ?」
「もちろんです!」
「なら、平気よ。里村さんのことを、信じてるから」
マミさん…
「おいおい、あたしは無視かよ」
「杏子は図太いから平気かなーと」
「ひでぇ…」
原作でも魔法少女システムの真実を聞いても平気だったし。
「まぁ、いいや。絶対さやかを助け出そうぜ!」
「うん!」
待ってて、さやか!
「ところで、この空間はなんなの?」
あ、忘れてた。
「今、解除する」
「なんのために発動したの」
「…気にしないで。ここよりもあの空間の方が落ち着くかなーと思っただけだから」
「ふぅん?」
あの空間の中では武器をでせないから、マミさんを落ち着かせる為に発動したんだけど・・・完全に無駄だったわね。
「これからどうするの?」
「とりあえず
もう一度
「これでさやかのソウルジェムを取り戻した時、すぐにさやかに戻せるから」
「よし、さやかの魔女を探しにいくか!」
「ほむらちゃんはどうするの?」
「私もついていくわ。あなた達のやることを見届けたいから」
さやかの魔女を探して、私たちは駅の奥に向かった。
そう簡単に魔女化するのか?という疑問を持った方もいると思いますが、そうしないと魔法少女の裏の説明ができないのと話の盛り上がりが…