北乃カムイのもにょもにょ異世界(仮)『消えた時計台を探せ』   作:カムラー

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アイドルとしてファンに

 カムイちゃん達は騒ぎの後、すぐにクラーク会館に押し入り、無理だと言うのを鬼気迫る顔でおど……説得し、レストランで食事を出させた。

 

 腹が減って腹が減って仕方がなかったカムイちゃんと西宮は、出された食事を一心不乱に食べた。そして、人心地ついてようやくホッコリ笑顔を見せた。

 

 同じテーブルで怒涛の様な食事風景を見ていた翡翠は、始まりから終わりまで一言も口を出すことができなかった。

 

「いや~、ようやくまともな食事にありつけたニャ~」

 

「ホントだよ。駅の売店でパンを一つ買って食べただけだったからな」

 

「それならいい方だニャ。私なんて生徒会室にあったお菓子しか食べてないんだからニャ」

 

 ジトッとした目で、西宮はカムイちゃんを見る。

 

「もとはと言えば、カムイがいらん騒ぎを起こしたせいだろうが」

 

「なんニャ! 西宮が騒ぎを起こせって言ったんだろニャ!」

 

「相談なくやったのはおまえだろ!」

 

「結果的にクリューが黒だって分かったじゃないかニャ」

 

「ほぉおお~、勘と勢いじゃないって言うんなら、理論立てて説明してみろ」

 

「男ってすぐ理論的な説明を求めてくるニャ~。あ~いやだいやだニャ~」

 

 肩をすくめて、ため息交じりに顔を左右に振る。そのしたり顔で語るカムイちゃんの脳天に、西宮はツッコミチョップをかました。

 

「ところで西宮、よくカムイちゃんのいる場所が分かったな。生徒会室にいるとしか聞いてなかったんだろ?」

 

「ああ、これだよ」

 

 と、翡翠に胸元のペンダントを見せる。

 

「互いに繋がりあうっていうこのペンダントから、何か細かい光る粒子みたいなのが見えて、それをたどってきたらカムイがいたんだ」

 

「にゃふふふ、見たかこれぞ北乃家の秘宝ニャ」

 

 カムイちゃんは勝ち誇った顔で腕を組み、鼻を高くしているが、北乃家の謎がより深まっただけだ。西宮と翡翠は微妙な顔をしている。

 

 そこへ、

 

「お~、やっぱモノホンは違うな。ホントに美少女だ」

 

 左腕に包帯を巻いた利羅が、荒谷先生と一緒にやってきた。

 

「あ、利羅。怪我はいいのかニャ?」

 

「大丈夫大丈夫、大したことないって」

 

「いや、どなたか存じませんが目と脳を確かめてきた方がいいと思います。たぶんどっかに異常があります」

 

 すかさずカムイちゃんはパンチをくり出すが、受けるいわれはないと西宮は避けた。

 

 笑いながら利羅は西宮に自己紹介しつつ(生徒会長と名乗ったら大そう驚いていた)、椅子を引っ張ってカムイちゃん達と同じテーブルにつく。

 

「荒谷先生は大丈夫なんですか?」

 

「貴様らの顔を見た瞬間に悪くなったわ。玄武院、俺は帰るぞ」

 

「まあまあ、荒谷先生には聞きたいことがあったんですよ。お願い聞いたんですから、俺のお願いも聞いてくださいよ」

 

 荒谷先生は渋々といった態度で椅子に座る。いつもの白衣姿で、服の上からだと怪我の程度は分からない。

 

 憮然とした顔でソッポを向く荒谷先生が面白くって、カムイちゃんは口元に手を当てて「ウププ」と笑う。

 

「そんなこと言っちゃって~、翡翠を護衛につけてくれたのは荒谷先生だろニャ。私達のことが心配で心配でしょうがなかったんでしょ~もう~このツンデレにゃ~」

 

「え? 翡翠に頼んだ先生って荒谷先生だったの?」

 

「そうだ。言ってなかったか?」

 

 西宮は驚いた。てっきりクリューだと思っていたからだ。あの時はクリューが犯人だとは欠片も思ってなかったし、荒谷先生が自分達のために護衛をつけてくれるなんて欠片も思ってなかったからだ。

 

「はぁ? 勝手に変な妄想を垂れ流すな。貴様らのことは学園に任されたんだ。学園で何かあったら信用問題だろ。学園外では貴様らに何があろうと一向に構わない。野垂れ死にけっこう。ただ、学園内では信用を守るために南川に頼んだだけだ」

 

 照れ隠しとかでは絶対なく、マジなトーンだった。

 

 これほど聞いて後悔したと思うことも珍しい。言葉の刃で消沈しているカムイちゃんと西宮の代わりに、

 

「荒谷先生。先生はなぜクリュー先生が怪しいと思ったんですか?」

 

 翡翠が尋ねる。すると、若干声色を柔らかくして、

 

「異世界人襲撃事件では、高価なトラップ用の札がかなり使われていた。高価な札をそれだけ買えば噂ぐらい立つものだ。しかし、そんな噂はたんと聞かなかったからな。なんとなく自分で調達できる書家かと思った」

 

「なんだ勘かニャ。けっこう適当なんだニャ~。こっちは考えて……理論的に! クリューが怪しいと思ったんだからニャ」

 

「なんでカムイが偉そうに言うんだよ」

 

 荒谷先生は視線すら二人に向けず、話を続ける。

 

「あと、間違えることなく異世界人がやられたのもポイントだった。玄武院と南川、二人は道を歩いている人が異世界人かどうか判別できるか?」

 

 二人は首を横に振る。カムイちゃんのように猫耳でもあれば見分けがつくかもしれないが、基本的に異世界人だろうが見た目は変わらない。

 

「俺はできるが普通は無理だ。つまり、襲う前から事前に調べ、誰が異世界人か知っていたんだ。クリューは昔から異世界に並々ならない興味を持っていて、異世界人に地元世界のことを聞いて回っていた」

 

「俺達のことも興味深そうに聞いてたな。向こうからよく接触してきたし」

 

「それで怪しいと?」

 

 荒谷先生は嘆息して肩をすくめ、

 

「……怪しくなんてなかった。確証も証拠もないんだ。だから、ヒマそうな奴にダメ元で証拠を見つけてこいって頼んだ」

 

「ヒマそうって俺ですか?」

 

 利羅は自分を指さしながら尋ねると、

 

「あと、人格者で生徒から人気があるクリューを疑った目で見れる奴」

 

「俺だ」

 

「で、そっちはなぜクリューを怪しんだ? 手短に話せ」

 

 どうやら荒谷先生はそれを聞きたかったらしい。西宮がカムイちゃんにしたのと同じように説明する。

 

「ふん、貴様達程度に疑われるとは、よっぽど切羽詰まっているのだろうな」

 

「こっちも聞きたいんですけど、モンスターを操ることができる札ってやっぱりあるんですか?」

 

「いや、ない。あれはおそらく、そこのと同じく異世界人が稀に持つ特殊性だろ」

 

「え! クリューって異世界人だったのかニャ!?」

 

 そこのと言われたカムイちゃんが、みんなを代表するように驚きの声を出す。

 

「ああ。いつ来たのかは知らないが、小さい時にはもう来てたのかもしれない。俺でさえ首を傾げるほど雰囲気がこの世界に近づいていたからな」

 

 自信を持って断言しているが、その嫌悪からくる異世界人判別能力の方が、よっぽど特殊能力だ。

 

 カムイちゃん達四人だけが集まって、小さな円を作る。

 

「本当に荒谷先生はこの世界の人なのかニャ?」

 

「間違いないって、家族も親族も妹もいるし出自は確かだぜ」

 

「何であんなに異世界人が嫌いなの?」

 

「分からん。学園七不思議の一つなんだ」

 

 荒谷先生が大きな咳払いを一つすると、カムイちゃん達は乾いた笑顔で席に戻る。

 

「で、後は何か気になったことはないか」

 

 すると、翡翠がスッと手を上げる。

 

「おそらくですが、クリューは回復系の札を身につけていると思います。傷がすぐに治っていましたから」

 

「それはまた超高級品だ。納得した上で厄介だな」

 

 コソッとカムイちゃんは翡翠に耳打ちし、

 

「高いのかニャ? いくら?」

 

「おい、カムイ。まだばれてないんだから金に汚いのは隠しておけ」

 

「…………(とんぼ)。テヘ」

 

 アイドル笑顔で誤魔化したカムイちゃんは放って、感想もなく荒谷先生は立ち上がる。

 

「分かった。道警に今回のことを話してくる。明日の八時にフィールド『二丁目』に網を張ってもらわないといけないからな」

 

「え? 呼ばれたのは私だニャ」

 

 零下の震えるような視線でカムイちゃんを見下ろし、

 

「行きたいのなら行け。たどり着けるわけもないから止める必要もない。勝手に学園を出て勝手に事故っても、学園の責任にはならないからな。いっそそうしろ、清々する。俺は何も聞かなかった」

 

「なまらむっか~ニャ」

 

「まあ、道警がフィールドを封鎖するから入ることすら無理だろうが……しかし、本当に迷惑だな。これだから異世界人は」

 

 そう吐き捨て去っていく荒谷先生を見ながら、西宮はもしかしてっと思い、

 

「なあ、荒谷先生さ……『二丁目』のことを知っているっていうことは、カムイとクリューが戦っている時にはすでに気がついていて、片方がやられるか異世界人同士の相打ちを狙って黙って見てた……とか?」

 

 シーン。

 

 誰も視線を合わせず、心の中で「全否定できない!」と強く思った。

 

 いきなり、利羅がハッとして顔を上げ、椅子から立ち上がる。

 

「じゃ、俺もそろそろ行くな。先生はああ言ったけど……カムイ、危ないからバカなマネはするなよ」

 

 そう残して、利羅は窓から出て行った。なぜに窓から? と思ったが、荒々しくレストランに入ってきた副会長を見て、納得した。彼女はレストランを一瞥しただけでカムイちゃん達に声もかけず、再び利羅を追いかけに行った。

 

「と、ところで、今さらながら透は?」

 

 帰って来てから全然姿を見ていない透のことを聞くと、カムイちゃんと翡翠は表情を暗くした。その表情を見て、西宮は察した。クリューを特別な先生と見ていた透が、知ってしまったことを。

 

「だ、大丈夫そうか?」

 

「……分からない。ただ、かなり不安定だった。状況が状況だけに構っていられず、生徒会室に置いてきたが……」

 

「そっか~、堪えただろうな」

 

 カムイちゃんがテーブルを勢いよく叩いて立ち上がった。

 

「よし、励ますかニャ」

 

 その真っ当な提案に、西宮と翡翠は同意しかねた。

 

「今はそっとしておいた方がいいんじゃないのか?」

 

「声をかけるにしても、自分の中で整理がついてからの方がいいと思う。透は……見た目以上に軟弱な奴なんだ。昔の透は他人から傷つけられることを嫌い、人と関わることをひどく恐れていた。それでも、去年から……そう、たぶんクリューと話をするようになってからだと思う。少しずつ変わろうとしていた。称号から逃げることなく、前を向いていた」

 

 テーブルの上にあった翡翠の手が、固く握りしめられた。

 

「それなのに……信頼していた人に裏切られたんだ……励ますと言っても、何て声をかけてやれば……」

 

 透と幼馴染の翡翠は、よく彼女のことを知っていた。語る言葉は今だけでなく、過去も含めて無力感からの後悔を思わせた。

 

「私がさっきクリューをボコボコにして縄でふん縛って、透の前につれてきて無理やりにでも「ははは、遅めのエイプリルフールでした~、な~んちゃって」と言わせられていたら……」

 

 それはそれで、確かに今とは何かが変わっていただろうが……空気をよんでツッコミを控えた西宮は、無言で頬に汗をかいた。

 

「……自分を形作っていたものが崩れ、どん底に落ちる。そういった気持ちはよくわかるニャ。だから透を励ましたいニャ」

 

 西宮がカムイちゃんの顔を見上げると、彼女の金色の瞳は少しも揺らいでいなかった。その眼差しと言葉の真っ直ぐさに、座りが悪そうに首の後ろをなでた。

 

「それに私はアイドルにゃ! アイドルはファンを励まし、元気にさせるものニャ。そしてアイドルもファンから励まされ、元気をもらうニャ。自分一人では立ち上がれないぐらい凹んだ時、誰かの優しさと声援が力になるニャ。私は今までたくさんの人に励まされ、元気をもらってきたニャ。私がまた立ち上がれたのはファンのみんなのおかげだニャ!」

 

 力強くハッキリとしたカムイちゃんの言葉に、西宮は思わず笑みをこぼした。

 

「それとマネージャーHさん、な」

 

 それを言われ、カムイちゃんは苦さを隠しもせず面に出す。

 

「…………まあ、マネージャーにもちょ~っとは感謝しているけどニャ~。あくまでちょっと、ほんのちょっとニャ。断じてちょっとだからニャ!」

 

 カムイちゃんの念押しに西宮は笑ってしまうが、何だか分からない翡翠は、キョトンとしている。

 

 何もかも分かった感じで笑う西宮に軽めのパンチをかましてから、カムイちゃんは拳を握って背後に炎のオーラを背負う。

 

「だから、今度は私の番ニャ! ファンの誰かが凹んでいるなら、私にできる全力で元気になってほしいのニャ!」

 

「で、具体的な作戦は?」

 

 それを聞かれ、カムイちゃんは難しそうな顔で腕を組む。

 

「そうだニャ~。この人生の命題に関係してくる問題は、十六歳の少女の言葉ではちょっと荷が重いかニャ~」

 

「なら大丈夫だろ。数十年分の含蓄ある言葉をかけてやれ。あ、百年単位?」

 

「にゃふふふふ、西宮~ふざけている場合かニャ」

 

「カムイこそこんな時にまで設定年齢を持ち出してくるなよ」

 

 険悪に笑いあう二人。思わず首から力が抜け、翡翠の頭が前に落ちた。

 

「…………ケンケンしてまで来るなんて根性がある奴だと、ちょっと見直したのに」

 

 聞こえないように呟いた言葉はちゃんと誰にも聞こえなかった。

 

 と、カムイちゃんは頭上に点灯した電球を浮かべた。

 

「そうだニャ。あそこに行ってみるかニャ」

 

「すっげぇ懐かしい思いつき方」

 

 

 透は寮の自室にいた。いつ戻ってきたのかは自分でも分からない。気がついたらベッドの上で膝を抱えていた。

 

(…………何があったんだっけ…………)

 

 カムイちゃんはどうなったんだろう? モンスターは? 翡翠と会長は? そして――

 

 考えるのをやめ、膝に顔をうずめた。

 

(お腹、空いたな~。何で朝ごはん食べてないんだっけ……)

 

 でも、空腹もどうでもいいと思えていた。指一つ動かす気も起きなかった。

 

 今日を生きたくなかった。今日から逃げ出したかった。今日を忘れたい。今日が……今日が嫌だ。

 

 頭が、心が昨日に戻る……楽しかった。一昨日に戻る……嬉しかった。一週間前……何があったっけ? 一か月前……覚えていない。その前、その前、その前、その前、その前――

 

『おはようていざん! こんにちわっさむ!』

 

 雷鳴のような声が脳に響いてきた。一週間に一度聞いたその声は五十を超え、一年前にまで逃げていた自分を、今日に戻した。

 

 見開かれた目からは涙が落ちていたが、それに気づかず透は動いた。空腹程度では動く気にならなかった体を動かし、ノロノロと棚の上にあるMDラジカセの所へ。

 

 録音した日が几帳面にラベルに記載されているMDの一つを手に取り、セットする。

 

 雑音が多少混じる中、あの声が聞こえてくる。オープニングの珍妙なやり取りから、夏からのオープニング曲、そしてカムイちゃんの挨拶。

 

「透!」

 

 その時、息が上がった生の声が(透を探して走り回ってきたらしい)、ドアを開けながら飛び込んできた。

 

 茫然としていてドアに鍵もかけていなかったようだ。ズカズカと入ってきたカムイちゃんは目を白黒させている透を肩に担いで、サッサカと部屋を出て行く。

 

「あれって略取誘拐だよな」

 

「…………ま、まあ……かなり強引だが、事態を理解する前に引っ張っていかないとヒステリーを起こすかもしれないから、あれはあれで正解だと思う」

 

 カムイちゃん達を追いかける前に、西宮は部屋から聞こえる声に気づいて中に入る。彼が不埒なことをしないように、翡翠も後に続く。

 

「このMDラジカセ……」

 

 西宮はラジカセを切り、不思議そうにそれを眺める。女の子のものとしては不似合いな黒で表面に細かな傷がついている。物を大事にしてそうな透にあっていない。

 

「ああ、それか? 確かフィールドで拾ったって言ってたぞ。異世界の放送が拾えるらしくて、透のお気に入りだ」

 

「……そっか。だから初日に『声』を聞いてやってきたのか」

 

 翡翠には分からなかったが、西宮は納得して一つ頷いた。

 

 

 カムイちゃんは寮を出たところでさすがに肩から透を下ろし、手を引いて歩き出した。意外にも透はすんなり歩いた。西宮は二人の少し後ろを歩き、さらに距離を開けて翡翠がついてくる。

 

 西宮は頭をかいてから後ろを振り返り、

 

「なんでそんなに後ろにいるんだ?」

 

「男と二人で歩くなど、そんな軟弱なことができるか!」

 

 言うと思ったと、西宮はそれ以上何も言わず、顔を前に戻した。

 

 カムイちゃんはズカズカとエネルギッシュに歩いている。しかし、無言。西宮はてっきり、いつも通りバカみたいにハイテンションでふざけて元気づけるものだと思っていただけに、彼女の意図が分からず行先も想像できない。

 

 そして、透。どれだけ落ち込んでいるのか全く分からない。自分の体験談から推し量ろうと思っても、類するような経験がない。だから、翡翠と同じくどう声をかければいいのかも分からない。慰めたり、元気づけたりしていいのだろうか……ただ、やはり元気になってほしいとは思う。だから、やっていいのか分からないが、やろうとしていることはある。決心がつかずにずっとポケットに入ったままだが。

 

 そうこうしている内に学園の敷地を出て、大型電気店と本屋を通り過ぎ、さらに南の方へ歩いていく。

 

 信号を渡ると、右手に敷地を区切る鉄柵があった。西宮は顔を上げて敷地の方を見る。丸坊主の木々の向こうに、レンガ造りの建物が見えた。

 

 北三条通の突き当りにある入口から、カムイちゃんは透を連れて敷地に入った。

 

「ここ!?」と口にこそ出さなかったが、西宮は驚いた。それはやはり翡翠も同じだったらしく、小走りでやってきて彼と並んで似たような顔をした。

 

 目を丸くした二人は、そこに立ちつくしていてもしょうがないと、敷地に入る。

 

 そこは北海道庁旧本庁舎、「赤れんが庁舎」の愛称で知られるサッポロ名所の一つだった。




次回は金曜日更新予定です。カムイちゃんが2013年を語る予定です。

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