ドラゴンボール・フロンティア   作:桂ヒナギク

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第04話:乗っ取られたポルンガ

 宇宙船の止めてある場所へボールを持ってやってくる三人。

 トランクスはボールを宇宙船の前に置いた。

「トランクス、ここでボールを見張ってろ」

「はい」

 パンとベジータが飛び立つ。

 そして、次のボールを見付けて戻ってきた。

 それを繰り返す内、ドラゴンボールが全て揃った。

(いで)よ、神龍(シェンロン)!」

 パンはそう言ったが、神龍は現れなかった。

「どういうことだ?」

 その疑問にベビーの下僕と化したナメック星人が答える。

「ポルンガはナメック語でないと呼び出せません」

 ナメック星人はポルンガを呼び出す。

「タッカラプトポッポルンガ、プピリットパロ!」

 七つの大きなドラゴンボールが輝き、神龍より一回り大きいポルンガが姿を現した。

 ベビーはパンの体から出ると、ポルンガに乗り移り、卵を産み付け孵化させてパンの中に戻った。

「ナメック人、ポルンガを自由の身にしてやるんだ」

 ナメック星人はナメック語でこう言う。

「ポルンガ、ドラゴンボールの拘束から解かれ自由の身となりたまえ!」

「承知した」

 ポルンガは全身をボールから出して二本足で地面に降り立った。

「ベビー様、私を自由の身にしていただいてありがとうございます。お礼に何か願いを叶えましょう」

「願いではないが、一緒に地球へ来てくれ」

「分かりました。ご一緒しましょう」

 パンたち三人は、ポルンガを連れて宇宙船で地球を目指す。

 地球に着き、宇宙船はカプセルコーポレーションの前に着陸した。

 中から四人が出ると、ブルマが出迎えた。

「お帰りなさいませ、ベビー様」

あら?──と、ポルンガの姿に気付くブルマ。

「ポルンガじゃない」

「お前は確か、ブルマとか言ったか? 久し振りだな」

「ナメック星で俺のシモベにした」

「そうなんですか」

「それよりブルマ、何か料理を作ってくれ。腹が減った」

「分かりました。では何か作りますね」

 ブルマは家の中に入っていった。

「ベビー様」

 と、ベジータ。

「何だ?」

「界王神のやろうはシモベにしないのですか?」

「界王神だと?」

 ベビーはパンの記憶を辿った。

「面白い。ポルンガ、俺を界王神のいる所へ送れ」

 パンはそう言うと、ポルンガの超能力で界王神界へ瞬間移動した。

 するとキビト界王神がいきなりパンに攻撃を仕掛けてきた。

「ベビー、ここはお前の来る所ではない!

「お前も俺のシモベにしてやろう。光栄に思うがいい」

 ベビーがパンの中から出て来る。

 そして、一瞬でキビト界王神の懐へ迫る。

 キビト界王神は攻撃を喰らって仰け反った。

 


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