宇宙船の止めてある場所へボールを持ってやってくる三人。
トランクスはボールを宇宙船の前に置いた。
「トランクス、ここでボールを見張ってろ」
「はい」
パンとベジータが飛び立つ。
そして、次のボールを見付けて戻ってきた。
それを繰り返す内、ドラゴンボールが全て揃った。
「
パンはそう言ったが、神龍は現れなかった。
「どういうことだ?」
その疑問にベビーの下僕と化したナメック星人が答える。
「ポルンガはナメック語でないと呼び出せません」
ナメック星人はポルンガを呼び出す。
「タッカラプトポッポルンガ、プピリットパロ!」
七つの大きなドラゴンボールが輝き、神龍より一回り大きいポルンガが姿を現した。
ベビーはパンの体から出ると、ポルンガに乗り移り、卵を産み付け孵化させてパンの中に戻った。
「ナメック人、ポルンガを自由の身にしてやるんだ」
ナメック星人はナメック語でこう言う。
「ポルンガ、ドラゴンボールの拘束から解かれ自由の身となりたまえ!」
「承知した」
ポルンガは全身をボールから出して二本足で地面に降り立った。
「ベビー様、私を自由の身にしていただいてありがとうございます。お礼に何か願いを叶えましょう」
「願いではないが、一緒に地球へ来てくれ」
「分かりました。ご一緒しましょう」
パンたち三人は、ポルンガを連れて宇宙船で地球を目指す。
地球に着き、宇宙船はカプセルコーポレーションの前に着陸した。
中から四人が出ると、ブルマが出迎えた。
「お帰りなさいませ、ベビー様」
あら?──と、ポルンガの姿に気付くブルマ。
「ポルンガじゃない」
「お前は確か、ブルマとか言ったか? 久し振りだな」
「ナメック星で俺のシモベにした」
「そうなんですか」
「それよりブルマ、何か料理を作ってくれ。腹が減った」
「分かりました。では何か作りますね」
ブルマは家の中に入っていった。
「ベビー様」
と、ベジータ。
「何だ?」
「界王神のやろうはシモベにしないのですか?」
「界王神だと?」
ベビーはパンの記憶を辿った。
「面白い。ポルンガ、俺を界王神のいる所へ送れ」
パンはそう言うと、ポルンガの超能力で界王神界へ瞬間移動した。
するとキビト界王神がいきなりパンに攻撃を仕掛けてきた。
「ベビー、ここはお前の来る所ではない!
「お前も俺のシモベにしてやろう。光栄に思うがいい」
ベビーがパンの中から出て来る。
そして、一瞬でキビト界王神の懐へ迫る。
キビト界王神は攻撃を喰らって仰け反った。