ハイスクールD×D/Re:Zext Night 作:有栖川アリシア
翌日――兵藤家地下一階大広間
現在:グレモリー眷属+イリナ&なぜかカブリエルさん、アサゼル先生、バラキエル(朱乃さんの父親)+シトリー眷属、緊急来日したエルとサツキとアルビス、それに
イッセーの家にこの面子が揃うのは初めてだ。ちなみに、ヴァーリチームについては最後まで部長は反対していたが、先生であるアサゼルやサーゼクスの意見を聞いて渋々承諾した。真意は全くわからないが、士郎のチーム(サツキ、アルビス、エル+新規参入のヴォン)のチームがいれば問題ないだろう。ロキが日本に来たことはあっちでも大問題になっている。善は急げの精神にのっとり、士郎たちはさっそくロキ対策について話し合いを始めていた。
現状はこうだ。まず今回のロキ対策兼会談の成功については、3大勢力で協力の下行うことになった。堕天使と天界側には情報が行ってる。今回の戦闘で、『禍の団』のテロの継続で勢力からの加勢は期待できない。なぜなら各重要拠点は最高警戒レベルの為ここへの戦力は避けないという。しかし、奇跡的に士郎のチームがここの終結したのだ。これは、アサゼルも"奇跡だ"といってるレベルだ。あと、もしかしたら、任務ついでで"代行者"のメンバーがこっちにくるかもしれないと情報は入った。現状は、今の戦力でしのぐしかない――。下手をすれば、全滅もあるえる決戦だ。
「まず先に、ヴァーリ、俺たちと協力する理由は?」
ホワイトボードの前に立った先生が一番の疑問をヴァーリにぶつける。あたりまえだろう
「ロキとフェンリルと戦ってみたいだけだ、美候たちも了承済みだ、この理由で不服か?」
「まぁ、不服だな、だが、戦力としてほしいのは確かだ、いまは英雄はのテロの影響で各勢力とも、こちらに戦力を割けない状況だ、まぁ、奇跡的なことはあったがな、まぁ、お前の性格上ありえないか」
「理解が早いな、あぁ、彼らとは基本的に干渉しないことになっているからな、俺はそちらと組まなくてもロキとフェンリル戦うつもりだ――組まない場合は、巻き込んででも戦闘するがな」
「サーゼクス様も悩んでいたみたいだが、まぁ、野放しにするよりかはマシだな」
と士郎が言う
「納得できないこともあるけどね」
部長が士郎の意見にいった。
「何かたくらんでいるだろうがな」
「さてね」
アサゼルの意見にヴァーリが言う。
「怪しい行動とれば、誰でもおまえを刺せることにしておけば問題ないだろうな」
「そんなことはしないさ、それにただでは刺されないさ」
苦笑いするヴァーリ
「……まぁ、ヴァーリに関しては一旦置いておこう、さて、話はロキ対策のほうだな、まぁ、とある者に聞く予定だ」
「――五大龍王の一匹、『
「まぁ、そんなところだ」
「ってことは、意識を呼び寄せるのか?」
「あぁ、二天龍に龍帝、ファーブニルにヴリトラ、タンニーンの力で龍門を開く、そこからな」
「ん、了解」
士郎は、納得するものの、イッセーは若干理解できてないみたいだ
「もしかして、お、俺もですか?正直、怪物だらけで気が引けるんですけど」
おそるおそる匙が意見をいうが、何をいまさらである
「まぁ、要素の一つとしてきてもらうだけだ、大方のことは任せろ、俺はシェムハザと対策について話しにいってくる」
そういうと、大広間からアサゼル先生とバラキエルさんが出て行った。残されたのは、士郎のチームと部長達と生徒会、それにヴァーリたちだった。
「そんで、士郎、どういうことかしら?」
士郎の顔とその顔が後数センチくらいで接触してしまうくらい近づいているのはサツキだ
「どういうことって……」
「だから、士郎の後ろにいる白い髪の女の子よ!!一体誰なの!?」
「誰なのって、あぁ、そういや説明してなったな、ヴォン、姿小さくで変えられるか?」
コクリ
そういうと、うなずいた直後、白いあの狼の姿に変わった
「――士郎が力を使ったわけじゃなさそうね…一体どういうことかしら?」
アルビスが聞いてくる
「あぁ、この子は
「「
アルビスとサツキは驚いているものの、エルは驚いてない
「――
「まぁな、結構かわいいぞ、あぁ、戻っていいぞ」
と頭をなでてやるとヴォンが銀髪美少女の姿になる
「まぁ、仲間になった経緯は後々聞くわ――ヴォンちゃんよろしくね」
サツキが言う
「はい、よろしくです…あの、なんて呼べば・・・」
「あっ、そうね、まだ名前を教えてなかったわね、私はサツキ、そんで、こっちがアルビスで、こっちがエルよ、よろしくね」
「はい、アルビスさんと、エルさんそれにサツキさんですね、よろしく」
「呼び捨てでもいいわよ?」
とアルビスがいうと、エルもうなずく
「いえ、呼び易い方で呼びます」
「あら、そう?それならいいわ」
そう話している4人
「それで、マジな話どうすんのよ?」
「あぁ、とりま"アレ"を使うことになるかもな」
「あら、本当に?大丈夫?並列なんて未だにやったことないんでしょ?」
「まぁな――そうだ、二人とも武器の方は大丈夫か?」
「えぇ、問題ないわ」
「こっちもよ」
「あぁ、とくにこれといったものはな」
3にんから返事がくる
「そうか、なら問題無さそうだな――俺は、アサゼルの手伝いしてくる、守衛任せたぞ」
「「「「了解(です)」」」」
「さてと――行くか」
士郎は立ち上がった時
『おぬし―いや、宿主よ、よいか?』
「・・・ジルニトラどうした?」
ジルニニトラが話しかけてきたのだ
『ホッホッホッ、なに、少し声をかけてみただけじゃ』
「――ふ~ん、珍しいな・・そういや、お前普段は何やってんだ?」
『主人の視覚を覗いているか、それかねているかラノベとやらを読みあさっているだけじゃな、なにせ大戦の時は忙しかったもんじゃし』
「忙しかった、まぁ、それならいいけど(最近変な武装が増えてるのはそのせいか?)」
『まぁ、おぬし、頑張れ、この老いぼれも、何かと役に立てるかもしれんからな』
「あぁ、っていうか、思いっきりこれから出番じゃん」
『出番?どういうことじゃ?』
「
『あぁ~日曜の彼か』
「日曜?どういうことだ?」
『ほれ、よく日曜だけ起きていて、それ以外寝ているようなやつおるだろ』
「あぁ~いるねぇ」
『そんな感じだからそういう名前になった』
「ふぅ~ん、情報サンクス、時迫ってるから行くぞ」
『うぬ』
「あやつは基本動かん、世界の終末に動き出すものの一匹だからな、使命が来る時まで眠りについているのだ、たまに地上に上がってきていたが、その時ですら寝ていた、数百年前、ついに世界の終わりまで深海で過ごすと宣言してたからな」
最上級悪魔タンニーンが目を細めながらイッセーと話していた
「さて、魔法陣の基礎はできた、あとは各員、指定された場所に立ってくれ」
先生に促され、士郎はある程度知っている龍を司る紋様が書かれたポイントに立つ
それから、黒赤青銀で構成されたの光が魔法陣を走り出した。どうやら、これがドラゴンの特徴をあらわした色みたいだ。それから、魔法陣から何かが投影されはじめる。隣ではイッセーや匙がその大きさに驚いている。
「ドラゴンの中でも最大の大きさを誇るからなこいつは、グレートレッドの5,6倍はあるだろう」
推測するに500~600mだと予想する士郎
それから、奇怪な音が士郎の耳に入ってくる
『ぐごごごごぉぉぉごごご・・・・・・・・・・・・』
「(寝てる)」
「案の定、寝ているな、起きろ、ミドガルズオルム」
『ぐごごご・・・!!』
いびきが不自然なところで止まる
『…懐かしい波動だなぁ、ふあああああああぁっぁ』
大きなあくびをひとつする
『おぉ、タンニーンじゃないかぁ、久しぶりだねぇ、それにもしかして、滅神様?』
「如何にも、久しいな、ミドガルズオルム」
『まさか、そんな、なぜあなたさまが』
「そうじゃな――まぁ、気まぐれじゃよ」
『それで、僕に訊きたいことってなに?』
「お前の兄弟と兄について訊きたい」
『ダディとワンワンのことかぁ…いいよぉ、どうせ、ダディもワンワンも僕にとってはどうでもいい存在だし……あ、でも、タンニーン、二つぐらい聞かせてよぉ』
「なんだ?」
『ドライグとアルビオンは戦わないの?』
「ああ、やらん、今回は共同戦線でロキとフェンリルを打倒する予定だ」
『へぇ、面白いねぇ』
「そんで、もう一つは?」
『いや、なんかね、滅神様からワンワンの気配がね?どういうこと?』
「あぁ、それについてもな、
『うん、それなんだけどね、多分突然変異種だと思うよ』
「突然変異種…なぁ、それを制御することって」
『とてもじゃないけど、そんなことはできないよ、なにせ僕にもよくわからなかったし』
「よくわからなかった士郎、制御して連れてこい」
「制御しなくてもつれてこれるわ」
アザゼルにそういわれる。
『ん?どういうこと?』
「見せたほうがいいということだ、ミドガルズオルム――滅神龍帝の我が命じる、少し起きておれ」
『ん~』
士郎は、アザゼルに言われるがままヴォンを呼び出した
『ん?その子か・・・』
あのおっとりしたタンニーンが、目を驚かせた
士郎のとなりでは、少しおどおどしながらも、ヴォンが映像を見ていた
『タンニーン、面白いじゃないか』
「面白い、どういうことだ?」
『ダディは、まさか成功させるなんて思わなかったよ…』
「ミドガルズオルム――どういうことだ?」
『タンニーン、彼女は龍狼――それも、純粋種さ』
「純粋種――絶滅したはずじゃ…」
アサゼルはその言葉に絶句する――しかし、言葉を続けた
『ちなみにねぇ、ダディはワンワンより厄介だよ、牙で噛まれたら死んじゃうからね、ドワーフが作った魔法の鎖グレイプニル、それで足止めはできるよ』
「それはすでに認識済みだ、だが、北からの報告だと効かなかったようでな、それでだ」
『秘策ねぇ…そうなると、ダディはワンワンを強化したのかなぁ、それなら北欧のとある地方に住むダークエルフに相談してみなよ、たしかあそこの長老がドワーフの加工品に宿った魔法を強化する術を知っているはず、長老が住む場所はドライグかアルビオンの神器に送っておくよ』
「情報の方は白龍皇に送ってくれ、こちらは頭が残念なんで辛い
それから数秒後
「――把握した、アサゼル、立体映像で世界地図を展開してくれ」
ヴァーリが捉え、口にすると同時に、先生がケータイを開いて操作すると画面から世界地図が立体映写された。
「……ほぅ、よくもまぁ、そんなことまで知っているなぁ」
『まぁね、地上に上がった時、いろいろとエルフやドワーフに世話になったから」
タンニーンが聞く
「――で、ロキ対策はどうなんだ?」
『そうだねぇ、ダディはミョルニルでも撃ち込めばなんとかなるんじゃないかなぁ』
「つまり、普通に攻撃するしかないわけだ、オーディンのクソジジイが雷神トールに頼めばミョルニルを貸してくれるだろうか?」
『それなら、さっきいったドワーフとダークエルフに頼んでごらんよ、レプリカを預かっているはずだから』
「物知りで助かるよ、ミドガルズオルム」
苦笑しながら礼を口にするアサゼルであった。