ハイスクールD×D/Re:Zext Night 作:有栖川アリシア
「ここか…」
豪邸とまではいかないが割合大きい家、まぁ、士郎の住んでいた家が大きすぎたってこともあるが。
中に入ってみると、ごく普通な一般的な2階建てのそこそこ広いふつうの家だった。ちなみに、一階のダイニングキッチンに隣接した洋室にはソファとテレビが置いてあり、ダイニングキッチンには冷蔵庫や炊飯器などあり、一人暮らしできるように準備してあった。それから二階に行くと、洋室が4つと和室がひとつあり、洋室の一つにはベットとシステムデスクがあった。ちなみに、少し大きいバスルームもある。
「まぁ、疲れたし――寝るか」
士郎は二階に向かい、
それから、二階の寝室のベットに寝ると心地よい睡魔と共に士郎は眠り始めた。――現在時刻:02:00だった
チュン、チュン、チュン、
「ふぁ~」
士郎は大きなあくびをする――現在時刻は、朝の6時だ
「まぁ、そうだな――訓練でも…」
士郎は、結界を展開して朝の訓練を始めた
ズバンッ!!ズバンッ!!
槍と槍がぶつかり合い、火花を散らす――しかし、そのふたりは圧倒されていた
「おい、若旦那、トップスピードで行くぞ!!」
「わかっております!!」
再び二人の槍技が加速する
「流石、主、あなたのこの模擬戦は大変興奮するものがあります」
士郎は、ディルムッドとクーフーリンを相手に二対一で純粋に槍技で戦っていた。
「その雄姿、この胸に刻みます」
「おいおい、もう勝った気でいるのか?そりゃちっとばかり皮算用が過ぎるんじゃねーか?」
3人が放つ気迫と覇気が空気をより一層重いものにする
「わりいけど、ギリギリの戦いに飢えてるんだ、いきなりトップギアからはいる、付いて来いよ、遅れたら死ぬぜ?」
目の前で笑うクーフーリンの目を見れば、冗談ではないことは一目瞭然だ。
そして、自分も戦いに飢えている事に変わりは無い。
それから再び、静寂は一瞬、閃の一字を持って最速の二人の槍と光の武人が、光よりも早く激突した
それから、そんな感じの訓練が1時間程続いた。
そして、現在時刻7:00分
「――さてと、どうしますかね~」
士郎の目の前にあるのはたくさんの書類
「市役所とか行くにしても、これは限度があるぞ」
そう思いながら士郎は書類を片付けていこうとしたとき
「あの、主、少し外でも行かれたらどうでしょうか?」
「どうでしょうかってなぁ…ガウェインどういうことだい?」
「えぇ、ここは物量戦でと思うんですよ」
「そうか、そういうことか」
士郎は、全てを理解する。
「わかった――ガウェイン、俺は外に行っておこう、手順は任せた」
「はい、かしこまりました」
そういうと、士郎は別荘の玄関を外に出て役所に足を進めた
それから、川沿いにでる士郎
「そういや、時間まだまだだな…しばらくぶらぶらするか」
士郎はぶらぶらし始めた
「(今日もいい天気ね~)」
とある少女は、あまり目立ちたくないという理由から長袖のパーカーを着ながら川沿いを走っていた。
川沿いには同じように走っている人もいる。ちなみに、今日は学校じゃない、開校記念日というやつで休みだ。
自分に当たる風が心地よい。朝のランニングは毎日の日課である。しかし、何もなく走っているわけではない、少女はこう見えても中で魔力を並列で作用させながら使いながら走っているのだ。そのため、人の数十倍は体力を使うのだが、彼女は汗一つ見せずに走っている。そして、丁度、走って数十キロのところまできた頃だった。
少女は音楽を聞きながら走っていた。空が不意に明るくなり、眩しくなり少ししたを向いた時だった
ドンッ!!
不意に人とぶつかってしまった。
「(んで、区役所って、どっちだったけな)」
そう士郎は心の中でつぶやきながらとりあえずきた方面に歩き出していた。それにしても、別荘の周りはそれほど田舎ではなく、そこそこと言ったら悪いが、ある程度整った街だった。なぜ、ココにセカンドハウスがあるのかが不明だが、まぁ、そこは気にしないでおこうと考えながら歩く士郎。とりあえず、ぶらぶらと気の向くままに歩いてく、特に考えることもない――こういう時間こそ、貴重なのだと思いながら歩いてる士郎
あるいて、数分のところで餃子の王将と家具屋のニトリが見えてきた。士郎はそこから更に北の方に歩いていく、さらに数分後、山科川のところにでた
「――おぉ~川か、すこし遡上してみるか」
士郎はそう言いながらその川を上流の方に向かって歩き出す
風が、士郎の髪を翻す
「おっと」
士郎は半目をつぶりながら、髪を整えると
ドンッ!!
真正面からいきなり人にぶつかられた拍子に、後ろに倒れた。その少女も、後ろに倒れた
「いったー」
とパーカーの少女は後ろに倒れ込む。その拍子に尻もちをついてしまう
「っと、大丈夫?」
士郎は真っ先に立ち上がり、その少女に手を差し出す
「へっ、あぁ、大丈夫です」
士郎から見るとそのパーカーの少女の顔は、パーカーで見えない。少女の向く方向から太陽が差し込んでいて、いまいち顔が今は見えない。しかし、士郎はその声に尋常じゃないほど覚えがあった。
「あの、そっちは、大丈夫ですか?」
パーカーの少女が顔を上げて、こっちを見てくるとそのパーカーが後ろにはずれ、綺麗な黒い長い髪が現れたと同時に
「「エッ?」」
二人の声が重なった。無理もない、これほどまで親しい仲の友人の顔を見間違えるだろうか。それに、片方は恋愛感情に近い感情を持っている。
「(ちょっとまて、どういうことだ、そもそも、俺はこれから役所にぶらぶらと向かおうとしただけだぞ、仮に目の前の子がサツキだとして、なんでここにいるんだ?)」
「(ど、どうして、ここにいるの?けど、士郎のそっくりさん、それにしても似すぎているわ・・・まさか、本物?)」
二人の思考回路が目まぐるしく回る
「まさか、サツキ?」
「そっちこそ、まさか士郎?」
ふたりとも黙る。その意味は、そのとおりということだ
「「エェェェエエエエェェェェェェェェエェエエエェェェェ!!」」
座りながらいる二人の驚く声があたりに響いた