ハイスクールD×D/Re:Zext Night 作:有栖川アリシア
第六十五話 西へ
ディオドラ・アスタロトの事件から数日後
「ハアッ!!」
「ヤァッ!!」
広い空間の中に剣戟の音が響いていた。士郎と戦っているのは、金髪に金の鎧の同年齢の青年だ。
「あまいぞ士郎!!――
「それは、どうかな――
士郎と戦っているのは、英雄王ギルガメッシュだ。彼の背後空間から、いくつもの剣が出てくると同時に、士郎も背後に剣を投影する。それがものすごい速さで発射された。
ガキガキガキガキ!!
剣と剣がぶつかり合い、火花を散らす
「さすがだ、贋作でもその精度と威力褒め称えよう!」
「おや、英雄王に褒められるとは、誇っていいのかな?」
「むしろ――」
そういうと、背後空間から一本の剣が現れ、その剣に彼の魔力が溜まっていく。それと同時に、士郎も手に魔力をためていき
「誇るがよい!!」
それと同時に互いが互いに向けてそれをはなった
「「
ドギャァァァァァン!!ズドォォオオオン!!
紅いのと赤黒いのがぶつかりあい、巨大な爆発を起こした。砂煙が舞い上がる
「ケホッ、ケホッ」
士郎の耳に、ギルガメッシュの咳き込む声が聞こえる。
「――
そういうと、一気に砂煙が吹き飛ぶと同時に、ギルガメッシュの咳も止まった
「まったく、やはり規格外だね」
「そうか、これでも制御するのが精一杯だが?」
「制御ってね、
「そうか、宝具があるとないとだと、制御率が格段に違うぞ――そもそも、宝具はな――「あぁ、難しいことはいわなくていい」おや、まぁいいが」
そんな中
シュィィン!!
黄金の粒子と現れたのは、スーツ姿のアルトリアだった。
「士郎――訓練中申し訳ありません、少しエミヤから急務の連絡と手紙が」
「――急務…どういうことだ?」
「はい、こちらです」
そういうと、一枚の封筒を取り出した、それは税務署からの手紙だった
「ん、珍しいな…なになに、別荘…そんなこと聞いたことないが…あぁ~そういうこね」
士郎はその手紙をよんで自己理解していた。
「まぁ、エミヤが早急にみろとは、さすがだな」
士郎はそういいながら、細部まで目を通す。
「あの、士郎、これはどのようなもので?」
「あぁ、別荘が何かあるらしくてな、なんか京都のお役所から、ちょっとはみろだってさ」
と士郎がアルトリアと話していると
「あら、士郎、別荘持ってたの?」
「まぁな――この書類を見る限り、そんな大きくはないけど」
「へぇ~別荘ね~私も行ってみたいわ?」
「ん?まぁ、確かに、書類一式あるしな~」
士郎はそういいながら手紙を見ていると、期限があさってになっている、士郎の表情が固まる
「あの、士郎どうかしましたか?」
「あぁ、どうやら手続きは明後日までみたいだ」
「明後日ですか!?」
「あぁ、どうりでエミヤが、急げというわけだ」
「マジで、やばいじゃないか――どうする、ラーヴァナで行くか?」
「気遣いありがとなギルガメッシュ、まぁ、時間もそこそこあるしな――バイクで行ってくるわ」
「バイク?あぁ~あれか」
「まぁな、アルトリア、借りていいか?」
「えぇ、もちろんです、では、旅支度はいかがなさいますか?」
現在時刻を見ると、時刻は18時くらいだった
「そうだな、こっからだと、約6時間だと、まぁ次の日の1時か~」
そんなことをいいながら時計を見る
「すまんなアルトリア申し訳ないが、外泊一式揃えておいてくれるか?それと、そうだな事務処理系だと、ネロとエミヤとガウェインを起こしておいてくれ、あとディルムッドも多分溜まってるから、あと、使いをひとりでいい、部長のところに遣わせておいてくれ、そんで、二三日離れると言っておいてくれ」
「了解しました」
そういうと、アルトリアが鍵を一本投げてくる
「士郎、いってらっしゃいです」
「あぁ、行ってくる」
そういうと、士郎はガレージに向かった
「さてと――」
士郎はバイクにまたがり、エンジンをかける、こいつは順調みたいだ
「んじゃあ、行きますか」
Brrr!Brrr!
士郎はバイクのエンジンをかける
こっから、約六時間半のドライブだ。そう、こっから京都に向かうのだ
「――さてと…いくか」
士郎は、バイクにまたがり走り出す。一般道から高速道路に乗りこみ、駿河湾を抜けて静岡に入る。
「(とりあえず、静岡までは行くか)」
そう言いながら、バイクで走っている士郎。そう考えていると、すぐに駿河湾沼津SAまで2kmの表示がでた。
「(――あそこでいいか)」
それから、すぐに分離帯からSAに入った。
「おぉ~」
時刻は深夜にも関わらず人だかりができていた。しかし、すぐに輸送関係の人たちだとわかる。
最近出来ただけあって、かなり綺麗なSAだった。士郎は中に入る、少なからずフードコートのところに席はあった。
すこし疲れたので、ミニストップで缶の飲み物を買う。それから、近くにあった珈琲店でサンドイッチを買い、それを食べる士郎
「―――丁度、105km位ってところか」
地図を見ながらいう士郎、ざっと4分の1まで来たところだ
それから、サンドイッチと飲み物を飲み終わり、士郎は席を離れて自分のバイクのところに向かった。
バイクはぐんぐんと南下していく。――幸い、車はそんなにいない。
「(んじゃあ、いっちょやりますか!
バイクは追い越し車線で思いっきり唸りを上げながら走る。その姿は一筋の閃光のようだ。高速道路の明かりが走馬灯のように写ってわ消えていく。
ブオォォォォオオオッォオォォン!
エンジンにさらなるブーストが掛かり、士郎のバイクの速度が一気に上がった。先程までとは違い、時速120kmで走る士郎のバイク、その体感速度は凄まじいものだ。しかし、顔色変えずに走っていく。それから出発地点から200kmを過ぎ、新東名高速道路を抜け東名高速道路に入り時間も時間だったので、大体253km地点の新城PAに寄ることにした。
新城PAにはファミリーマートが一件あった。そこで、飲み物を買い、再びバイクを走らせ始めた。ここからはもう京都の現地まで休憩なしの一直線だ。
Brrr!Brrr!バイクのいいエンジン音と共にバイクは走り始めた。
それから、東名高速道路豊田JCTから伊勢湾岸自動車道にはいり名古屋湾を眺めながら走り、そこから四日市JCTから東名阪自動車道に入る士郎のバイク
そして、亀山JCTから新名神高速道路に入り瀬田東JCTから京滋バイパスに乗り、一路宇治東ICに向かった。
それから大体1時間30分後、六地蔵の別荘に到着した。