ハイスクールD×D/Re:Zext Night 作:有栖川アリシア
イッセーとリアスの二人が気づいたときは部室だった
「――っ!まさか、ここに転移してくるとは!」
「悪魔め!」
室内は不気味なローブを来た魔術師が占拠していた
「ぶ、部長!い、イッセー先輩!」
視線の先には相変わらず金髪のギャスパーがいた
「ギャスパーよかったわ!無事だったのね!」
「部長……もう、嫌です…この眼の急いで、僕は誰とも仲良くできないんです……迷惑ばかりで……臆病者で」
涙をこぼすギャスパー、そんなギャスパーに部長は微笑む
「バカなこと言わないで!私はあなたを見捨てないわ!私はあなたを眷属するときに言ったわ!自分が満足できる生き方を見つけなさいと!」
「………見つけられなかっただけです。迷惑かけてまで僕は…」
「あなたは私の下僕で眷属なの。私はそう簡単に見捨てないわ!」
「そうだ!ギャスパー俺と部長はお前を見捨てないからな!」
イッセーがギャスパーに向かって叫ぶ
「愚かねあなたたち、こんな危なっかしいハーフヴァンパイアを普通に使うなんて馬鹿げているわ。旧魔王派の言うとおりね。グレモリー一族は情愛が深くて力に溢れている割には頭が悪いって」
部長を侮蔑的な視線で見る魔術師
「さっさと、こんなヴァンパイアを洗脳して、道具として有効的に使えばもっともっと評価を得ていたのではないかしら?敵対している堕天使の領域にこの子を放り込んで神器を暴走させれば、幹部の一人でも退けたかもしれないわ。それをしないのは何?もしかして、仲良しこよしで下僕を扱う気なの?」
「こ、この――」
イッセーが動き出そうとするが、それを静止する部長
「私は……自分の下僕を大切にするわ」
そして、魔術師は魔弾を部長を放つ
「生意気な口ね。それに悪魔のクセに美しいのも気に入らないわ、グレモリーの娘」
女魔術師の嫉妬にまみれた言葉
「動くとこの子が死ぬわ、ちょっと遊びましょう」
魔術師は手を突き出し、さらに魔術を放とうとする、部長はよける気配をみせない
そして、イッセーが部長の前に入る、魔力弾はイッセーの首のちょっと下の部分に当たった。
「ギャスパー、私にいっぱい迷惑をかけて頂戴。私はなんども何度もあなたを叱ってあげる!慰めてあげる!――決してあなたを放さない!」
「ぶ、部長……僕は……僕はっ!」
嬉しくて泣き出すギャスパー
「ギャスパァァァァァァァァァァァ!逃げるなッ!恐るなッ!泣き出すなッ!俺も!部長も!朱乃さんも!アーシアも!木場も小猫ちゃんもゼノヴィアも士郎も!皆、仲間だ!絶対お前を見捨てないッッ!仲間外れなんかしないんだよぉぉぉぉ!」
イッセーが左手を高く掲げると同時に
「ブーステッド・ギア!」
『Boost!』
イッセーの篭手が光り、装着される
「――あなたは、愚かって言ったわ、けどそれは間違いだわ!」
「なに!グレモリーの娘どういうことだ!?」
「――見ればわかるわ!令呪をもって我が下僕に命ずる!士郎!ここに来なさい!今すぐに!」
空間が瞬間的に歪みそこから士郎が現れた
「――ようやくか、待ちわびたぞ!」
士郎は、魔術師に向かってガンを飛ばす
「――散々、われらのところを侮辱したみたいだな魔術師―――いくぞ!魔力の貯蔵は充分か!」
「ふざけるな、悪魔がァァァ!」
士郎めがけて集中砲火される
「――甘いな」
弾道が飛んできた方向には
「イッセー吹き飛ばされないように、気を付けておけよ!」
「甘いんだよ、士郎!俺も行かせてもらうぜ!アスカロン!」
『Blade!』
「外は俺がやる、中は任せたぞ!」
「あぁ!」
一気に駆け出す二人
「
一気に時間が遅くなる、それは、固有結界の体内展開を時間操作に応用し、自分の体内の時間経過速度のみを操作するようにする魔術のせいだからだ。そして、魔術師の横を通りすぎ、一気に外に出る
「ッ!!悪魔!」
その途端、その魔術師たちの背筋に寒気と、膨大な威圧感がのしかかる
「―――出番だエア。」
そういうと、士郎の背後の空間から、金色の円柱状の刀身を持つ突撃槍のような形状の武器が現れた。それは、あらゆる死の国の原典、生命の記憶の原初。とある英雄王曰く、真実を識るもの。天地開闢以前、星があらゆる生命の存在を許さなかった原初の姿、地獄そのもの。それは語り継がれる記憶には無いが、目に見えぬ遺伝子に刻まれているという。どうやらその真実を識り、その地獄を作り上げる存在という事である武器だ
「おまえとて不本意だろうが、なに、これも先達としての務めよ。真実を識るものとして、一つ教授してやるがいい……!」
言うと同時に士郎の魔力が爆発的に増加し始める、それと同時にイッセーやリアスが見たことのないようなくらい赤い魔力が士郎の周りに渦巻く
「黄泉路を開く。存分に謳え亡者ども。なに、退屈はさせん。我とてこのような気紛れは一生に一度あるかな
いかでな。財の出し惜しみはせぬ、夜明けまで命を賭して持ちこたえよ……!」
そして、その魔力が一気にエアに流れていくと同時に、円柱状の刀身が加速回転し始める。
ズドドドドドド!
危険を察知した魔術師もそれに対抗するため、魔弾を数万単位で放ってくる。さすがのイッセーでもきついというかよけるのは不可能な量だ
「―――よい開幕だ。死に物狂いで謳え雑念―――!」
そして、魔術師の目の前で地獄が加速していく、その姿に畏怖すら覚える魔術師たち
魔力が臨界まで溜まっていき
「――――
かつて混沌とした世界から天地を分けた究極の一撃。無銘にして究極の剣から放たれる空間切断。風の断層は擬似的な時空断層までも生み出す一撃。王曰く、生命の記憶の原初であり、この星の最古の姿、地獄の再現といわれた攻撃が問答無用で放たれた
問答無用の魔力のせいで、旧校舎からは穴が開き、校庭を蹂躙する形で斬撃は正門まで到達した
「フフフ…フハハハハ、ハーッハッハッハッハッハ!!」
士郎の高笑いが響く。間一髪、イッセーと部長は部長特性の防御術式で爆風が防がれたものの、ある程度防御障壁を敷くものの校庭が抉れるという事態になった
部室から二人が出てくる
「士郎!!危ないじゃないの!」
少し怒りかけている部長、やっぱりやりすぎたみたいだ
「少しは手加減というものをしなさい!」
そしてマジで怒られた
その直後、背中を流れるような寒気
「(嫌な感じだ・・・)」
士郎の直感が何かを告げた
「――イッセー、部長を頼む、俺は少し外を見てくる」
「ハッ?どういうことだ?」
「直感がな・・・嫌な気配がするんだ、お前らは俺がいいというまで動くなここをいいな?」
コクリ
うなずく二人を尻目に、士郎は旧校舎の玄関に向かった
ドッガァァァァァァアアアアアアァァン!
士郎の目の前に何かが落ちてきた、立ち込める土煙
「……チッ。この状況で反旗か、ヴァーリ」
そこにいたのは堕天使総督のアサゼルだった
「そうだよ、アサゼル」
まばゆい輝きを放ちながら、士郎の前に白龍皇が舞い降りた。その傍らには、士郎のしらない女性
「和平が決まった瞬間、拉致したハーフヴァンパイアの神器を発動させ、テロを開始させる手筈でした。頃合を見てから私とともに白龍皇が暴れる、三大勢力のトップの一人でも葬ればよし、会談を壊せるならそれでよかったのです」
その女性にどこかしら心当たりがあった
「――状況から見るに、アサゼル、彼女は私の記憶が正しければカテレア・レヴィアタン、旧魔王派の一人、予測するに、加担か『
「状況把握がお得意なのね、滅神龍皇さん?」
「あまりその名前は好きじゃないんだ、先代レヴィアタンの血を引くもの。カテレア・レヴィアタン?それと、これはクーデター、それも現魔王に対する反乱と受け取っていいのかな?」
「えぇ、構わないわ、それであなたはどうしようというの?」
「そうだな・・・滅ぼすという選択があるが?」
士郎の手に現れたのは、必中の槍――
それは、槍の持つ因果逆転の呪いにより、真名解放すると「心臓に槍が命中した」という結果をつくってから「槍を放つ」という原因を作る。つまり必殺必中の一撃を可能とする。心臓を穿つため、仮に神造兵器に耐える者でも確実に相手を死に至らしめることができる。それでいて、魔力消費も少なく、一対一ならば六連戦しても魔力を補充しなくてよいことから、対人戦に非常に効率がいい槍だ。そして、槍の構えをとる
「どうだ?滅神龍皇――我々の仲間にならないか?」
ヴァーリが士郎に声をかける
「そうもいかないものでね――それにしても、白龍皇のヴァーリよ、オーフィスに降るのか?それか英雄にでも憧れたか?あぁ、間違えたな魔英雄…いや、反英雄かな?」
「口が達者だな滅神龍皇、栄光だの名誉だの、そんなものを嬉々としてもてはやす殺人者にはなりたくない。それに、私は『アースガルズ』と戦ってみないか?と、言われたのでね――こんなことを言われたら、自分の力を試してみたい俺では断れないからな」
「あまり、こちらとしては『世界を滅ぼす要因』は作って欲しくないのだがな・・・」
「関係ないな滅神龍皇、俺は永遠に戦えればいい」
「そうか――」
士郎の周りに沈黙が訪れる
「――では、問う、今回の準備と情報提供は貴様だなヴァーリ」
そして、士郎は再び口を開く
「――ヴァーリ・ルシファー、先代魔王の血を引くものよ」
「・・・滅神龍皇、貴様は一体・・・」
「愚問だな――俺は滅神龍皇の丹羽士郎、それだけさ」
「そうは思えないな、なぜ、我が名を知っている?」
「本を読んだ、からかな?」
「本を読んだだけでそこまでわかるとは思えないが?」
「なら、君の知るべき範疇じゃない」
「――滅神龍皇」
ヴァーリの目付きがいっそう怖いものになる
「士郎、こいつは奇跡のような存在さ、俺が知ってる中でも過去現在、おそらく未来永劫においても最強の白龍皇さ」
「まぁ、先代のルシファーの能力か――確かに、そうだな」
「覚悟を決めてもらいましょうか、アサゼル、それに滅神龍皇」
構えを取るレヴィアタン。そんな中
『(主、そこの女性、
「(
『(がんばれよ、主)』
ジルニトラが警告してくる。
「――それにしても、少々困ったな、その膨大な力
「えぇ、そうよ、おかげで、あなたたちと戦える。サーゼクスとミカエルを倒すチャンスでもあります。彼らは愚かな総督。あなたもです」
「……そうかもな、シェハザムがいなけりゃ、何もできねぇ。ただの神器マニアだ。けど――」
士郎が言葉を遮り
「サーゼクスとミカエルはそこまで馬鹿じゃないぜ、すくなくとも貴様ら脳筋共よりかは、頭の回転効率がいいな」
「脳筋…ですって!?世迷言を!いいでしょう、いまここでトドメを刺します。新世界創造の第一歩として、堕天使の総督と滅神龍皇であるあなたたちを滅ぼす!」
激昂するレヴィアタン
「だとさ、アサゼル、指示を」
「なら、こいつらを吹き飛ばせ」
アサゼルが指示をだした。
「ふむ、困難だが、私にとっては相応しい
「ふざけるな!私は偉大なる真のレヴィアタンの血を引く者!低級悪魔如きにこの私は負けない!亡者め!往生際が悪いにもほどがある!」
「威勢は結構――だが、実力はどうかな?来てみろ」
「なめるなッ!」
特大のオーラを纏って、レヴィアタンが猛スピードで飛び出してくる
こちらも、その速度で対応し
「その心臓……貰い受ける!!
ズシャァァン!レヴィアタンの体から鮮血が噴出する。それと同時に、力なく、その場に膝をつく。
「――ただではやられません!」
カテレア自身が腕を触手のように変化させ、士郎の左腕に巻き付いた
「――ふむ、自爆用術式か」
カテレア自身の身体に怪しげな文様が浮かび上がった。こんな時でも冷静な士郎
「この状態になった私を殺そうとしても無駄です!私とつながれている以上、私が死ねばあなたも死ぬように強力な呪術を発動します!」
「――犠牲覚悟で大怪我をさせるつもりか、つまらない考えだ――
士郎の手に現れたのは、「裏切りの魔女」としての伝説が象徴として具現化した宝具。攻撃力は普通のナイフと同程度しかないが、「あらゆる魔術を初期化する」という特性を持つ最強の対魔術宝具だ
「この世の万象、その全てを原初に還さん…」
それをレヴィアタンに突き立て
「その触手は私の命を吸った特別製。切れませんよ」
「残念だったな…
絡まってた左腕を引き裂くと同時に、
「――開け…」
士郎の背後の空間が歪み
「上手くかわせよ?そぉら」
そこから現れた鎖でつながれるレヴィアタン
それは、「神を律する」と謳われる鎖。伝承において神獣「天の雄牛」を捕らえた。数少ない「対神兵装」のひとつで、相手の神性が高い相手ほど制約・拘束力が高まる
「神性が強いと思ったのだが、当たりのようだな――無様な姿だ、カテレア・レヴィアタン――雑種風情にしてはよく持ち堪えた。褒美を遣わそう。さあ、死を受け取れ」
カテレア・レヴィアタンの四肢に
「
ドギュゥゥゥン!
黒い光の帯が空を貫いた。光の帯が消滅し、同時にカテレア・レヴィアタンも爆発することなく、塵と化して空へ消えていった。
「味気ない、拍子抜けだぞ旧レヴィアタン、カテレア・レヴィアタンよ。あぁ、そうか、少しは手加減してやるべきだった。何しろ相手は女だったのだからな!ハーッハッハッハッハッハ!!」
士郎の不気味な高笑いが当たりに響いた。だが
「しかし、運命というものは残酷だな」
「貴様、何が言いたい?」
士郎はすぐ近くにいたヴァーリに相対する
「俺のように魔王プラス伝説のドラゴンみたいな思いつく限り最強の存在がいる反面、そちらのようにただの人間に伝説のドラゴンが付く場合もある。いくらなんでもこの偶然は残酷だと思うな」
「それは、貴様の考えだろ、ヴァーリ」
「そうか、ライバル同士のドラゴン神器とはいえ、所有者二名の間の溝はあまりにも深すぎる」
「それは、俺に言ってるのか?それなら間違いだ、基本対になるは赤のはずだが?」
「そうだな、なら、呼べばよかろう?」
「そうだな――では、呼び出させてもらおうかな」
士郎の周りに魔力が満ち始める、士郎の足元に魔方陣が展開され、その中から、赤龍帝の兵藤一誠が現れた
「――士郎、これは?」
「どうやら、白いのがお話みたいだぜ」
「お話――まぁ、いいが」
それから、イッセーとヴァーリの話が始まろうとしたとき――
「それにしても、つまらない、あまりにもつまらない。君達二人は落胆に値するよ―――そうだな、こういう設定はどうだ?君達は復讐者になるんだ!」
「――俺に
士郎の言葉が暗いものになる
「そうだ!赤龍帝の兵藤一誠、僕が君の両親を殺そう!そうすれば君の身の上が少し面白いものになる。親を俺のような貴重な存在に殺されれば晴れて重厚な運命に身を委ねられると思わないか?うん、そうしよう。どうせ、君の両親は今後も普通に暮らして普通において、普通に死んでいく。そんなつまらない人生よりも俺の話した設定のほうが華やかだ!赤龍帝な?」
さらに言葉を続けるヴァーリ
「それに、丹羽士郎!君もそうだ!つまらなさすぎる!君はそうだな――両親を殺しても面白くないな…そうだな、幼馴染いや、君の愛しい人を殺そう!そうだ俺のような貴重な存在に殺されればキミを晴れて重厚な運命に身を委ねれると思わないか?うん?そうしよう。どうせ、彼女は一匹狼だ。そんなつまらない人生よりも俺の話した設定の方が劇的だ!そうだろ!滅神龍皇!」
ズグン!
士郎の体内に言い表せないほどの強大な何かが渦巻く
「殺すぞ、この野郎」
隣りにいたイッセーが言った。二人の顔が殺意に満ちた。
「おまえの言うとおり、俺の父さんは朝から晩まで家族のために働く極普通のサラリーマンだし、母さんは朝昼晩と俺たち家族のためにうまい飯を作ってくれる普通の主婦だ――最高の親なんだよ!」
「サツキはな!俺にとって優しい幼馴染でな…今はな、家族なんだよ!」
士郎の声が空に響く
「「……殺す?オレらの家族をてめぇの都合に合わして殺されなくちゃいけないんだよ。貴重だとか、運命だとか、そんなの知るかよッ!」
二人とも瞳の奥から怒気が伝わってくる
「てめぇなんぞに俺の(親)(家族)を殺されてたまるかよォォォォォォォ!」
『Welsh Dragon Over Booster!!』
イッセーの感情に反応して、『
「随分と、私も舐められたようね――」
「何者だ――!?」
ヴァーリの視線が声のした方向を向く。士郎とイッセーもそっちを向くと、そこに艶のある黒い長い髪の黒い刀身を持った真紅の瞳の少女サツキがそこにいた。
「――サツキ!?」
「おいおい、まさかドラゴンの争いに人間がかかわりに来たか」
「あら、わざわざ出向いてきたんだけどねヴァーリ・ルシファー」
「貴様、ぽっと出で――いい気になるなよ!!」
「サツキ!!」
ヴァーリが一気にサツキに襲い掛かるが
「――
そういうと、サツキの周りに黒い物体が現れそれがヴァーリに襲い掛かる
「なっ!?」
気を取られている隙に一気に後方に回り込まれ――
「――【
キュィィンッ!!ズドォオッォォンッ!!
ヴァーリの神器本体にめがけて漆黒の光線が放たれる。
「ッ!!
そういって、能力を使うヴァーリだったが
容赦なくイッセーのアスカロンの力がこもった左拳で、難なく鎧を破壊し、ヴァーリの腹部に打撃が突き刺さった
ゴボッ!
ヴァーリの口から鮮血が溢れる
「……ハハハ、スゴイな!俺の神器を吹き飛ばした!それでこそ、ライバル――」
その直後、イッセーの拳が容赦なくヴァーリの顔面に入る
「……殴らせてもらったぜ、お前だけは殴らないと気がすまなかった」
そして、イッセーが殴り
ズゴンッ!物凄い威力の打撃がヴァーリの腹部に直撃する
「あぁ、巫山戯るんじゃねぇぞ!白龍皇!俺の仲間に手出すんじゃねぇよ!」
そして、吹き飛ばされて立ち上がるヴァーリ
「おもしろい。なら、俺も少し本気をだそう!俺が買ったら、君の全てと君の周りにある全ても白龍皇のチカラで半分にして見せよう!」
「半分?俺の力ならともかく、俺の周囲を半分にするってどういうことだ?」
「させん!――
士郎の体内時間軸が早くなり
「
結界がここで解除され
「遅い!
「
士郎の周りに炎が渦巻き、ヴァーリが輝き
「
「
ヴァーリの宝玉の音と共にまばゆいオーラがヴァーリを包んだ瞬間、
ギュオォォォォォオォォオン!
士郎とイッセーとヴァーリを包み込むように固有結界が展開された