第四問
問 以下の問いに答えなさい。
『(1)sin・cos・tan の意味を答えよ。
(2)sin・cos・tan の関係を式で表せ』
須川亮・姫路水樹の答え
『(1)sin・・・・・正弦、cos・・・・・余弦、tan・・・・・正接
(2)tan0=sin0/cos0』
教師のコメント
正解です。少し簡単すぎましたかね?
吉井明久の答え
『(1)sin・・・・・吉井明久』
教師のコメント
誰がサインを書けと言いましたか。無駄に綺麗な字なのが腹立たしいですね。
根本恭子の答え
『(2)sinとcosはヒロインで、tanに積極的にアピールしてる。しかしtanは中々どっちか決めれない。年々積もってゆく想いが止めれなくなったsinは、抜け駆けをしてtanにーー』
教師のコメント
三角関係ではなく三角関数について答えてください。
ーーーーーーーーーー
『須川! 前線の部隊が交戦に入った! 俺たちはどうすればいい?』
「待て、落ち着け! まだ試召戦争は始まったばかりだ。俺たちはピンチになった生徒を援護し、時間をかせぐ部隊だからな、極力戦闘は避けろ!」
『『『了解!』』』
今は試召戦争の真っ只中、俺は遊撃隊の隊長に任命されていた。理由はそこそこ悪知恵が働くし、判断能力が高いから雄二に指名された。
遊撃隊の人数は俺を含めて精鋭5人、役目は時間稼ぎや援護と戦況に合わせて迎撃、追撃することだ。
『くっ、もう残り一桁だ! 援護を頼む!』
「お前はもとから一桁だろ!」
『くっくっくっ、ついに俺の本気を見せるときがきたか......!』
「それ、昨日も言ってなかったか?」
馬鹿なことを言っている連中に突っ込みを入れつつ、こっちはこっちで任されている仕事をこなす。
ーーっと、あそこがピンチだな。
「山田! あっちの田中がピンチだ! 前原! 横溝が変な顔してるが、なにかあったのか?」
『はい! 横溝は昨日未明、また木下(姉)に告白していたという情報があがってます!』
「よし、じゃあ横溝は援護してDクラスの生徒を倒したあと、いっしょに始末しろ」
『了解!』
戦場全体を見回し、危なそうなところに遊撃隊を送り込む。横溝? ああ、気にするな。些細なことだ。
どうやら戦場は平和ーーと言っていいかな? 今のところ問題はなさそうだ。少し押されぎみだが、それは仕方ないことだろう。さて、じゃあ俺もーーん?
『さぁこい! この負け犬どもが!』
『て、鉄人!? 嫌だ、俺は補修室になんて行きたくない!』
『ってかそれが教師の言う言葉かよ! このチンパンジーが!』
『ほほう、そんなに俺の特別講習(ベリーハード)を受けたいか。いい度胸だ!』
『『い、嫌だーーーー!』』
......うん、さすがに教師として負け犬って言うのはどうかと思うよ?
しかし、だいたい把握した。逆らう者は地獄を見る、と。
さて、そろそろ明久たちが率いる中堅部隊と交代になるはずだ。あいつなら今の鉄人の行動に恐怖して逃げてもおかしくないが、たぶんそこは雄二が手を打っているだろう。
しかし、俺は戦闘に出れなかったな。一応雄二からの司令で『今回の試召戦争中に一回だけでいいから戦闘しておけ』って言われてたんだが。まぁ、たぶん大丈夫だろ。
「須川!」
「ん? 木下か」
俺が呼ばれた方向を向くと、苦戦している木下の姿があった。
お、これはチャンスかな?
「儂の点数がもう心もとないのじゃ! 代わってくれ!」
「りょーかい。それじゃ、『
俺の足元に幾何学的な 魔法陣が現れる。
そうーーこの『バカとテストと召喚獣』の世界で生み出された機能、『召喚獣』である。それは召喚した人物の姿ディフォルメされて、動物の耳や尻尾をつけたものが呼び出される機能で、ここ、文月学園ではその召喚獣を使った模擬戦争をすることにより自分のクラスの設備を相手のクラスの設備と入れ替えることによりグレードアップさせることができる。詳細は『バカとテストと召喚獣』にて。好評発売中! ......はっ、なにかに乗っ取られていた気がする。
「よし、木下に代わり俺が相手をさせてもらう」
『ふん、Fクラスの連中が何人来たところで変わらねえよ!』
台詞が明らかにやられ役のなんだが....
まぁ、そんなこともないだろう。俺は自分の召喚獣の装備を確認する。
うーん、相変わらず変な装備だな。俺の召喚獣は執事服のようなものをまとい、武器はーー両手に大剣を持っていた。その大剣はそば切り包丁のように手元まで刃があり、かなり重そうだ。
『Fクラス 須川亮 vs Dクラス 山田太郎
化学 56点 vs 102点』
「さぁ、やるか」
『へっ! 武器が大きい程度、Fクラスの張りぼてがーーうわっ!?』
なにかしゃべっている間に斬りかかるり、木下との戦闘により点数が残り少なかったDクラスの生徒はあっという間に終わってしまった。
卑怯? 戦争の間にグダグダしゃべってるほうが悪いんだ。
『さぁ、補修室に行くぞ!』
『て、鉄人!? 助けっーーーー』
バタン、ガチャガチャ
「......」
少し、悪いことしたかな?
ま、まあいい。他のひとの援護にーー
「おろ? もう代わってるのか」
どうやら中堅部隊がもう来ていたようで、木下率いる前線部隊はもう退いたようだ。
遊撃隊は.....今のとこ全員生存か。よし!
「遊撃隊に通達! 一旦引いて点数を補充するぞ!」
『『『『了解!』』』』
後は中堅部隊に任せ、遊撃隊は一旦退く。できるだけ戦闘しないようにしているとはいえピンチのやつを助けるためには戦闘をしているので少しずつ減っているのだ。
うーん、俺は今のところ一戦しかしてないし、点数減ってないんだけどなあ......
まあ、俺も下がるかーーん?
『美波お姉さま! Fクラスにいたんですね!』
『だァ! またてめェか! 俺は女じゃねェっつってンだろ!』
『嘘です! あんな男らしいお姉さまが下衆な男なはずがありません!』
『男らしいから男じゃないってどンな理屈だてめェーー!』
なにやら島田さんがよくわからない女子生徒に絡まれているのが見える。楽しそうだな。邪魔しないであげよう。
こっちを見てなにか訴えかけてくる島田さんを無視し、俺は教室に戻る。
と、どうやら島田さんは女子生徒を倒したようだ。なにか叫びながらこっちに走ってくる音は聞こえる。ちょっと急ぐか。
俺は教室まで全力でダッシュした。
ーーーーーーーーーー
「てめェ、俺を見捨てただろ?」
「はて、なんのことやら? ただ俺は島田さんが楽しそうに女子生徒と遊んでたから邪魔しないであげただけだよ?」
「......ほォ?」
教室に入る直前、島田さんに追いつかれ首すじを掴まれてしまった。それで持ち上げられ問い詰められたが、適当に誤魔化し許してもらった。許されてないような気がするのは一概に島田さんがツンデレと呼ばれるものだからだろう。
「雄二」
「ん? 須川か。よくやってくれた。これなら作戦は大丈夫そうだ」
「よく言う。別に遊撃隊がなくても問題なかっただろうに」
「ふん、それでも絶対じゃないんだ。なら成功の確立を上げるのは当然のことだろう?」
それもそうだな。念には念を入れて間違いはない。
さて、雄二の作成ではこれから放課後まで時間を稼いで、下校中の生徒に混じって襲撃だったかな?
いや、原作ではその前に一つイベントがあったはずだ。そう、俺、『須川亮』に関係あるなにかがーー
『代表』
「ん? 田中か。どうした?」
『吉井隊長からの伝言です。新しい教師陣がきて戦線拡大しそうなので、偽情報を流してほしいとのことです』
「む、予想以上に対応が早いな....戦場を大きくして一気に畳み掛ける気か? この状況だと、空いてるのは数学の
前線にいたはずの田中君がきてそんなことを伝えていった。
数学の船越先生......確か、45歳(♀)独身で、婚期を逃がしたから生徒に単位を盾に迫り始めた残念な先生だったかな。
あー、思い出した。このイベントはーー
「......須川、いいことを思いついた。ちょい放送室に行ってーー」
ニヤリと笑い俺に話しかけてくる雄二。
はぁ、明久は大丈夫かな? まぁ、いっか。
俺は雄二に言われたとおりに放送室に向かいある情報を流す準備をする。さて、どうなるかな....?
後半へ続く。
今回の冒頭にある問い、ちょっとグダグダになってしまいましたね。考えるの難しかったです(泣)
なにかよさそうなのがあれば教えてくださると助かります。他の作者様の使っている問題はダメですよ? 使わさせてもらう場合は前書きに『〜さんの問題』と書かせてもらいます。本人の要望でやめて下さいとあればしませんが。
あと、これから問題はなるたけ原作と違うものを考えます。どうしても思いつかなかったら原作と同じ問題で答えが違う、という感じになってしまいますが(´・ω・`)
あ、『次の話しは2〜3週間後〜』と言っていましたが、今回は評価を確認したところ、「お気に入りが100超えた! やったー!」ということで張り切っちゃいました(`・ω・´)
それでは、次こそ2〜3週間後に!