翌日、ルミアは何かの羽の音で目を覚ました。寝ぼけ眼を擦りながら起き上がると、カインの姿が見当たらない。ラーハルト達はまだ眠っているし、もう出発した訳ではあるまい。外に出てみると、カインは空を見上げて溜息を吐いていた。
「おはよ、どうしたの?」
「ん、ああ、おはよう。なに、ちょっと気休めにな」
「ん?」
見るとカインは魔法の筒を手に持っている。その蓋が開いているという事は、極楽鳥を何処かへやったのだろうか。
視線に気付いたカインが、頭を掻きながら説明した。
「昨夜、ディーノの事話したろ?船が難破したって辺りに発信機を落としてくるように頼んだんだ。気休め程度だが、無いよりはマシだろ」
昨夜、バラン宅に戻ってきた時、全員がしっかりと起きていた。カインとしては全員が寝静まったろうと考えて出て行ったのだが、その目論見は完璧にバレていたようだ。因みにその後ルミアにまた正座させられた。その際にディーノが乗せられた船が難破した事を話したのだ。
「ふーん……あの後作ってたの?で、数はどのぐらい?」
「20程度だ。潮の流れとか俺は分からないし、海流も変化するかもしれないからな。耐水性は勿論のこと、しっかりと頑丈にしてある」
抜かりはない、と呟くカイン。懐からリモコンのような機械を取り出して弄り始めた。ルミアがそれを覗き込むと、いくつかの光点がオレンジで表示されていた。
「これは?」
「コイツで発信機の場所が分かる。ま、ドラゴンレーダーみたいなもんだな」
「ドラゴンレーダー?」
「こっちの話だ。兎も角、バラン達が起きてきたら色々話をするだろうし、もう少し休んでな」
「ん、折角だし家から良いお茶持ってくるよ」
そう言ってルミアは自宅へと駆けていった。その後ろ姿を見送りながら、カインは一人呟いた。
「……こんな物があっても、無事でいてくれなきゃ意味がない。運良く陸地に流れ着いたとしても、数日放置されてたら事だ。こういうのを使わなくて済むよう、何か手を回すなり抵抗するべきだったな……」
◇◇◇◇◇
「じゃあラーハルト、そっちは頼むぞ」
「ああ、カイン達も気をつけてな」
数時間後、カイン達はロモスへ向けて出発した。ラーハルトとラムダはバランに付いてベンガーナ国の方へと向かった。発信機が流れ着いた場所を探す為だ。船はベンガーナとロモスの国境辺りで難破したそうなので、まずはその近辺を探す事とした。それなりの数があるので二手に別れ、捜索する事となった。
カイン達がディーノ捜索に赴いている間、ルミアはテランでソアラと共に留守を待っている。さっさと見つけて安心させてやらないとな、と呟いてカインは極楽鳥へ飛び乗った。
「何かあったらラムダを通じて連絡をくれ。こっちも何か分かったら連絡する」
「分かった。そちらは頼んだぞ……どうか無事でいてくれ、ディーノ」
極楽鳥が飛び立つと同時に、バラン達もルーラでベンガーナへと向かった。
◇◇◇◇◇
「竜の騎士、か……」
「どうかしました?」
「当代の竜の騎士とやらはどんな者かと、ふと気になってな。まさか余が敗北するなどとは思えんが、予測不可能なものだけは警戒しておく必要がある。少し調べてみようかと思ってな……」
「確かバランでしたっけ。ヴェルザー様を倒した男……単騎であの方を倒せるという事は、相当なものでしょうねぇ」
「うむ。破れたあ奴は未だ魔界で石となっているのだろう?フッフッフ……」
「クックック……そうですねぇ。正直、ボクはどっちでもいいんですがね。ココ、結構楽しいんですよ」
「お前はいつも楽しそうだな……そういえば、先日もミストに休暇をやろうとしたのだが、頑として了承しなくてな。お前からも何か言ってやってはどうだ?フフッ……」
「ボクにミストを口説けと?ウフフッ、それも楽しそうですねぇ……それでは、少々デート……と言いますと語弊がありますが、まぁ彼を誘ってみますか」
「以前はテランやあちこちに赴いていたようだが、何をしていたのか尋ねたら『魔王軍の配下にできそうな者を探していた』そうだからな。全く、余が休めと言っておるのに仕方のない部下だ。お前たちはセットで丁度いいぐらいかもしれんな」
「それだとまるでボクが仕事しないって言っているように聞こえますよぉ?」
「そうそうお前が仕事することもないだろう?」
「ごもっとも。ああそうそう、ガルヴァスとかいう元超竜軍団長、どうします?」
「放っておけ。ハドラーにでも任せるとしよう。わざわざ始末する程の価値もあるまい」
◇◇◇◇◇
「カイン、反応はどっちだ二?」
「もう暫く真っ直ぐだ。近いが……まぁ、ディーノはいないだろうな」
ロモス国東の海岸を歩きながら、カイン達は発信機の反応を追っていた。一応近隣の村なども調べてみたが、尽くハズレだった。とはいえ気落ちする事もせず、ましてや諦めるなどという選択肢はない。カイン達は足早に調査を進めていた。
「ここもハズレ、か。これで4つだ」
「まだ陸地に流れ着いていない可能性もある二。一応空からもロビンと極楽鳥が探してるけど、もしかしたら近隣の小島に流れ着く可能性も否定できない二」
「小島か……それもそうだな、ロビンに伝えて島か何かがないかも調べてもらおう。クソッ、ナバラとかいう占い師の婆さんさえいりゃあなぁ」
「ないものねだりをしてもしょうがない二。さ、無駄口叩く暇があったら歩く二」
「アイアイ、バラン達の方も収穫はないようだな」
その後も暫く歩き続けたものの、目立った収穫はなかった。少し焦りすぎているので一度休憩しよう、とアベルが言った。
地図を広げて顰め面で睨むカイン。アベルが肩の上からそれを覗き込んだ。
「今俺達がいるのは大体この辺。残りの発信機のうちいくつかはまだ海中のようだな」
「おっ、ここって結構魔の森に近いんじゃないか二?」
「だな、割とすぐ近くだ。折角だしネイル村とクロコダインのところへ行ってみるか」
地図で現在地を確認すると、アベルの言う通り、魔の森の目と鼻の先であった。魔の森近くならすぐ傍にネイル村もあるだろう。ついでに小休止もそこで取っておかなければ。カインは靴で空を駆け、アベルはトベルーラであっという間にネイル村までたどり着いた。
捜索を極楽鳥とロビンに任せ、カイン達は村に降り立った。タイミングよく、ちょうどロバートが家から出てくる所だった。
「よう、ロバやん」
「久しぶりだ二」
「おっ、カイン坊にアベル坊やないか。珍しいのー、アベル坊が村に来るなんて」
「ちょっと色々あってな。最近この村に赤子が拾われてきたりしないか?」
「赤子?いや、来とらんで。探し人かいな?」
「やっぱここもハズレか。その辺の話、クロコダインにも相談したいからとりあえず森に行こうぜ」
◇◇◇◇◇
「成る程……事情は分かった。この獣王クロコダイン、可能な限り力になろう」
魔の森にある小さな洞窟、そこに獣王クロコダインは住んでいた。カインが事情を話すと、彼は低く唸って快く協力を申し出てくれた。ロバートも同様だ、そういうことならと引き受けてくれた。
「有難い。本当に助かるよ。俺達だけじゃあ人手が足りないしな、クロコダインは配下に空を飛べる魔物がいるんだろう?」
「ああ、ガルーダなんかがいるぞ。そいつらに命じて空からの捜索も行う。無論オレの言う事は聞くからな。陸に流れ着いてさえいれば、獣系の魔物を総動員して見つかる可能性は高い。陸地はそいつらやロバートに任せ、オレ達は海上や島々の捜索を行おう」
「せやな、村のもんにも声かけとくわ。魔王が倒れてから凶暴な魔物や動物も減ったしの、村人の手も借りたい所やろ?」
「持つべきものは頼れる友だ二。頼もしい二」
「よし、身体も休めた。行こうぜ、みんな」
◇◇◇◇◇
「ふぅ、ソアラさん大丈夫?」
「ええ、少し楽になったわ。ありがとう、ルミアちゃん」
「ディーノ君、早く見つかるといいね。今カイン達やカンダタさん達が探してくれてるから、きっと見つかるよ!」
「そうね……親の私達が一番にあの子の無事を信じてあげなくっちゃね。うん、大丈夫!私とバランの子だもの、きっと大丈夫よ!」
「その意気だよ!一応私も自作した通信機があるから、カイン達とも連絡取れるよ。ちょっと連絡してみる?」
「ううん、大丈夫よ。邪魔になっちゃあ悪いもの。帰りを待っててあげましょ。そうだ、皆が帰ってきた時の為に何かお菓子でも作ってみない?」
「あ、作る作る!えへへ、作る前からお菓子楽しみだなぁ」
「あらあら、ルミアちゃんったら相変わらず食いしん坊なんだから。うふふっ、カインの好きなアップルパイにしましょう?きっと喜んでくれるわよ」
「うん!カインの分回ればいいけどなぁ、なんて」
「あらあら、ちゃんと残してあげないとダメよ?」
「はーい。……」
(ソアラさん、少しは落ち着いたのかな。私がネガティブじゃ伝染しそうだし、明るく振舞わなくちゃ。そうだよ、今はバランさんがいないから、私がソアラさんの支えになってあげなくちゃ!アップルパイは楽しみだけど、カイン達も心配ね……たまには神様に祈ってみようかしら)
◇◇◇◇◇
「クロコダイン、何か見つけたか?」
「いや、まだ何も……ん?」
クロコダインがカインの問いに答えていると、ふと視界の端で何かが光ったような気がした。海面が光を反射したにしては、妙に神々しい光だった気がする。
「カイン、今向こうで何か光らなかったか?」
「ボキも感じた二。ちょっと行ってみる二」
「そうか?俺は分からなかったが……とりあえず行ってみよう」
三人が降り立った先は、ロモスのあるラインリバー大陸の南、世界地図上では南海に位置する孤島だった。クロコダインを運んでいたガルーダがぐるっと島を一回りして、その全景をクロコダインに伝えた。
「ふむ、火山がある南海の孤島……恐らく、ここはデルムリン島だな」
「デルムリン島?」
「なんだ二、そのデルムリン島って?」
「噂に聞いた事がある。魔王の邪悪な意思から解放されたモンスター達がひっそりと暮らしている、いわゆる怪物島だと。オレの部下にもモンスターはいるが、そいつらはオレの命令しか聞かないから区別は付くがな。兎も角、ここは人間が住んでいるような島ではないはずだ。魔王の意思から解放されているならば、良いモンスターが拾っている可能性が無い訳ではないが……並みのモンスターの知能でそれを期待するも酷か。どうする、散策するか?」
「その必要はなさそうだ。誰か来るぞ」
「敵か二?」
「おいアベル、剣を抜くんじゃねぇ」
そそっかしいアベルをなだめながらカイン達が気配の方を探っていると、現れたのは何体かのモンスター。その中心角はどうやら鬼面道士のようだ。できるだけ刺激しないよう、クロコダインは斧を足元に下ろし、アベルも剣を収めた。
どう出るか、とカインが思案していると、鬼面道士が口を開いた。
「この島に何の用ですじゃ?ワシらはただこの島でひっそり暮らしているだけ。どうか、ここのことは忘れて立ち去って頂きたい」
「鬼面道士殿、あなたがここの長だろうか?少し尋ねたい事がある。それさえ済めば直ぐにここを出よう」
代表してカインが前に出て言った。相手の鬼面道士は丁寧に応対してくれている。ならばこちらも相応の態度で接さなければいけない。話し合いをするなら対等でなくては、カインはそう考えている。
「尋ねたい事、ですか……島の者に危険が及ばない事ならば、なんなりと」
「では、遠慮なく。先日、この近くの海域で船が難破したのは知っているか?」
「ええ、酷い嵐でしたからな。それが何か?」
「実は、その船に人間の赤子が乗っていてな。その子を探して――」
「に、人間の赤子ですと!?」
突然鬼面道士が大声を出した。驚いたカインは、思わず言葉を止めた。アベルが首を傾げるのを尻目に、カインはあくまで冷静に言った。
「何か心当たりが?」
「失礼ですが、その赤子は名前の頭文字がDでは?」
「!そうだ、ディーノという。知っているか?」
「もしかしたら、ですが……こちらですじゃ、お急ぎくだされ!」
言うやいなや鬼面道士は島の中へと駆けていった。カイン達が顔を見合わせると、直ぐに後を追っていった。
鬼面道士の態度からは悪意の類は全くなかったし、カインが彼の眼を見ても、眼に宿っていたのは純粋な島民の心配と、何らかの希望、或いは期待だった。
暫く走っていると、一軒の家が建っていた。鬼面道士もそこで立ち止まっている。
「そういえば名乗っていませんでしたな、失礼。ワシはブラスというしがない鬼面道士ですじゃ」
「カイン・R・ハインラインだ。ブラス殿、実はその赤子というのは友人の息子なのだ。その友人をここへ呼んでもいいだろうか?」
「アベルだ二」
「獣王クロコダインだ」
「ええ、ええ、構いませんとも!ささ、カイン殿、アベル殿、それにクロコダイン殿。お早く家の中へ!」
ブラスに急かされ、三人は家の中へと駆け込んだ。
果たして、赤子の眠っている籠には、Dの文字が刻まれていた。
「……間違いないだろう、ディーノだ。おいバラン、南海の孤島デルムリン島だ!急いで来い!」
『み、見つかったのか!?待っていろ、今すぐ行く!』
『あっ、ちょ、バラン様!?置いていかないでくだ――』
ブツッ、と音を立てて通信が切れた。なんだかラーハルトの焦った声が聞こえたが、大丈夫だろう。ほどなくして、というより数十秒でバランが家に駆け込んできた。
余りの勢いにアベルが吹き飛ばされたのも気づかぬ程焦った様子で、赤子の顔を覗き込んだ。
「おお、おおっ……ディーノ!!良かった、無事で……本当に良かった……!」
ディーノは竜の紋章が発現している訳ではないが、何らかの親子の絆のようなものがあるのか、それとも単純に父故か、バランは一目でディーノと分かり感涙を流していた。
ブラスは感動の親子の再会を見て、涙ぐんでいた。クロコダインもうっすらと涙を浮かべており、アベルは人目もはばからず大粒の涙を流していた。カインが微笑んで三人にハンカチを渡すと、バランがブラスに向き直った。
「貴方が息子を救ってくださったのか、ありがとう……本当にありがとう!なんと礼を言えばいいのか分からない!ありがとうと、ただそれしか言えんっ……!」
「いえ、息子さんと再会できて何よりですじゃ……ううっ、年を取ると涙腺が緩んでいかんわい。兎に角、本当に、本当によかった……!」
「良かったな、バラン。ディーノが無事で、本当に良かった。ブラス殿、俺からも礼を言いたい。何か力になれる事があったら頼ってくれ」
「涙で、前が見えない二……なんというかもう、単純な言葉でしか今の状況を言い表せられない二」
「良いものだな、親子というのは……兎に角、良かった。それしか言えんな……良かった、良かった!」
暫くカイン以外の面子が滂沱の如く涙を流し、目が軽く赤く腫れるぐらいになって、ブラスがハッとした表情で気まずそうに言った。
「そ、その……ディーノ君のお父上殿」
「なんだろうか、鬼面道士殿。私はバランという」
「バラン殿……ワシは、貴方に謝らなければならない」
その言葉に、カイン達は軽く目を見開いた。どう考えても、この目の前の鬼面道士が謝罪するような事が見当たらないのだ。
「ワシは……ディーノ君に、別の名を付けて呼んでいました。ネームプレートが削られていて、Dという文字しか読めなかったので……ダイ、という名で呼んでいました。せめて頭文字だけでも同じにしよう、と……本当に申し訳ない!」
そう言ってブラスは、なんと地面に頭を伏した。驚いたバランが、慌てて彼の手を取って立ち上がらせる。ブラスの手をしっかりと握り、バランはこう言った。
「何が飛び出るかと思えば、そのような事とは。貴方は本当に優しい方なのですな……貴方のそのお心遣いを嬉しく思う事はあれど、貴方が謝罪するような事などありません。むしろ、礼を言いたいぐらいだ……ダイ、良い名前じゃあないですか。立派な、本当に立派な良い名前だ」
「ば、バラン殿……!」
「ブラス殿、改めて貴方に礼を言わなければ。息子を救ってくれて、本当にありがとう。あまりこういう事を繰り返して言うと、安っぽく感じられるかもしれないが……それでも、これ以外に感謝を表せないのだ、許してくれ」
「バラン殿……ならばこちらも礼をしなければいけません、ダイ……いえ、ディーノ君と無事に再会してくれて、ありがとう……!」
二人揃って再び涙を流しながら、グッと手を取り合う。カインはそれを暫く眺めた後、家を出た。クロコダイン達も、邪魔するのは野暮と思ったか、共に出てきた。
「とりあえず……もしもし、俺だ。……ああ、見つかった。無事だ、今バランが保護してくれた方にお礼を言ってる所だ。今からアベルが迎えに行く。……ああ、分かった。じゃあな」
「では、ボキは急ぎソアラ達を迎えに行ってくる二」
「ああ。ルーラが使えるのはお前とバランだけだからな……ラーハルトも一応使えるが、アイツは来てな……あれ、ラーハルトどうしたんだアイツ」
「まさかはぐれたのか?」
「さっきの通信の様子だと恐らくそうだろう二……まったく、気持ちは分かるがバランはもう少し落ち着くべきだ二」
そう言ってアベルはルーラでテランへと向かっていった。
「オレも発見をロバート達に伝えなければな。では、また会おう、カインよ」
「助かったぜ、クロコダイン。お前の協力がなければ見つからなかっただろう。本当にありがとう……って、この短い間に何回ありがとうって出たかね。ま、本当に助かった。ありがとう、獣王」
「フッ、気にするな。友が困っていれば手を差し伸べる、それが当然だろう?」
そう語り、クロコダインもデルムリン島を去って魔の森へと帰っていった。
「あ、発信機の反応は……って、海岸じゃないけど近くにあるな。流れ着いたのを魔物が拾ったか?」
ため息を吐き、海岸まで歩いていく。途中何度か魔物とすれ違ったが、軽く片手を挙げると挨拶を返してくれた。ここは中々に居心地のいい場所だ、カインはそう感じた。
海を眺めて物思いに耽っていると、海岸線の向こうに何かが見えた。
「あん?ありゃあ……あ」
見えたのは人影だった。水面を激しく水飛沫を上げながら走ってきたのは――
「うおおおおおおおおっっ!!」
「……やれやれ」
バランに置いていかれたラーハルトだった。よく見れば後ろにラムダも浮かんでいる。水面を走れるのか、とか飛べよ、とか何故敢えて水上歩行を選んだ、とかラムダに掴まってりゃ良かったんじゃね、とか色々言いたい事はあったがまずは一言。
「仲間を置いてくなよバラン……」