「おめでとうございます!あなたには新しい人生を歩む権利が与えられることになりました!」
俺の目の前で若い姉ちゃんがいきなりそんなことを言いだした
「はぁ、新しい人生ですか」
正直何を言ってるのか理解できなかった、俺の記憶が確かならさっきまで俺はコンビニに晩飯を買いに出かけている途中だったのだが、確か今日は七夕じゃなかったかなとか思いながら夜空を見上げていたら次の瞬間には目の前に姉ちゃんが立っていて俺に話しかけてきているとか、ちょっと理解が追いつかなくて様にならない返事をしてしまっても仕方がないと思う
「あれ?まだ状況を理解してないパターンですかねこれは、これまでの人たちは説明要らずだったのにめんどくさいなあ」
俺の返答に対して独り言を何やらぶつぶつと言っている、よく聞いてみると何やら上司の仕事ぶりに対する物だがそれが俺に何の関係があるのかはわからない、それにさっきからこの姉ちゃんのいうことはよくわからん、転生がどうのとか宗教関連だろうと当たりをつけた俺はわけのわからないことに付き合わされるのも面倒になり彼女に向かって
「とりあえず晩飯買いに行かないとならないんでその話はまた縁があったらということでいいですかね」
そうやって話を切り上げもう関わらないようにしようと思ったが
「そうですね、時間は常に進んでいき無駄にしていいものではありません、説明する労力も惜しいので、あとは現地で学んでいただくということで」
そういうと姉ちゃんは自分の目の前の空間に向かい何かを操作するしぐさを見せるとこちらに向かい告げた。
「では、先に二人送っていますので詳しいことはその人たちとマニュアルを参考にして下さい。それでは、あなたの新しき人生に幸あれ!」
その事務的な言葉を聞いた後俺は貧血を起こした時のように急に意識が飛んでいく感覚を覚え目の前が真っ白になった。
(いや、だからわけわからんし誰か人違いじゃないのか?)
そんな心の声もすでに意識が落ちかけている俺が実際に声にだせるはずもなく心の中のツイッターにつぶやくだけでどこにも発信されずに終わる。
怪しい姉ちゃんとの話に夢中になっていた俺は目が覚めると体が縮んでいた!
どこぞの名探偵のような状況に俺の頭が理解を拒否して現実逃避に忙しくしていると俺のいる部屋のドアが誰かに開かれる音で現実に戻され、扉の方を見ると金髪に紅い目をした今の自分と同じくらいの年ごろの少年が立っていた
「そろそろ目が覚める頃だと思いましたが、ちょうどいいタイミングだったみたいですね。
いろいろと話がしたいので一階の居間にいるので来てくださいね」
そう俺に声をかけると少年は部屋から出て行った、不本意ながら現実に戻された俺には少年の言葉に従い居間に向かうしかなかった。
後から思い直すとあの時にしっかりと話を聞いておいたならその後の出来事に対して覚悟を決めることができたのに後悔はいつも先に立たず、世界はこんなはずじゃなかったことばかりなのだろう。
できるだけ早く次の話も上げたいと思います
あとこの作品は頭空っぽで書いてるので暇つぶしくらいの感覚でよむのがいいと思います