こんな駄作を読んでいただいて感謝感激です!!
修業編何かつまらんぜよ! って事でキンクリ発動!
前回からほぼ2年経ちました。
現在コモンの魔法練習中なブランです。
え、ペースが遅くないかって?
はっはっはっ、そんなに魔法は甘くなーーーいっ!
大体俺まだ7歳だぞ。
そんな子供がラインやらトライアングルやらの魔法バンバン使ってみろ。
何のために魔法学院があるのか分からなくなるじゃなイカ?
実際、魔法学院に入学する段階でライン以上のメイジって2割にも満たないらしいぞ。
それがトライアングル以上だと片手で数えるほど居れば良い方って言われてる(オール兄さん情報)。
更には俺くらいの年齢でラインやトライアングルを使うメイジは数十年に一人いるかいないかレベル。
俺がそんなチートなわけないって。
精々俺なんかそこら辺の“モブT”位の立ち位置なんだし。
大体これでも早い方なんだからな。
魔法の訓練はまず魔力を感じることから始まって、これに1年から2年くらいの時間が掛かるのが普通。
俺の場合は大体11カ月で魔力を感じる事ができて、そこからコモンマジックの訓練に入った。
ちなみにうちの兄姉だと、一番早かったのでルージュ姉さんの2カ月、次がオール兄さんの半年ちょっと、その後俺で最後がアル兄さんの1年半弱掛かっている。
パーガン先生からも一般的には十分に早いって言われたし。
あ、先生って呼び方は魔法の勉強をしている時はしている時で、しっかりとけじめを付けるためにこう呼んでます。
魔力を感じる事ができたら、次はコモンマジック。
コモンマジックは「魔法の基本中の基本であるが故にしっかりと習得する」というのが先生の考え方なので、力が入れられていた。
ちなみに、今現在でもドットの魔法くらいだったら使う事だけは出来るんだけど、それは制御も何も出来ていない状態。
そんな状態だと、いつ暴走するか分からないので、今はコモン以外の魔法の使用を厳禁されている。
先生の見立てだと、大体2~3年でドットの魔法の練習が始められるんじゃないかっていうことらしい。
先は長いけど、頑張っていくしかないな。
**************************************************
「ブラン、来月に出かけることになったから準備をしておきなさい」
それは、コモン魔法の訓練を始めてしばらく経った頃だった。
「父さん、急にどうしたの? ていうか出かけるってどこに?」
夕食が終って各々のんびりとしていた時にいきなりなこの話題に、俺や一緒にいた母さんも疑問顔。
ちなみにアル兄さんはいつものようにローラさんの所へ、姉さんは軍属で家に滅多に居ないしオール兄さんは言わずもがな。
ここにはメイドさんたちも含めて数人しかいなかった。
父さんは、俺の言葉に慌てて懐からある1通の手紙を出した。
なになに、『招待状』?
「実はな、来月ヴァリエール公爵の三女の誕生パーティーが行われるらしくてな。
それがその娘の社交デビューになるらしく、同じ年頃の子のお前とその親の私に招待状が届いたって訳だ」
「貴族同士の付き合いは苦手なんだが……」とぼやく父さんをしり目に招待状を眺める。
へ~、ヴァリエール公爵の三女ねぇ~。
…………あれ、それって【ルイズ】じゃね?
驚きの事実に一瞬フリーズしかける。
ていうか同じ年頃って、もしかして俺ゼロ魔本編世代直撃だったりするの!?
やっべーよ! 死亡フラグの匂いがプンプンする世界に関わるの確定かよ!?
……もちつけ、もちつくんだ。まだ大丈夫のはず。
所詮俺は何処かの“モブY”でしかないはず。
今回のことだって同年代だからって事でたまたま呼ばれただけなはずだ。
「父さん、なら何かプレゼントを用意しないといけないよね?」
必死に動揺を抑えて、話を進める。
「ん? あぁ、そうだな。お前はこの前の誕生パーティーで貰ったものがあるから、あれより少しランクが高い物をと考えれば良いぞ」
実は、つい先月に俺も社交デビューを果たしたりしている。
この世界だと大体俺らくらいの年齢になったら誕生パーティーで社交デビューをする事が通例となってる。
この間誕生日だった俺も例にもれず大々的にパーティーを開いたんだが、あれは疲れた。
2度と経験したくない類のものだね、あれは。
まぁ、今回はホスト側じゃないんで少しは楽だと思うけど。
「分かった。でも女の子に何をプレゼントすればいいのかとか全然分からないよ」
前世も含めて、これまで女の子にプレゼントをするなんて経験がないため、何が良くて何が悪いのかが全く分からない。
前世の記憶はないので当然なんだけど。
無難に花でも送ればいいのかな?
「それならお母さんと一緒に選びましょうか」
「あ、うん。お願いね、母さん」
「ブイっ!」
「あら、イヴちゃんも一緒に行くの?」
「ブーイー♪」
母さんが手伝ってくれるなら、とりあえずはプレゼントの方は問題なし。
あとは……
「父さん。ノワも一緒について来て貰って良い? いつもの調子だとイヴも会場まで付いてきそうだし、ノワに見ておいて欲しいんだ」
イヴのことだ。
さすがに他人の家の、しかも公爵家のパーティーにイヴを連れていくのはまずいと思う。
けど、イヴは結構我が強い。
絶対ついてこようとするだろうから、いっその事近くで信頼できる人に見て貰うのが良い。
で、俺がそれを頼もうと思ったのが俺の乳母の娘で同い年の幼馴染でもある【ノワール】。
その関係で一緒にいる事が多かったからイヴも自然と懐いていた。
「……そうだな。ノワール、すまないが君もついて来てくれ」
「わかっt……じゃなくて、分かりました。旦那さま」
ノワは現在見習いメイド。
それまで父さんもノワの事を娘の様に接して、ノワも父さんをもう一人の父親のように接していたので、砕けた口調で話していた。
ただ、対外的にそれはまずいという事で現在矯正中なんだけど、たまにこうして地が出てしまってはいる。
「ごめんな、ノワ」
「良いわよ、気にしなくても。イヴちゃんと待ってれば良いだけなんでしょ」
巻きこんだことへの謝罪をすると、軽く笑って流すノワ。
父さんに対してとは違い、年の離れている兄さんたち以上に兄弟のように育てられた俺たちだから、ホントに対外的にまずい時以外は今までどおりの口調で通している。
まあ、そんな気心知れた奴だからこういう事も遠慮なく頼めるんだけどな。
とにかく、プレゼントの準備でしばらくは忙しくなるな。
リアルが忙しすぎて執筆が進みません。
読んでいただいている人には申し訳ありませんが、これからも亀更新になると思います。
……まじめに休みがほしい(現在9日連続出勤中)