八神ゆとりの日常   作:ヤシロさん

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今回はシリアス成分は少なめです。
ちょっと短めですが、これもゆとりちゃんの日常の一つなので楽しんで読んでくれるといいです。


第七話 びょういんきらい

Side アリサ

 

 車窓から見える景色は、緑豊かな森一色。

 いつもの町並みとは違う景色に最初こそは心躍ったものの、さすがにかれこれ一時間くらい同じ景色が続けば飽きてくる。

 そんな外の景色から視線を外し、隣を見ればちょうど目が合った私の親友、月村すずかが不思議そうな顔をして話しかけてきた。

 

「・・・・・・どうしたの、アリサちゃん?」

「ふえ?」

 

 すずかの問いかけに私が答えるより先に反応したのは、すずかを挟んで私の反対側の座席に座っていたもう一人の親友、高町なのはだ。

 不思議そう、というよりも何かあったのと聞きたそうなきょとんとした顔を見てると、なんとなくあの子を思い出す。

 

 先日知り合って、それから自分でもびっくりするぐらいすぐに仲良くなった八神ゆとりという女の子のことだ。

 思い出してから、またちょっともやもやとした気持ちが出てきた。

 出かける前に整理してきたのに、いまだに未練がましい自分に苦笑するしかない。

 

 私は今、森の中を走る車の中にいる。

 今日は前から楽しみにしていたバニングス家、月村家、高町家合同の一泊二日の家族旅行の日で、現在目的地である海鳴温泉に向かっている最中だ。

 

 バニングス家からはパパが急な仕事の都合で来れなくなったから私一人、高町家からはなのはを始めとする父の士郎さんに母の桃子さん、兄の恭也さんと姉の美由紀さんと灯が、月村家からはすずかの他に、姉の忍さんに、メイドのノエルさんとファリンさん。

 合計11人が参加する大所帯での旅行となっている。

 

 私達子ども組と高町家は士郎さんの運転する車に乗り、すずかを除いた月村家と恭也さんは忍さんが運転するもう一台の車に乗って移動していて、私達3人は一番後ろの座席で談笑しながら、温泉に着くのを待っていた。

 

そして、前々からわかっていたが、あの子の姿はない。

 

「ううん、ちょっと考え事してただけ」

「それって、もしかしてゆとりちゃんのこと?」

 

 どうやらすずかには、私の考えていたことがわかったみたい。

 てか、どうしてわかったのよ?

 

「にゃ? ゆとりちゃんって、確かアリサちゃんの新しいお友達で、すずかちゃんの猫を助けてくれた人だよね?」

「うん、怪我したアインを助けてくれたんだ」

 

 そう言うすずかの顔は、とても嬉しそうだ。

 

 この間、すずかの家でお茶会をした時に、どういう訳かアインが怪我をした。

 それで行きつけの動物病院にお世話になろうとしたのだが、生憎と少し前に起きた事故のせいで閉まっていて、隣町にある動物病院にアインを預けることにしたらしい。

 しかし、車からアインの入ったゲージを運ぶ際に、ファリンさんがいつものドジで転んでしまい、その拍子にゲージの蓋が開き、驚いたアインが逃げ出してしまった。

 すぐに捕まえられれば良かったのだが、不運にもアインが入り組んだ路地に逃げ込んでしまい、捜索するも見つからずに3日が経った。

 目に見えて落ち込むすずかが見てられなくて、私も家の犬達を連れて散歩ついでにアインがいなくなった場所の近くを連日見て回り、偶然にもアインを見つけることができた。

 でも、アインを見つけたことに喜んでいた私は、犬を引き連れていることを忘れて不用意に近づいたため、結果、アインに会えて嬉しかったのか、犬達がつい吠えてしまい、怯えたアインは再び逃げてしまった。

 

 泥だらけだったし、足も引きずっていた。

 鮫島に頼んで車を出してもらい、人を何人も使ってアインを探したが見つからない。

 せっかく見つけたのに私のせいで逃がしてしまったことで、落ち込み、暗くなってきたから捜索を打ち切ると言われた時は、どうすずかに謝ればいいか考えていた。

 そんな時、何気なく見た車の外で、私は見つけた。

 

 見覚えのある猫を抱える、白い髪の女の子を。

 

 それがゆとりとの出会いで、今では私の新しい友達だ。

 

「ゆとりちゃんも誘ったけど、来れなかったんだよね? アインの事でお礼を言いたかったのに・・・・・・」

 

 ゆとりが来れなかったことを、すずかが残念そうに言う。

 本当はすずかの元にアインが帰って来て、それまでの経緯を話した日に、月村家総出でゆとりの家までお礼に行こうとしていたが、交換したばかりの携帯で連絡すると、帰って来てから無理が祟ったのか再び熱を出して寝ていることを知った。

 ただでさえ体の弱いゆとりに、これ以上の負担をかけるわけにもいかず、その日は仕方なく断念し、それからも、ゆとりの風邪が治らなかったり、すずかのお稽古があったりと日が合わない日が続き、今日に至るというわけだ。

 

「ねぇ、アリサちゃん。ゆとりちゃんってどんな子なの?」

 

 この中で、もっともゆとりと縁のないなのはが質問してくる。

 

「んー・・・・・・一言で言うと、変な子ね」

「へ、変って、アリサちゃん・・・・・・」

 

 私の評価に、なのはが絶句する。

 すずかに至っては、恩人を変人呼ばわれされたことが少し不満のようだ。

 だが、嘘は言っていない。

 

「幸が薄そうっていうのかしら?なんだか頼りないし、恥ずかしがり屋だし、妙に自分のことを過小評価してる子なんだけど、変なところで自信家だし・・・・・・うん、やっぱり、なのは以上に変な子ね」

「そ、そうなんだ。でも体が弱いのにアインを助けてくれたんだから、優しい子だよね」

「それは間違いないわね。あれは生粋のお人好しよ」

「あれ? 今なのはがさりげなく変な子扱いされたような・・・・・・?」

 

 なのはが何か言っているが、私には聞こえない。

 

 ゆとりがどんな子なのか、そう聞かれて答えたが、これはあくまで私から見たゆとりの第一印象でしかなく、実は私もあまりゆとりのことを知らないのだ。

 

 実際、私とゆとりが出会った日から、すずかと同じ理由で一度も顔を合わせてない。

 電話やメールで連絡を取り合っているが、病人のゆとりを気遣ってあまり連絡できなかったし、電話はともかくメールが苦手らしく、送られてくるメール文がほとんど平仮名ですごく読み難い。

 だから、私がゆとりについて知っていることは、妹が大好きで、ちょっと抜けてるけど、意外と頑張り屋さん。

 傍から見てないと危なっかしくて放っておけない、優しい女の子というのが全てだ。

 

 あ、そういえば、昨日メールで病院が嫌いって言ってたわね。

 

「・・・・・・ゆとり、大丈夫かしら?」

 

 そう呟いてから、ふと顔をあげると、なのはとすずかが私の顔を見ながらにやけていた。

 

「アリサちゃん、ゆとりちゃんのことが大好きなんだね」

「なっ!? どうしてそうなるのよ!」

 

 なのはの言葉に、顔が赤くなる。

 

「だって、アリサちゃんの顔が心配でしょうがないって言ってるの」

「それは・・・・・・! た、確かに心配だけど!」

「アリサちゃん、顔が真っ赤になってるよ?」

「~~~!? あ、アンタ達、いい加減にしなさーーーいっ!!」

「にゃー!」

「きゃー!」

 

 からかってくる二人に襲いかかる。

 その後も散々からかわれ、逆にこっちもからかって、最終的に三人で頬を引っ張り合っていたら、車の中で暴れないように注意された。

 

 一緒になって騒げる友達がいて、一緒にお出かけで来て、からかわれるのは嫌だが、それでも楽しい時間を一緒に過ごせる。

 

 この輪の中に、いつかゆとりの姿があればもっと楽しくなる。

 

 そんなことを思いながら、私達は温泉へと向かっていった。

 

Side out…

 

 

★★★

 

 

Side はやて

 

姉ちゃんが行方不明になった。

姉ちゃんがどこかに行ってしまった!

 

大事なことだから、二回言って最後に違う言い方をしてみた。

 

私は今、月に一度の姉ちゃんの検診のために海鳴大学病院に来ている。

この辺りでは一番大きな病院で、私の足の治療もここでしていて、今日は姉ちゃんの付き添いで来たのだが、少し目を離した隙にいなくなってしまったのだ。

 

姉ちゃんの体は生まれつき弱い。

昔は外に出ることすらできず、今でも少しの運動で体調を崩すことは少なくない。

この一カ月だけでも、姉ちゃんは二度も熱を出し、約3分の2をベッドの上で過ごすことになったのだ。

だから、この検診は姉ちゃんが変な病気にかかっていないかや、現在の姉ちゃんの体の状態を調べるためのものなのだが、肝心の姉ちゃんがいなくなってしまっては意味がない。

 

「はぁ、ここにもいないわね」

 

 そう私の隣でため息をついたのは、私と姉ちゃんの主治医である石田先生。

 若くて美人の先生で、いつも私達姉妹のことを気にかけてくれている優しい人だ。

 その石田先生に迷惑をかけているのが申し訳なく、姉ちゃんが行方不明になる原因をいろんな意味で作ってしまった私は、とにかく姉ちゃんを見つけることに全力を尽くすことにした。

 

 しかし、今回はなかなか見つからない。

 

「むぅ、前とその前は簡単に見つけられたんやけど、姉ちゃんも少しは考えたんかな?」

「できれば、あまり学んでほしくはないんだけど・・・・・・」

「あと、どこが候補に残ってましたっけ?」

「えーと、外科病棟の方と、調理場と三階のトイレ、あとは屋上ね」

 

 そんな会話をしながら、石田先生に車椅子を押してもらって移動する。

 

 いや、うん。

 私達の会話から察してもらえると思うんやけど、姉ちゃんが病院で姿をくらますことは一度や二度ではない。

 むしろ、検診に来る度に姿を消していると言ってもいいくらいだ。

 当然、姉ちゃんの意思で逃げだしている。

 

 毎回姿をくらますから、病院側でもいろいろと対策をしているらしいが、迷子になることに関して人並み以上の姉ちゃんには、今のところ全て失敗しているようだ。

 

「あ、はい、そうですか。ありがとうございます。外科病棟の方にはいなかったって」

「となると、あとは調理場と屋上や」

 

 石田先生の携帯に連絡が入り、姉ちゃんの居場所が徐々に絞られていく。

 この広い病院内を探すには、私と石田先生の二人では難しいので、他に暇をしている医者や看護師、それと入院中の患者さん達も何人か協力して、姉ちゃんを探してくれていた。

 幸いにも姉ちゃんの容姿は目立つし、昔からこの病院にはお世話になっているうえに、今みたいに逃げることが多くて有名だから、顔見知りの人はけっこう多い。

 妹として複雑な気分だが、みんなも退屈な病院生活における一種のイベントのようなものと考えてくれて、むしろ進んで参加してくれているから、毎回見つけるまでにそれほど時間はかからない。

 

「調理場にはおらへんかったから、あとは屋上やね」

「ええ、今回は過去最長記録を更新したかしら?」

「一番長かった時って、いつやったっけ?」

「確か、二年くらい前ね。霊安室で亡くなった患者さんと一緒に寝ているところを見つけた時は、自分の目を疑ったわ」

「姉ちゃん・・・・・・怖いの苦手なくせに、よく平気やったなー」

「まだ小さい頃のことだし、たぶん、患者さんが亡くなっていることに気づいてなかったのかも」

 

 自分の姉のトラウマ級の黒歴史を聞き、ぞっとした。

 もし姉ちゃんが今の話を聞いたら、卒倒してしまうだろう。

 

 エレベーターを使って、屋上に出る。

 目に入ったのは青空の下で風で揺れている干されたシーツの群れ。

 今日は天気もいいし、最近また気温が上がったからすぐに乾くだろう。

 白いシーツの間を移動し、抜けた先で見つけた。

 

「まったく、こっちの苦労も知らないで」

 

 石田先生が苦笑気味に言う。私も同じ意見だ。

 だって、たくさんの人に迷惑をかけているくせに、当の本人は気持ちよさそうに寝ているのだから。

 

 屋上の片隅にあるベンチに、姉ちゃんはいた。

 たぶん屋上に逃げ込んでから、つい温かい日差しが心地よくて眠ってしまったのだろう。

 普段はあまりわがままを言わない癖に、こういう行動で人に迷惑をかけてしまう姉ちゃんに対して思うところはあるが、これが姉ちゃんなりの精一杯のわがままだ。

 文句の一つも言いたいところだが、こんなに無防備に気持ち良く寝ている姿を見せられたら、こちらも怒る気が失せてしまうというもの。

 でも、これくらいはと寝ている姉ちゃんの髪を少し乱暴に撫でると、嫌だったのか寝返りをうった。

 

「あっ」

 

 寝返りをうったことで、姉ちゃんの寝顔がはっきり見ることができるようになり、気付いて思わず声が出てしまった。

 

 その寝顔に、涙の跡が残っていることに。

 

 隣で石田先生も驚いている。

 私が最後に姉ちゃんの泣き顔を見たのは、両親の葬式の時以来だった。

 今までいろいろ失敗して涙目になったり、ドラマを見て感動して泣いたことはあったが、『この』涙を見たのは本当に久しぶりだ。

 

不安と恐怖、寂しさと悲しみ。

 いろいろな負の感情のこもった涙を寝ながら流す姉の姿に、見てはいけないものを見てしまった罪悪感と後悔で、私の胸はいっぱいになった。

 

 立派な姉になるために、妹に弱さを見せないために。

 いつも涙を堪えて、心の中で泣きながら頑張ってきた姉を、裏切ってしまったような気分になったからだ。

 

「ごめんな、姉ちゃん。いつも無理させてもうて・・・・・・」

 

 今度は日ごろの感謝の気持ちも込めて、優しく髪を撫でる。

 隣で立っていた石田先生も、一緒になって撫で始めた。

 

 姉ちゃんは病院が嫌いだ。

 嫌な思い出が、忘れたい思い出がある場所だから。

 

 幼い頃、高熱を出して入退院を繰り返していた。

 そして、この病院で、姉ちゃんと私は大切な家族を失った。

 

 きっと久々に訪れた病院で、昔のことを思い出してしまったのだろう。

 

「はやてちゃん、そろそろ・・・・・・」

「そやね」

 

 石田先生が時間を告げる。

 今日一日を使ってくれるといっても、診察用の機材が使える時間は限られているし、姉ちゃんを診る人は石田先生だけじゃないから、あまり待たせるのも悪い。

 気持ちよく寝ている姉ちゃんには悪いが、そろそろ起きてもらおう。

 

「姉ちゃん、起きて。朝やよ」

「・・・・・・んっ、ふみゅ・・・・・・あさ?」

 

 体を揺すると、眠りが浅かったのかすぐに起きてくれた。

 といっても、まだ目は寝ぼけているし、今の自分の状況も理解できていないだろう。

 

「あふ・・・・・・あれ、らんれ、石田先生がいるの?」

「それは、ここが病院だからや」

「びょういん~?」

 

 私を見て、石田先生を見て、私をもう一度見て、ようやく目が覚めてきたのか、表情が驚愕と恐怖と焦り、その他いろいろな色を見せ始める。

 

「おはよう、ゆとりちゃん。良い夢は見れたかしら?」

「あ、あう・・・・・・」

「睡眠もばっちり取れたし、そろそろ戻りましょう?先生、今日は張り切っていくから」

「え、えと、は、はやてちゃん・・・・・・」

「姉ちゃん、年貢の納め時や」

「・・・・・・あう」

 

 顔を真っ青にして助けを求めてきたが、自業自得なので拒否すると今度こそ絶望の色を浮かべていた。

 

「あ、あの、その、と、トイレ・・・・・・!」

「はい、確保―」

「あうう~・・・・・・」

 

 再び逃亡を図ろうとするも、石田先生にあっさりと捕まる。

 腕の中でどうにか抜け出そうとしているが、力が弱くて拘束を解けないようだ。

 

「ほらほら、もう観念しなさい。お姉ちゃんでしょ?」

「い、嫌やー! お願い、見逃して!?」

「ダメに決まってるでしょ。ほら、次は血液検査なんだから、あんまり先生を待たせちゃダメよ」

「やぁ! 注射やだあぁぁぁぁ! はやてちゃん、助けてえぇぇぇぇ!!」

「ごめんなー、姉ちゃん。あとで姉ちゃんの好きなお菓子買ってあげるからなー」

「うえぇぇぇぇぇぇん!!」

 

 恥も外聞もかなぐり捨てて、号泣する姉。

 言い忘れていたが、姉ちゃんは某龍玉の主人公並に注射が嫌いなのだ。

 あの消毒液の匂いとか、針が刺さるまでの緊張感が嫌なんだと。あと、私が昔教えた嘘の影響もあるのだろうが、今は我慢してもらうしかない。

 

 なんというか、台無しだ。

 

 さっきまでのシリアスが、一発で吹き飛んでしまった。

 でも、たまには溜め込んだ物を全部出すために大泣きするのもいいかもしれない。

 

「あ、血液検査の他に今日は点滴もするから、注射は二回だった」

「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!?」

 

 その後、家に帰った姉ちゃんはしばらく部屋から出てきませんでした。

 

 

side out




 今日は久しぶりの休みだった。
 最近仕事が周一でしか休みが取れない上に、忙しさMAXの時期だから死ねる。
 朝七時から仕事に出て、夜の九時過ぎに帰ってくるの毎日に文句を言わないヤシロさんは超仕事人間だと思う。
 でも明日も仕事。
 この辛さはしばらく留まる所を知らない。正確にはあと一ヶ月くらい続くんです。なにそれやだーというわけで、近くの店でたこ焼き大漁に食べてきた。
 そしたらおなか壊した。なにこれ辛い。しかも明日仕事。やだー。

 もうこうなったらゆとりちゃんを書くしかない!
 そう思って書いてたら、なんかすごくできた。ストック溜まった!
 これで明日からもかつる!
 
 みなさんも仕事疲れてたら、ゆとりちゃんたちのほのぼのとした日常で癒されてくれたらいいなって思った一日でした。

ゆとり「でした。おしまい」
はやて「なんやヤシロさんも苦労しとるんやな」
ヤシロ「ちょっ、それ私の日記!?」

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