書いてたら長くなったので、たぶん三分割くらいして出す予定です。
Side はやて
『―――このように海鳴市に突如現れた巨大植物は、町に甚大な被害を与えた後に、再びその姿を消し、その後の行方はいまだ分かっていません。専門家の話では地球温暖化の―――』
「なんや、大変なことになっとるなー」
テレビから流れるニュースを見ながら、ボールの中身をかき混ぜる。
ボールの中では白い液体が気泡を立てながらかき混ぜられ、甘い匂いを漂わせていた。
「んー、ちょいと甘すぎたかな?」
指ですくって舐めてみると、生クリームの甘みが口の中に広がる。
市販の物に比べると多少甘く感じるが、最初に作った時と比べると天と地の差があるだろう。
図書館で借りてきたお菓子の本を見つつ、再びかき混ぜ始めた。
今私が作っているのは、ショートケーキだ。
図書館で偶然お菓子の本を見つけてから一週間以上が経ち、今も料理上手な姉を驚かせようと、本を片手においしいショートケーキを目指して頑張っている最中だ。
ちなみに、お姉ちゃんにはサプライズにしようと秘密にしてある。
「ふぅ、いったん休憩にしよ」
ボールにラップをかけ、冷蔵庫に入れて生クリームを冷やす。
車椅子を動かしてリビングに行くと、いつの間にかニュースが終わって、代わりに一昔前に流行ったグレートな先生のドラマの再放送が始まっていた。
(このドラマ好きやけど・・・・・・私としては、昼ドラの方が好きやな)
そう思いつつも、お茶の準備をしてソファーに座り直し、しっかりと見る態勢になってから、ふと思い出す。
「そういえば・・・・・・姉ちゃん、帰ってこんへんな?」
もう午後四時を過ぎている。
昼を食べて出かけたから、ゆとりが家を出てから三時間以上が経っていた。
病み上がりということで不安だったが、風邪が治ってからもさらに三日も様子見で部屋に閉じ込めていたから、さすがにこれ以上はかわいそうなので今日の買い物を頼んだのだ。
(確か、頼んだ量もそれほど多くないはずやし、となると寄り道でもしとるんかな?)
まあ、一週間以上も寝たきりだったし、ようやく解放されて浮かれて寄り道をしていてもおかしくはない。
ただ、ゆとりの体力を考えるとそれほど歩き回れるとは思えないので、もしかしたらどこかで疲れて休んでいるのかもしれない。
あとは・・・・・・迷子?
「いや、出かける前に注意しといたから、大丈夫のはずや」
いくら姉ちゃんが迷子になりやすいとはいえ、出て行く時にちゃんと寄り道はあまりせずにまっすぐ帰ってくるようにと言い含めておいたのだ。
病み上がりで幾分か体力も落ちているだろうから、いつもより余計に言ってしまったが、姉ちゃんかてそれがわからんはずがないから大丈夫のはずや。
そう結論付けて、私はドラマに集中することにした。
Side out…
★★★
私は今、森の中にいる。
私は今、森の中にいた。
大事なことやから二回言った。
片手には買い物袋。足元には子猫が一匹。
疲労が限界に達した足は思うように動かなく、歩き回ったせいで溜まった疲労と、久々に使った『力』のせいで全身が気だるい。
周りは木ばかりで人の気配はなく、携帯は圏外で誰にも繋がらない。
もしかしなくとも、私は人生で最大級のピンチに陥っていた。
「ど、どうしよう・・・・・・はやてちゃんに怒られる」
出かける前に散々注意されたことをあっさりと破ってしまい、この後にはやてちゃんから大目玉を食らうことを考えると、戦慄して思わず頭を抱えてしまう。
いや、それ以前に下手をすれば命すら危ない状況なのだが、ゆとりにとって初めての事で、自分が現在プチ遭難中であることを正確に認識できていないのだ。
何故こんなことになっているかというと、それは約一時間前まで遡る。
★★★
「ゆとりちゃん、また来てね!」
「うん、ありがとなー」
大声で見送ってくれる八百屋のおじさんに、私は手を振って答える。
私が今いるのは、八神家から少し離れたところにある商店街だった。
普段はさらにその先にあるスーパーに買い物に行くのだが、はやてちゃんに渡された買い物メモにはいつもより量が少なく、商店街で買える物ばかりにしてくれたおかげで、病み上がりの私でも楽に買い物をすることができた。
「これで・・・・・・うん、お使い終了や」
メモを見て、もう買う物がないことを確認する。
ここに来るまで、何度か小休憩をとりながら来たから、まだ体力にも余裕がある。
久々に外に出れたからどこかに行きたい衝動に駆られたが、あまりはやてちゃんに心配かけたらあかんよねと、後ろ髪引かれる思いでいろいろな誘惑を振り払って帰路についた。
(まあ、また来ればええか・・・・・・あ)
そう自分に言い聞かせ、次はいつ来ようかと考えていると、一件の花屋が目に入り、思わず足を止める。
店頭には色とりどりの花が並んでいたが、中でもひっそりと咲く白いユリの花がゆとりを惹き付けた。
お母さんが大好きだったユリの花。
お父さんにプロポーズされた時にもらった花だとか、自分と同じ色の花だと私が幼い頃に嬉しそうに聞かせてくれたのを今でも覚えていて、この花を毎年二人の命日にお墓に備えている。
「・・・・・・お母さん」
「いらっしゃい、ゆとりちゃん」
「!?」
気づけばすぐ目の前にユリの花が咲いており、私に気付いた花屋のお姉さん、柏木さんが声をかけてきた。
どうやら無意識に近づいて行ったらしい。
「こ、こんにちは、柏木さん」
「うん、こんにちは。今日はどうしたの?」
「えと、今日はお使いで来ていて・・・・・・」
声をかけられたことよりも、さっきの呟きを聞かれなかったか心配でつい動揺してしまったが、柏木さんの様子から聞かれなかったらしい。
ほっと密かに安心していると、頭を撫でられる感触がした。
「お使いなんて偉いね。うちの息子にも見習わせたいよ」
この柏木さんは見た目が大学生、もしくは高校生くらいにしか見えないのに、すでに中学二年生の息子が二人いるらしい。
姿を見たことがないが、どうやらお店の手伝いもせずに友達と遊んでばかりなのだとか。
そんな愚痴を聞かせてくれながら、柏木さんは私の頭を撫で続ける。
「あの、そろそろ・・・・・・」
「ん? ああ、ごめんね。ゆとりちゃんの髪って、さらさらしてて気持ちいいから。もしかして、嫌だった?」
「ううん、嫌やないよ。頭撫でられるの好きやから」
そう言うと、柏木さんはほっとしていた。
どうもこの商店街のみなさんは私の頭が好きらしい。
ちょうど私の身長が、大人には触りやすい位置にあるらしく、髪の触り心地もいいため、行く先々の店で頭を撫でられる。
別に嫌だというわけではないし、昔から頭を撫でてもらうのはけっこう好きな方だが、お使い偉いねと言いながら撫でられると、どうにも子供扱いされている気がして複雑な気持ちになるのだ。
その代わりに、よくおまけをつけてもらえるが。
「それで、今日はうちにも買い物に来てくれたの?」
「えっと、そやなくて。ユリが出てたから・・・・・・」
冷やかしだったと言い難く困っていたが、それだけで柏木さんは察してくれたらしい。
「ああ、そういえばゆとりちゃんのお母さんって、ユリの花が好きだったよね」
「うん、大好きやよ。それで、いつもより早くユリが出てたから、驚いてもうて」
「それで近づいて来ちゃったわけか。ふふっ、まるでチョウチョみたいね」
「あう・・・・・・」
「照れない照れない。このユリは他のユリよりも一足早く咲いてくれたユリでね、いつもお世話になっているところから分けてもらえたの。あ、よかったら、一本分けてあげようか?」
そう言ってくれるが、さすがに申し訳ないので遠慮させてもらうことにした。
母の命日が三月なのだが、その時期はユリの花が咲く季節ではないにも関わらず、柏木さんには毎年無理を言って、遠くから母のためにユリの花を取り寄せてもらっているのだ。
もう充分お世話になっているから、これ以上の迷惑をかけるわけにはいかない。
「もう、ゆとりちゃんは子供なんだから遠慮することないのに。それなら他の花を―――あら?」
「?」
急にしゃべるのをやめた柏木さんの視線の先には、一匹の猫がいた。
大きさは子猫ぐらいで、遠目からでも赤い首輪が見えるので飼い猫だろう。
「あの子ね、さっきもここに来てたのよ」
「え? そうなんや」
「うん。近くに飼い主の姿が見えなくて不思議でね。まだ子猫みたいだし、なんだか足を引きずっているように見えるんだけど、怪我でもしているのかな?」
言われてみれば、確かにちょっと歩き辛そうにしているように見える。
まだ体も小さいし、体力だってかなり消耗しているかもしれない。
「やっぱり、ちょっと心配だね。よし、うちで手当てでもしてあげよう」
「私からもお願いします。あの子、一人で不安やと思うし」
「任せといて。こう見えても昔は猫を飼っていたことがあるから、猫の扱いには慣れて―――「ワンッワンッ!」―――え? ・・・・・・あっ!」
突然聞こえてきた犬の鳴き声に驚いて振り向くと、あの子猫の前に二匹の犬がいた。
リードが繋がっていて、その先に飼い主であろう金髪の女の子が必死に二匹を子猫から離そうと引っ張っているが、二匹とも大型犬なので力が足りなくて動かない。
「こら、ダメだって! 離れなさいって言ってるでしょ!? その子はすずかの、あ! 待ってアイン―――!?」
女の子の努力空しく、二匹の大型犬に迫られた子猫は、怯えて狭い路地へと逃げて行ってしまった。
「あかん、追わんと!」
「え? ちょっ、ゆとりちゃん!?」
この時、周りの大人に頼ればよかったんやけど、私には傷ついた子猫のことしか頭になくて、柏木さんが止める声も聞こえずに、子猫の逃げた路地へと飛び込んだ。
幸いにも、子猫はすぐに見つかったんやけど、それからが問題だった。
足の遅い私と、怪我をしている子猫。
すぐに体力が尽きてしまい、それでも傍から見てもずいぶんと遅い追いかけっこを続け、狭い道を通り、穴をくぐり抜けて、ようやく追いついた時には知らない森の中にいて、私も子猫も動く元気がなくなるほど疲弊しきっていた。
一人と一匹で、一本の木に寄りかかって息を整える。
しばらくしゃべることもままならなくて、子猫ももう逃げる元気がないらしく、すぐ横で丸くなっていた。
と、なんで私が子猫を追いかけてきたのかを忘れるところだった。
「ごめんなー、追いかけて。そやけど、ちょっと足を見せてなー」
「・・・・・・にゃー」
断りを入れると返事をくれた。
そっと子猫の前足を手に持って、見せてもらった。
「これは・・・・・・やけど?」
右足の一部分が少し禿げていて、それほどひどくは無さそうだが痛そうな傷がある。
それによく見ると、小さな体は泥だらけで、どこかで引っかけたのか細かい傷がいくつかできていた。
「こんなに傷ついて・・・・・・それなのに追いかけてもうて、ほんまにごめんなー」
「・・・・・・にゃー」
弱々しく鳴く子猫に、ようやく私は追いかけて無理をさせたことに罪悪感を覚えた。
「お詫びに、私がちゃんと治してあげるから。君はちょいじっとしとってな」
「・・・・・・にゃー?」
不思議そうに首をかしげる子猫に笑いかけ、両手で子猫の体を包み込んだ。
目を閉じ、集中をする。
深呼吸をして、我が身を自然体へと近づける。
感じたのは温かい子猫の体温 聞こえるのは小さな鼓動
胸の奥に現れた温かい何かを両手に集め、願いの言葉と共に溢れ出す。
「―――『
言葉と同時に私の手のひらから淡い緑色の光が出て、子猫の体を包み込んでいく。そして、光があたった場所にある傷が一つ残らず消えていった。
これが私の持つ癒しの力、『聖母の微笑』。
両親が亡くなってた後、突然はやてちゃんが胸が痛いと突然倒れたことがあり、幼かった私は病院に電話をするという手段すら思い浮かばず、ただ泣きながら神様にはやてちゃんを助けてと祈り続けていた時に手に入れた力だ。
どんな怪我でも瞬く間に治してしまう、魔法の力。
だけど、一度使うとすごく疲れるし、私の虚弱体質やはやてちゃんの足みたいに治せないものもある。
はやてちゃんにはあまり使うなと言われているが、たぶん怪我で苦しんでいる人を見たら、今みたいに私は使ってしまうと思う。
「ふぅ・・・・・・これで、終わりや」
「にゃー? にゃー♪」
「ふふっ、元気になってよかったなー」
「にゃー♪」
体から痛みが無くなったことが嬉しいようで、こちらに体をすり寄せてくる。
傷を治してあげたことで、警戒を解いてくれたようだ。
人がというか、猫が変わったように、私にじゃれついてきた。
「なんや人懐っこいなー、君は。そういえば、まだ名前も知らんかったな―」
「にゃー?」
頭を撫でてあげながら、子猫の首輪を確認する。
なんというか、少し汚れているが刺繍とか首輪の材質を見る限り、市販で売っている物とは一線を置く、高級感漂う物なのだが・・・・・・。
この首輪にローマ字で『アイン』と彫りこまれているところについている石は、ただのきれいな石だよね? まさか宝石とかじゃないよね?
そういえば、あの犬を連れていた女の子がこの子をアインと呼んでいたような・・・・・・?
もしかしたら、アインの飼い主さんやったんかな?
「あ、もうこんな時間なんや」
日が傾いて少しずつ暗くなってきている。
携帯で時間を確認すると、もうすぐ午後四時になろうと、して・・・・・・い・・・・・・た。
「・・・・・・圏外?」
時間を確認しようと携帯電話の画面を見ていて気付いた。
アンテナが一本も立っておらず、画面には圏外の文字が。
これじゃあ、タクシーも呼べないし、はやてちゃんに遅くなることも連絡できない。
「ど、どうしよう・・・・・・はやてちゃんに怒られる!」
ということで、現在に至るわけだ。
「うう・・・・・・どないしようアイン。私、はやてちゃんの言いつけ破ってもうた」
「にゃー?」
「もう暗くなってまうし、誰にも連絡とれへんし。アイン、アインは私と一緒にいてくれるよね?」
「にゃー」
「ほんまに? ずっと一緒にいてくれるん? ありがとなー、アイン」
「にゃー!」
「え? あ! アイン、どこ行くん!?」
突然腕の中にいたアインが暴れだし、私の腕から離れるとあっという間に森の中へと走って行ってしまった。
アイン! と叫んで見るが、返事はかえってこない。
私はしばらく茫然としていたが、手にあったアインの温もりが消えていくに連れて、本当に私一人になってしまったのだと実感した。
「アイン・・・・・・女の子を一人にするなんて、ひどいわー」
そう呟くが、誰かが聞いてくれるわけでもない。
空はまだ明るいが、森の中はすでに暗くなり始めて少し怖い。
いつもより風に揺られる葉の音が大きく聞こえるし、先の見えない森が不気味で、よけいに私の不安と恐怖心、そして孤独感を煽っていく。
(・・・・・・一人ぼっちなんて、いつ以来やろうなー)
膝を抱えて座り込みながら、そんなことを考える。
思い出せば、いつも誰かが傍にいてくれた。
家にははやてちゃんがいて、公園にはお爺ちゃんやお婆ちゃん達がいて、買い物にいけば商店街の人達がいて。
ここ数年、私が一人でいたことはなかった。
「・・・・・・みんなに、会いたいなー」
言って、寂しくなる。
時間が経つにつれて、不安は膨れ上がるばかりで、寂しさは増すばかりで。
「・・・・・・はやてちゃん」
たった一人の家族の名前を呼んだだけで、思わず泣きそうになった。
ぐっと涙を堪える。
泣かないように、両親が亡くなってから、ずっとはやてちゃんの立派なお姉ちゃんであると決めたあの日の誓いを守るために。
「にゃー」
「え?・・・・・・アイン!?」
気付くと、すぐ近くにアインがいた。
どうやら涙を堪えていて、アインが戻ってきたことに気付かなかったようだ。
「どこ行っとったん? 私、めっちゃ寂しかったんやで?」
「にゃーご」
「ううん、怒っとらへんよ。戻ってきてくれて、ありがとなー、アイン」
「にゃー♪」
嬉しそうにじゃれつくアインを撫でていると、アインが口に何かを咥えていることに気いた。
「うん? これ私にくれるん?」
ぽとりと手の上に転がった物を見て、思わず感嘆の声をあげた。
「これは・・・・・・石? 青くて、きれいな石やなー」
見たこともない、菱形の青い石。
気のせいか薄く光っているように見えるんやけど・・・・・・なんでやろ?
「にゃー」
「ありがとなー、アイン。おかげで私も元気が出たわー」
「にゃー♪」
「ふふっ、アインは紳士さんなんやね」
アインが戻って来てくれた。
そのおかげで、私はさっきまでの不安も寂しさもちょっとだけ薄れて、少しだけ頑張ってみようという気が出てきた。
充分休憩したおかげで、足もなんとか動く。
どっちに向かえばいいのかわからないが、その内なんとかなる気がする。
「ほな、一緒に帰ろうなー、アイン。・・・・・・アイン?」
足元を見れば、小さな体をさらに縮めたアインがいた。
まるで何かに怯えているように見える。
「どうしたん? 私がおるから平気やよ?」
優しく声をかけるが、一向にアインの震えは収まらない。
安心させようと体を撫で続けるが、震えは大きくなるばかりで・・・・・・。
そして、その子は私の背後にゆっくりと降り立った。
「―――ロストロギア、『ジュエルシード』」
突然聞こえた鈴の音のようなきれいな声に、振り返って、私は見た。
人形のような造形美に、見惚れるくらいのきれいな金髪。
黒く金色の光を放つ鎌を持った、黒衣に身を包む、一人の女の子。
「大人しく、こちらに渡してください」
その子は、静かに告げた。
ヤシロ「さて、言い訳をさせてもらおうか」
はやて「どうぞ」
今回出てきたゆとりちゃんの治癒の魔法『聖母の微笑』は、べつにHSDDとコラボさせたかったとかそういう意図はなかったんです。
ただ治癒の魔法と考えたときにまっさきに浮かんできたのが『聖母の微笑』でイメージ的にもぴっただったからつい使ってしまっただけなんです。
ということでこの作品の『聖母の微笑』はHSDD要素はあっても話とはまったく関係ありません。
悪魔、天使、堕天使はでてきません。
兵藤一誠もでてきません。
ただ普通の回復魔法とは一線を置く、強い治癒の魔法という認識でOKです。
ヤシロ「ふぅ、これでよし」
はやて「うん、OKやね。まったく読者を混乱させたらあかんよ」
ヤシロ「反省してます」
はやて「これでまだ他に神器とか神滅具とかあったらおしおきものやったね」
ヤシロ「えっ」
ゆとり「えっ」
はやて「えっ?」