ペルソナ 本能の牙-alive-   作:新世界のおっさん

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ペルソナと銘打っているのに、まだペルソナも悪魔もシャドウも出ない。
これではペルソナ(笑)になってしまうので、まだまだ頑張って投稿。



入学式と謎のメール

 

<四月一日 時刻:朝 アパートの自分の部屋>

 

>……朝食はご飯に味噌汁、焼き魚(鮭)とほうれん草のおひたしに納豆……朝はしっかり食べる派だ。

 

『今日の天気は、晴れ、です……』

 

>……現在人類の殆どが首につけている<ニューロリンカー>は、脳細胞と量子レベルでの無線通信を行うことで、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)といった技術が容易に実現でき、仮想の五感情報を送り込んだり現実の五感をキャンセルしたりすることができる……そして携帯電話やパソコンといった従来の一般的な電子機器、財布(あくまで電子マネーだ)、さらには眼鏡などの視力矯正器具の代用にもなってしまう……本当に便利で、今では身体の一部のような存在なのだ……それは自分も例外ではない。

 

>天気は晴れ……今日は良い日になりそうだ……。

 

>朝食が終わってから制服を着て、今日から通う事になる<私立星雲学院高等部校舎>に向かうため、通学路を歩く。

 

>……いよいよ学園生活が始まる……この程よい緊張感、嫌いじゃない。

 

「えっ……お、おはよっ織さん!」

 

>いざ踏みだそうとして、昨日知り合った<春日都>に遭遇……くりくりした茶の瞳、そして程よく白に近い桜色のロングヘアー(確か姫カットって言ったっけなぁ)は今の季節だと見事に溶け込む……春だなぁ。

 

そして彼女の着ている、全体的に白とで構成されたセーラー服は……間違いなく<今自分が着ている物と同一の物>だった……つまり同じ学校なわけだ、とりあえず挨拶されたので此方も明るく返しておく。

 

「う、うん……一緒に学園に行かない?色々話したい事や、聞きたい事もあるし!」

 

>正直彼女の申し出はありがたかった、独りぼっちは寂しいもんな……とか何処かの魔法少女も言ってたし、自分もそう思う……だから頷き、共に歩き出した。

 

「ありがとうっ……でも驚いたよ、織さんって<女の子>だったんだね!道理で昨日何となく話しやすいなと思ったよ!」

 

>……やっぱ気づかなかったか……父親の影響か、自分でも女らしい性格とは思わないし、服もスカートよりズホン好きだし……色々無いし……。

 

「……あれ?もしかして気にしてた!?ご、ごめんね!」

 

>項垂れたのを心配してくれる都、ありがとう……でも気にしなくて良いのだよ……些細な事だから。

 

「そ、そうなの?じゃあ、今度から気を付けるね!」

 

>……明るく笑顔でそう言った都、こう言う娘こそ<女の子らしい女の子>なんだろう……きっと寛容さ100(明らかにオーバー)くらいあるんじゃないかな……色々あるしね、主に胸部。

 

 

 

 

 

 

 

 

<時刻:朝 大通り→学院前>

 

「やっぱり東京とは違うね……あ、どっちがどうとかそう言う話じゃないけど!」

 

>都と親交を深めつつ、歩きながら町並みを眺める……やはり賑やかさは東京に比べれば劣るが、住みやすさは北海道が勝るように思う……それでも札幌はそこそこ賑やかなのだが。

 

>そして彼女の言から察するに、彼女も東京出身の様子……同郷の事実を伝えると、何故か嬉しそうに小躍りしていた……そこまでの事だろうか?

 

>今だ札幌に伝統として残っている路面電車(と言う名のリニアモーターカーなため、過去の物より遥かに速いとは遼太郎さん談)に乗り、揺られ着いたのは……これから通う星雲学院直通の駅だ。

 

>星雲学院は、小高い山に建てられた場所で、かつ森や川など自然に囲まれ、太陽光発電や水力発電など自然エネルギーを利用して、殆どの電気を賄っているなどエコロジーで高テクノロジーな学院である事に定評があった。

 

「空気が美味しい……良い場所だね、ここ」

 

>彼女の言葉に素直に頷く、こう言うのを都会ではそうそう味わえる物ではないから……。

 

>見えてきた校門をくぐる……複数の生徒(小中高一貫なため、かなりの人数)が横を通り過ぎていく中、ゆったり歩きつつ玄関前に貼り出されている紙で、自らのクラスを確認する……D組か……。

 

「あ、私もD組……やったね!同じクラスだよ!」

 

>……どうやら彼女とは何かと縁がある様だ……。

 

>選択肢:

 

→これも運命かな?

  Oh my god! これは何かの陰謀だ!

  これぞまさしく!愛だ!

 

「う、運命って大袈裟……とは言えないよね!……だって同じアパートに出身地、同じ学年、クラスまで一緒なら最早運命みたいなものだよ♪」

 

>嬉しそうで良かった……何より同じ気持ちで、此方も喜ばしいと思える……。

 

>その後は二人で談笑しながら一年D組の教室に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

<時刻:朝 教室>

 

>教室は一般的な高校のそれとは変わらない形で、席と椅子は一体化した感じ……そしてその中には他の新一年生達が集まっていた……当然自分からすれば見たことない人間しかいない、元々道民では無いから仕方ない事だが。

 

>都も辺りを見渡しつつ、迷っている……彼女もこの場に知り合いがいないのだろうか?

 

「そこのお嬢さん方、此方が空いてますよぉ!」

 

「うっ……織さん、どうしましょう……」

 

>席を決めかねていると、矢鱈とキラキラした瞳と笑顔で誘ってくる男子生徒がいた……正直行きづらい。

 

「……良かったらこっちどうぞ」

 

「あっ、じゃあお願いします!」

 

「!?」

 

>それを見かねた紫のリボンを着けショートのサイドテールにしているクールな印象の黒髪美少女が、わざわざ助け船を出してくれたので、真っ直ぐそちらに向かった……驚愕し項垂れるキラキラ男子……すまない、別に嫌いではなかったよ。

 

>……まあ、それは置いておいて……席は誘ってくれた彼女の後と右後なのだが、どちらにしろ教室の隅っこだった……なので先に後……つまり角をとる、分かりやすい場所だし、窓際なので以外と悪くないが扉から遠いのが欠点か。

 

「ありがとう、そして初めまして!私は春日都です!よろしくお願いしますね!」

 

>そう言ってペコリと挨拶する都、此方も同じく挨拶した……。

 

「春日さんに、稲生さんですか……私は東条雪花(とうじょうせつか)と言います、以後お見知り置きを」

 

>彼女はジト目で我々を見ながらそれだけ言って前を向く……まだ距離を感じる……徐々に仲良くなっていこう。

 

「何故なんだ……僕は何か失礼をしてしまったのだろうか……」

 

>……<そっとしておこう>。

 

>そう考えた矢先に、教室の扉が開く……教師らしき男性が入ってきた……かなりの肉体派の様子だ、体育教師かな?

 

「初めまして、俺は秋元総太郎……今日からお前達の担任であり……家庭科を担当している教師だ」

 

>家庭科……だと……想像の斜め上すぎる、家庭科でその筋肉はおかしいと言えるムキムキ加減だ。

 

「今日は入学式のみで、やることは大して無いが……それでも今日からうちの生徒なんだからな、くれぐれもやんちゃしないようにな……」

 

>分かりました、分かりましたからそのたまに筋肉動かすのを止めて欲しい……他の一年生達も緊張しながら、彼の話を真面目に聞いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

<時刻:朝 教室>

 

>入学式では黙って大画面のスクリーンに映る、白い髭をたくわえた学院長の長い話を聞いていたため多少退屈だった……まあ、しかし校則などの重要な話は<ニューロリンカー>で録音して記録しているので、万が一の聞きのがしの心配はない。

 

>そして現在戻ってきた教室で、クラスの皆への自己紹介の時間だ。

 

「東条雪花です、趣味はVRMMO……」

 

>雪花が自己紹介をしている……紹介する順番は、今座っている席順通りなので、次は間違いなく……。

 

「……よし次は稲生、しっかり頼むぞ」

 

>皆の視線が注目する……初めまして、稲生織です……。

 

カッ!

 

>選択肢:

  <彼女>募集中です

  私より強いやつに会いに来た

→ハートをぶち抜くゾ?

 

『……えっ?』

 

「ぐはぁ!」

 

>そう言ってウィンクを決めたら皆ポカンとしている……うん、やっちゃったかなこれ……約一名(キラキラ男子)にはクリーンヒットしたけど……。

 

「織さんって以外とお茶目?」

 

「……もっとこう違う人だと思ってました」

 

>おかしい、遼太郎さんはこれでバッチリと言ってたのに……都は意外そうに、雪花は呆れたように見ていた……シ

 

「もしかしたら、彼女こそ僕の……」

 

>うん、頼むキラキラ君(仮称)……妙な事を言わないで欲しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<時刻:放課後(昼) 教室 >

 

>ホームルームが終わった後、都と雪花が話しかけてきた。

 

「ねぇねぇ、この後暇なら三人で何処か行こうよ!」

 

「……ん、特に予定は無いので行っても良いですよ」

 

>……どうやら行く流れみたいだ、素直に乗っかり二人と仲を深めても良いだろう。

 

「OK!じゃあ決まりだね!実は来る途中気になるお店があって……」

 

「そうでしたか、それなら……」

 

>初日な事もあり、貴重品以外特に何も入っていない軽い荷物を持って、二人と外に向かう……その途中、聞き耳をたてなくても、周りの噂話の声が色々耳に入ってくる……。

 

『よう、今日もやろうぜ?』

 

『もちろん!あの既存のソフトに無い臨場感とスリルがたまらないしな!』

 

『……少しリアルすぎて気味悪いがな、アレ』

 

>……? ゲームか何かの話題だろうか……。

 

「あ、そうだ!織さん、アドレス交換しよ?もしものために持っておきたいから」

 

>っと、そう言えばまだ都とアドレス交換してなかったっけ……なら此方としても望む所……周りの噂の事を隅に追いやり、彼女とニューロリンカーのアドレスを教えあう。

 

> <都のアドレス>を手に入れた……大事にしよう。

 

「お二人は仲が良いんですね」

 

「うん、運命だもんね♪」

 

>雪花の言葉を受け、そう言って此方に笑いかけてきた都、今更になってかなり恥ずかしい事を言ったなと思い顔が熱くなる。

 

>それを見た雪花は呆れたようにため息をつき、やれやれといった表情で此方を見る。

 

「……実は私はお邪魔なのでは無いですか?」

 

>あ、いえ、違うんですよ雪花さん……私はあくまでもノーマルですから、そんな目で見ないでいただきたい……ええ、本当に。

 

「ほらほら、早く行くよ~?」

 

>楽しげな都を見て、思わず苦笑いした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<時刻:夜 アパートの自分の部屋>

 

>軽かったはずの荷物が、かなり増えて帰宅……理由は全然スカートを持っていない事を都の前でうっかり口にしたからだ。

 

>お陰で大々的なショッピングと、私の着せ替え人形化によりかなり時間を食い、すでに外は暗かった……。

 

>少し疲れた感覚で、ゆっくりクローゼットにスカートや、目立つ可愛げな服が詰められていく……着る機会などあるのだろうか?

 

>詰め終わると、風呂場まで行き軽く浴槽を洗うと、お湯を入れる……風呂が大好きな私は毎日じっくり入る。

 

>お湯が入っている間に服をささっと脱ぎ(ブラが無いから楽だろと思った奴は屋上)、浴室に入る……疲れた身体にシャワーを、浴びる瞬間は至福の時だと感じる、風呂に浸かる時は言わずもがな。

 

>因みに私は、ニューロリンカーを着けたまま風呂に入る派の人間だ……防水万歳といった所だが、入ったままうっかり互いの顔が見える<ビデオコール>に出ると、ヤバい諸刃の剣である。

 

>そんな事を考えながら入っていたせいか、突然のコールにびびってしまった……情けない、どうやらメールが二件来ているみたいだ。

 

>一件目は都、今日は楽しかったからまた今度何処か行こうと言う旨が書かれている……もちろん、OKで返し。

 

>問題は二件目だった、何しろ宛名も件名もなし……ただアドレスが書いてあった。

 

>選択肢:

 アドレスを押す

 アドレスを押すんだ

→アドレスを押せと言っている

 

>……見えない何かに対し、理不尽を感じながらもアドレスを押してみると、謎のデータがインストールされ始めた……しかもキャンセル出来ない、質の悪いウイルスじゃないといいけども。

 

>ダウンロードされたデータ名は<URO>と言った……ウロ?それとも何かの略なのか?何にしても異常が起きなかったため、ウイルスの類いではなかったらしい、ひと安心だ。

 

>しかし、後にこれが<試練>に繋がるとは……この時の私は知らなかったのだ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ステータス(段々更新されます)

名前:稲生織

性別:女(new)

年齢:16才

 

アルカナ:無し

所持ペルソナ:無し

 

勇気:5

知識:3

根気:2

寛容さ:3

伝達力:2

※最大値は10

 

武器:素手

体防具:Tシャツ

アクセサリー:シルバーリング

 

所持アイテム:自室のカードキー

 

アドレス:壷井遼太郎

     春日都(new)

 

新しい主人公にしてメインヒロイン。

今回女性であり、貧乳である事が判明(まだ成長途上)。

良くその場の雰囲気やノリで行動したり、周りに合わせたり流されたりと、ある意味主人公らしい性格。

本人はノーマルを自称するが、良く女の子にフラグを立ててしまう、東京にいた頃もそれで苦労していた(その度に父親に甘え、母親と口喧嘩)。

お風呂の温度はぬるい~暖かいくらいが好みで長風呂する、熱めのお湯は苦手で、すぐゆでダコになる。

 




ペルソナのBGMを聞きながらだとなかなか執筆が捗ります(笑)

しかし、忙しさが無くならないので書く時間が無い(´・ω・`)

それでも負けじと書きます(迫真)

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