『101番目の哿物語』   作:トナカイさん

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キリカ&一之江「「トリック・オア・トリート!」」

金次「どうしたんだ、突然?」

キリカ「だって、今日ハローウィンだよ! ハローウィン!
『魔女』の日と言ってもいい日だよ?」

一之江「確かにそうですね……今日は私みたいな超美少女オバケが活躍する。
お菓子を与えない奴を合法的に殺害してもいい日ですしね」

金次「いや、とっくに終わってるんだが……」

キリカ「細いことは気にしないの。私の中だとまだハロウィンなんだからー! というわけで、お菓子ちょうだい、キンジ君」

一之江「トリックオアトリートです。
『もしもし、私よ。早くお菓子くれないとバキューンしちゃうぞ?』」

金次「いや、お菓子なんか持ってねえし。
そもそも可愛い声で言っても渡さねえよ⁉︎」

綾「ねえねえ、私、綺麗?」

金ちゃん「何か増えたし……」

一之江「ま、ハローウィンですし。細いことはいいじゃないですか。
ハロウィンに投稿できなかった作者が悪ノリしてるだけですし」

キリカ「そうだね……って納得したいけど、確か一昨年もハローウィン過ぎてから更新したよねー?」

金ちゃん「……。(言えねえ。本当ならとっくに更新出来てたのに、今年は某動画サイトに夢中になってたせいで更新遅れたなんて。言えねえ……)」

キリカ「忙しい中でも時間作って更新してくれたんだよねー? うんうんいいことだよ」

一之江「ですね。っと、こんなことしてる場合じゃないです。早くお菓子もらいにいかないと」

金ちゃん「……来年こそはハローウィンに間に合う、と信じたい。ま、無理だろうけど……」








第ニ話。時計の真実

「……七里詩穂に、それを告げたのですか?」

 

ん? なんでそんな驚いた顔をしているんだ?

俺が詩穂先輩にそう告げた(・・・)のがそんなにショックな出来事だったのか。いや、一之江なら俺がわざわざ言わなくてもわかってたはずだろ。

なのに、なんでそんな驚いた顔で俺を見るんだ?

一之江は俺の顔と、俺達が泊まっているホテルの方を何度も繰り返して見る。今頃あのホテルでは音央やキリカ、理亜……そして先輩が休んでいるはずだ。

音央達が戻って来ないことを確認すると、一之江は俺の首を掴み……って……痛い、痛い。その掴み方、強襲科の蘭豹と同じ掴み方だ。一之江は俺の首根っこを片手で掴んで、そのままズボッと無理矢理砂の中から抜き取ると俺の体を引きずりながら歩き始める。ちょ、首根っこ掴むのは止めろ。どこへ行くんだよ⁉︎

 

「ちょと面を貸しなさい」

 

「引きずりながら言う台詞じゃないよな⁉︎ ……ま、こういう扱いには慣れてるから別にいいが、どこへ行くんだよ?」

 

一之江に文句を言ったその時。

俺を心配そうに見つめる鳴央ちゃんの姿が目に入る。

 

「すみませんが、ちょっくらこのバカ(モンジ)と話しがあります。何事もなければ夜にでも話し合った内容でミーティングを始めましょう」

 

「あ、はいっ、わかりましたっ」

 

鳴央ちゃんに指示を出した一之江は俺の首を掴んだまま、ズリズリと引きずりながら歩き出す。

鳴央ちゃんをわざわざ置き去りにするってことは彼女にはまだ聞かせられないような内容を話したい、ってことだよな。

一之江の首の関節を外して、一之江の拘束から抜け出した俺は鳴央ちゃんに向き合う。

 

「じゃ、ちょと言ってくるよ。鳴央ちゃんもゆっくり休んでくるといいよ」

 

「あ、はい。そうしますね」

 

俺の言葉に鳴央ちゃんはこくん、と頷く。

 

「あっ、それとな、鳴央ちゃん」

 

「はい?」

 

首を傾げるその姿がとても可愛らしくて、思わず笑みを浮かべてしまう。

 

「君の水着姿、とってもよく似合ってるよ。感動した」

 

「え……⁉︎ あ……!」

 

自分の姿に今改めて気付いたのか、自分自身を抱きしめるようにぎゅっとする姿がとても愛おしく感じた。

一之江や鳴央ちゃんの水着姿を間近で見続けたせいか、ヒステリアモードが強化されていた俺は彼女に感想を告げていた。

 

「まるで、海の幼精が水浴びをしているかのようだったよ。とても綺麗で、驚いたよ」

 

俺の突然のカミングアウトに……鳴央ちゃんは。

 

「……頑張って選んだ甲斐がありました」

 

はにかみながらそう答えてくれた。

うん、音央とは違った魅力が鳴央ちゃんにはあるね。清楚な女の子が水着姿に恥じらいつつ、嬉しそうにはにかむ、その姿は何というか幸福な気持ちになれる。

ありがとう。鳴央ちゃん。とっても幸せな気持ちになれたよ。

 

「そこで口説いてないで、さっさと行きますよ、ハゲ」

 

「ハゲてねえよ⁉︎」

 

いつものやり取りをしながら俺は一之江の後を追う。

ちらりと振り返って見てみると、鳴央ちゃんは今まで見せたことがない、ふにゃふにゃとした顔で嬉しそうに笑っていた。……何が嬉しかったのかはよくわからないが、まあ、嬉しそうなら……ま、いいか。

 

 

 

 

 

 

 

一之江と一緒に崖までやってきた俺は何故か崖際まで追い立てられ。

 

「犯人は貴方ですねモンジ」

 

「くっ、どうしてわかったんだ」

 

「探偵役と共に崖に来た段階で犯人確定です」

 

「そこは推理で追い詰める場面じゃないのか!」

 

「では……探偵ぽく。真実はいつも一つ! 爺ちゃんの……」

 

「まてまて。何を言う気だ⁉︎ それ以上はダメだ。お約束でもダメだ!」

 

「身体は子供、頭脳は大人って……誰の身体付きが子供ですか、殺しますよ、ぐりぐり」

 

その名は名探偵……って。

 

「言ってねぇ____!!!!!」

 

「ま、それは置いときまして」

 

「だったら刺すの止めろ! マジで命足りないから」

 

「大丈夫ですって。心臓止まっても、モンジなら自己蘇生とかできますって」

 

「……いや、流石にそれは」

 

出来ない、と言いたいが……。

自己蘇生出来……るんだよね。前世で何度か死にかけたりしたせいで。『桜花』を応用した心肺の自己蘇生技『回天』を使えば心肺が止まっても蘇生出来ちゃうんだよな。今なら心肺停止技の『羅刹』喰らっても何度でも黄泉返れる自信がある。

ま、出来るのはヒステリアモードの時だけだし、流石に心臓を破壊されたら蘇れないけどな。一之江なら確実に心臓を破壊してきそうだよな。

などと考えていると。

 

「で、ですね」

 

一之江は声を潜めて話しかけてきた。

周りに誰もいないのに、崖下から僅かに波の音しか聞こえない環境にもかかわらず。

 

「七里詩穂が、何らかのロアである、そう……思っているのですね?」

 

一之江のその言葉に、俺の心臓は高まった。

 

「……ああ」

 

先輩が、ロア。

それは何度も頭の中を掠めては『まさか……』と思い返していたことだった。

だが、俺がその可能性を強めたのは、理亜との戦いの後だ。いや、それよりも前から身近な人物がロアであるという可能性は考えていた。その中で、一番可能性が高かったのは先輩だった。だって不自然すぎるだろう。俺が関わったロア事件はほとんど先輩がもたらしたものだったのだから。

初めてヤシロちゃんと出会ったあの日、つまり、俺と一之江の運命が始まった日。俺がヤシロちゃんからDフォンを受け取った時。一番最初に接触したのも先輩だ。

境山へ『神隠し』に調査をしに行ったのも、先輩に頼まれたからだ。

そして、氷澄やライン、ジーサードと戦った時も、今思えば……全ては先輩の頼み事から始まっていた。

 

「なあ、一之江。先輩の家にはさ、あの時は大して気にもしなかったんだけど」

 

「はい」

 

「時計、なかったよな?」

 

俺の言葉に一之江は記憶を探るように顎に手を当てて考え込む。

 

「私があの家に入ったのは一度きりなので、そこまで注視していませんでしたが……確かに時計を確認した覚えはありませんね」

 

「そうなんだよ、俺は携帯電話か、安物の腕時計で時間を確認する癖がついてるから気にもしなかったんだけどな。あの家でいろんな事が起きた時間を確認した記憶がないんだよ」

 

「いろんな事?」

 

「『ベッド下の男』に襲われた時とか」

 

まあ、その正体は実際は男じゃなくて、斧を持った拷問がエキスパートのイカれ教師()だったわけだが。

 

「ああ、貴方が七里詩穂の下着を窃盗してニヤニヤしたり、口説いていた時ですね」

 

「ニヤニヤしてないし、盗んでいない! あ、あれは脱衣所に落ちていたから……」

 

「だから、くんかくんかして洗濯機の中に音速シュートした、と?」

 

「くんかくんかはしてないが……まあ、うん、そうだな」

 

一部誤解があるが、だいたいそんな感じなので何も言えない。先輩のパンツを手に取って、音速投げしたのは事実だし。

 

「しかし、それだけでロアと決め付けるのは不可能でしょう?」

 

「決め付けてはないさ。ただ、俺の周りの人で、可能性がある人物は誰か……みたいに考えた結果だったんだ。……前に、一之江がキリカを探していた時のこと覚えてるか?」

 

「はい。『ロア喰い』を探していた時ですね」

 

「ああ。あの時、一之江はキリカか先輩が怪しいって言ってたろ。結局、『ロア喰い』はキリカの方だったけど、もしかしたら先輩は別のロアなんじゃないか、って考えたんだ」

 

「……ふむ、ちゃんと考えていたんですね」

 

「そして、考えた結果、俺達が遭遇したほとんどのロアは先輩の依頼から始まっていた、みたいな感じがあったんだ。神隠しの時もだが、ベッド下の男もそうだったしな」

 

「確かにその通りでしたね……ふむ」

 

一度疑いの目を向けると、詩穂先輩はとことん怪しかった。だが、心の何処かでは『そうじゃない』という感情もある。なんていうか、あのにゃぱーっと笑う先輩には、こういう怖い都市伝説みたいなものには関わってほしくないからだ。

______きっと、理亜もこんな気持ちだったんだろうな。

俺には、こんな都市伝説が実体化した『ロア』なんていう存在を相手にする世界ではなく、普通の人として生きていてほしい。そう思って行動を起こしたのではないか。

俺に普通の生活が出来るかはともかく。安全で平和な日常を送ってほしい。そんな風に思っていたはずだ。だが、俺は理亜の気持ちに反して辛くて、苦しい茨の道を選んだ。理亜と一緒に辛くても、苦しくても前へと進んでいく為に! 一緒に生きる為に!

そうやって理亜の気持ちを受け止めた今の俺が、そういう気持ちから逃げるわけにはいかないよな。

詩穂先輩のことがどれだけ大切だろうと。

いや、大切だからこそ。

 

「憧れの先輩を疑うとは、成長しましたね、モンジ」

 

「正直、疑いたくなんてないんだけどな。『外れてほしいなあー』なーんて思ってる。だけど……先輩が理亜みたいに怖い思いをしているのかもしれないなんて思うと、なんとかしてやりたいな、って思っちゃうんだ。今の俺だと尚更な」

 

いや、きっと……ヒステリアモードじゃなくても、女性が辛い目にあってるかもしれないと思ったら居ても立っても居られなくなる。

だから目を背けないで、考えられることは考えようと思ったのだ。

俺は物語に出てくるような、正義の味方なんかにはなれないかもしれない、ただの落ちこぼれだけど……物語に出てくる英雄にはもしかしたらなれるかもしれないから。

 

「ふむ。まあ、その考えならいいでしょう」

 

一之江は静かな視線を俺に向けてくる。水着姿だというのに、その鋭い視線も込めて雰囲気はほとんど損なわれていない。人を威圧するのに慣れている、そんな貫禄すらある。

 

「それにしても、時計がない、ですか……そんな都市伝説があったかどうか、ちょっと調べてみなければ解りませんが……」

 

「先輩って、割と時間通りに行動するんだ。一之江と知り合う前からそんな感じだったみたいだし……」

 

「だったみたい、ですか……」

 

お察しの通り、今言った情報は一文字の記憶に残っているものだ。ここにいるのが一之江だけでよかった。他の人がいたらややこしいことになってた。まあ、一之江だから話したんだけど。

 

「……家で時計を全く見ない人が、時間に縛られた行動をとるだろうか?」

 

「携帯電話で時間を確認するのに慣れきっただけかもしれませんよ?」

 

「まあ、その可能性が高いけど……もしくはやたらと、時間感覚が凄いのかもしれないのかもな」

 

「……時間感覚……ふむ」

 

……。

……。

一之江は暫し考え込む。

その姿を見ていると、改めて一之江は可愛いらしいなー、なーんて思ってしまう。

清楚で人形っぽい外見なせいか、深窓の令嬢みたいだからな。外見は。

リアルお嬢様っぽいし。

アリアといい、一之江といい、なんで俺のパートナーになる奴は金持ちなお嬢様ばかりなんですかね?

パートナーな俺に、少しばかり恵んでくれないかなー。

まあ、アリアと同じで外見は良くても口を開けばその清楚な雰囲気は台無しだし、胸も……「殺す」……女性は胸じゃないけどね!

大切なのは胸じゃない。心だよ。

だから、ちょっとナイフ置こうか? 寛容な心で許しておくれ。

そんなやり取りを数分した後、ナイフでお仕置きされた俺は一之江に声をかけた。

 

「なんだ? 考え込んで」

 

「いえ、当たらなければいいなあー、という都市伝説なら思い浮かびました。ですが……これは、本当に当たらなければいいなあー、というものです」

 

一之江が当たらなければいいなあー、と思うほどの都市伝説。そんな都市伝説が存在するなんて。

 

「な、なんだよ、それ。それはそんなに怖い都市伝説なのか?」

 

「はい。________『終わらない(エンドレス)千夜一夜(シェラザード)』との戦いの折、貴方も聞いたでしょう。最強で、最悪の都市伝説の存在を」

 

「……『ノストラダムス(アンゴルモア)の大予言(・プロフィット)』のことか?」

 

『最強の主人公』である理亜ですら恐れる最悪の存在(ロア)

その噂の規模は全世界。ワールドワイドに知れ渡ることで生まれた最強の都市伝説。

そういえば、世界規模で語られるから絶対に倒せない都市伝説だ、って、理亜やアリサは言っていたなあ。

世界を『破滅』に導く終末の大予言。それが……『ノストラダムスの大予言』。

 

「ええ、かのロアは、とあるロアの中に封印することで、脅威は去った……一時しのぎをした、とされています」

 

「アリサが言ってたやつか」

 

1999年に多くのロアとハーフロアが力を合わせて『ノストラダムスの大予言』と戦った、ドリームバトルが人知れずに行われていたと彼女(アリサ)は言っていた。きっと、彼女もその戦いに参加してたんだろう。

 

「その封印の依り代とされたロアは、『ノストラダムスの大予言』と同じように世界を破滅に導くと言われるほどのものでなければいけなかったそうです。そして、『ノストラダムスの大予言』よりも信憑性の高い、現代の人々にとってそんなオカルトよりももっと『実際に起こり得そうな』ものでなければいけない、そんなロア」

 

「そんな都合がいいロアが十一年前にいたのか?」

 

マジかよ⁉︎ 十一年前ってことは父さんが死んだ頃かぁ。あの頃、世間を騒がせていたことって何があったんだ? ……父さんのことで頭いっぱいだったから、当時の俺は世間のことに無頓着だったからなぁ。

だから、『実際に起こり得そうな噂』なんてわからん。わからん、が……何だか、嫌な予感がする。

胃がキリキリしてきた。胸がバクバクしてるし……心臓に悪いな。

『ノストラダムスの大予言』よりも信憑性が高いロアなんかに関わりたくない。もし、先輩が本当にそんなロアで、説得ができなかったとしても絶対に戦いたくない。絶対に戦わないからな! 絶対だぞ!

……絶対、絶対というと絶対に戦うハメになるのが、不運に定評のある2年の遠山なんだけどな。

 

「はい。私もその名前を調べ当てて納得しました。確かに、あの1999年に世界中で話題になり、現実味もあった噂が存在したのです」

 

鋭い視線を一之江は俺に向ける。

一之江に見つめられた俺は唾を飲み込んで彼女が語る言葉の続きを待つ。

何だ……一体、どんな都市伝説なんだ?

 

「……そいつは、一体……?」

 

「その『時』が来れば、あらゆる精密機械が狂い始め、下手をすれば核爆弾のスイッチすら押されるのではないか。コンピュータ文明的なものは、絶大なダメージを受けて文明が崩壊するのではないか……そう囁かされ_____それこそが(・・・・・)ノストラダムスの予言した人類滅亡だったのではないか、とも言われた恐怖の都市伝説______」

 

一之江の言葉を聞いた俺は愕然としていた。まさか……そんな。その噂ならさすがに知っている。20世紀最後に語られた恐怖の都市伝説。ノストラダムスと共に語られた人類滅亡説。

だが……バカな。ありえん。ありえないだろう。流石にそれは。

その都市伝説を思い出した俺の胸と胃がキリキリと痛み出す。おいおい、勘弁してくれよ。

今、鏡で自分の姿を見たら間違いなく、青白い顔してるだろうな。

そのくらいショックがでかかった。

 

「時計がないのも、その彼女自身が『破滅までの時間を正確に刻む』という特性を持つロアであるならば、全くおかしくないはずです」

 

「時計を見るまでもなく……タイムリミットが解るから、か……」

 

だが、ありえん。そんなことがありえるのか?

先輩は人間じゃなく、正真正銘ロアってことになるぞ。あの都市伝説のハーフロアなんて考えにくいからな。

世界規模で語られるくらいの噂を人間を対象にするなんておかしいからな。

 

「何もおかしくはありませんよ。噂さえされれば、人は誰でも、どんな物語のロアにでもなれますから。それが世界規模に広まって、人々が、世界が。七里詩穂を『文明を破滅させる存在』と認識さえすれば、人はハーフロアになってしまうのがこの世界の法則ですし。人はそういう変わった噂話しが大好きですから。

話しを戻しますが、それはかつて世界規模で語られた『コンピュータが狂い始める』という噂。それこそがノストラダムスの大予言を封印した都市伝説____それは」

 

人の噂話しによって変わる世界の認識。認識の歪みによって生まれる都市伝説。

それが世界の法則。変えられない絶対的な運命。

その法則によって、詩穂先輩がなってしまった恐怖の都市伝説。

一之江ですら『当たらないといいなあー』というほどの都市伝説。

詩穂先輩がその『ロア』である可能性が高いもの。

それは______。

 

 

 

 

「『2000年問題(ロスト・ミレニリズム)』です」




完結まで______残り99話。

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