問題児たちと時空間の支配者が異世界から来るそうですよ?   作:ふわにゃん

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黒ウサギの他にサブヒロイン白夜叉、レティシア、ペストを追加してハーレム的なのを作ろうかとロリばっかりだなんて突っ込まないでください


その頃そして連行

「成る程な、実におんしららしい悪戯じゃな」

 

黒ウサギに捉えられた耀は白夜叉の私室に連れて来られていた。白夜叉は十六夜達の悪戯に笑っていた。

 

「だが“脱退”とは穏やかではないの。ちょいと悪質ではないかのう?」

 

「それは…少しだけ…でも黒ウサギだって悪いお金が無いことを説明してくれれば私達だってこんな強硬手段に出たりしなかった」

 

耀が少し拗ねた様に呟く。

 

「普段の行動が裏目に出たとは思わんか?」

 

そう言うと耀は俯いてしまった。白夜叉は苦笑を浮かべて耀を見る。

 

「そういえばおんしに出場してもらいたいゲームがあってな」

 

そう言うと白夜叉は袖から一枚の契約書類を取り出し耀に渡す。

 

【ギフトゲーム名『造物主達の決闘』

 

 ・参加資格、及び概要

      ・参加者は創作系のギフトを持つ。

      ・サポートとして、一名までの同伴を許可。

      ・決闘内容はその都度変化。

 ・授与される恩恵に関して

      ・"階層支配者"の火龍にプレイヤーが恩恵を進言できる

 

 宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗の下、両コミュニティはギフトゲームを開催します。

 

“サウザンドアイズ”印

“サラマンドラ”印】

 

「創作系のギフト?」

 

「うむ。人造、霊造などを問わず製作者の存在するギフトのことだ。北側では過酷な環境に耐える為に恒久的に使用出来るギフトが重宝されておる。おんしの“生命の目録“に宿る恩恵ならば力試しのゲームも十分いけるじゃろう。本件とは別に祭りを盛り上げるのに一役買って欲しいのだ。勝者には強力な恩恵を用意するが……どうかの」

 

耀は契約書類から顔を上げると

 

「ねえ白夜叉、その恩恵で黒ウサギとも仲直り出来るかな」

 

「出来るともおんしにその気があるのでならな」

 

白夜叉が優しく微笑む。

 

「なら出場して見る」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マンドラさん。会場の設備は完了しました」

 

一方蘭丸は“サラマンドラ”に来ていた。何故来ていたのかと言うと白夜叉の代行としてと、“ノーネーム”の存在を知ってもらう為である。

 

「マンドラさん、今回はありがとうございます」

 

「うむ。貴様は白夜叉の代行でもあるからな。それに“名無し”だが信頼に足りる人物だと証明したからな」

 

この男は“サラマンドラ”の側近を務めるマンドラである。次代党首であるサンドラのアニメであり、幼いサンドラを支えている男である。最初は“ノーネーム”だと言うことに怒っていたが蘭丸の仕事ぶりやその巧みな話術などマンドラを感服させたのである。

 

「それと…敬語はやめて良い。なんとなく貴様に敬語を使われると調子が狂うな」

 

初対面であるのになとマンドラは苦笑を浮かべいる。蘭丸は笑いながら窓から外を眺める。

 

「ん?………………なぁっ⁉︎」

 

蘭丸窓からの景色に疑問を浮かべると、その正体を確認すると蘭丸は顔が青ざめる感覚を覚えていた。

 

「どうした、蘭丸」

 

マンドラは気になって窓から外を見る。そこには何者かが高速で移動していた。

 

「な、なんだあれは」

 

「あれが俺の言っていたコミュニティの問題児とその苦労人だ」

 

蘭丸は頭を抱えて嘆く。そして一回深呼吸すると立ち上がり

 

「ちょっとあいつらにお灸を据えてくる」

 

そう言うと蘭丸は“サラマンドラ”の本陣営を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

現在十六夜と黒ウサギは互いの命令権を掛けてのギフトゲームを行っていた。だが十六夜は終始不満な表情を浮かべていた。

 

「おいコラ黒ウサギ‼︎さっきからスカートの中が見えそうで見えねえぞ!どうなってんだコラ!」

 

「およよ、怒るとこそこでございますか。これは白夜叉様のご厚意で『絶対に見えそうで見えない鉄壁ミニスカート』のギフトを与えられている物なのですよ」

 

黒ウサギはスカートの端を摘み、ふふんと鼻を鳴らす。

 

「チッ!何だよあの野郎…チラリストかクソがッ‼︎こうなりゃスカート中に頭を突っ込んでやる‼︎」

 

「黙らっしゃいこの御馬鹿様‼︎…最もそんな事を言えるのはここまでです。……黒ウサギの勝利です」

 

黒ウサギはそう言うと屋根から飛び降りる。これなら十六夜が直ぐに追ったら空中で捕まり、追わなければ黒ウサギを見失ってしまう十六夜は詰んだのである。

 

…そう十六夜が一般の考え方の持ち主ならばの話だが。残念ながら十六夜は問題児である。

 

十六夜は時計台を蹴った。時計台は倒壊した。黒ウサギは崩落に巻き込まれそうになり脱出する。

 

倒壊した時計台は瓦礫となって落ちてくる。

 

「うわあぁぁぁぁぁ‼︎」

 

「瓦礫が落ちて来るそ‼︎」

 

ギャラリーは逃げ惑う。十六夜と黒ウサギは瓦礫を破壊する為に一旦地面に着地し、十六夜は拳を握り、黒ウサギが金剛杵を取り出す。

 

だが瓦礫は空中で動きを止めていた。そしてその瓦礫の中止にいる人物を見て黒ウサギと十六夜は言葉を呑んだ。

 

「あ………」

 

「ら、蘭丸さん……?」

 

“ノーネーム”の問題児でありながら白夜叉の代行として先に“サラマンドラ”に赴いていた二宮蘭丸はもれなく笑顔と青筋のセットをと言わんばかりのオーラを放っていた。

 

「お前ら………」

 

蘭丸はギフトで時計台を壊れる前の時間まで戻した。そして瞬間移動で黒ウサギと十六夜の背後に回り込み、二人の首を掴んだ。

 

「ナニヲヤッテイタンダ?イマナラオコラナイカラショウジキニハナシナヨ」

 

「いや、…まあちょっとな……」

 

「ら、蘭丸さん……黒ウサギはただ問題児様方を…」

 

((ヤバイ(のですよ)これは完全にキレてる(お怒りなのです))

 

十六夜と黒ウサギは冷や汗をダラダラかきながらなんとか弁明を考えていた。

 

「キコエナカッタ?………………………………ナニガアッナンダヨ」

 

「「すいませんでした‼︎」」

 

十六夜と黒ウサギは瞬時に土下座をした。

 

その時間…0.01秒。これぞ神格級の土下座である。

 

そして十六夜と黒ウサギはその場で三十分程説教を受けた後、“サラマンドラ”に連行されて行った。

 

「本っ当にすまん‼︎マンドラにサンドラ‼︎」

 

蘭丸は“サラマンドラ”に着くなりサンドラとマンドラに頭を下げた。

 

「う、うむ気にするな蘭丸」

 

「え、ええそれに死傷者も無く、壊れた時計台も貴方が修復してくれたのでこの件は不問とさせてもらいます」

 

サンドラもマンドラもその事は咎めなかった。その様子を見ていた白夜叉はクックックと笑みをこぼした。

 

「おんしらよ、これは蘭丸に大きな仮が出来たな。このマンドラと言う男は頭の固い男での。蘭丸が仲介しなければどうなってたのだろうな」

 

「まあ、今回は十六夜達の方に非がある様だし、飛鳥と耀も含めて続きは後だ」

 

蘭丸はやっと怒りのオーラを閉まった。黒ウサギと十六夜はひとまず安堵の表情を浮かべた。

 

「それはそうとのさっき言った本題に移ろうかと思うかの。実はおんしらを呼んだのはこの封書が原因での」

 

白夜叉の差し出した封書には

 

『“火龍誕生祭”にて魔王襲来の兆しあり』

 

と書かれていた。

 

「魔王だと?」

 

十六夜は驚愕…と言うより子供の様に目を輝かせていた。まるで自分と戦える相手を楽しみに待っている様だ。

 

「俺の未来予知でも魔王襲来の予感はしてんだが、なんでこれだけなんだ?他に分かってることは無いのか?」

 

蘭丸が問うと白夜叉は困った様に頭をかく。

 

「それがのう、どうやら他の階層支配者が魔王と結託している可能性があってな手引きした相手は分かっているそうだが名前は出せそうにないらしくてな私でも全てを知っているわけでもない」

 

つまりその為に“ノーネーム”にはその護衛を勤めて欲しいらしい。

 

「まあ魔王はこの最強の階層支配者に任せておいておんしらはサンドラの梅雨払いでもしておいてくれ」

 

白夜叉は胸を張りドンと構えている。十六夜はそれを見てニヤリと笑う。

 

「なあ白夜叉。もし魔王が出たとして…どこかの誰かが打ち取っても問題ないよな?」

 

その言葉に白夜叉は一瞬ポカンとなるが直ぐに笑い

 

「よかろう隙あらば魔王の首を狙え」

 

「OK任せとけ」

 

「さて、俺にとっては二戦目の魔王戦か…腕が鳴るな」

 

十六夜と蘭丸はニヤリと笑っていた。それを見ていた黒ウサギは少し浮かない顔をしていた。

 

(何でしょうか?この胸騒ぎは…………)

 

 

 

 

**

 

「ぷぷぷぷぷ♪さて、久しぶりにその力を見せてもらうよ二宮蘭丸くん♪君がかつて………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界を消し去ったその力を!」

 

 

 

 

 




なんかいろいろと設定を追加してるような気が……でもそこはなんとかします‼︎

「おー頑張れ!」

ありがとうございます蘭丸さん!

では次回もお楽しみに‼︎

「誤字、感想お待ちしてます」

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