ラブライブ! -彼は変われるか-【凍結】   作:レイヴェル

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どうも、レイヴェルです。

今回はちょっと長いかな?
神綺の物語....はじまります。


73話

やぁ、神綺だ。授業も終わり放課後だ。

今日は母さんが実家に用があって家にいないから夕飯は俺が作らなければならない。

買い物面倒だなぁ。

 

「おっすお疲れ様」

 

「おーっすおつかれー」

帰るか。

 

そしていつもの癖で裏口ではなく正門にきてしまった。HR終わったばかりなのにもう数人出待ちしてるよ...

 

「....やっちまった」

...今から引き返すか?

 

「あっ 先輩ー!」

....ん?

 

「なっ....凛ちゃん....」

なんでここに....授業終わったばかりじゃ...

 

「いつまでそこで止まってるの?早く来なさいよ....」

 

「ま、真姫?」

 

「こんにちは~」

 

「花陽ちゃんも...?どうしたんだ一体....授業は?」

 

「1年生は今日5時間なんです。先生が出張で」

 

「そうだったのか....んで?なにか用かい?」

 

「用がないと来ちゃいけないんですか?」

 

「いや....そういうわけではないが....真姫が用なしでついてくるのが考えられなくてな....」

 

「.....私のことをどう思ってるかがわかりました」

 

「おいおい......悪かったって...どうも真姫は硬いイメージがあるからな」

 

「今日は今週末のことで相談に来たんですよ~」

 

「そうか.....まぁ歩きながら話そうか」

 

 

 

 

「中止に?」

 

「はい、先輩のこと....ネットで結構お祭り状態ですし....私達のクラスでも結構話題になってるんですよ。先生がテレビに出たって」

 

「.....みんなあの特番見てたのか....」

 

「先輩も?」

 

「あぁ、母さんに誘われてな。....流石に自分達の学校がやってることには興味を示すか」

 

「そうですね....8割の生徒はあの番組を見てたと思います。お祭りムードでしたからね。A-RISEのライバルとみんなから認められてるって」

 

「それで遊びに行っても、道端の人に見られてロクに遊べないんじゃないか...と」

 

「そうか....あ、ちょっと八百屋よっていいか?」

 

「いいですけど....珍しくないですか?先輩が八百屋なんて....」

 

「まぁな。今日は家に誰もいないから自分で夕飯作らないといけないからな」

 

「っ.....なるほど」

 

「? どうかしたか?」

 

「ちょっと凛ちゃん耳貸して...」

 

「ん?.....ふんふん....! なっなるほど.....ま、真姫ちゃん!」

 

「なによ....「耳貸して!」.......う゛ぇ!?...わ、私も!?」

 

「勿論にゃ!」

......なんの話してるんだ?

 

「せ、先輩!」

 

「ん?」

 

「私達も夕飯ご一緒しても...いいですか?」

 

「は?」

 

「っだめでしょうか...」

 

「い、いや.....え?俺と一緒に食うのか?」

 

「正確には先輩の家でだにゃ~」

 

「俺ん家?」

 

「久しぶりに先輩と食べたいなーっと...」

あぁ....そういえば最近一緒に食べてないな。

 

「いいけど.....真姫はいいのか?」

 

「......まぁ....いいです」

 

「真姫ちゃんも素直じゃないにゃ~」

 

「意味わかんないわよ!私は別にっ」

 

「わ~ 怒ったにゃ~ 先輩助けて~」

 

「.....はぁ。ふざけてないで八百屋行くぞ」

 

「あー!待ってくださいよ~」

 

-----------------

よし、前穂乃果のお見舞いの時に苺を買いに来た店だ。

 

「すいませーん!」

 

「はーい!今行きまーす....ってあなたは!」

 

「?」

あれ、いつものおばさんじゃないな...娘さんか?

 

 

「はいはい...ってあなたは!」

 

「あぁ、どうも」

きたきた。いつもの人。

 

「あ、あなた.....斎藤さん....ですよね?」

 

「ん?どうして私の名前を?」

名乗った覚えないんだが...

 

「いえ!昨日テレビ見たんです!って!?後ろにいるあなた達はぁ!?」

 

「「「???」」」

テレビって....まさか...

 

「スク特...ですか?」

 

「! そうです!」

 

「ってことは....スクールアイドルのことを?」

 

「はい!小泉花陽さんに、星空凛さん、西木野真姫さんですよね!私μ'sのファンなんです!」

 

「「「えぇ!?」」

 

「サインください!」

 

 

 

「あはは....昨日娘に釣られてその番組見てたらお兄さんが出てきてびっくりしてね....」

 

「そうだったんですか....」

 

「....もしかして前に来た女の子2人って....」

 

「あぁ、青髪と灰色の髪をした子ですか?」

 

「そうそう!その子達も?」

 

「えぇ、μ'sのメンバーです」

 

「そうだったの.....」

 

「私は表立って出るつもりはなかったんですがね....」

 

「娘が言うには日曜になんかあったらしいじゃない」

 

「えぇ....ちょっとしたナンパをメンバーが受けまして...私が仲介したら相手が暴力を...」

 

「大丈夫だったんかい!?」

 

「えぇ....無傷ですよ」

 

「よかった.....」

 

「あの子達もそうだけど前の子も可愛かったからねぇ。ちゃんと守ってあげないと」

 

「ですけど、限度がありますからねぇ。極力気をつけてはいるのですが...」

 

「頑張りなね?っとそうだ、今日は何をお求めで?」

 

「あぁ、夕飯になにを作ろうかまだ決まってないんですよ。なにかいいのあります?」

 

「そうねぇ.....彼女達にご馳走かい?」

ご馳走...か。

 

「んー....まぁ、そんな感じです」

 

「お~ モテる男は違うねぇ....今日は白菜とか大根が立派だよ。鍋物とかがいいんじゃないかしら?」

彼女いないんだが....まぁいいか。

 

「鍋ですか....いいですね。最近寒いですし」

あと人参とか春菊あるかな....お、あるじゃん。...後で豚肉も買うか。

 

「斎藤さん!」

 

「...ん?なんでしょうか?」

 

「斎藤さんのサインもください!」

 

「...え?」

 

「ちゃんとスペース空けてもらったので!」

 

「そ、そうか......じゃあ........はい」

 

「! ありがとうございます!」

 

 

「やっと台風が去ったわ....」

 

「元気な子にゃ~」

 

「あはは....」

 

「おつかれさん。ちゃんとファンサービスは出来たかい?」

 

「勿論にゃ!」

そうかそうか。

 

「先輩は決まりましたか?買うもの」

 

「あぁ、今日は鍋だ」

 

「おぉ~」

そうだ。

 

「締めで煮込みラーメンにするか」

 

「ラーメン?!」

ははっ 食いついた。

 

「そうだぞ~ 楽しみにしててくれよ?」

 

「楽しみだにゃ~!」

---------------

っと結構すっとばして家に到着。早速下ごしらえだ。

 

「さ、入って」

 

「「「お邪魔します」」」

 

「どこでもいいから楽にしててくれ。今お茶出すからさ」

 

「あ、お構いなく...」

 

「先輩!先輩の部屋行ってもいいですか?」

 

「俺の?別にいいけど...」

変なの置いてないし。

 

「やった!かよちん行こ!」

 

「えっ 凛ちゃん!?」

 

「散らかすなよー...さて、俺も準備しねぇと」

お茶っ葉あったっけ......あったあった。

 

あ、先お湯沸かさないと。....カチッと。

 

「先輩は.....どう思いますか?」

 

「ん?急にどうしたんだ」

 

「いえ....最近になって先輩のことがネットで取り上げられるようになって....疲れてないですか?」

ふむ.....

 

「.....疲れていないと言えば嘘になるな。でも、前世に比べれば全然さ。てかなんで俺なんかに注目するのかが不思議でね」

 

「そりゃぁ注目もされますよ。急に出てきたグループが他を突き放して追い上げてきたんですもの。それを指導している人がどういう人か、誰でも気になります」

 

「そんなもんかねぇ...俺からすれば真姫達の努力の結果さ。俺はただ見守っていただけ」

 

「本当にそうですかね?私たちはそんなこと思ってませんよ。先輩がいたから、ここまで来れたんです」

 

「買いかぶりすぎさ....結局の所、俺は手伝うと言いながら何も出来ていない」

 

「.....先輩にはみんな何らかの形で助けられていますよ。私だってそうです」

 

「真姫も?....俺なにかしてあげられたか?」

なにかしたっけ。

 

「先輩、前は何度か私にみんなとの接点。作ってくれてましたよね?私がみんなと距離があるのを感じて」

あー...

 

「.....気がついていたのか?」

 

「私が気がつかないとでも?先輩じゃないんですから....」

 

「俺ってそんな馬鹿じゃないぞ?」

 

「.....はぁ、まぁいいです。他にもありますよ?」

 

「いや、いいさ。はい、お茶」

 

「....ありがとうございます」

 

「ま、みんなが俺を悪く思ってなければいいさ.....影で色々言われてるなら俺は今にでも接点を切る」

 

「え.....」

 

「だってそうだろぅ?今この時期にそんな陰口言うほど不満を持ってる奴が近くにいるんだ。メンバー同士の関係もギクシャクする。だったら俺はすぐ去るね」

 

「....大丈夫ですよ。みんなそんなこと言ってないわ」

 

「そうか、ならいいんだ」

 

「そういえば、私はまだ先輩がμ'sを手伝っている理由を聞いたことない気がするわ....」

 

「そうだったか?」

 

「えぇ、教えてもらえませんか?」

 

「理由ねぇ.....俺な?最初は穂乃果達の誘いを断っていたんだ」

 

「え?そうなんですか?」

 

「あぁ、その時はまだ前世のこと引きずってたからな...」

 

「メンバー同士での亀裂?」

 

「そうだな。後はそうなったのを近くで見るのが嫌だったからだ...俺自身と重なってな」

 

「....でも今はやってる」

 

「希に言われてな。逆に俺が気をつけてそうならないようにすればいいんじゃないかってね」

 

「......」

 

「衝撃を受けたね。それまで思いつかなかったから....でも考えてみればその通りだなって思ったから俺は引き受けた」

 

「そうだったんですね....」

 

「さ、この話は終わりだ。んじゃ俺は下ごしらえをすることにするよ.....テレビ見てもいいし、そこらへんにある雑誌でも読んでてくれ」

 

「私も手伝うわよ?」

 

「いいんだよ。本当は来る気なかったんだろ?せめて休んでな」

 

「なっ 別に私は..../////」

どうしてそこで顔を赤くするかなぁ....

 

「あ、そうだ。凛ちゃん達の様子見てきてくれないか?」

 

「っ  わかったわ」




閲覧ありがとうございます。

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