ラブライブ! -彼は変われるか-【凍結】   作:レイヴェル

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どうも、レイヴェルです。

最近No brand girlsばっかシャンシャンしてます。楽しすぎる!

では、神綺の物語....はじまります。


72話

Pipipipipipi...

 

「ん....んぅ....はっ」

 

Pipipiカチッ

......朝か。

 

....やぁ、神綺だ。昨日のテレビ特番は驚いたぞ.....

 

....おや、メールが結構来てるな。

なになに?.....あぁ、昨日のテレビについてか....って穂乃果達からもきてるじゃねぇか。

適当に返信してっと....顔洗うか。

 

-そうしてまだ重く感じる体を起こして洗面台へと向かった。

 

「あら、おはよう神綺。今日はちゃんと起きれたのね」

 

「あぁ、母さんか...おはよう。今日はスッキリ起きれた気がするよ」

 

「そう。今日はお父さんがまだいるわよ」

 

「父さんが?まぁ、わかったよ。取り敢えず顔洗わせてくれ」

珍しいな、いつも朝早く出ちまうのに。

 

「あ、ごめんなさいね。邪魔してたわ」

 

「いいさ......」

 

 

 

「ふぅ....さっぱりした」

 

「さ、朝ごはん食べましょ?」

 

「ん?まだ食べてなかったのか?いつもなら父さんと食べてるだろうに」

 

「今日は久しぶりに家族で食べようってことになってね。待ってたのよ」

 

「そうなのか...」

寝坊しなくてよかったぜ。

 

 

「おはよう父さん。面と向かって話すのは久しぶりだね」

 

「そうだな....久しぶりだ。元気にしてたか?」

 

「ぼちぼちかな。最近は忙しくて早い時間に寝ちゃうんだ」

 

「体調管理には気をつけろよ?」

 

「わかってるよ」

 

「そういえばあなた」

 

「ん?どうした?」

 

「昨日神綺がテレビに出たのよ」

 

「....なに?」

それ話すのかよ...

 

「出たといっても顔写真だけさ」

 

「前に神綺がスクールアイドルの手伝いをするって言ってたじゃない?」

 

「あぁ、言ってたな。それが?」

 

「そのスクールアイドルの特番で神綺が紹介されたのよ」

 

「なっ.....てかなにやってたんだっけ」

...おいおい。覚えてないのかよ。

 

「ここの近くにある音ノ木坂学院のスクールアイドルのダンスコーチよ」

 

「あー......そういえば言ってたような...ってダンス?お前やったことないだろ....」

 

「独学さ。それなりの腕はあると思っている。メンバーにも俺のダンスも見せた上で俺が必要か聞いたからな」

 

「そうだったのか....今度見せてくれよ」

 

「母さんにも言われたよ。だからその時一緒にね」

 

「わかった.....んで?そのスクールアイドル?の名前は?」

 

「えーっと...」

 

「μ'sだ。9人ユニットの」

 

「....μ'sか...」

 

「ん?どうかした?」

 

「いや、俺の同僚にスクールアイドル好きがいてな?そいつがたしかμ's好きなんだよ」

 

「ほー、そりゃすごい」

 

「アイドルって言うんだからライブとかするんだろ?」

 

「あぁ、動画サイトでμ'sって検索すれば出てくるんじゃないか?」

 

「そうか....なら休み時間に見てみるか....ごちそうさまでした」

俺もっと。

 

「ん、ごちそうさまでした」

 

「お粗末さまでしたっと」

 

「...そういえば、どうして父さんと母さんは俺がμ'sの手伝いをするのに反対しなかったんだ?受験も近いってのに....」

ずっと気になってたんだよ。

 

「ん?あぁ、理由か?そうだなぁ.......お前の好きにさせたかったから...かな?」

 

「ん??」

どういうこっちゃ。

 

「今までお前は何かしたいとか言わなかっただろ?成績はいいが、好きなことがないんじゃ人生つまんないんじゃないかってずっと思ってたのさ」

 

「そしたら神綺が話があるって言うから....なにかと思ったら....」

 

「スクールアイドルの手伝いを頼まれたからやらせてくれってな。ビックリしたよ。スクールアイドルはなんだ?より先に神綺が自分からやらせてくれなんて初めて言ったからな」

 

「....そうだっけ?」

気にしたことなかったんだが....

 

「そうだぞ。だから詳しく聞かずに許可したのさ。折角できたやりたいことを潰すわけにもいかないからな」

 

「そうだったんだ....ありがとう」

 

「いいっていいって、アイドルって名前がついてるからマネージャーとかそんな感じだろうとか思ってたが、コーチだとは思わなかったがな」

そんなこと考えてたとはねぇ。

 

「最終予選だっけ?頑張りなさいよ」

 

「頑張るのは俺じゃなく彼女達さ。俺は見守るだけ」

 

「そうじゃないの。支えてあげなさい。あういうのって緊張とか色々あるでしょ?」

 

....。

『君がいることにより、彼女達の心に余裕が出来ているのだろう?精神面をケアするのも並大抵の努力じゃぁできない』

学長....

 

「そうだね....わかった。頑張るよ」

 

「ファイト!」

 

「頑張れよ」

 

「あぁ、...。それじゃ俺は学校の支度してくるよ」

 

「んじゃ、俺も準備するか....よっと」

----------------

ここを曲がれば学校まで一本か。

 

「おーい斎藤ー」

この声は...

 

「...彰か、おはよう。珍しいなお前がこの時間に登校とはな」

 

「おはようっと....なんか早く起きたからそのまま来ちまった。.....そういえば昨日お前テレビに出たよな」

 

「.....特番か?」

 

「ん、知ってるのか?」

 

「母さんが教えてくれてね。興味半分で見てたら俺関連になったから恥ずかしくて寝たよ」

 

「そうだったのか.....どこまで見たか知らんけどさ。お前にも取材するらしいぜ?あのえーっと....コメントしてた....」

 

「大井さん?」

 

「そうそうその人。めっちゃお前に食いついてたからな」

 

「勘弁して欲しいぜ.....」

俺は裏方なんだから....

 

「ま、頑張れ。テレビに出た以上、お前に興味を持つ人は前以上に増えるだろうよ」

 

「....はぁ」

人ごみは慣れないんだよなぁ....前世でだって結構キツかったし。

 

「あ、斎藤先輩おはようございます!」

 

「ん?おはよう....」

誰?

 

「昨日テレビで紹介されてましたよね!頑張ってください!」

 

「あ、あぁ....ありがとう」

.....なるほどな。

 

「早速だな斎藤」

 

「...はぁ」

これからどうなるやら。

 

「っと....頑張れよ斎藤。今日も待機してるぞ?」

 

「.......裏から行こう」

 

「なんだよ。いいじゃないか。顔いいんだからあそこ通ったって罵倒はねぇよ」

 

「違うんだよ...俺は人ごみとか苦手なんだよ....それに好奇の目も苦手でね...だからあまり学校でも騒がなかったのさ、コーチをやってるってね」

 

「つまんねーの」

 

「そりゃぁ悪かったね...さ、裏行くぞ」

 

「へぃへぃ。だがいつまでかね、裏が安全なのは」

 

「そんなこというなよ....」

 

-若干不安になりながらも見つからない内に入ろうと早足で教室へと向かった。

 

「あ、斎藤君おはよう」

関か...

 

「おはよう...」

あ~ 教室来るのも一苦労だぜ。

 

「昨日テレビでてたんだって?さっき聞いたよ」

 

「そうだな。顔写真だけな。.....だからって校門で張ることないだろ...」

 

「それだけ興味持たれてるってことじゃない。それと、絵里ちゃんから愚痴きたわよ....」

 

「まだ騒いでんのあいつ?前俺見たとたんどうでもいいとか言ってたくせに....」

 

「でもくすぐりしたんだって?あれ根に持ってるわよ」

 

「...謝ったんだがな」

 

「来週覚悟しておきなさいだって、なにかあるの?」

 

「あいつらに連れ回されるのさ.....先週の日曜のことお前も知ってるだろ?」

 

「...動画の?」

 

「そう。μ'sの中で先週は2年、今週が1年、来週が絵里達3年にそれぞれ連れ回されるのさ」

 

「...なんで?」

 

「知らん。ラブソング作りたいとか言い始めたのはいいんだが、あいつら恋愛経験ないから作れないんだと。そしたらなんか俺を相手にしてデートを建前に遊ぶらしい」

 

「...斎藤君と?」

 

「あぁ、、全く......あいつらにも好きな奴ぐらいいるだろうに...なんで俺なんだか」

 

「あはは.....」

今日はできれば平和だといいな~(遠い目)




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