ラブライブ! -彼は変われるか-【凍結】   作:レイヴェル

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どうも、レイヴェルです。

一年組との絡みはもう少し先になりそうです。

では、神綺の物語....はじまります。



71話

やぁ、神綺だ。

なんとか(?)μ'sの件を終わらせた俺は家に帰ることにした。だが....

 

「うわぁ....」

まだ帰らずに校門に人が.....てか増えてね?

 

「あっ!斎藤さんですよ!」

『!?!?』

 

.....ははっ。どうすればいいのこれ。

 

と、取り敢えず.....抜けるしかないか.....はぁ。

 

「はーい、どいてくださーい。通りまーす」

 

「うわぁっ 本物の斎藤さんだ...」

「コーチって本当だったんだ....」

おい、疑ってたやつ。μ'sのHPに冗談で顔写真載せるほど頭逝ってねぇぞ。

 

 

てかまじで人多いな....

 

「あ、あのっ!」

 

「ん?....君は前の...」

この子は...俺にサインを求めた子か....

 

「はい!前はありがとうございました!」

 

「い、いやぁ。喜んでくれてなによりだよ」

こんなところで話に捕まりたくねぇ!

 

「最終予選楽しみにしています!」

.....そうか。予選を楽しみにしている子もいるのか。

 

「それは後からくるμ's達に言ってあげてくれ。喜ぶよ」

 

「っ はい!」

さてさて、適当切り上げて帰るか。

 

「あの!」

 

「...なにかな?」

次は別の子か....おいおい...俺は一人一人に受け答えする気はないぞ...

 

「えーっと....どうして彼女達のコーチを初めたんですか?宜しければ教えてください....」

 

「あぁ.....やりたかったから....だね」

 

「やりたかった...と言いますと?」

別に全て語る必要はないし...さらっと。

 

「彼女達の努力に感動したからだね。俺でよければって引き受けたのさ」

 

「そうだったんですか....ありがとうございます!」

 

「いえいえ...では、私はこれで....っ」

撤退!戦略撤退!これ以上居たらまじで学校に近所から通報きちまう。

---------------

 

「ただいま~」

 

「あら、おかえりなさい。今日はいつもより早いのね」

 

「今日は練習なかったからな」

 

「にしては帰り遅くない?」

 

「絵里に呼ばれて音ノ木坂に寄ったのさ。それでそのまま帰ってきただけ」

 

「なるほどね。あ、そうそう」

 

「ん?」

 

「今日はスクールアイドルの特番するらしいわよ。なんでも最終予選が近いんですって?」

 

「あぁ、12月だしな。....しかし特番か....」

 

「東京地区メインでやるそうだから絵里ちゃんとか出るかもよ」

....ほぅ。

 

「何時から?」

 

「19時からよ」

 

「わかった。その前に風呂使うよ」

 

「そう言うと思ってもう沸かしてあるわ」

おぉ、仕事が早いことで...

 

「ありがと、早速入るよ」

--------------

「...ふぅ」

風呂入ったら腹減ったから先に飯食っちまった。

ま、ゆっくりテレビ見れるからいいんだが.....久しぶりにじっくりと見る気がする....

 

ピーン...

19時か....

 

『皆さんこんばんわ!スクールアイドル特番、スク特!です。司会は----』

スク特....安直な名前だなぁおい。

 

『えーこの番組は、最近急激に人気急上昇しているスクールアイドルを取り上げる特番です。スクールアイドルとは文字通り学校の生徒がアイドルとして活動するというもので、人気を博しています!』

 

『そんなスクールアイドルのですね、大会といいますか、野球でいう甲子園ですね!ラブライブというのですが、それに向けての最終予選が来月に控えているのです。この最終予選まで勝ち残ったアイドルが今も日々特訓をしております』

 

「予選ってどんな感じだったの?」

 

「ん?まずそれぞれの地区ごとにエントリーして、予選日に指定された会場か生中継できる環境下でライブをするんだ。それでネットで見てくれてるお客さんにその映像を見てもらって、投票してもらうんだ」

 

「へ~ それで、絵里ちゃんたちのグループは?」

 

「進んだよ、1地区につき4組みまでなんだがギリギリ4番目だったよ」

 

「おー!すごいじゃない。神綺達はどこでやったの?」

 

「ん?言わなかったっけ?ここの地区で一番の強敵と言われるA-RISEのお膝元でやるって」

 

「あ~ そういえばそうね....チャレンジャーよね」

 

「仕方ないさ。宣戦布告されたんだ。黙ってられなくてね」

 

「なるほどね....あ、そのA-RISE?が取り上げられてるわよ」

本当だ。

 

『このA-RISEと呼ばれるユニットですが、綺羅ツバサさん、統堂英玲奈さん、優木あんじゅさんの3人で構成されています。このユニットは前回の第一回優勝者なんです。ですので、今回の第二回ラブライブでも一番の優勝候補となっております!』

 

「.....優勝してる組のところでやったのね」

 

「あぁ」

たしかにビックリするわな。

 

『しかーーし!!!今回の見所1です!今回は前回と違うところがあるんですよ。ですよね?大井さん』

 

『そうなんですよ。前回の第一回が行われる直前になぜかエントリーを取り消してしまった東京都にある音ノ木坂学院のスクールアイドル「μ's」がですね。今回復活しまして!最終予選でA-RISEと対峙するんですよ!これは見逃せませんよ!?』

 

「これって....」

 

「あぁ、俺の見てるグループだ。絵里達のいる」

 

「す、すごいわね.......でも前からすっごく不思議だったのだけど...」

 

「ん?」

 

「踊れたのね、ダンス」

.....そういえば前世知らんもんな母さんは。

 

「踊れたよ、趣味の範囲でね」

 

「それでコーチなんて出来るの?」

 

「今してるじゃないか。見てみるかい?」

 

「....今はいいわ。でも今度見せて」

 

「あいよ....」

 

『そして、そのμ'sなんですがね!他のグループにはない物を持っているんですよ!』

ハイテンションだなぁこの解説の人.....まるで花陽ちゃんだよ。いや、まんまだな。

 

『ないもの...といいますと?』

 

『なんと!このグループにはコーチがついてるというんです!』

......あれぇ?

 

「...神綺?これあなたのこと言ってるわよね」

 

「....あぁ、そうだな」

 

『私自身で調べてきたのですが本当なんですよ!ビックリしましたよ....そんなコーチですが!これがまた驚き!コーチが学生なんですよ!しかも、他校の!』

 

『なっ!?』

 

「.....はは」

うわぁ...めっちゃ言われてるぅ。なんでサラッと流さず俺を取り上げるの!?

 

『音ノ木坂学院は女子高なんですよ。なのにコーチは男性なのでこれはどういうことかと、現地に足を運びました!』

 

『おぉ!』

.....。

 

『まぁその時はチラッとしか見えなかったんですがね。屋上に見えたんですよ。コーチとメンバーが練習しているところを』

....結構前か。今は寒くて中でやってるし。

 

『メンバーも頑張っていたんですがね!コーチも中々なんですよ!どこかで教室に通っていたんですかね?そこ気になってるんですよ』

 

『どうなんでしょう....しかし、ご心安を大井さん』

 

『?』

 

『今回、ウチのスタッフと記者がその音ノ木坂学院へ後日インタビューするために交渉中です!』

 

『なんとぉ!? その時は私も同伴させてくださいねぇ!何が何でも空けておくので』

 

『わ、わかりました』

おい、大井さん。引かれてるぞ。だがインタビューだと.......やべぇな。

 

「すごいじゃない神綺....こんなに取り上げてもらってるなんて」

 

「....ははっ」

能天気な母さんだなぁ...ははっ。

 

『おぉっと、失礼。燃えてしまいました。遅れましたが、音ノ木坂学院μ'sのメンバー紹介です。高坂穂乃果さんをリーダーに南ことりさん、園田海未さん、絢瀬絵里さん、東條希さん、矢澤にこさん、星空凛さん、小泉花陽さん、西木野真姫さんの9人で構成されています』

 

「おぉ!凛ちゃんに花陽ちゃん、絵里ちゃん!」

....母さん.....

 

『ちなみにそのコーチのお名前は...?出せますか?』

 

『どうですかね...OK?....OKとのことですので...あ、パネルまでありがとうございます....では、ドンッ!斎藤神綺さんですね!いやぁ、イケメンだぁ!』

うわぁ...ノリノリだなぁ。

 

「あらあら.....ウチの息子まで....あらあら♪」

....母さんが壊れた。なんでさ!?

てかなんで俺の顔写真OK出すかなぁ!?

 

「....はぁ、なんか疲れたからもう寝るわ」

 

「え?まだ続くわよ。これ」

 

「自分のこと紹介されてるの見るとか辛いんだが.....おやすみ」

 

「え、えぇ....おやすみ.....」




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