ラブライブ! -彼は変われるか-【凍結】   作:レイヴェル

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どうも、レイヴェルです。
今回は、久しぶりにμ'sがでません。

では、神綺の物語....はじまります。


69話

やぁ、神綺だ。

昨日はあの後ゲーセンに行って盛り上がったよ。ダンスゲームだっけ?リズムに合わせて足踏みする奴。あれ楽しいな。

 

ちなみに今は昼休みだ。.....だが、気になっていることが一つ....朝から俺を見る視線が以上に多いんだ.....俺何か学校でやらかしたか?

 

「元気ないなぁ斎藤?」

 

「彰か....なぁ彰」

 

「ん?」

 

「なーんか今朝から俺を見る視線が多い気がするんだが....なにか知ってるか?学校で悪さした覚えないんだが....気のせいならいいんだが...」

 

「....お前知らないのか?」

 

「....なにをだ?」

え、俺なにかしちゃった?やばくね....自覚ねぇよ...

 

「昨日、お前公園で喧嘩したろ」

.......は!?

 

「なっ おまっ どうしてそれを!?」

 

「.....はぁ。知らなかったのか....」

 

「ど、どういうことだ!?」

 

「お前は気が付いてなかったみたいだが.....その様子がサイトに動画でアップされてるぞ」

 

「なっ!?」

なんだと.......やっちまった.......あいつらに騒ぎは起こすなといっておきながらっ!

くそっ!

 

「ちなみに.....これだ。音は流石に都会だから騒音で聞こえんが.....動画だから動きはバッチリ撮られてるぞ......ほら」

 

.......人違いならまだよかったが.....どうみても俺らだ....

 

ピンポンパンポーン

『3年。斎藤君.....3年。斎藤神綺君....至急、学長室までお越し下さい。学長がお待ちです』

なっ!?

 

「.....まぁ、どう考えてもこの動画だろうな.....頑張れよ。お前のことだから向こうが悪いんだろうがな」

.....そうでもないんだよなぁ....

だが....行くしかないか。

 

「とりあえず行ってくる....」

 

---------------------

コンコン

「はい?」

 

「斎藤です」

 

「どうぞ」

行くぞ...

 

「失礼します」

カチャ....

 

「すまないね。お昼休みに呼んで」

 

「いぇ......。公園での騒動のことでしょうか」

 

「あぁ、そうだ。教員の中でも何回か持ち上がっていてね。個人的興味もあったから担任を通さずに、直接呼ばせてもらったよ」

興味....ねぇ。

 

「隠すつもりはありません。なんなりと」

 

「そうか.....まず、それはいつ起きた?」

 

「昨日です」

 

「ふむ.....場所は?」

メモ取るのか...まぁ、当たり前か。

 

「....秋葉原の公園としか....地図がないとなんとも....」

.....名前なんて見ないし。

 

「そうか。どうしてあそこに?」

 

「μ'sの高坂穂乃果、園田海未、南ことりの3人で出かけていました。そして一段落し、問題の公園で休憩していたのです」

 

「...それで?」

 

「私と海m....園田と2人で近くの自販機に温かい飲み物を買いに行き、戻ってきたらナンパが....」

 

「ふむ...それで?」

 

「....私が仲介に入り、立ち去る様言いましたが私を挑発してきました。その後、あのようなことに」

 

「先に手を出したのは?」

 

「あちらです。しかし、吹っかけたのはこちらです」

 

「どういうことだ?」

 

「私は何回か、あういう現場を体験しています。大体は挑発し相手を憤怒させ、正常な判断をさせないようにし、真っ直ぐ突っ込んだ所を背負い投げ、又は間接技で鎮圧、拘束しています」

 

「しかし....」

 

「自惚れるわけではありませんが、私は護身術に覚えがあります。あのような素人なら余裕です」

 

「.......」

 

「ですが、こちらが後とはいえ挑発仕返したのは事実。言い逃れはしません」

 

「.....この時期にそれは推薦などに引っかかるのを承知で....か?」

 

「はい。私のその場での状況判断に問題があったからでしょう。現に、その後園田に平和的な解決はできなかったのか、と言われましたから」

 

「.........」

どうなるか....

 

「いいや。これは不問とする」

 

「....は?」

おっと言葉使いが。

 

「だってそうだろう?斎藤は彼女達をかばった。しかも殴り返すわけではなく背負い投げで受け流しての鎮圧だ。攻めようがない。....確かに、もっと平和的な方法もあったかもしれないが、その場の一瞬で浮かぶのも稀だ」

 

「......ありがとうございます」

 

「いい王子様してるじゃないか」

 

「....え?」

 

「最初は何をしているんだかと思ったさ。優等生である君がスクールアイドル、しかも廃校寸前の学校を手伝うなんてね」

 

「.....」

 

「だが、君のおかげかμ'sは成長、次の最終予選とやらにも出るらしいじゃないか」

 

「....よくご存知で」

 

「心なしか、君の雰囲気も変わったよ。教員にもいるぞ?君と接し安くなったと」

 

「そうでしょうか...」

 

「あぁ、前までは塞ぎ込んでムスっとしてたからな.....ま、いい刺激になったんだろう。よかったよかった....」

 

「....」

学長がそんなことを思っていたとは....

 

「音ノ木坂の南理事長も喜んでいたよ。斎藤のお陰で持ち直せた、とね」

 

「理事長が..?いえ、しかし.....あれは彼女達の努力の結果です.....私はなにも...」

 

「そう思ってるのはごく少数だよ。確かに彼女達の努力により成果だろう。だが、なにも表向きだけで私は評価しているわけではない」

 

「....といいますと?」

 

「君がいることにより、彼女達の心に余裕が出来ているのだろう?精神面をケアするのも並大抵の努力じゃぁできない。....もっと自分に自信を持ちな。謙遜しすぎも損だぞ」

 

「....ありがとうございます」

 

「よし、私の話はこれで終わりだ。....斎藤からはなにかあるかい?」

 

「...いぇ、不問の件、寛大な処置ありがとうございます。...では、失礼しました」

なんとか.....なったか。

-------------

「お、斎藤!....どうだったんだ?」

彰か。

 

「不問だとさ。なんとかなったよ....」

 

「そうか....よかったな。とも言えないか」

 

「ん?」

 

「この動画、さっきはコメント切って見せたがコメント読んでみ、すごいことになってるぞ」

ん?.........おいおい。

 

「すげぇ、だとか。かっこいい。だってさ」

 

「.....かっこよくはないさ。....てかアップした人もよく俺らってわかったな....」

 

「投稿文見てみ。μ'sのファンだとさ、偶然見かけてサインもらおうとしたらそうなったらしい」

.....

 

「悪いことしちまったな。もっと平和的にやっていれば良かったのかもな....」

 

「もう起きちまったことは仕方ないさ。ほら、まだ飯食ってねぇんだろ?俺は待ってたんだから、これから食おうぜ」

 

「悪いな....ありがとう」




閲覧ありがとうございます。

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