ラブライブ! -彼は変われるか-【凍結】   作:レイヴェル

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どうも、レイヴェルです。
これで一応2年組の絡みはおわりですね。
こんな雰囲気にするつもりはなかったのですが....

神綺の物語....はじまります。


68話

やぁ、神綺だ。流れで穂むらに到着。雪穂にお茶を出してもらった。ありがたいねぇ。

 

「......んで?海未は俺のどこが気に入らなかったんだ?」

 

「気に入らないって...そうじゃないんです!あんな乱暴な....もっと平和的な方法があったはずです!」

 

「例えばどんな?」

あるはずないんだがな。

 

「それはっ.....」

 

「あういう連中は口より拳だ。元々、男の俺が仲介した時点であぁなるのは必然なんだよ。警察でも呼ばない限りな」

 

「ならっ」

 

「呼んでもいいがどうやって呼ぶ?ナンパされてますーって呼ぶのか?来るわけないよな。そのときはまだ問題も起こしていないんだから」

 

「.........」

 

「あぁいうのは対処がしづらいんだ。穂乃果達がきっぱり断っても強引に話を進めるからな。最善の方法は無視して立ち去ることだ」

 

「.......」

 

「だから俺はてっとり早く.....あいつらに喧嘩を売った」

 

「そ、その.....」

 

「? どうした穂乃果」

 

「あの時の.....ナンパしてきた人達と対峙した時の雰囲気がいつもと違ったんですけど....」

「そ、それは私も気になりましたっ」

......。

 

「....ふむ。あれは演技7割、素3割ってとこか」

 

「っ....3割....」

 

「引くか?あの様子で3割は素だってのは」

 

「い、いぇ.....」

 

「無理に言わなくてもいいさ。これはしょうがないこと。元々俺はあれに似た性格だったのさ」

 

「「「えっ....」」」

 

「あぁ、今も素だからな?これには理由があるんだ....聞いてくれるか?勿論、嫌ならいいんだ」

 

「....聞きます」

「私も聞きます」

「.....私も」

 

「そうか.....俺は元々捻くれた性格だった.....だが、問題があった」

 

「問題?」

 

「そう。アイドルを夢見て進んだが、俺の捻くれた性格が受けるわけもない。だから猫を被ったのさ。今みたいな感じの雰囲気にね」

 

「え、でも.....」

 

「あぁ、その猫かぶりを続けた結果。この状態が素になってな。さっきみたいになるのが逆に苦痛になるんだよ。だが、あういう場面になるとなぜか前の性格が出てきちゃってな.....怖かったか?不気味だったか?」

だとすれば....悪いことをしちまったな。

 

「....正直、怖かったです。いつもの先輩の雰囲気とかけ離れていて....」

 

「そうか.....すまなかった」

 

「い、いいんです!そんなのが問題じゃないんです!....あの時...私達を助けてくれたのは.....その....」

 

「?」

 

「っ 喧嘩がしたかったとか....前の性格に戻りたかったから.....とかですか?」

 

「あぁ.....それは違う。あの時、俺は確かに助けたかったから助けた。他意はない」

 

「....それが聞けただけで満足です.....」

「わ、私も! ありがとうございました!」

 

「いや、お礼はいいんだ。俺があそこで油を売らずに神田明神に行っていれば、こんなことにはならなかったんだからな....」

 

「先輩」

 

「....ん?」

 

「いつも先輩は言ってましたよね?もしだとかifはいくら考えても無駄だって」

 

「っ.....そうだったな」

俺らしくないな.......俺は、怯えてるのかな。....折角できたいい友達に離れられるのが.....

 

「私は....先輩が昔捻くれ者だったとしても.....なんだとしても....私は先輩をなんとも思いません」

 

「....え?」

 

「元々は猫かぶりだったのかもしれない。でも...それでも....私が困ったときに...手を貸してくれた。優しくしてくれた.....そんな先輩を.....嫌いになんかなりません!」

....穂乃果....

 

「私もです。先輩がどんな人だとしても、私を...あの暗い道で助けてくれたこと....困ったときに支えてくれたこと...これは変わりません」

....海未.....

 

「わ、私もです!先輩は....私に友達とは何かを教えてくれました.....先輩がいなければ私は...留学をしていたと思います.....先輩がいてくれたから!ここまで来ることができたんです!」

 

「ことり...」「ことりちゃん....」

.....ことり.....

 

「....いいのかい?前世の記憶なんて持ってて...しかも、捉えようによってはずっと演じてきてたもんだぞ?」

 

「くどいですよ、神綺先輩。私達のこの思いは変わりませんよ.....先輩には...私達...いや、μ'sのみんなが感謝しているんです」

 

「.....あいつらもか?」

 

「先輩がいなければここまでこれなかった。みんなそう思ってます。先輩は...μ'sにはなくてはならない存在....メンバーなんですよ」

 

「.....そうか....」

 

「遅れちゃいましたけど....今日のナンパの件、ありがとうございました!」

「っ ありがとうございました!」

 

「穂乃果....ことり.....」

 

「これからもよろしくお願いしますね!」

 

「........あぁ、よろしく頼む」

これじゃぁどっちが年上だかわかんないな...

 

「それじゃ、先輩!」

 

「....なんだ?」

 

「気持ち入れ替えてっ....これからなにしますか?」

 

「.......これからか?」

 

「はい!だってまだ時間はありますもん!楽しまないと!」

 

「....そうだな。海未達はどうする?」

 

「私は先輩にお任せします」

 

「私もー」

 

「.....予定通りなら今は何をしていたんだ?」

 

「そうですね.....ゲームセンターにいました」

ゲームセンター....

 

「ならこれからそこに行くか」

 

「え?でも今からじゃ...」

 

「俺にお任せなんだろ?ならいいじゃないか。楽しまないとな」

 

「!  はいっ」

 

「海未達もそれでいいか~?」

 

「「はい!」」

 

「よし、....雪穂ちゃん!お茶ごちそうさま!....行くか」




閲覧ありがとうございます。

wannさん、投票ありがとうございます。

そういえばこれで今日上げたのは4話ですか....久しぶりな気がします。

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