ラブライブ! -彼は変われるか-【凍結】   作:レイヴェル

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どうも、レイヴェルです。

今回は穂乃果達2年組とのお出かけです。
2,3話構成で行こうと思います。.....引っ張ってるわけじゃないんだからねっ!

では、神綺の物語....はじまります。


66話

やぁ、神綺だ。前に穂乃果達が言っていた通り、俺と出かけることになった。

そして今週は穂乃果達2年だ。次週が1年でラストが3年だとさ。

行程考えなくていいのは楽でいいが....あいつらだって高校生だ。好きな奴と遊びに行ったりしないのかね....俺となんかどこがいいのやら....ま、考えても仕方ないか。約束しちまった以上はな....

にしても寒い。一応予定の集合時間より30分速く来ている。やはり待たせるのは悪いからな。

 

「あっ 先輩ー!」

この声は.....来たな。

 

「おはよう、穂乃果。お、海未とことりも一緒だったのか....おはよう」

 

「「「おはようございます!」」」

 

「私達も十分余裕を持ってきたつもりだったのですが....」

 

「遅れてないんだ。気にしなくていいさ。それより、今日はどうするんだ?」

 

「....ねぇ、先輩?私達になにか言うことありません?」

え?

 

「?.....なんかあるか?」

 

「.....はぁ。 私達の服装についてですよぅ!なにかないですか!?」

 

「あぁ......似合ってるぞ。冬の服ってコーディネート難しいだろうに....」

俺はファッションとかさっぱりだがなっ!

 

「えへへ...結構楽しいんですよー(ことりちゃんに手伝って貰ったとか言えないっ)」

 

「私は近くにあるのを取ってきただけなので....」

 

「張り切っちゃいましたよ♪」

 

「ま、お前達は元々が可愛いから何着ても栄えるのか」

 

「そ、そんな/////」

 

「えへへ...////」

 

「..../////」

.....どうして顔を赤くするんだ....俺何か変なこと言ったか?

 

「....まぁ、もうそろそろ動こうか」

 

「はっ//// そうだった!」

 

「今日はどういう行程なんだ?」

ちょっと気になる。

 

「今日はですねー ちょっと行きたかったお店があるんですよ!」

 

「どんな店なんだ?」

 

「雑貨屋さんです!」

ほー。

 

「私も少し気になっていたんです。お部屋が少しさみしいので...」

 

「そうなのか。じゃぁそこに行きますか。案内よろしく」

 

「はーい!」

 

-----------------

「ここのデパートの中なんですよ」

 

「へ~」

デパートなんていつ以来だ....全く来ないからな。新鮮な感じだ。

 

「先輩ー おいていきますよー?」

 

「あぁ、すまん!今行く!」

 

 

 

「えーっと....3階ですから、あそこの階段で登りましょうか」

 

「えーっ エスカレーターで行こうよー」

 

「体力作りと思って登りましょう。こういう所から気をつけるのが大事なんです」

さすが運動部。

 

「えー」

だが....

 

「今日ぐらいは許してやれよ海未。今日は遊びに来てるんだから」

 

「....それもそうですね」

 

「やった!」

「あはは....」

 

 

 

 

「おー!ここが.....」

 

「ほー」

結構品揃え豊富だなぁ....

 

「先輩!あっちいっててもいいですか?」

 

「いいぞー だが離れすぎるなよー」

 

「はーい」

 

「ちょっ 穂乃果!走ったら危ないですよ!」

海未は穂乃果の保護者だな....

 

「.......」

 

「....ん?どうしたことり?」

さっきから雰囲気暗いが...

 

「っ い、いえ....」

 

「なにか悩み事か?」

 

「違うんです.....あの、先輩って」

 

「ん?」

 

「私達のこと....どう思ってますか?」

 

「ことり達を?.....友達だと思ってるが....」

 

「本当に?」

 

「? あぁ」

 

「そうですか.....」

 

「どうしたんだよ一体....」

何が言いたいんだ?

 

「いえ、前に部室でお出かけの話になった時....私達とお出かけするのいやなのかな...と」

 

「あぁ....そう見えたか?」

 

「はい....穂乃果ちゃん達も表は明るく振舞ってますけど....本当は気にしてると思います。自分達が無理やり先輩を誘ってしまった、と」

 

「ふ~ん」

なら、最初から誘うなって話なんだが....

 

「別に俺はそこまで気にしていないぞ。家にいてもどうせ空眺めてるだけだしな」

 

「そうなんですか?」

 

「だって暇だし.....やることないし。だったらこうやって外にでて遊んでいたほうがいいのかな、とも思うんだ」

 

「......」

 

「俺は別に嫌だったわけじゃないんだ。逆に嬉しかった」

 

「....え?」

 

「μ'sと今までやってきたが、その中で男は俺一人。はっきり言って孤独だよ。いくらことり達がいるとは言え、女子の中に俺一人ってのは結構辛いんだ」

 

「......」

 

「それこそ、最初は憎まれ役をやってワザとある程度距離を取ろうとも思った」

 

「え....」

 

「変に距離が近いとな。結構男としてはキツいのさ、ならいっそのこと離してしまえっとね。だが俺はしなかった」

 

「....なんでですか?」

 

「する勇気がなかったのさ。もしそれをしてお前達は団結するか、いい方向に進むのかってね。そう考えてたら踏み出せなくてね。惰性でここまで来たんだ。その結果....」

 

「結果?」

 

「お前達とは妙な距離感ができた。一番危惧していたことがね」

 

「っ」

 

「俺は最初冗談で言ったんだぞ?出かけようってな。お前達が余りにも追い詰められてたから少しでも緊張をほぐそうと思ってな」

 

「......」

 

「だが結果は違い、お前達はOKをした。俺からしたら驚きだったよ。お前達の年で異性と出かけるってのは恋人とのデートぐらいだと思っていたからだ」

 

「そうですね....」

 

「後から考えれば嬉しいことだと思ったよ。男だから、と変に距離を取られずにそうやって快くOKしてくれる子がいることがね」

 

「......」

 

「俺はことり達μ'sに感謝しているんだ。.....前世ではこんないい友達いなかったから.....やはりどこか損得をきにする奴らばっかだったから...」

 

「....そうだったんですか」

 

「あぁ、だから気にしなくていいぞ。俺だって嫌なことは嫌だとハッキリ言うからな」

 

「....はい」

 

「聞いたよなお前ら二人も?」

 

「「っ.....」」

 

「最初からわかってるんだよ。俺たちの会話を盗み聞きしてたことぐらい」

 

「....聞くつもりはなかったのですが.....」

 

「どうしても気になっちゃって...」

はぁ....折角遊びに来たってのに....

 

「聞いてたのならわかってるよな?俺は別に嫌できてるわけじゃないんだ。変に気にせず遊ぼうぜ」

 

「「「.....はいっ!」」」

 

「よし!ことりも色々探そうぜ」

 

「はい♪」

やっぱり笑ってるほうがいいな.....暗い顔はあまり好きじゃない。

 

「ねぇ先輩!こんなのどうですかね?」

 

「ん?なんだそれ?」

 

「えー知らないんですかー?雪穂が結構な数持ってるんですよ」

 

「この....クッション?でいいのか?」

 

「はい!結構ふかふかですよ」

.....本当だ.....おぉ、ふかふか。

 

「こりゃいいな....俺も買おう」

 

「あ!じゃぁ私こっちの色にします」

 

「...じゃぁ俺はこれにしようか」

 

「2人が買うのでしたら私も....この色を」

 

「じゃぁ私はこれ!」

ん、全員買うのか。じゃぁ....

 

「よし、じゃぁそれ俺にくれ」

 

「「「え?」」」

 

「俺がそれ払うよ。さ、貸してくれ」

 

「え!?悪いですよ!?これ結構するんですよ!」

 

「知ってるさ。ほら、貸せって」

 

「うっ.......すみません、お願いします」

 

「「お願いしまーす」」

 

「あいよ。お前らは他の見て回ってな。後で渡すから」

 

「「「はーい」」」

小遣いは有り余ってるんでね。こういう時に使わないと....




閲覧ありがとうございます。


次はこの話の続きとなります。

智志さん、投票ありがとうございます。

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