ラブライブ! -彼は変われるか-【凍結】   作:レイヴェル

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どうも、レイヴェルです。
いや~ハロウィンですね~
小学校の頃は友達とハロウィンパーティーしたものです。


【閑話】Trick or Treat♪

やぁ、神綺だ。今日はハロウィンだな~...といっても特段ウチはパーティーすることもないんだが.....この時期ってお菓子安いからさ、結構買っちゃうんだよな。部屋の一部にオレンジ色の袋がいっぱいあるよ....みーんなハロウィン仕様の包装になるんだな。

 

ピンポーン

....ん?誰だ....

 

「はい」

 

『あ、神綺先輩ですか?』

 

「...そうだが」

穂乃果達か....でもなんでみんな揃って厚手の上着羽織ってんだ....そこまではまだ寒くないだろ...

 

「どうしたんだ?」

 

『先輩に用があってみんなできました!』

 

「俺に?....まぁいい。上がってくれ」

 

『おじゃましまーす!』

元気だな.....取り敢えず玄関の鍵開けないと....

 

カチッ ガチャ

 

「どうしたんだお前ら」

 

「先輩!今日は何の日でしょう!」

 

「今日?....ハロウィンだが」

 

「そうです!ハロウィンです!」

 

「....それで?」

 

「え....わからないですか?」

 

「....あぁ、わからん」

ハロウィンだからどうしたんだ。

 

「...いいやここで。みんなセーノでいくよ!」

 

『わかったわ(わかりました)』

 

「せーの!」

ガバッ

 

!?どうして羽織っているものを?ってその服は...

 

『トリックオアトリート!』

.....はは。なるほどな。だから前のライブの衣装なのか....

 

「先輩鈍すぎにゃ!!」

 

「わかると思ったんやけど、無理だったみたいやね」

 

「いきなり来られてもなぁ....」

 

「それで神綺!」

 

「? なんだにこ」

 

「....お菓子はあるの?」

 

「.....ないと言ったら?」

 

「そりゃぁ....ウチからはワシワシやなぁ」

それはみりょk....なんでもない。

 

「残念ながらお菓子はあるんだなー。取り敢えず上がりな。いつまでもその格好じゃ冷えるだろ」

 

「さっすが先輩!わかってるー♪」

....テンション高いな。

 

 

 

 

 

「はいお茶」

 

『ありがとうございまーす』

今更だが、よく9人分の湯呑が家にあるな.....すげぇなこの家。

 

「先輩!お菓子は!お菓子は!?」

 

「ちょっと穂乃果!落ち着きなさい!」

 

「だってお菓子だよ!ハロウィンと言ったらお菓子じゃん!!」

 

「あはは.....穂乃果ちゃん、先輩はくれるから大丈夫だよ」

 

「凛の分もある!?」

 

「あるよ。みんなの分もね」

結構な数買いだめしたからな。まぁ...予想外の消費先だが。

 

「私ってこういうの初めてなのよー」

 

「絵里ちの所は亜里沙ちゃんとしないん?」

 

「しないわねー 亜里沙は何回か友達とあったらしいけど」

.....大人数だと賑わうな....っとそうだ。お菓子持ってこないと。

 

「今からお菓子持ってくるから待ってな。...そうだな。ちょっとしたパーティーをしようか」

 

「「パーティー!?」」

....ほんと穂乃果と凛ちゃんは息合うよな。

 

「結構な量買ってるからな。みんなで食べようぜ」

 

「賛成!!」

 

「凛も!!」

 

「くくく....じゃぁ待ってな」

 

「「はーい!」」

---------------------

「ほい、お待ちどう様」

 

『おー!!』

 

「すごい量ですね....」

 

「安かったからな。結構買っちまった」

 

「こ、この量....みんなで食べれるの?」

 

「流石に全ては食べないだろ?」

 

「「え゛....」」

 

「....2人は食べる気だったのか?」

 

「そ、そそそそんなこと...ないですよっ あは、あはははっはっは!」

 

「そうだにゃ!あはははははっ先輩おかしな事聞かないでくださいよ!!」

 

「....お菓子だけに?」

 

「希。そういうのいらないから....」

 

「そう?」

 

「全部食べてもいいが。体重管理しっかりな?」

 

「うっ.......はい」

 

「り、凛は動いてるから大丈夫にゃ!!」

 

「.....なぁ凛ちゃん」

 

「な、なんでしょう?」

 

「...全部食べるって自白したぞ」

 

「っ......」ガクッ

くくく....面白いな。これは。

 

「ま、冗談はさておき....楽しもうか!」

 

『おー!』「...ぉー....」

 

「あ、このクッキー美味しい!」

 

「どれですか?........本当ですね。美味しいです」

 

「結構しっかりしてるのね。こういうのって」

 

「まぁ売り物だからなー それなりに力入れてるんだろ」

 

「もうこの年なるとこういうの食べる機会減るものねー」

 

「そうね。でも、たまにはいいかも」

 

「....ねぇ神綺?」

 

「ん?」

 

「これ、妹達の持って行ってもいいかしら?」

 

「おーいいぞ。喜ぶだろ」

 

「っ ありがと!」

 

「いいっていいって。あ、穂乃果。そっちにある袋取ってくれ」

 

「? これですか?」

 

「そうそう。それそれ」

 

「んしょ...どうぞ」

 

「ありがと」

....んー うまい。安物とはいえ、いいな。

 

 

 

 

 

 

 

ん、もうそろそろで飲み物が無くなるか....新しく入れないとな。

 

「よっこいせっと...」

 

「...何オヤジ臭いこと言ってんのよ」

 

「中身はおっさんなんでね。許してくれや」

 

「そういえば先輩は本当はおいくつなんでしたっけ」

 

「ん?....んー.....38?か39ぐらいか」

 

「ほぇ~ 確かにおじさんですね」

 

「はははっ でも肉体は現役の高校生なんでね」

 

「なら、よっこいせなんて言わないでしょうに....」

 

「そこは....ははっ 気にすんな」

 

「.....まぁ、いいわ」

さてさて、...お、よかったー....まだお茶はあるか。

 

「どうしたの?神綺」

 

「あー いや、そっちはもうお茶ないだろ?新しいの渡すよ」

 

「.....本当だ。ありがとう」

 

「いいって、....ほい」

 

「助かるわ....ごめんなさい。急に押し掛けて、くつろいじゃって...」

 

「いいんだよ。最近はみんなハードだったからな.....たまには息抜きも必要さ。絵里もリラックスしなよ」

 

「そういってくれると助かるわ....」

 

「折角みんなで楽しく騒げるんだ。楽しまなきゃ損だろ?」

 

「...そうね」

 

「せんぱーい!どっちがはやく食べられるか競争しましょ!!」

 

「ちょっ穂乃果!」

 

「なーに馬鹿なこと言ってんだ。お菓子はカロリー高いんだから程々にしておけ」

 

「えー」

 

「お前、いつも海未がどれだけ苦労してメニュー決めてるか知ってるのか?」

 

「え゛...も、勿論!海未ちゃんはいつも頑張ってるの知ってるもん!」

 

「ほぅ...その苦労を水の泡にしても....と?」

 

「え...い、いやぁそんなことは....」

 

「どうやら海未のメニューは気に入らないらしいぞ?」

 

「え゛」

 

「そうですか.....」

 

「う、海未ちゃん....?」

 

「なんですか?穂乃果」ニッコリ

 

「え、いいえ!なにも!」

 

「おかしなことを言うのですね穂乃果は...」ニッコリ

 

「ちょっと先輩!?海未ちゃんをどうにかしてくださいよ!?」

 

「お前が調子乗るからだ。楽しめとは言ったが、度が過ぎちゃぁ駄目だわな」

 

「先輩の鬼ーー!!!」

 

「なんでしたら.....メニューをもっとハードにしましょうか....そうしたら....満足いくまで、食べられますよ?ウフフフフフ」ニッコリ

 

「だだだ、大丈夫です!?今のままで!今のままで大丈夫ですから!!食べる物セーブしますから?!」

くくく.....あー 面白い。

 

「.....先輩って、偶に黒いですよね」

 

「ん?黒い...?」

 

「性格がですよ。いつもはキリッと真面目なのに偶に人がアタフタしてるの喜んでますよね....」

 

「そうかな....」

 

「はい...(自覚なし....)」

 

「神綺は実は多重人格者だった....?」

 

「どうしてそうなった」

 

「だってそうやん?いつもは真姫ちゃんの言うとおり、真面目なのに....急にフッと性格変わるんやもん」

 

「んー.....別に入れ替わるとかは感じたことないし、ちゃんと自我あるし」

 

「不思議やなー」

 

「....そこはスピリチュアルじゃないのか」

 

「あ、....スピリチュアルやなー」

.....言い直したか。

 

「きっと、どちらも先輩だと思います」

 

「どうしてそう思うん?花陽ちゃん」

 

「いつも真面目なのは、みんな知っていますけど....それ以外の、先輩自身の学校で、友達と話してる所は見たことないじゃないですか」

 

「確かにそうやなー。いつもはコーチとしての神綺やし」

そういうもんかな....

 

「てことは?ウチらも神綺の友達として認識され始めてるってこと?」

 

「...そうなりますね」

 

「えー 穂乃果達はまだ友達じゃなかったのー!?」

おいおい....

 

「流石に無理あるだろ.....俺は今までこんな女子といることなんてなかったんだから....抵抗あるって」

 

「そんなもんかしら....」

 

「そんなもんさ。.....よし、時間もいい頃だろ。お開きにしようぜ」

結構お菓子無くなったな....

 

「そうですね」

お、海未が元に戻ってる。

 

「持ち帰りたいやつあれば持ってっていいぞー」

 

「本当ですか!?」

......穂乃果ぇ。

 

「あ、あぁ...いいぞ」

 

「やった!」

「あー!凛のも残すにゃー!!」

 

「あははは.....」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日はありがとうございました」

 

「いいって、俺も楽しかったからな。忘れ物はないか?」

 

「みんな大丈夫だと思います。...それでは」

 

「あぁ、さよなら」

 

『さようならー』

.....さて、後片付けだ。母さんが帰ってこない内に終わらせよう。




閲覧ありがとうございます。

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