ラブライブ! -彼は変われるか-【凍結】   作:レイヴェル

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どうも、お久しぶりです。レイヴェルです。
ハワイから帰ってきました!昨日帰国したのですが時差ボケでそのまま寝ちゃいましたね。

これからまた1日1話かそれ以上のペースに戻せたらなーっと思います。
では、神綺の物語.....はじまります。


57話

やぁ....神綺だ。非常に面倒くさいことになったぞこりゃ.....ある程度の時間になったから練習を切り上げたのはいいんだが.....なぜかショーでの自分達の配置について西木野とにこで論争始まっちまった.....面倒くせぇ....

 

「....あ」

 

「....なによ」

 

「そうだ、凛はどうしたらいいと思う?」

 

「えぇ!?」

 

「そうよ、リーダー」

 

「凛ちゃんっ」

 

「え...えーっと....」

うわぁ....どんどん凛ちゃんを追い詰めてどうするよ。

 

「ほ、穂乃果ちゃんに聞いたほうが...」

 

「それじゃぁ間に合わないでしょ」

 

「うっ....えーっと....じゃぁ絵里ちゃんに...」

 

「...凛」

 

「っはい!」

 

「リーダーはあなたよ。あなたが決めなさい」

.....

 

「そ、そっか.....えーっと...」

はぁ。

 

「そこまでにしておけ」

 

「っ」

 

「ちょっと神綺?」

 

「リーダーになった初日になに無理難題押し付けてんだよ.....そこはみんなで話し合えって。能天気な穂乃果はともかく、凛ちゃんは違うんだから....穂乃果と同じように接してたら持たないぞ」

 

「......そうね。いつもみたいに頼っちゃったわ...ごめんね」

 

「う、ううん!いいの」

 

「今日はもうお開きだ。基本的なことは終わったろ?次は明日だ。俺も少し考えたい」

 

『わかりました!』

 

....そうだ。

「凛ちゃん」

 

「はいっ」

 

「帰りに俺の家に寄ってくれ」

 

「? 先輩の家に?」

 

「あぁ、時間あるか?」

 

「はい....あります」

 

「...別に説教とかじゃないんだ。気楽に来い」

 

「はい」

 

「んじゃ、解散!」

 

『お疲れ様でした』

さーって、帰りますかー。

 

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「お待たせしました!」

 

「あぁ、大丈夫だ。急がなくていいぞ」

 

「は、はい....」

 

「花陽ちゃんは?」

 

「真姫ちゃんと一緒に帰りました」

 

「なんだ。てっきり凛ちゃんについてくると思ったんだが...」

 

「かよちんにも何か考えがあるらしくて」

 

「ふーん....まぁいいか。行こう」

 

「はいっ」

 

 

 

「....どうだった?リーダーというものやってみて」

 

「...正直言って疲れます。私は今まで端っこの方だったのであまり気にせずライブとかもやってたんですけど....いきなりリーダーだなんて....」

 

「まぁ、そうだよな....」

 

「先輩はリーダーをやったことは?」

 

「あるよ。脱退寸前の3人の時にね」

 

「へ~」

 

「だから凛ちゃんの気持ちもわかるんだ。俺もその時が初めてだったからね」

 

「な、なら!なにかいい方法とかありませんか?」

 

「方法?」

 

「はい!どう立ち回ったらうまく行くか、とか」

立ち回りか....

 

「こればっかりは周りを、メンバーをよく見て...としか言えないな....」

 

「メンバーをよく見る...ですか?」

 

「メンバーがその振り、立ち回りをどう思っているのかを見定めるんだ。観察眼がある程度ないとキツイがな」

 

「なるほど.....」

 

「......」

なーんか、違和感あるんだよなぁ....ちょっと聞いてみるか。

 

「凛ちゃんは....」

 

「?」

 

「花陽ちゃん達のことをどう思ってる?」

 

「...? どういう意味ですか?」

 

「いや、凛ちゃんをリーダーに推薦したことをどう思ってるのかとね」

 

「...私は....本当は、あの二人は自分がやりたくないから、私に押し付けたんじゃないかと...」

やっぱり。

 

「そうか.....」

 

「そういえば、先輩も私を推薦しましたよね?」

 

「あぁ」

 

「ちょっと理由聞きたくて」

 

「あー、いいぞ」

 

「.....」

 

「まず、元気がある」

 

「....元気?」

 

「おい、馬鹿にした目でこっち見るな。いいか?....リーダー、つまりみんなを引っ張る人のテンションが低いとどうなる?....メンバー全員のテンションもそれに比例して下がる」

 

「.....」

 

「2つ目、凛ちゃんはあまり感じたことないと思うが、穂乃果に似たなにかがある」

 

「...穂乃果ちゃんに似たなにか?」

 

「あぁ、なんていうか.....リーダーに向いてる素質ってやつ?なんだかんだで、さっきだってリーダーのアドバイス貰おうとしたろ?それは、凛ちゃんが少なからずリーダーで頑張って行こうと思ってるからだ」

 

「私が....リーダーを?」

 

「あぁ、意欲ない奴がアドバイスなんて聞かないからな。聞くにしてもどうしたら楽か、とかだし」

 

「.......」

 

「....なぁ、凛ちゃん。凛ちゃんがよければ、どうしてリーダーをやるのを渋るのか教えてくれないか?」

 

「.......」

流石に無理か。

 

「...無理ならいいさ。さ、もうs「いえ、話します」..そうか」

 

「....まず私は....中心にいるような人間じゃないと思っています。いままでもそうです。端っこで、目立たないからμ'sをやっていけたんです....」

 

「.....」

なるほど。

 

「それに.....先輩は覚えていますか?」

 

「ん?」

 

「小学校の頃、私と初めて会った時のこと」

 

「.....公園か」

 

「覚えてくれていましたか」

 

「そりゃぁ覚えてるさ....泣いてたんだもの」

 

「.....その理由も覚えていますか?」

 

「あぁ....スカートだよな」

 

「そうです....」

まさか。

 

「スカートを履くのに抵抗が?」

 

「いえ....あの時に比べたら気にしなくなりました。でも....今までは目立ってなかったからなにも言われてなかったけど....もしセンターとかでこれから歌うことができたらって.....またどこかで言われるんじゃないかって...」

 

「....スカートが似合わない...と?」

 

「.....」コクッ

そういうことね....

 

「大丈夫だ」ポンッ

 

「えっ.....」

 

「凛ちゃんは似合うよ。自分に自信を持ちな」

 

「.....」

 

「あの時言ったよな。...たしか、別に男の子っぽくないじゃないか。どっから見ても女の子だと思ったんだが...目はぱっちりしてるし可愛いじゃないか....だったか?今もそれは変わらないよ」

 

「.....ふふ」

 

「ん?どうした?」

 

「いぇ.....まさかあの言葉をそのまま言われるとは思ってなかったので」

 

「そうか....まぁ、俺から言えることはこれだけだ。スカートを履いている凛ちゃんも可愛いぞ?」

 

「....ありがとうございます。でも」

 

「ん?」

 

「それ、告白にも聞こえますよ?」

 

「.....え?」

 

「ま、先輩がそんなつもりじゃないのはわかっています。....話したらちょっとスッキリしました」

 

「そ、そうか」

 

「では、私はこれで」

 

「あ、あぁ....じゃあな....」

結果オーライ?なのか?




閲覧ありがとうございます。

やせたいさん、投票ありがとうございます!


ハワイについて.....日本食って最高ですね。向こうの食事は私には合いませんでしたw
でも、景色は綺麗でしたよ!ワイキキの夕日も見れましたし。

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