ラブライブ! -彼は変われるか-【凍結】   作:レイヴェル

70 / 113
どうも、レイヴェルです。
ついに明日の午後から私はハワイに行ってきます。明日の午前中にもう1話できるかな?
取り敢えず頑張ります。

では、絵里の誕生日 下.....はじまります。


55話 絵里の誕生日 下

「ここだ」

 

「おー....こんなお店あったんやな....」

 

「前に散策してる時に見つけてな。それから数回来てるんだ」

 

「ほぇ~」

 

「さ、入ろう」

 

「せやなー」

 

「いらっしゃいませー」

 

 

「結構中は広いんやな」

 

「だな、品揃えもいいし。見てて飽きないぞ」

 

「....ちょと回ってていい?」

 

「いいぞ。俺は凛ちゃんの奴買うだけだし」

 

「やった!じゃぁ、向こうにいるね」

 

「あいよー」

さてさて...今年は何にしようか.....前に凛ちゃんの鞄見たとき去年あげたやつ付けてたしな....うーん。.....去年は味噌だったし、塩にでもしてみようか?

一応2つ買うか。塩と.....お、メンマだってさ。すげぇ。

まぁいい。この2つで決定だ。

 

 

「これ、おねがいしまーす」

 

「はーい。2点ですね」

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうだい、希?」

 

「面白いもんばっかやな~」

 

「今度絵里ち連れてこようかな」

 

「お、いいんじゃないか?チョコの奴あるかね?」

 

「ん、向こうにあったよ」

....あるのか。

 

「ならあいつも喜ぶだろ。...希はなにか欲しいのあったか?」

 

「特になかったなぁ.....でも絵里ちにはこれや」

 

「ほー さっきの店で買ったのか」

 

「そうや。神綺は水色だったからウチは無難な白にしといたんよ」

 

「なるほどね....出るか?」

 

「そうやね。十分回ったし」

 

「じゃぁ行こうか」

 

 

 

 

「今日はありがとうな、希」

 

「いいんよ。ウチも買えたし」

 

「でも自分のじゃないだろ?」

 

「そりゃぁ絵里ちへのプレゼントやし」

 

「だが希にもどこか行く予定あったんだろ?」

 

「あぁ、いいんよ。行く場所ってあのアクセサリーのお店やったから」

ほぅ....驚きだ。

 

「だが、なにも買ってなかったじゃないか」

 

「....ちょっとお金が」

 

「なるほどな....」

なら.....

 

「これあげるよ。協力してくれたお礼だ」

 

「? お礼なんてよかったのに.....開けてええ?」

 

「あぁ、いいぞ」

驚くかな?

 

「っ これって!」

よーし、希の驚いた顔ゲット。

 

「お前が欲しそうに見てたからな」

 

「で、でも....」

 

「値段はそれなりだったけどな。希がいなかったらプレゼントすら買えなかったし....お礼だ」

 

「.....いいの?」

 

「あぁ、もらってくれ」

これで突き返されてもなぁ....

 

「....ありがと。大事にする」

 

「ははっ 別にそこまで気にしなくてもいいさ」

 

「いいんや。大事にする」

 

「そうか....じゃ、また今度な」

 

「....ありがと。またね」

 

-------------------------

やぁ、神綺だ。今日は21日...そう、絵里の誕生日だ。ってことでプレゼントを渡すために絵里の家に向かっている。この時間ならいるだろ。

 

 

 

ついた。

ピンポーン

『はい』

 

「斎藤神綺です。絢瀬絵里さんはいらっしゃいますか?」

 

『っ 斎藤さん?! 今すぐ行きます!!』

....ん?誰の声だ...こういうスピーカーは声質変わるから判別が....

 

 

ガチャッ

「斎藤さん!」

 

「ん、おー 亜里沙ちゃん」

 

「今日はどうしたんですか?」

 

「今日って絵里の誕生日だろ?ちょっとしたプレゼントをね....」

 

「! 本当ですか! お姉ちゃんはまだですがお入りください!」

なんだ。まだいないのか。

 

「んじゃ、お言葉に甘えて...お邪魔します」

そういえば....何回か来ていたが、亜里沙ちゃんは見かけなかったんだよな....なんでだろ。

 

「お茶ご用意しますね!」

 

「あぁ、お構いなく....」

テンション高いな....

 

 

 

「どうぞ」

 

「あぁ、ありがとう」

ずずず....あぁ、温かい。

 

「今日がお姉ちゃんの誕生日ってなんで知っているんですか?」

 

「前にボソッと言っててな....合ってるだろ?」

 

「はい。確かに今日はお姉ちゃんの誕生日です。私も用意してましたし」

 

「絵里がμ'sに入ってから色々助かってるからな....そのお返しだ」

 

「.....そういえば、学園祭の時にお姉ちゃん倒れちゃいましたよね」

 

「ん? 急にどうした」

 

「あれって私のせいなんです」

 

「....ん?」

なんで今そんなことを。

 

「私はお姉ちゃんが無理しているのをわかってて....止めなかったんです」

 

「あー....別に亜里沙ちゃんだけのせいじゃないからな?」

 

「どうしてですか!」

 

「確かに亜里沙ちゃんは止めなかった。だが、....だからといって俺らが見逃した理由にはならない。絵里達と一緒に練習してたのは俺らだ。俺らも悪い」

 

「.....いいえ。私のせいです」

 

「....はぁ」

頑固なの?亜里沙ちゃんって。

 

「だからそれをずっと気にして無理にテンション上げてたのか?」

 

「っ.....わかっちゃいますか」

 

「....伊達に生きてないんでね。もうあの話はみんなそこまで気にしていない」

 

「え.....」

 

「自分達も気が付けなかった。だから私達も悪いってなってな」

 

「.....」

 

「これなら.....俺たちμ'sも悪く亜里沙ちゃんも悪かった。これでいいんじゃないか?」

 

「.....なんか納得できませんね」

 

「できなくていいさ。無理に納得しようとしても疲れるだけだ」

それに...

 

「絵里自身がなんとか踏ん切りつけたのに妹である君がそんなんじゃ絵里が可愛そうだぞ?お姉ちゃんの為になにかしたいなら。早く吹っ切れ」

 

「......」

 

「別に亜里沙ちゃん1人が背負うことではないからね」ポン

 

「...はい!」

なーんか、俺の近くの奴はみんな、1人で背負い込もうとするよな。

 

 

「ただいまー」

っ 来たか。

 

「? 亜里沙ー 誰か来てるのー?」

 

「よぅ、絵里」

 

「神綺!どうしたの?」

 

「そうだなぁ....ちょっとこっち来てくれ」

 

「? わかったわ」

 

「あ、亜里沙はここにいたのね。それで?なにかしら」

 

「それはな......ほい」

 

「?なにこれ」

 

「今日はお前の誕生日だな」

 

「っ えぇ」

 

「プレゼントだ」

 

「え......」

 

「いつもお前には助かってるからな。お返しに送らせてもらう。気に入ってくれるかは知らないが」

 

「.....開けていい?」

 

「あぁ」

 

「.....わぁ」

「わー!」

 

「いいの?もらっちゃって」

 

「あぁ」

 

「いいな~」

 

「欲しいなら亜里沙ちゃんの誕生日の時な」

 

「ほんとですか! やった!」

 

「....ハラショー」

 

「気にってくれたかな?水色のリボン」

 

「えぇ....付けていいかしら?」

 

「あぁ」

似合うかな?

 

....髪下ろしてる絵里も可愛いな....

はっ 俺は何を....

 

 

「どうかしら?」

「わー!」

 

「おー 似合ってると思うぞ」

よかった...似合ってて。

 

「ふふふ...ありがとう神綺。でも想像できないわ。神綺がこういうのを買えるお店知ってるなんて」

 

「あぁ、悩んでたら希が通りかかってな。案内してもらった」

 

「希が?...そう。あとでお礼言わないとね」

 

「んじゃ、誕生日おめでとう絵里」

 

「おめでとう!お姉ちゃん!」

 

「...ありがとう」

 

「亜里沙ちゃんも渡すんだろ?」

 

「あっ そうだった!」タッタッタッ

 

「....んじゃぁ俺は渡すもん渡したし、帰るな」

 

「え?...もう?」

 

「悪いが他にやることがあるんだ...すまんな」

 

「ううん。嬉しかった。ありがとう」

 

「いいさ。...じゃ、亜里沙ちゃんによろしくな」

 

「えぇ、またね」




閲覧ありがとうございます。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。