神綺の物語.....はじまります。
「実は前のラブライブでも...一番のライバルになるんじゃないかって思っていたのよ」
「そ、そんな....」
「あなたもよ」
「絢瀬絵里」
「っ」
「ロシアでは常にバレーコンクールで上位だったと聞いている」
....調べたのか。
「そして西木野真姫は作曲の才能が素晴らしく、園田海未の素直な詩と、とてもマッチしている」
「星空凛のバネと運動神経はスクールアイドルとしては全国レベルだし、小泉花陽の歌声は個性が強いメンバーとの間に見事な調和を与えている」
ベタ褒めか....
「牽引する穂乃果の対になる存在として、9人を包み込む包容力を持った東條希」
「それに....アキバのカリスマメイドさんまでいるしね「っ」...いや、元と言ったほうがいいのかしら」
まだ続けてるけどな。あそこのメイドさん。
「っ....」
「そして矢澤にこ....
いつもお花ありがとう!」
「「「えぇ!?」」」
ほぉ、送ってたのか。
「昔から応援してくれているよね!すごく嬉しいよ!」
「ふーん...」
「っ いや、その.....」
....おいおい。
「にこ....そうなの?」
「知らなかったんやけど....」
そりゃそうだろ。普通言わねぇって。
「い、いやぁ...μ'sはじめる前からファンだったから...」
そうだよな。
「別に送ってちゃいけないなんてないだろぅ?そんな目くじら立てるなって」
「だって!」
「まさかμ'sでA-RISEは敵だからーっとか言うのか?」
「う゛っ」
「確かにμ'sとして応援するのは頂けないが....にこ個人として送るなら問題ないじゃないか。それくらいやらせてやれよ。それまで縛ったらやる気もでねぇぞ」
「うっ........ごめんなさい」
はぁ....
「....流石は斎藤神綺」
「あ?」
「先も言ったとおり個性豊かなメンバーをまとめられる高い能力。感服する」
「そ....そうか?」
「ちょっと待ってよ!」
「なにか?」
「私のいいところは!?」
「んふふっ グループには無くてはならない小悪魔(笑)ってとこかしら」
「はぅあぅあ~~」
....馬鹿にされてるのに真にうけやがった。
「....なぜそこまで」
「これだけのメンバーが揃っているチームはそうはいない。だから注目もしていたし、応援もしていた。さっき斎藤さんが言った通り、個人としてね。
....そしてなにより、負けたくないと思ってる」
「っ」
ほー そこまで言わせるとは...成長したな。
「でも、あなた達は全国一位。私達は...「それはもう過去のこと」っ」
「私達はただ純粋に、今この時、一番お客さんを喜ばせる存在でありたい....ただ、それだけ」
ほぅ。喜ばせるか。それだけとか言ってるが難しいことを簡単に....だが。
「そこまで言われたら俺らも下がってはいられないな」
「「「っ」」」
「俺たちは、お客さんを笑わせる、元気づける。それと....自分達もとことん楽しむ。これを目標、目指す道としてきた」
「っ楽しむですt「英玲奈」っ」
「あぁ、楽しむんだ。.....もし楽しくもないライブをしているのなら....お客は絶対に盛り上がらない。それが人間の心理だ」
前世でもそうだった。ユニットの人数が減り、3人になった時。俺にファンが集中したのもそれが要因だ。2人は嫌々、めんどくさいと思いながらやっていたが、俺は違った....結果、2人のファンは冷め、俺に流れた....
「俺は最初からこいつらに言っている。楽しめなくなったら終わりだと。....まだ学生なんだ。楽しみたいだろ?苦痛を感じてまでやるのは職業がアイドルの大人の世界だ」
「......そうですね。申し訳ない」
「いや、わかってくれたならいいさ.....」
「...μ'sの皆さん。お互い頑張りましょう。...そして、私達は負けません」
「私達も負けません!ここまで来たんです!勝ちます!」
よく言ったな....穂乃果。
「...今日はありがとうございました」
「.....ふふふ。あなたって面白いわね!」
「えっ?」
「ねぇ、もし歌う場所が決まっていないなら....内の学校でライブやらない?」
「「「「えぇ!?」」」」
なんだと?
「屋上にライブステージを作る予定なの。もしよかったら是非」
....それは予想外だな....だがいいじゃないか。
「一日考えてみて」
考える時間なんて必要ない。
「その件。ありがたく受けさせて頂きます」
「「「「えぇ!?」
「神綺!?」
「....こんな絶好なチャンスないぞ?A-RISEのライブを直で見れるんだろ?.....受けといたほうがお前たちの為だ。どうせ穂乃果は受ける気だろ?」
「っ うん!」
「穂乃果....」
「決まり...かしら?」
「あぁ、俺たちμ'sはUTX学院の屋上を借り、ライブをさせて頂きます」
「....なんかあなたが敬語だと調子狂うわね....まぁ、いいわ。わかりました!学長にもそう伝えておきます.....じゃぁね」
....俺ってそんなに敬語似合わない?
「....絶対負けないから」
ほぅ。
「....俺らも負けない。覚悟しておくんだなA-RISE」
「ふふっ 楽しみにしてます」
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「ちょっと神綺!?いいの?UTXでライブだなんて」
「あぁ、あいつらはμ'sをライバルとして認識している。ライバルのライブを生で見れるんだ。お前たちにいい刺激になるだろう」
「で、ですが....目の前で見せられたら私達....」
「モチベ下がるやん?」
「なに言ってんだ。お前たち、思い出せ」
「「「???」」」
「この短期間。しかも唐突にできたμ'sがここまで来れたんだぞ?これは普通ではない。....お前たちには十分伝わる魅力がある....自分を信じろ。みんなを信じろ」
「...伝わる魅力....」
「自分を信じる...」
「みんなを信じる....」
「双方が信頼しあい、連携した時...それは素晴らしいものになる。....俺の師がよく言っていた言葉だ。大丈夫だ。お前たちはできる、それだけの魅力があるんだから」
「.......」
「折角の機会だ。楽しもうぜ.....人生で一度かも知れないぞ?UTXの屋上でライブなんて」
「っそうだよ!やろう!」
「こんな所で挫けちゃダメだよ!ファイトだよっ!」
「穂乃果.....」
「明日からまた練習だ。気張っていこうぜ!」
「「「「「「「「「はい!!」」」」」」」」」
打倒A-RISEってな。
閲覧ありがとうございます。
fm....豊穣の女神を覚醒させるためにもっと走るべきか.....ぐぬぬぬぬ。お金が^q^