ラブライブ! -彼は変われるか-【凍結】   作:レイヴェル

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どうも、レイヴェルです。久しぶりの1日3話投稿となりました。


神綺の物語.....はじまります。


45話 合宿 下

やぁ、神綺だ。今おれは海未率いるグループと合流すべく歩いている。

 

 

んー 流石に道がないところは歩かないだろうから.....合流できるとすれば....ここ1つか。行こう。

 

 

 

 

 

 

fm。あと数分で下りてくるだろ。

にしても.....やはり日が陰り始めると肌寒くなるか....これで山頂行くとか....絶対凛ちゃん達もたないって.....

 

 

「あれ?先輩?」

 

「おー凛ちゃん」

きたきた。よかったぜ。道なき道行かれてたら会えないし....

 

「あ、神綺先輩。こんばんは」

 

「こんばんは。ちゃんと帰ってきて安心だよ」

 

「海未ちゃんたらひどいにゃ!作詞に来たはずなのに山頂アタックするとか言うんだもん!」

 

え、

 

「ちょっ 凛!」

 

「まぁまぁ...一応帰って来れたし...ええやん」

 

「....なにがあったかは知らないが....一先ずこれからお前たちはどうするんだ?」

 

「まだ決めてませんが....先輩はどうして私達の事を?」

 

「なに、本当に下山するかのチェックだ」

 

「うっ.....信用ないですか?」

 

「現に凛ちゃんが言ったように山頂行くつもりだったんだろ?聞かなくてもわかるだろ」

 

「うっ.....ごめんなさい」

 

「いいさ、帰ってきたからね。別荘戻って夕飯だ」

 

「え、でも......」

 

「ん?」

 

「食べ物もなにもありませんし.....」

 

「なーに、西木野にあらかじめ最低限の物はおいてもらっている。それに俺自身なにもしてなかったわけじゃないからな」

 

「え.....」

 

「お前たちの為に軽くだが料理を振舞おうと思ってな」

 

「おぉ!やったにゃ!」

 

「さ、行こう。下ごしらえは終わらせてるからな」

 

「は、はい」

 

「お腹減ったにゃー!!」

 

「先に行っててくれ。俺は絵里達のとこ行って呼んでくるよ」

 

「しかし...この明るさでは....」

 

「なーに。そこんとこも大丈夫だ。目印も付けてあるし、地図もある。地形見れば大方わかるしさ」

 

「....わかりました。では」

 

「ウチもお腹減ったわー」

 

「いっくにゃ~!」

 

絵里達は.....こっち...んで、ここをまっすぐか。

 

 

 

 

 

 

お、明るいな。火焚いてるのか。

 

「今なんて言った?」

ん.......にこか。

「え?」

 

「今。3年生の為って言ったわよね?」

 

「だ、だったらなによ....」

 

「そうじゃないかと思ってたのよねぇ...3年生の為にいい曲作って、3年生の為に勝とう、なんて...」

 

「そ、そんなこと....」

.....3年生の為....か。

 

「曲はいつも、どんなときも全員の為にあるのよ」

 

「な、....なに偉そうに言ってるのよ」

 

「部長だもん。当たり前でしょ」

 

「そうだったな、お前は部長だったな」

 

「っ 神綺!?」

 

「う゛ぇぇ!?」

 

「お、おいおい....そんなに驚くなよ.....絵里は?」

 

「え、絵里ならテントの中よ....なんでも暗いのは苦手らしいのよ」

 

「....あー あったな。まだ火は焚いてんのにもう怯えてんのか....」

 

 

「おーい絵里ー。話があるから出ておいでー」

 

「.......っ な、なに?神綺....」

おぉぅ....結構怯えてる。

 

「これから夕飯食べるから別荘行くぞー」

 

「あ、そういえばそうだったわね」

 

「別荘の持ち主がそんなんでいいのかよ....それより行くぞ」

 

「こ、この暗闇を....?いいいい、いいやよ!私はここを動かないわ!」

 

「なーんだ。別荘いくなら....っとと、あちちっ ...これも持っていかないとね」

 

「ほー 焼き芋か考えたな」

 

「焚き火と言えばこれでしょ?ちょっと冷蔵庫から拝借しちゃった」

だからなかったのか。

 

「んじゃ、それも持っていくか....どの位荷物持ってきてるんだ?」

 

「そんなに持ってないわよ。テント畳むくらいね」

 

「なら、いいや。絵里。出ておいで」

 

「っ い、いやよ!怖いもの!」

....幼くなった?

 

「大丈夫だからさ。まだ火もついてるし。ほら、焼き芋食べてな」

 

「うぅ......」

ここは冗談でいつもの調子に戻すか。

 

「手でもなんでも繋いでやるから安心しな。ほら出ておいで」

 

「.....わかった」

 

「え」

はぁ!? まじで?

 

「うそ....あの絵里が?」

 

「し...信じらんない....」

 

「お、俺もだ....」

 

「あんた自分で言っといてなによそれ!」

 

「しょ、しょうがないだろ?いつもの調子に戻そうとして冗談言ったんだが....」

 

「あんたねぇ....」

 

「ね、ねぇ神綺?はやく....お願いね?」

ど、どんだけだよ....震えてるし。

 

「わ、わかった」

 

「これは傑作だわ!あの絵里がこんなに....くふふふふ」

 

「ちょ、にこちゃん....そんなに笑わなくても...絵里が可哀想よ...」

 

「だって....くふふふっ」

俺だってびっくりだよ....

 

 

 

「よし、片付けたぞ」

 

「なら火消すわよ」

 

「っ 明かりは!?」

 

「...必死すぎでしょ。大丈夫だ」カチッ

 

「あ.....」

 

「ちゃんと懐中電灯持ってるさ。ほら、暗いんだから絵里は俺に、西木野とにこも絵里に掴まりな。はぐれたくないだろ?」

 

「っ 大丈夫...大丈夫...怖くない怖くない....」

 

「ぷっははははっ わ、わかったわ。私もはぐれたくないし」

 

「私も逸れるのはゴメンだわ」

 

「よし、行くぞ」

 

「怖くない怖くない....」

.....ちょっと可哀想なことしちゃったな....

 

-------------------------------

「あ!先輩だ!」

 

「遅いにゃー!お腹減った!」

 

「すまんすまん!すぐ用意するからな!」

 

「やっとやね」

 

「私も流石にお腹減りました....」

 

 

 

 

 

 

「ほーら!これが夕飯だ」

 

「「おー!」」

 

「バーベキュー?」

 

「あぁ、やっぱり山ならバーベキューだろ」

 

「美味しそうです....」

 

「ご飯もあるから安心しな」

 

「本当ですか!」

 

「なんか気が緩んだらお腹減ったわ....」

 

「おぉ、絵里。もう大丈夫か」

 

「えぇ.....ごめんなさいね....」

 

「い、いやいいさ....」

あそこまでしがみつかれると...いや、なんでもない。

 

「西木野が結構な量用意してくれてるからな!たくさん食べろ!」

 

「「「はーーい!!」」」

 

 

 

 

さて、これからどうするか.....ちょっと回るか。

 

「やぁ海未」

 

「あ、先輩。どうしました?」

 

「ちょっと聞きたいことがね。.....なにか思いついたか?」

 

「っ はい!これなら行けそうです。先輩の言った感じたことを書けばいい。その通りに行きます!」

 

「おぉ、そりゃよかった。ファイトだ」

 

「ありがとうございます!」

 

「んじゃ、他の所も回るよ」

 

「はい。お疲れ様です」

次は....ことりかな。

 

 

「よ、ことり」

 

「先輩!美味しいですねこのお肉」

 

「だな、.....まぁ穂乃果達が結構消費してるから....」

 

「ですね~  それで...何かありました?」

 

「あぁ、ちょっと様子をね。アイデアに進展あったか?」

 

「勿論!バッチシです」

 

「おぉ、これは期待だな。.....昼間と違って顔も良くなったな。これなら安心だ」

 

「っ/////」

 

「じゃぁなゆっくり食べろよ」

 

「っ はい!」

 

あとは西木野だ。...いた。

 

「なーにしてんだ一人で」

 

「っ 先輩....」

 

「みんなと混ざらないのか?」

 

「私は別に...」

 

「そうか....作曲、進展あったか?」

 

「え?.....えぇ。後で弾いてみるつもり」

 

「お、そうか。頑張れ。ただし無理するなよ?変に煮詰めても良くないからな」

 

「わかってるわよ.....」

 

「なら、安心だな。....場所提供ありがとうな」

 

「私はなにも....」

 

「いいや。真姫のお陰さ。交渉が成功したから今使えているんだからな。....ありがとう」

 

「ふ、ふん!」

ははは....

 

「ちゃんと食べろよ。倒れちゃ意味ないんだから」

 

「....わかってるわよ」

 

------------------------------

やぁ、神綺だ。....今はもう午前2時....結構眠い。

 

なんで起きてるかって?それは....西木野達が頑張ってるからな。一段落した感じがしたらお茶でもだすつもりだ。

 

 

 

....静かになった。今だな。

 

 

 

 

 

コンコン..

「っ どうぞ」

 

ガチャ....

 

「っ 先輩?」

 

「夜遅くまでお疲れ様。ココア入れてきたから飲みな」

 

「どうして.....」

 

「お前たちが頑張ってるのに俺が何もしないのもな....安心しな。これ差し入れしたら寝るつもりだから」

 

「.....ありがとうございます」

 

「いいって、俺はお前たちに感謝してるんだから」

 

「感謝...ですか?」

 

「あぁ、まぁここでいうことでもないな。...それじゃおやすみ。無理するなよ」

 

「あ、はい」

 

「「おやすみなさい」」

さ、寝るか....やっぱり眠すぎる....

 

 

 

 

 

 

はっ .....今何時だ.....6時....まぁまぁな時間か.....ちょっと西木野達のとこ行ってみるか...

 

 

コンコン....

返事なし....まぁ、入ろう。

 

キィ...

....寝てる....だが風邪ひいちまうな。毛布でも持ってくるか。

 

 

 

 

これでよしっと.....

 

「お疲れ様.....ん?」

これは....ほぅ。ユメノトビラ....か。

これでまた忙しくなるな。




閲覧ありがとうございます。

明日は英検!執筆してる場合じゃねぇ!?

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