では、神綺の物語.....はじまります。
-お別れの会のことを聞くために神綺は職員室の前にいた。
--side神綺--
....さて久しぶりの職員室だ。ちょっと緊張しちゃう。
コンコン....
「失礼します...原田先生はいらっしゃいますか?」
「はいはい。原田先生?ちょっと待ってね」
-原田先生ー生徒さんが来てますよー
-ん?わかりましたー
数十秒後...
「おまたせ...あら斎藤君じゃない。どうしたのって..転校のことしかないかな?」
「はい。お別れの会?の調整ありがとうございます」
「いいのよ~先生として当然よ」
「...それでなのですが、いつ頃を予定していますか?」
「私は5.6時間目がいいんじゃないかな~って思ってるんだけど。どう?」
「私はいつでも。先生にお任せします。」
「わかったわ。なら5.6時間目ってことでよろしくね」
「はい。ありがとうございます」
「いえいえ。最後の桐乃山...楽しんでね」
「はい!失礼しました」
....ふぅ 緊張したなぁ....まぁあとはなるようになるさ。
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ついに5.6時間目か。
-ガラガラ.....
「はーい。みんな座りなさーい」
そういえばこのクラスは結構先生の言うこと聞くのな。
「今日はみんなに悲しいお知らせがあります」
...おい。お別れの会とかもそうだがなんで小学低学年を相手にしてるような言い方なんだ...もう小6だぞ!?
「実は今日で斎藤君はこの学校から転校します。....斎藤君。前へ来て頂戴」
ん、俺も前に行くのか。....えーだの。うそーだの。嬉しいねぇ、お兄さん泣きそうだよ(中身33歳)。
先生が目で俺に挨拶をしろと訴えてきた。まぁ、そうなるな。
「えー、斎藤神綺です。原田先生のおっしゃった通り、今日でこの学校を去ります。次の学校は東京らしいです....落ち着いたらまたこっちに遊びにこようと思います」
「はい!じゃぁこれから5.6時間目を使って斎藤君のお別れ会をします!」
先生がそう言うとみんながワイワイと俺のところに集まってくれた。
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無事、お別れ会も終わり、各自下校となった。そして校門に向かおうとしたとき...
「おい神綺!」
ん?
「あぁ佑樹か」
「おぅ....なぁ...その....随分急なんだな...転校って」
.....え"ぇ"!?あの佑樹が歯切れ悪いなんてな....
「あぁ、東京の御茶ノ水の近くらしい」
「御茶ノ水か...電車で行けば会えるんだな...」
「おぅ、野郎にそんなこと言われてもあまり嬉しくねぇぞ」
「うるせぇ!こっちはびっくりしてるんだぞ..」
「ははっ 知ってるさ、歯切れ悪いもの。大丈夫さ、今は携帯があるんだメールするさ」
「.....おぅ!絶対だぞ!」
「必死だな(笑)わかってるさ。じゃぁなー」
そうして、俺と佑樹は別れた。..さて、公園に行かなければ。凛ちゃんたちを待たせたら悪いし。
--side凛--
最近は斎藤先輩のおかげで学校が楽しく思えるな~ランニングも楽しいし、今日は先輩と何を話そうかな~ お、かよちんはっけーん!
「おーい!かよちーん!」
「あ!凛ちゃん!おはよーう」
「おはよう!」
あとは先輩が揃えばって...先輩ハケーン!
「あ!斎藤先輩ー!」
「おぉ、おはよう。凛ちゃん、花陽ちゃん」
「「おはようございます!」」
おぉぅかよちん張り切ってるね。先輩もびっくりしてるよ。
「さ、学校行こっか」
「「はーい」」
よし!先輩も揃ったし!今日も張り切っていこー!
「ねぇ、凛ちゃん、花陽ちゃん」
「「??」」
どうしたんだろ...真剣な顔して
「帰りにさ公園に寄らせてもらえないかな?話があるんだ」
話...しかも真剣な? まぁいいや
「「....わかりました」」
「ありがとう。じゃ、また放課後ね。今日は忙しいから休み時間に一緒に遊べないんだ。ごめんね」
なーんだ、今日は遊べないのか~ でもしょうがないね~
「わかりましたー」「はーい」
そういえばかよちんと2人で遊ぶって久しぶりだな~ 最近は斎藤先輩もいたからな~
閲覧ありがとうございます。あと1,2話はこの[別れ]が続きます。
9/11 活動報告通り、引越し場所を御茶ノ水へ変更しました。